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【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 海遊館では、シーラカンスは見つけられなかった。 「 まあ全部の魚がいる訳じゃないよね 」なんて 早々に諦めたけど、それ以前の話だったみたい >>2:304 『 もっかいくればいいじゃない 』 気軽な彼の言葉を聞いて いつものように笑いながら頷こうとしたけれど。 ] ( ねぇ、周りからは デ−トみたいに見えるかな ) [ 遠回しな探りの言葉さえ、音に出来ず ヒマワリ柄のマスク顔で ぎこちなく頷いた。 ] (101) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:21 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 今つけているヒマワリ柄のマスクとは別に ポシェットの中には星柄のマスクがひとつ。 今日は彼とお揃いのマスクにしたかったから。 ──── 少しだけ、勇気を持ちたかったから ] (102) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:24 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ だけど、何も言えずじまいで海遊館を後にした。 おそろいのキーホルダーをプレゼントしたけど マンボウの魚言葉とかはないから。 ただ可愛かっただけなんよ。 ] ど …… どうしたん [ 別れ際、いきなり手を掴まれてビックリした。>>18 それ以上に ドキリとした。 のに。 マンボウが好きか 聞かれた。>>25 ] (103) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:26 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ なに、そのくだらない質問 ──── とは思えず。 彼はもっと 別の事を言おうとしたんじゃないかなって。 其れは いつも傍に居る幼馴染のカンってやつだけど。 私はとりあえず " マンボウ "への返答をしてから 「 じゃあね 」と自分の家に駆けこんだ。 ──── 心臓が破裂しそうだよ ] (106) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:34 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 私の世界が霧に包まれたのは その2週間後で。 日記の返事も読めぬまま ──── 赤信号を無視した軽トラック。 跳ね飛ばされ、アスファルトに頭から落ちた身体。 運転手はスマホに夢中で 私は買ったばかりの水着を袋から覗き込んで歩いてた。 一命は取り留めたものの 短い夏休みが訪れても 病室のベッドで私は眠ったまま ] (107) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:37 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ これは、病室のベッドで眠る私の夢。 だけど─── 今はまだ、その自覚は無い。 朝、自分の部屋で目覚め 学校へ行く準備 家の中には誰もおらず 首を傾げながら登校する 隣の家は彼の家 明かりはついていない 通学路とは外れた脇道には 変な霧がかかってた 学校に着いても誰とも会わない 今日は休日だった? 帰ろうかなと振り返れば 先程まで歩いていた通学路も 霧で覆われてた ] (110) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:45 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 校内にも霧が立ち込めていて 階段も登れない 唯一 霧のない通路を歩けば 辿り着いた其処は 図書室だった さすがに私も 何かおかしいと思った 悪い夢でも見てるのかな、って だけど意識は此処にある 醒めそうにも無い 中に入り " いつもの本棚 "へ近づけば 見覚えのある一冊のノートを見つけた ぱらり、ページをめくれば 私の書いた文章の後に返事が書かれていた ] (111) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:48 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音え、これって ……… [ 最後の一文で視線がぴたり、止まる。 " 雨の音 " ─── そんな解釈もできるだろうけど この話の流れで いきなり雨の話も変だし。 だったら、名前なのだろうか ──── ] (112) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:50 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ もし私だとして ──── " 小さな頃から側にいる "って言えるのは ひとりだけ、だけど ] (-19) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:53 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音…… 雨音というのは 好きな人の名前でしょうか それだったら ひとり心当たりがあるんですが でも、その子は好きな人がいるみたいです 幼馴染の関係が壊れるのを怖がって ずっと好きなのを隠して でもこの前は、マンボウの事を言うフリして 少しだけ言えたそうです Jさんが その幼馴染なのかわかりませんが 応援しています 私も、ちょっと勇気が持てました 頑張ってみようと思います (=10) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:45:58 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 書き終えて本棚に戻すと ノートが一瞬だけ ぽぅ、と白く光った " 現実と夢を繋ぐ " だなんて想像もしてないけどこんな変な世界からでも きっと言葉は届く ──── そんな気がした ]** (113) よし☆ 2020/05/25(Mon) 0:46:01 |
【秘】 ☆中学生☆ 相星 雪也 → ★中学生★ 五十鈴 雨音はよ起きんと ……学校でも雨音ってよぶで? [ 髪をすくように 撫で そっとひとふさに口づけるのも ふたりだけの病室 知ってるのは、 ―――自分だけ*] (-41) あさき 2020/05/25(Mon) 22:44:43 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ この霧がかかった世界は断片的で ─── 図書室にいたかと思えば 突然、自分の部屋にいたり まるでフィルムを切り取り 乱雑に繋ぎ合わされた映画のように 数時間なのか、数日なのか あるいはもっと経っているのか 時間も分からない お腹もすかないし ] (262) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:39 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音( うん、だから 夢の世界だよね ? ) [ 私以外、誰もいない世界 ─── これが現実だったら いきなり私だけを残して 人類は滅んだのかな ? もしくは異世界に飛ばされた、とか 中2までの私なら その可能性に比重を置くけど もう中3だから " 夢 "の路線を追うよ ] (263) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:42 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ まばたきひとつで 自分の部屋から図書室へと風景が変わった 引き寄せられるように向かうのは 例の本棚 ノートの位置なんて探さなくたって分かる " 未読があります "と言わんばかりに うっすらと淡い光を放っているから ] (264) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:44 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音ゆきや、……くん [ ぽたり、開いたノートへ しずくが頬から零れ落ちたって 文字が滲む事も無い そうだったらいいなって 思ってた 思ってた、けど ──── ] (265) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:47 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 此処が、本当に夢の世界なんだったら この日記に書かれた彼の言葉も ぜんぶ、ぜんぶ ──── 私が都合のいい様に作り上げた 空想なのかも、しれない ] (266) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:50 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也空想だっていいよ 雪也くん ……… 顔が見たいよ …… 声がききたいよ …… あいたいよ …… ゆきや、くん (-53) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:54 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 夢の中で自作自演しているだけかもしれない それでも私は 包み込むようにノートを両手で抱きしめてから 返事を書くために机へ向かう いつの間にか 机の上には パンジーとペンギンのキーホルダー どこかで見かけたような ───── ? ] (267) よし☆ 2020/05/26(Tue) 18:38:57 |
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