メイサイは、見ている。いつものように、傍聴席で。 (t2) つよし 2022/03/04(Fri) 23:06:42 |
【見】 奇形 メイサイ「あ。アクタさん、お疲れ様でーす」 ひら、と足元に滑り落ちて来た紙を拾おうとしたけれど、すり抜けてしまうせいで拾えなかった。スカ……。 「……」 しょうがないので、また裁判場へ視線を戻した。 (@1) つよし 2022/03/05(Sat) 18:40:42 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『広場の噴水のところにいます』 5日目の昼。 ナツメ先輩に簡潔なメッセージを送って、噴水の辺りにあるベンチに座っていた。 (-103) つよし 2022/03/06(Sun) 11:57:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『すぐ行くね。』 OK!のスタンプつき。 そんな返信から、しばらくして。 広場のベンチに座る姿を見つけた少女は一度、立ち止まる。 横髪を軽く手櫛で漉いて、スカートの皺を伸ばして、 「ごめんね、待たせた?」 噴水の裏側から、あなたの側へ歩いて。そう声をかけた。 (-107) 榛 2022/03/06(Sun) 12:28:17 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あ」 噴水の陰から、セーラー服が見えた。 そういえばここはVR空間だから走っても平気なのか、と思い出して、駆け寄ってみたくなった。 走ってみようか。 走り方なんか覚えてないけど。 ベンチから立って、一歩、踏み出してみた。先輩の元へ。 「あはは」 楽しい。 ちょっとこけそうになった。 「今来たとこです」 「ほら、あれ。例のやつ」>>4:L2 (-110) つよし 2022/03/06(Sun) 12:49:01 |
メイサイは、駆け寄ってみた。 (t7) つよし 2022/03/06(Sun) 13:02:08 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「わ、……あは」 転びかけたあなたを認めて声を漏らして、 けれど何事もなかったから、つられてちょっと笑う。 「あ、例の」 「きれい……入っていいのかな」 遠目から見て、きらきらと輝くガラスにそんな感想。 何だろうね?と首をかしげて。 ひとまず行ってみようか、とそちらに向かうことにした。 (-111) 榛 2022/03/06(Sun) 13:25:36 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ そんな訳で僕らは妙な建物に近寄り、ガラスの窓から中を覗き込む。 何か……緑? 植物が見えた。温室とかかも。 扉の取っ手を少し引っ張ってみる。開きそうだ。 「鍵は掛かってないみたいです」 鍵が掛かっていないという事は、入っちゃいけないという事はないだろう。 そのまま扉を開け放った。 (-116) つよし 2022/03/06(Sun) 13:54:53 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 出入り自由?なんて、好奇心の滲んだ声。 開け放たれた扉の中を、あなたの後ろから覗く。 「あ、花……!」 並ぶ植木鉢の中に咲いている、とりどりの色。 学校の花壇に植わっているものや、 道端にぽつんと見かけるものや、 見たことも聞いたこともないものまで。 様々な花が丁寧に並べられたその場所は、まるで小さな植物園だった。 「ね、入っちゃおう。 怒られたら、そのときはそのときってことで」 (-123) 榛 2022/03/06(Sun) 14:36:04 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あ。凄い、綺麗です」 「入っちゃいましょ。 バレなきゃ大丈夫ですって」 果たして中は──やはり、温室か小さな植物園を思わせる空間だった。 辺りを見回してから、そっと中に入り込む。いたずらをする子供みたいな気分。 でも、折角こんなに綺麗にしてあるんだから入らないと損だよね。 「花、好きですか?」 (-127) つよし 2022/03/06(Sun) 15:20:33 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「んー……どちらかといえば、好きかな」 取り立てて、好き嫌いを考えたことがなかった。 こんなにたくさん、綺麗に咲いていると感動もするけれど。 