【秘】 陶酔飛行 バーナード → ボディガード テンガン「ハハァ、そりゃあそうだ。でも乙女心も男心もわかっちゃいない。逆にわざわざ指定したって事は、それなりの理由か下心かのどっちかがあるもんだ。まあ俺は素直すぎる子はつまらないから、多少反抗してくれる子が好みだがね」 煙を肺一杯に吸ってから、フゥと吐き出す。サイトテーブルの灰皿にトントン、と肺を落として天井をぼんやり見上げる。 「噂が噂だし、邪推が当たってても何の不思議もねぇなあ。どうすんだ?実際“ご主人様”が増えた場合。海の上、警備員1人が消えた所で揉み消すなんて容易いだろうし、俺が実際に首謀者側なら、テンガンのその反応が見たくて用意するぜ?良い部屋を。つまり似たような趣味の輩なんだろうよ」 「仰る通りで。とは言えそいつぁそっちも同じじゃないか?誰彼構わず信用しないが、かと言って永遠に一人で動いても効率が悪すぎる。見定めた上で好みの奴に打診するのは当然だろ? まあ質問に答えよう。言ったままだが、諜報任務だ。船の噂についてのな。軍人男一人旅でこんな良い部屋が取るわけがない。“任務の為に都合よく使って下さい”ってメッセージかねぇ、やだやだ」 (-79) poru 2021/07/02(Fri) 7:52:20 |
テンガンは、地獄絵図に困惑している。 (a49) backador 2021/07/02(Fri) 8:10:45 |
【人】 ボディガード テンガン>>70 カウス 「不思議なものだ、 砦を護るだけが取り柄だというのに、 砦そのものと同等の扱いを受けるなど」 涼しい顔をして受け流す。 だが白煙に透ける顔は、堅いながらも、 どこか勘弁願いたい、という風ではあった。 「一応の事、船の従業員とはいえ、 業務外では客としての権利は貰ってますが。 どちらにせよ、用があるなら いつでも承りますよ。 ”開錠”を試すのはお勧めしませんがね」 (85) backador 2021/07/02(Fri) 8:23:50 |
【神】 ボディガード テンガン重い前髪から覗く左眼は、 朝食の席で見た姿を捉えると、 ほんの少しだけ柔らかく孤を描いて…… だが、直ぐに踊り子の警護に意識を戻した。 (G9) backador 2021/07/02(Fri) 8:34:08 |
【人】 ボディガード テンガン「なるほど、このパイの所為か。大袈裟な」 にしては様子が色々おかしいことに気が付いていない。 鈍感な警備員だ!仕事モードに入らない! (101) backador 2021/07/02(Fri) 8:58:33 |
テンガンは、それとなくパイに手を出した。いけた。 (a66) backador 2021/07/02(Fri) 9:16:15 |
【人】 ボディガード テンガン「……?」 食べた。かなり辛いが、食べられないという訳ではない。 このパイが惨状を生んだとはとても思えなかった。 「人払いはしておくか…… 取り押さえるにしても、こう、異様だ。」 そう言って辺りを見渡す。 (106) backador 2021/07/02(Fri) 9:19:05 |
テンガンは、一部の客たちの反応が、妙に気になった。 (a67) backador 2021/07/02(Fri) 9:20:21 |
【秘】 ボディガード テンガン → 陶酔飛行 バーナード「お気に召している様なら結構。 ただ趣味が悪いとだけは言っておく。 ……だが、実際そうなんだろう。 この船からは悪意や害意が感じられるわけじゃない……あるのは、その極めて煮詰められた“趣味の悪さ”だ」 難儀な、と言葉を漏らして足を組む。 そのような趣向に理解こそ示すものの、 自分の身に向けられるとなれば話は別だ。 別に綺麗な訳でもない貞操の一つや二つ、特に惜しいというわけではないのだが…… 「諜報か。概ね予想通りだ。 下手な綺麗事より信頼できると言えよう。 ……俺も似たようなものだ。 警備員として派遣されつつも、本業は“警察官”でな。船の噂の真偽を確かめに来た」 「だがウチの御偉いさんがこの船の常連だ、という調べもついている。万が一があれば言う通り、この身なんぞ簡単に揉み消されるだろうよ」 (-95) backador 2021/07/02(Fri) 11:36:08 |
