【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ「おう、ナイショナイショ…… バレちまったら怒られるからなあ〜!」 過去にも何回か、こっそり二人だけ……がバレて 誰かに怒られたことがあるのかもしれない。 今回は大丈夫大丈夫。たぶん。 お部屋に着けば扉を開けて。「先入んな〜」とあなたを通す。 部屋は概ね片付けられていて、壁には十字架が一つ。 机の上だけが絶望的に汚かった。 「好きなトコ座んな〜。なんか飲みもんいる?」 なんて言いつつ、用意していたクッキーを取りに行こうと。 (-160) susuya 2024/04/02(Tue) 19:26:52 |
【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ「はい。それでは順に表示します」 機械音声がそう告げると、モニターの表示が変わる。 ディレクトリ内部のデータの詳細はこうだ。 アウレア:プロトタイプ。 これの内部に入っている人格データは一つのみだった。 アトラ・アルゴ。これはあなたの内部に存在する現存の アウレア・チャーチに存在している名前だった。 しかしこの人格データの最終更新は 十年以上前 と記載されている。七人分の人格データを同時に再生するプログラムは無く、 代わりに、人格データをプログラム上で簡易的に再生するアプリケーションがそこにあった。このアプリだけを他の記憶媒体に保存する事も可能そうだ。 無題のテキストデータの内容を要約するとこうだ。 『自分が死んだ時、自動的に教会でアウレアは復元される』 『けれどそれはノッテのアウレアではないだろうから、 今までのアウレアと混同しないように』 『自分の人格データは付属のプログラムが無いと動かない。 万が一プログラムが破損した場合、 プロトタイプデータからアウレアを 作り直す 事』。オトモ君の説明書には基本的な機能と整備方法、 それから各種コールとコールに紐づけられた操作の説明が。 今回作動した緊急コールの内容も記載されており、 『マスターが何らかの要因で生命活動を脅かされていると判断し、 即時光学迷彩機能の使用、および逃走または潜伏を行う。 このコールが行われた後、一時間以内にマスターの帰還が認められなかった場合には、事前に設定したデータ以外の内部情報をすべて消去する』 ……そのような内容だ。 → (-161) susuya 2024/04/02(Tue) 19:59:36 |
【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカその後ドローンの内部を検めるならば。 型の古いUSBデバイスが一つ。 教会を背景に、シスターと子供たちが、 仲良く笑顔で写っている写真が一つ。 いちご味の飴玉が一つ。 それから、よく分からないネジが一本。 『内部情報は以上になります。 ユーザーデータは USBデバイスに付与されています』 ドローンはそう述べて、機体の下部に開いた穴から 小型のアームをふりふりと振った。 (-162) susuya 2024/04/02(Tue) 20:00:01 |
【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ/* そしてお疲れさまです! こちらこそ多大なる感謝を……。 人格データの内容は以下に綴ります!そいっ ↓ データに添えられた文章は簡易的な説明のみです。 【アトラ・アルゴ】 10代後半。女性。 【ビーチェ・ブレロ】 10代後半。女性。 【コルネリオ・チェルラ】 10代前半。男性。 【ディーノ・ドロエット】 20代前半。男性。 【エルマ・エルコラーニ】 10代前半。女性。 【フランカ・フォルキット】 10代前半。女性。 【ジャンニ・ジーリ】 10代前半。男性。 アウレアの名前はどこにも無く、 代わりにその全てがアウレア・チャーチに所属していたことが記載されています。 また、アウレアが既に義体であることも記されているかと思います。 付属しているプログラムの情報から、 生前のアウレアは7人分の人格データを 常に同時に再生していた事をナルくんは分かっていいですし、 このプログラムを見れるようにしたのは人格データを覗いたのが自分だけじゃずるいよな……と言う気持ちからでした。 アウレアはとっくに壊れていて、壊れたまま堂々と生きていたのかもしれない。 みたいな地の文を挟むと彼に何らかが伝わるかもしれません。 伝わらないかも。maybe。 という訳で長々と申し訳ありません。 情報を掻い摘んででの描写でも勿論大丈夫です。 よろしければお願いします…… (-164) susuya 2024/04/02(Tue) 20:19:04 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「ああ……まあ、壊しやすいのは、そうかもなあ。 エンジニア的には壊してほしくはないんだが」 「機械は壊しやすい、それって良い事なの? 悪い事なの? うんうん、アウレアちゃんはそゆ事わかんないけど……」 「まっ、正気か狂気かって二の次でいいと思うけどネ! 愛着ってんはかなりわかるからぁ。 人間に医者、AIやメカにエンジニアってね。 直して大事にして守っていきたいから発展してんの」 「義体交換でも機械になるんでもメンテしたかったら 俺様ちゃんのトコに来な〜。嫌って程長持ちさせてやる」 新しい命の形を迎合したシスターは、 身体が錆びつき朽ちてもなお廻る魂に価値を見出している。 それは進化だと思っているし、正しさの一つだと思っている。 正気だろうが、狂気だろうが。 手の届く半永久的な輪廻に手を伸ばさない理由を、 今のアウレアは持たなかった。 抵抗なく掴まれれば、こつんと機体に額が当たった。 オトモ君に体温などは勿論ない。ひんやりとしていて。 → (-194) susuya 2024/04/03(Wed) 0:01:16 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル『はい。