「メイサイくんは? 花、好き?」 こっそり入り込んで、扉を閉めて。 適温に保たれた屋根の下、小さなガラスの檻の中。 歩き回りながら、きょろきょろと目移りしつつの会話。 (-130) 榛 2022/03/06(Sun) 15:40:21 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「好きですよお。どちらかと言えば」 まあそのくらいだよな。僕もそう。 「母がガーデニング趣味だから。たまに水やりとか植え替えとか手伝ったりはしますねえ。 ガーデニングと言ってもマンションだからプランターなんですけど……」 あ、でもこの花は結構好きです。とペチュニアの鉢を指差したりした。 「割とどこにでも生えてますよね。 子供の頃、これの花で色の付いた水作って遊んだりしてて。懐かしー」 (-133) つよし 2022/03/06(Sun) 16:19:48 |
【独】 奇形 メイサイ(お? ナツメ先輩気になる人いんの? フカワ先輩ではないよな……エノさんでもないよな……女性だけどハナサキさんとかか……? あの人が話してたの多分その辺くらいだよな……ここの外の人だったら分からんけど……) (-147) つよし 2022/03/06(Sun) 17:47:24 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ どちらかといえば、だよね。 そう、おかしそうに笑みをこぼして。 「あ、お母さんの趣味なんだ。いいなぁ。 うちの親、趣味とか拘りとか薄いから……」 あなたの指差す鉢。 花束のように広がって咲く花を見て、 「ペニチュ……ペチュニア?」 ……だっけ。少女は首を傾げる。 押し花とかならしたけど……と、 あなたの言う遊びにもあまりピンとこない様子。 (-157) 榛 2022/03/06(Sun) 18:55:22 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「そー、それです。ペチュニア」 「あれ……しませんでした? 花を潰して水の中で揉むと綺麗な色が付くんですよ」 「綺麗なやつちぎるのは可哀想だから、萎れかけの花とかで」 ペチュニアの薄くて柔らかい花びらを指先でつついて言う。 鉢の中にはピンク、白、紫、黄色の、こんもりしたカラフルな塊ができている。 「こういうどこにでも生えてる花ちょっと好きなんですよねえ。 見かけると『あ、また生えてる』ってなって安心しません?」 (-163) つよし 2022/03/06(Sun) 19:26:17 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ やや気恥ずかしそうに、あってた、と呟いて。 「たぶん、しなかったかな。覚えてないだけかも」 「あ、そうだよね……。 じゃあここの花は、やめといた方がいいかな」 見る限り、どれも綺麗に咲いている。 と、思う。 千切ったらかわいそうだな、と少女は思った。 「安心……」 カラフルな花植えに指を伸ばしてみる。突っつく。 すこし考えて、……その気持ちはちょっと分からなかった。 その様が、少女の表情にもきっと表れている。 「んー……それが、安心なの?」 (-170) 榛 2022/03/06(Sun) 20:33:08 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス 今日の合議が終わった辺りの時間。 傍聴席から出て行く前、ユス先輩に声を掛けた。 「……あの。ツルギさん。選ばれちゃいましたけど」 賭け、負けちゃったんですけど。どうしてくれるんですか。 ──なんて。それはどうだって良くて。 彼がその事をどう思っているかだけが気になった。 (-174) つよし 2022/03/06(Sun) 20:48:35 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「……」 ナツメ先輩の顔をちらりと見る。 もしかして変な奴だと思われてないか? 「や、安心っていうか何だろ……。 逆にほら、ひっつき虫の草とか、昔はよく空き地なんかに生えてたのに最近は見かけなくてちょっと寂しいです。 そういう、あれ」 そう……そういう。しょうもない話だ。 「ですねえ……ここのは綺麗に手入れされてありますもんね」 ここの花ちぎるのは気が引けるというのには同意。 (-178) つよし 2022/03/06(Sun) 21:05:15 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ 声をかけられて足を止める。 