【秘】 陶酔飛行 バーナード → ボディガード テンガン「ハハッ。“警察官”、か。 ……ホント、因果なもんだねぇ」 天井をぼんやり見ていた顔が、困った様な笑みに変わる。嫌なのか嬉しかったのか、それ以外の感情すらもわからないから、困惑しか表せなかった。 「俺の趣味が悪いのは否定しないが、お前に関しては断らせて貰おうか?前にも言っただろ、『昔の知り合いに似ている』って。それは否定されたくない訳なので」 言い終えてようやく視線を貴方の方へと戻した。表情はいつも通りの物に戻っている。偉いさん、常連の話を聞いて、一人の姿を思い出しつつ話を続ける。 「いや、どこの国も何もかも同じようなもんだなぁ。下手すると俺達と同じような可能性のやつ、一人今浮かんだくらいには愉快な事に“よくある話”なんだろうよ。 で、前から思ってたけどテンガンのその妙に、何だ?ストイック?虚無?わかんねぇけどその冷静さ、どう言う感情なんだ。軍人より警察官の方がまだ人間味があるが、正義の塊かと言うと違うようにも見えるし。……警察官になって守りたい人間でも居たか?」 (-106) poru 2021/07/02(Fri) 14:30:06 |
【人】 ボディガード テンガン夜。 業務が終わり、従業員から交代を言い渡されて。 身に余るスイートルームに戻る気には、 どうしてもなれなかったので、プールの方へ。 更衣室で堅苦しいスーツのベルトを抜いて、ズボンを脱ぎ、下着に手をかけて──盗撮でもされてたら癪だな、と思いつつ、それも脱ぎ、身体にぴったりと張り付く水着を履く。 ジャケットとシャツのボタンをぼんやりと外して、籠に放り込み、プールサイドへ出る。 「……さて、泳ぐか」 遊びと鍛錬を兼ねて。 月明かりを抱き、揺らめく水面に足を踏み入れた。 (142) backador 2021/07/02(Fri) 23:17:01 |
【秘】 ボディガード テンガン → 陶酔飛行 バーナード「俺が否定すると、 その旧友のことも否定することになるわけか。 そいつはいただけないな」 皮肉気な表情で、僅かに口角を上げる。 どこか懐かしい気持ちになれたのは同じで、 久々にリラックスというものを感じた。 「ああ、居たと言えば居たな。 まだ青臭い正義感を持ってた時の話だ。 今はもう、そんなもの無いと知ってしまった。 退廃的になってしまったのかもな」 「よくある話。そうだな、 ドラマか何かで呆れるほど見てきた。 凡庸なストーリーだ」 (-204) backador 2021/07/03(Sat) 0:37:59 |
【神】 ボディガード テンガン他の従業員たち、仮面をつけた、 ”主役を引き立たせる”ためのまた別の踊り子などを見て、 異常無しとみてとるや否や、ふう、と息を吐く。 「お疲れ様です。 踊りには詳しいわけではありませんが…… 自分の仕事があるから、 貴方に気持ちよく踊ってもらい、 観客がそれを楽しむという流れの一助になれてると思うと、 やはり感慨深いものがありますね」 (G12) backador 2021/07/03(Sat) 0:50:27 |
【秘】 陶酔飛行 バーナード → ボディガード テンガン「お、珍しい顔見た。ちょっと得したか?」 笑ったと直接は言わないが、少なくとも自室に呼んでもまるで楽しそうな様子が見えなかったので、嬉しくなったのは事実だ。相手が微笑なのに、逆に此方が笑顔になっている。 「過去形、か。本当に酒か煙草かいらないのかい? ま、副船長が言ってた時にも他とも話してたが、愛と真実の総取りができる方が稀さ。総取りするとは言ったが、──俺も、真実しか取れなかった」 少し間を開けて、まだ残っていた煙草をグイ、と灰皿に押し付けて消す。ダルダルと姿勢で話していたが、少しだけ姿勢をよくして、こう問い返す。 「最近は凝りに凝った話が多すぎて、聞くだけで疲れるようなもんも多いからな。原点回帰したい。どうせ暇なら。ついでに退廃的で話すのに感傷も枯れちまったくらいなら、話してくれ。──聞いてみたい」 (-221) poru 2021/07/03(Sat) 1:11:02 |
