203 三月うさぎの不思議なテーブル
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| ―― 葉月と ―― [声を掛けるまで気づかない程、集中していたらしい。 >>1:555 避けられたPCを確認してテーブルに置いた味噌汁と鯛茶漬け。 料理に向けられる視線と反応は、 期待の入り混じったものだったか。 箸を手に取り食べる姿勢は、思いの外丁寧で。 緩んだ表情から零れた感想に、目を細めた。 >>1:556 神田のように表情いっぱいに 表現してくれる感想も好ましいけれど。 葉月のように心根からそっと溢れる感想も、また。 彼らしさが見える一面。 彼らが同業者だということは知らない。 だが、これから、その一面を覗くことが出来たなら。 今日思ったことを、言葉にする日もあるかもしれない。] 空きはありますから、ごゆっくり。 [もうひと頑張りするなら、お茶も淹れようか。 そう一言付け足して、今はゆっくり味わってもらうとしよう。*] (3) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:18:30 |
| ―― 高野と ―― 見てると自動で次が再生されるから、つい。 [笑みが零れたら、高野にも伝染する。 >>1:603 笑えば端正な顔立ちが少し、柔らかくなった。 プレミアシートの宣伝の一部のような台詞は、 子供を担いだ体験から来るものだったか。 戦隊モノならば、お子様にもさぞ人気だったろう。] 俺は子供サイズには、大き過ぎます。 [無意識にもう一つ笑みを重ねたのは、 群がる子供たちの期待に答えようとする姿を、 少し想像してしまったから。 飲み込んだ言葉は、もちろん届かない。 >>1:604 それは、電波の繋がらないラジオと同じように。] (4) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:19:34 |
| [男性ならばひな祭りに縁がないのは道理かもしれない。 ビジュアルにもメンタル的にも、 ジェンダーレスな職場で働いているため、 あまり、明確な区切りを付けたことはないが。 姉妹が居なければ、 話題にも上がらない家庭もあるだろう。] 高野さんは、端午の節句ですね。 [来年に思いを馳せる傍らで >>1:605、 それよりも少し近い未来を口にした。 女性の祝い事があるなら、男性もあっていいだろう。 その時には、また腕を奮うつもりだが。 彼はそれまで、通ってくれるだろうか。] (5) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:19:50 |
| [カウンターキッチンで手は動かしたまま。 声に期待が滲んでいることに、気づく。 手元に視線を落としたまま、少し口元が緩んだ。
できるできないであれば、 できたほうがいいのかもしれないが。]
必要がなければ、無理には。
作りたいと思った時に、作った方が、 好きになれますから。
[出来合いの料理の味も、今は然程悪くない。 それに皆作れてしまえば、 俺たちの仕事がなくなってしまうので。] (6) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:19:58 |
| [見つめていれば、ふと視線が絡んだ。 >>1:606 それはそうだろう、見ていたのだから。 見られることは、確かに余り慣れていないけれど。 カウンターキッチンを好んで座るお客様は、 料理の過程を見るのも楽しみの一つにしているから。 それに。] ……いえ、大丈夫です。 [彼の眼は不躾な視線ではなかったから、気にならない。] (7) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:20:26 |
| [そんな会話を挟みつつ、乾杯をする為に。 今日はよく出ていた >>1:369>>1:392 ノンアルコールのシードルを一杯、後で用意しよう。 神田はどのタイミングで帰ってきたか。 戻るなり賑やかな声が沙弥の料理に向けられる。 >>1:561 彼が他の人達と、会話を楽しんでいるなら。 もう少し、と高野と短い会話を交わしたりもした。 そして、熱心な視線を受けながら >>1:616、 出来上がったベジタブルムースへの反応は。 二人共の表情を見れば分かる。 >>1:617>>1:628] 崩さないと、食べれませんよ。 [高野に一言添えて。 驚きに声の掠れた神田からの土産話に目を細める。] (8) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:20:44 |
| ―― 神田と ―― [デザートが好きなのはあの時の反応からも >>0:403 察することが出来たから。 家にデザートがあるなら、野菜にして正解だった。 幾つも重なる連写音が彼の心情を告げるように微笑ましい。 花丸満点を叩き出す彼に。 >>1:629] ……料理人冥利に尽きますね。 [返す言葉は短くとも、こちらも嬉しいと伝われば良い。] (9) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:21:23 |
| [口にして、何を使っているのか即座に分かるのは >>1:630、 さすがグルメライターをしている職業柄。 正解。 と、相槌に答え合わせをしていきながら。 ベースが豆腐と豆乳で出来ていることを説明して。 思った以上に。 早くなくなった空のグラスに打ちひしがれる姿に >>1:631、 くすりと、思わず笑みを零した。] 大丈夫ですか? ケーキが家で待ってますよ。 [おかわりというならば、またサーブを。 一度固めてしまえば、用意するのは簡単だから。 冷やしたグラスをトム・コリンズの横に添えよう。*] (10) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:22:53 |