「ん? ああ、メイサイか」 何度も話をしてくれる貴方の姿を見つければそちらの方向へと向き直る。 投票などの結果は確認している。した上で、 「そうだな。選ばれたな」 あっさりとそう答えた。表情は何一つ変わりない。無理に取り繕ってる様子もない。 「臓器提供者の数が足りていれば、俺たちは提供しなくて済む。足りなければ俺たちのどちらかが死んで提供する羽目になるかもしれないし、二人とも死ぬかもしれない。 まだ、どうなるか分からないな?」 事実を事実として受け止めている。ただそれだけで、それ以上もそれ以下もなかった。 (-180) もちぱい 2022/03/06(Sun) 21:19:19 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス「──そうですね。まだ分からないです」 「……」 ユス先輩の顔を覗き込んだ。 いつもと変わらない表情。いつもと変わらない言葉。 「あはは! ユス先輩はいつも通りですね」 「良かったです」 投票の結果じゃないよ。 先輩が、いつもと変わらない事がね。 (-184) つよし 2022/03/06(Sun) 22:01:17 |
【秘】 ユス → 奇形 メイサイ「ああ。俺が変わるとしたら、それはツルギが実際に死んでしまった時くらいだろうな」 けろりと答える。それから、少し間を空けて。 「なあメイサイ。やはり人は、人を殺すのを躊躇うものなのだろうか。 もしお前が参加者だったとしたら、他人に票を投じる事に、他人を殺す事に迷い悩んでいたか?」 いつも通りの調子で、なんだかいつも通りではない質問をした。 (-187) もちぱい 2022/03/06(Sun) 22:23:19 |
【秘】 奇形 メイサイ → ユス「……?」 変わった質問。少し首を傾げてから答えた。 「さあ。人によるんじゃないですか? 僕は躊躇いまくりですけどね。繊細なので」 「もし参加者だったら、提供する前に胃が使い物にならなくなってたかもしれません。ストレスで。あはは」 笑いながら、戯言のように連ねた僕の言葉は信用には足らないかも。 「先輩は、あんまり躊躇わないですよねえ。 そういうとこ結構憧れてるんですけどね、僕は」 (-191) つよし 2022/03/06(Sun) 22:58:57 |
【秘】 ユス → 奇形 メイサイ「まあそうだろうな。人による。それが全てだ。 ……多数の反応としては、どちらなのだろうと思ってな。 躊躇いまくりか。よくそれで最初人を殺すなど言ったものだな」 責めているわけではなく不思議に思ったが故に最後の発言を加えたのだが、身も蓋もない。 並べられた言葉も素直に受け取る。信用しているかいないかというより、そういう者もいるかもしれないと。可能性の一つとして覚えておく。 「それは大変だな。胃以外で役に立ってもらうしかないだろうな、メイサイが選ばれたとしたら。 ……俺と、もう一人以外は皆平等だからな。平等にどうでもいい。生きるのに必要が無いし、そもそも殺されるべき人間や死んでいい人間なんていないだろう。だから俺ともう一人以外は、何も思わず切り捨てられる。これは反感を買う類の意見だと知っているから、大っぴらには話せないが」 (-192) もちぱい 2022/03/06(Sun) 23:19:19 |
【秘】 奇形 メイサイ → ユス「こっちにも色々事情があるんですよお」 言わないけどさ。 ……いや。さすがにもう見抜かれてるかな? 「平等にどうでもいい、ですか。そうっすね。 反感を覚える人は覚えるかも。 昔っからそんな調子なんですか?」 「それとも、心臓移植で何か変わったりしました?」 ユス先輩の左胸に右手で触れる仕草。 勿論、見学者であるから触れる事はできなくて、そのまますり抜けてしまう。 ──彼の体の中まで。 ねえ、心臓ってこの辺にありますか? ▽ (-200) つよし 2022/03/06(Sun) 23:58:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → ユス「……なんて。さすがに移植で変わるとか、そんな胡散臭い話はないですよねえ」 ぱ、と先輩の中から手を引き抜いた。 「それはそれとして、死んでもいい人間はいると思いますよ」 「例えば、死にたい人とか」 「これも反感を買う類の意見なので、大っぴらには言えないんですけどね」 (-201) つよし 2022/03/06(Sun) 23:59:39 |
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