【秘】 ボディガード テンガン → 陶酔飛行 バーナード「……そうだな、一杯呑もうか」 朝食の場である婦人に言った通り、 特に好き嫌いがあるわけではない。 部屋にある酒が全て辛い味わいだったとしても、 きっと文句ひとつ言わずに味わうだろう。 「俺が警察官となった時、 同期に世話焼きな女と、熱血漢とでも言うべき男がいて。 特に面白味もなく、知り合い、親しくなり、三人組と呼ばれるまでの関係になった。 共に切磋琢磨し、休みの日も頻繁に会い、 そう。何の変哲もない、穏やかな関係」 「だが、二、三年ほど経った日。 彼らは軽い交際の後、 結婚を心に決めたことを俺に伝えてきた。」 進む思い出話に、左眼はどこか遠い方を見て。 「職場で特に仲の良かった二人が、 婚約……思うことも色々あった。 柄にもなく、様々な感情が沸き上がったさ。 でも、二人とも間違いなく幸せになってくれる、そんな信頼があった。だから最後は心から祝福できた」 (-239) backador 2021/07/03(Sat) 2:29:05 |
【秘】 ボディガード テンガン → 陶酔飛行 バーナード「ある日。彼らは婚前旅行にこの、 イースター・カッサンドラを選んだ。 俺はそれを皮肉をいいつつも見送り…… ───そして、彼らは失踪した」 皮肉気な微笑みは、ずっと表情に張り付いたまま。 背もたれに気怠く、後頭部を押し付ける。 「幾ら調べても、幾ら探しても、 痕跡など何一つなかった。 愛と、信用は此処には残らなかった。 だから、俺は真実を探しにここに来たんだ。 例え……それで、 この身がどうなってしまってもいい、と」 友人らに報いるために、 自分の進退や身体そのものを擲つ。 よくある話だろう、と締める。 (-240) backador 2021/07/03(Sat) 2:30:50 |
【秘】 陶酔飛行 バーナード → ボディガード テンガン「……ハハ。真っ直ぐだねぇ、本当に。妬ましくて羨ましくて、一周回って憎さ余って愛憎100%の気分だ。」 軽口のように言っている。何事もないかのように振る舞っている。──けれど、けれど。その話を聞いて、僅かな呪詛が零れずにはいられなかった。己が聞いたのに、何をと己自身が理解しているのに、それでも。 『……ほんと、腹立つくらい憎らしいな』と、呟きが落ちる。 「虚無とか言って悪かったな。お前は退廃的でもなんでもない。自己犠牲で感情が麻痺してるだけで、テンガンの中には間違いなくその2人への愛も信頼も残ってるんじゃないのか?」 一応甘めの酒もある。それを貴方に出しただろうし、その言葉を吐いたあと、こちらも立ち上がりその酒を自分の分も注いで、貴方が座る傍の椅子に腰掛け直した。 「投げ槍っぽく見えたのも失う物がないから、か。 ──なあ、どうして憎悪にならない? もしこの船の噂が本当で、その2人が従業員にされていたとして……その真実を知っても、テンガンが怒る狂う想像が出来ない。死に物狂いで暴いて仇を取ると言う復讐に狂っているようにも思えない。俺ぁ、そいつが不思議なんだ。そんな状況で得る『真実』は、誰を幸せにするんだい?」 (-252) poru 2021/07/03(Sat) 6:31:14 |
【秘】 ボディガード テンガン → 陶酔飛行 バーナード「……どうやらバーナード、 お前は俺を侮っているようだな」 グラスを僅かに力強く、置いて。 「愛や信頼などない。ましてや、 幸せを運びに来たわけでもない。 親友二人を揉み消し、 俺すら厄介がって潰しにかかった者たちを、 当然の様に豚箱に蹴り込みたい。それだけだ。 それに狂う必要など何一つない。 希望すら、とうに持ち合わせていないから」 怒りも憎しみもない、酷く冷めた言葉。 ただ機械的に、正義を執行せんと、 故に真実を求めていると、男は言う。 「例えそれが失敗しても、 ただそれだけを生きる糧にしてた男が、 一人また闇に葬られるだけだ。 これほど、分の良い賭けもないだろう?」 (-255) backador 2021/07/03(Sat) 9:00:21 |
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