| ―― 豪華な賄い ―― 俺も湯引きポン酢、食べたいです。 [速崎の提案に >>1:509、沙弥に追従する。 >>1:532 知恵の一押しのセロリの漬物に >>1:584、 大咲リクエストのパオズはあったかどうか。 >>1:585] ケイさんのほうが旨いよ。 [速崎がすぐに名乗りをあげてくれたので、 俺の出番はまた次の機会に。 大咲の差し入れのシュークリームもある。 今夜の賄いもフロアに負けず劣らず、賑やかになりそうだ。] (11) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:55:41 |
| [それから。]
[乾杯までしておきながら、 その日は、"お兄さん"のまま。 結局、その日も高野に名前を名乗ることはなかった。
フロアで名前を呼ばれることもある。 彼も、もしかしたら耳にしているかもしれないけれど。 無言で示し合わせたように、 高野から名前を呼ばれることはない。
祝いの一品も、いい案が思いつかなかったから。
彼の帰り際。]
……あの。
[そう声をかけて、呼び止めた。] (12) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:56:09 |
| [バックヤードで用意したメモ用紙に走り書きした 普段余り使わないメッセージアプリのID。 差し出して。] 次、店に来る前に。 もし、よかったら連絡ください。 今日用意出来なかった、 お祝いデザート、何か考えるんで。 [デザートにしようと思ったのは、 いつかの約束を思い出したから。 >>1:10] (13) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:56:23 |
| [ナンパだとか、図々しいファンだとか。 高野が"そういう仕事"だということも。 何もかもが思考から抜けていた。
ただ、来る日を事前に知りたかっただけで、 思いつきで渡そうとしたもの。
メッセージアプリのIDはシンプルに名字だけ。
自身の口で名乗るより先に、名前が知られることも。 その時は本当に、何も考えて居なかった。**] (14) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 2:57:11 |
| (a3) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 3:01:45 |
| /* 表忙しすぎて灰書く暇がなかったけど、 俺は大咲のデザート作りを見守っているし、 知恵のぬいぐるみ作りも応援してる。 (-4) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 3:05:24 |
| /* 沙弥さん拾ってあげたいけど、女子トイレだよなこれ。 (-15) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 11:47:31 |
| ―― 賄い ―― [鯛の皮は食感がいい。 皮に薄く張り付いた身。 果物や野菜も皮と身の間が栄養があるとはよく言うが、 魚もそうなのだろうか。 氷水でしっかりと引き締められた食べやすいサイズ。 山葵をポン酢をしっかりと付けて口に運ぶ。] 旨い。 [口内で解れていく柔らかな身。 魚は肉以上に手間がかかる気がするだけに、 作ってくれた速崎には頭が上がらない。 ふと手元の小鉢に眼を向ければ、 色とりどりのハートが並んでいた。 >>1:540 眼にも楽しませてくれる気遣いに。静かに口元を緩めた。] (79) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 12:27:55 |
| [キッチンにあまり立つ機会のない知恵が、 沙弥に手ほどきを受けてティーポットを手にしていた日 >>1:478 賄いにも彼女の手が加えられた。 料理の乗っていないテーブルに、 何人かがぬいぐるみを囲んでいたのは知っている。 "かわいい"ものに群がる習性は、男女も同じ。 等間隔に切られたセロリの浅漬け。 セロリの緑に昆布の黒が絡んでいる。 一緒に口に放り込めば、 みりんの甘さとピリっと刺激する鷹の爪。 それを繋ぐように後から追いかけてくるごま油のマイルドさ。 さっぱりだけではない味の変化を楽しみながら。] 旨いよ。 知恵も今度、前菜とか出してみれば。 [メインにはまだ遠慮をするかもしれないから。 まずは、前菜から。] (80) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 12:28:08 |
| [大咲のシュークリームは店では食べずに持ち帰ることにした。 乾杯した神田との話を思い出したから。 >>53 家に帰ってもまだ続く楽しみ。 ほんのりと共有した気持ちになって、 アールグレイの紅茶と一緒に、噛みついた。 一日の終わりに甘く広がっていく カスタードが身体に染みる。 作る楽しみとは違う、食べる楽しみ。 それらを教えてくれる同僚たち。 新しい顔が増えるかどうかは、まだ未定。 >>44*] (81) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 12:28:22 |
| /* 被るところだった、供養。 ―― 出勤前 ―― [いつも通りに改札を出る。 ICカードが布教された今、 ノンストップで潜り抜ける楽さを改めて実感しながら。 歩き慣れた店へのルートを辿っていれば、 見慣れた長身の後ろ姿を見つけた。 >>60 少し歩みを早める。] サヤさ……、 [声をかけようとして、不意に傾ぐ身体に目を見張った。 咄嗟に手を伸ばした手は、彼女の身体に触れたかどうか。 彼女の身体が丸まったなら、そのまま止めることはしなかっただろう。 体調が悪いことは、見るからに分かる。*] (-20) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 12:47:06 |