オトモ君はできます』 「 しなくていいぞ〜〜〜〜? 」平然と受理するオトモ君と、 何を言ってるんだとでも言いたげなマスターになった。 「えっ? 何に使うんだよ?」 「趣味?」 失礼ですらある。 (-195) susuya 2024/04/03(Wed) 0:01:35 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ「あ、いたいた。よーっす」 ひらひら、手を振ってあなたに軽い足取りで近づいていく。 「さっきはサンキュー。ほら、お茶会。 良い感じにチル出来たし……そう、茶が美味かったんだよな! あのフレーバーティどこのか聞きたかったんだよ」 そのまま並び立つように横に来て。 「お話ししたかっただけなんだけどネ。今暇?」 (-196) susuya 2024/04/03(Wed) 0:09:43 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ「だよなぁ!? アイツ真面目なんだもんよ……」 「次はうまくやるぞ〜、うん」 一人と一機が入れば、扉をからりと閉めて。 「アウレアちゃんの机の上には夢と歴史があるらしいから……」 「大事なモンば〜っかだもん。あとすぐ取れた方がいい」 ちょっと言い訳じみていた。 それなら自分もオレンジジュースにしよう。 二人分のクッキーとジュースを持って、 あいよとあなたの目の前に椅子を持って来て座った。 「これ食べてお話したらちゃんと寝るんだぞ?」 (-200) susuya 2024/04/03(Wed) 0:41:04 |
【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ『はい。対象をバンカー・ストレルカ様に指定し、 該当データの送信を行います』 白い機体に緑の光が走る。 いつかあなたの元に7つの人格データが送られた時と同じ。 そして今、8人目の人格データが送信された。 『アウレア』はエンジニアリングのプロフェッショナル。 そしてあなたはA級のAIである。 技術も知識も方法も、それを処理し実行する力もここにある。 かつてのアウレアの宝物たちを機体にしまって、 オトモ君は応えるようにくるりと一回転。 『はい、バンカー・ストレルカ様。オトモ君がお供致します』 『わあ』『アウレア様〜』 呆れる声も、驚く声も、オトモ君を呼ぶ声も。 それはいつも通りの会話だったかもしれない。 それはこの場限りかもしれないし、 いつかあなたのお陰で再び一人の人間として 復元されるかもしれない光景。 「やっぱすげーわ、お前」 なんて呟いたのはこの場の誰だったか。 アウレアが死んだ事実は変わらない。 それでも、あなたのお陰で続くものがあった。 『アウレア』はまだ、あなたという舟の中に護られている。 (-203) susuya 2024/04/03(Wed) 1:13:03 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ「ん。ありがと」 やったぜ、と小さな声で喜んで、 それから舷窓の方に背を向け寄りかかる。 「んえ、ナルが? そーなんだぁ。 んじゃナルにも明日聞いてみっかな……何の花なんだろな? ウチも初めて飲んだタイプでさ」 「……疲れてる? 大丈夫?」 少しあなたの顔を覗き込んだ。 カチャ、とハートフレームの眼鏡が少し落ちる。 「お前も色々頑張ってたもんなあ。 回線とか内線の通信環境とか大分ひっ迫してたろ。 全く、困ったさんが居るものだな……」 (-204) susuya 2024/04/03(Wed) 1:24:21 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ「ナハハ。ちょっと心細くなったから甘えに来たぁ。 今日は俺様ちゃんの方が迷える子羊かもしれんね」 にぱ、と笑い返す。表情ばかりはいつも通りだ。 「地球なー。実は行ったことないんだよナ、あんま機会無くて。 アルファとディンカには行くんだけどなー」 「…………」 なんだか些細な表情の機微に違和感を感じて。 一度、二度瞬き。 「平気ならいいんだけどさ。うーん」 「俺様ちゃんはマジで頑張った、お疲れ、功労者その1。 大体直ったのが奇跡のようだぜ……ハア」 「カテリーナぁ。一応用心しとけよな、何あるかわかんねーし。 あんま一人でいるんじゃねーぞ? 信用できる奴と一緒にな」 まあ僕も同じなんですけど……なんて、ボソリと付け足して。 そんな事を言う壁に寄りかかる姿は無防備で、 それはあなたの事を信用しているからだった。 (-207) susuya 2024/04/03(Wed) 2:14:40 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ「さすがはノッテのドクターってトコか? アイツはまあ……『アチャーwwwまあ今回は特別でござるよwww』って なんだかんだで許してくれるから……」 おそらくきっと。どっちの事も信用してるんだけどもね。 「そんな……ウチ片づけきらい……」「ウチが分かればいいと思う」 子供じみた言い訳を続けつつ、クッキーとジュースをはいどうぞ。 自分もジュースを一口飲んでから、クッキーをサクリ。 「うま。フフ、罪の味だなー」 「シスターがこんなことしていいんでしょうか…… マフィアだからいっか、俺様ちゃんは悪いシスター」 「……てかさ、あんまり夜中一人で歩くのやめろよな? なんか今そういう雰囲気じゃん……危ないし」 「次からはすぐ俺様ちゃんとこ来ていいからさ。 眠れないのは悪い事じゃねぇし、どうせ起きてっし」 (-210) susuya 2024/04/03(Wed) 2:24:20 |
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