| [賄いの時間に、速崎の誕生日の話題が上がる。 >>34 パイ祭り。 祝われる側の人がパイが得意でも成り立つのか。 そんな、ツッコミを飲み込んで賄いを食べる。 ……と、思ったら知恵が口にしていた。 >>84 誕生日。 祝い事に何かと料理が絡むのは、 人が食べる楽しみを知っているからだろうか。 速崎の誕生日まで、あと数日。 ここにも祝いを重ねたい人がいる。] (107) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 13:46:43 |
| [食事の感想と誕生日へのアイデアが飛び交う中。 飛んできた疑問符。 >>87 できないことはないと思う。 今日交わした会話を思い出して >>6、 セロリを咀嚼して、飲み込んで。] やりたいと思ったときが、始めどき。 [どこかで聞いた習い事のCMの文句のような一言。 言葉の隅にまだ完全な自信は見えなかったけれど、 知恵のやる気スイッチをほんの少しだけ。 点滅させたなら、連鎖反応は起きるだろうか。 >>1:649*] (108) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 13:47:04 |
| ―― その後 ――
[結局、従姉妹に窘められながらも目薬の練習はしなかった。 どうにも、あの不意を狙ってくるタイミングが慣れなくて。
ドラッグストアで知恵に薦めらた洗眼薬を購入し、 説明書の通りに実行すれば、 眼だけがプールに浸かったような心地になった。
目薬よりはいくらか、まあ。
感想はそんなところ。 充血に効果があるのかは知らないけれど。 これもまたプラシーボ効果があるのなら、
やらないよりは、やってみる価値はある。] (119) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:14:59 |
| [時間経過か、洗眼薬の効果か。 充血は引いて、いつものようにコンタクトが 入れられるようになった日。 通用口には大きなスーツケース。 >>43 トレードマークのキャスケットの位置を確認しつつ、 黒板を確認しれば、なるほど。 今日、従姉妹がウキウキしていた謎が解けた。 >>0] ブッラータチーズ。 [一時期どこかの牧場が流行った時に、 一気に有名になったそのチーズは見た目も可愛らしい。 他にも並ぶ本日の食材の一覧の中に、 自身の好きなサーモンとイチゴが並んでいて、 少し、気持ちが上がる。 なるほど、ウキウキする気持ちが分かった。] (120) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:15:20 |
| [挨拶を交わして開口一番。 不穏なやりとりに一瞬眉を潜めた。 >>36>>54 いい大人であるし、女性同士。 取っ組み合いの喧嘩になることもないだろうが。 少し、注意を払うように耳だけは傾けていただろうか。 新たまねぎを手に取り、皮を向き始めながら。 耳にした会話は、一言目よりも余程繊細だったけど。 やる気スイッチが入ったスタッフが、もう一人。 >>37 速崎の答えは聞かずとも予想できる。 二人の声をBGMに、玉ねぎをいくつも白く変えていきながら。 今日も、一日を始めようか。*] (121) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:15:43 |
| /* 神田さんの恋チップかわいいな。 いや、みんな可愛いが。
Mad Partyチップだからかな。 男性ビジュアルチップもみんな可愛く見える。 (-27) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:29:41 |
| /* 俺ト書きばっかり書いてるから誰も拾えないんじゃない?! 心の声クソデカボイスじゃない?! (-28) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:31:52 |
| /* 葉月くん微笑ましいな本当に……。 にこにこしながら眺めてしまう。
鳩であのレベルは速すぎんよ神田さん。 (-30) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 14:41:06 |
| [今日も来店していただけるお客様たち。 見慣れた顔がカウンターに並べば >>97>>109、 いらっしゃいませ、と迎え入れよう。 二人の間に空いた、一つ分の席。 埋まることもあれば、今日はどうだろうか。 黒板を見てテンションの上がった神田に。 >>117 温度は違えど従姉妹と近しいものを覚えながら。] 店長が聞いたら喜びます。 あの人も好きだから。 [と、相槌を添えつつオーダーを聞く。 彼の注文はいつも食べたいものが明確だ。] (138) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 15:03:55 |
| [葉月の注文に耳を傾けて >>98、神田へ。 葉月からの注文は速崎が請け負うだろうか。] 葉月さんとシェアするなら、 ブッラータはサラダに任せて。 ピザは……トマトだと定番になりますから、 今日はサーモンにしましょうか。 [別にブッラータでもう一品というのなら、 もちろんそれも作るつもり。] (139) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 15:04:11 |
| [オーダーを承った後。 笑いを堪えきれない様子に、今日もいい日だと思う。 >>118 誰かの笑顔は、人を幸せにするものだから。] ……何か、いいことありました? [そう、口を挟んでしまう程に。 ご機嫌の理由を尋ねながら、料理に取り掛かろう。*] (140) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 15:04:50 |
| (-35) milkxxxx 2023/03/05(Sun) 15:18:33 |
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