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【人】 旅人 J[────つめたい。いたい。 意識の浮上と共に知覚したのはそれらだった。] ……、……ぅ……っ [手首と腕の痛みに呻きを漏らした。 足に力を入れて立つと 自重の一部を支える手首の痛みと 伸び切った腕の痛みが僅か和らいでいく。 手と足を動かす時、ジャラリの金属の音がした。 背中や肩や臀部に冷たくゴツゴツとしたものを感じる。 ────ここはどこ? ゆっくりと銀の睫毛を持ち上げた。*] (3) nagaren_rp 2022/03/20(Sun) 19:24:54 |
【赤】 旅人 J[顎を取られ真っ直ぐに彼と顔が向き合う。 こんな状況にも関わらず胸は高鳴ってしまった。] ……はい。ジュダス様が 不出来な私を立派な……商品、にして下さる…… [状況は理解していると答えた。 中途言い淀んだのは妻のくだりを思い出したから。 私が誰かの妻になっても……、貴方は気にしない。] (*4) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 0:24:35 |
【赤】 旅人 Jし、知りません……っ 何も、知らないです……っ [男は知らないと首を振る頬は赤い。 記憶のない期間も含めて事実だ。 だけど余り説得力を持たせられないかも知れない。 貴方の手が、気持ちいいのだもの。*] (*6) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 0:25:50 |
【独】 旅人 J/* 領主になるって掌返したの申し訳なかった ブローチ見つからない状態で旅を続ける場合は 元婚約者からお金だけ無心するつもりで 継ぐ選択はなかったけど(じょんさんの読み込み通り) ブローチ見つかった後は「自分で働こ」になっちゃった バイトもしたしね…… 村は生き物だった…… わかるように書けなかった自分がなさけない…… じょんさんは完璧なんだ (-7) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 1:25:02 |
【独】 旅人 J/* 糸使いキャラもめちゃくちゃすきなんだ…… 序盤よくロルを糸に絡めてたのも関係あるのかな 偶然かなぁ どっちでもうれしいなぁ うれしい へへ (-8) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 1:48:39 |
【赤】 旅人 J(い、痛い……っ) っ、 [下唇を強く噛んで、 恥骨に加えられる痛みに耐える。 目尻に涙が溜まるほどの苦痛だが、 それよりも……、彼のことが気掛かりだった。] (*10) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 12:25:20 |
【赤】 旅人 Jん、ぐ……っ [吐息がかかるほど顔が近づく。 笑みの消えた彼の顔。 絞まる喉の苦痛に呻きつつも、 真っ直ぐに見つめ返した。 少しも怖くはない。 少し、哀しくはある。 貴方は、貴方のままで良いのに。] (*11) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 12:25:42 |
【赤】 旅人 J[喉を掴まれていては話し難く苦しい。 痞えながら言葉を発した。] わかって、います…… どうすれば殿方が、うれしいかは、 不勉強のため、わからないけれど…… それはちゃんと、わかって、います [女の一人旅に危険がなかった訳じゃない。 連れ込まれようと自分で自分の身は守れたから 処女の証に触れられたことはなく 彼の掴む場所を用いることは理解しているが 具体的なことだけがわからないまま。] (*12) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 12:26:14 |
【赤】 旅人 J[売ることが彼の望みなら 大人しく躾けられる方が都合が良い筈だ。 なのにどうして、そんな顔をするんだろう。] ジュダス様がなれと言ったものになりたい 私、貴方のことが何より大切よ [だから微笑ってと、 十字の印のある頬を包んであげたい。 だけど枷に阻まれて出来ないから、 慈愛の笑みを浮かべるのみ。] (*14) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 12:28:28 |
【赤】 旅人 J[眼帯がない。 前髪が隠す顔は見られたのだろうか。] 右目の傷ね、治ったわ まるで人間じゃないみたい…… だけどこれで少しは高値になるかしら [貴方と私だけの秘密もなくなっちゃった。 それは少し哀しいけれど、嬉しいことなの。 貴方の役に立てる、筈だから。*] (*15) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 12:29:10 |
【人】 旅人 J ── 過日 ── 「縁談が決まったよ」 [両親の言いなりの娘だが 相手の名を聞かされたとき 望みを絶たれた気分になった。] (9) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:54:34 |
【人】 旅人 J[前妻は隣の領の一人娘だった。 面識もあり両親と共に葬儀に参加済みだ。 その日に、娘は信じられないものを見ていた。 ────綺麗だ。眠っているようだ。 そう言って花を順に手向ける参列者達。 だけど娘の目には 酷く衰弱した干物のような何かが 拾い集められた臓物とともに 棺の中にごちごちゃと 押し込まれているようにしか見えなかった。 そして、もうひとつ。] (10) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:54:56 |
【人】 旅人 J[大領主の、喪服から露出する 顔や首や手などの部位が 真っ黒く染まり、 ぐにゃりと揺らめくのを見た。 目を凝らすと、女の苦痛に歪んだ顔が 代わる代わる表面に表れては消える。 その中には、棺の中にいる娘の顔もあった。 人ではない。 怨嗟の集合体のようなものが 人の形を作っているに過ぎない。 男は魔術師であり 肉の体を捨て 若い女から生命を吸い上げ 生きながらえる怪物だった。] (11) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:55:26 |
【人】 旅人 J[────そんな所に嫁ぎたくない。 当然の感情だ。 だが、父も母も、縁談を喜んだ。 良い相手だと褒めてもいた。 ────葬儀で共に男の顔を見たのに? ────その前も奥さんは若く亡くなってるわ。 見ているものが自分だけ異なるのだと 親の目ばかり気にする娘には気付きようもない。 残酷で短命な結末を、両親が望んでいる。 ならば叶えるしかないと娘は覚悟を決めた。] ……成人するまでは、ここに住みたいわ [我儘を一つ言うだけでも、勇気のいることであり、 願いは聞き入れられ、そして破られた。] (12) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:55:48 |
【人】 旅人 J[────事件の日。 男は、いつでも自分の容姿を素晴らしいものに 見せていたが、そこにいた娘は 自分に見惚れるどころか震えていた。] 帰って下さい。 約束の日までは、穏やかに過ごさせて下さい。 さもないと……! 「成程、その瞳が特別なのか? よく確かめてやろう……」 いやぁ……っ!! [女の得物を奪い、切り刻み、突き刺す。 怪物にとっては犯すのとも 吸い取るのとも異なる愉悦の時間だった。 だが、女にとっては……] (13) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:56:13 |
【人】 旅人 J[その日も家にあった青い宝石のブローチは 娘が受けた苦痛の記憶を引っ張り、預かった。 それ以外のもの、感情の起伏なども 閉じ込めてしまったのは薬の副作用のようなもの。 元が一つであったのが惹かれ合うのは当然だが 知らない方が幸せな事実は世には沢山ある。 それは例えば、事件の因果。] (14) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:56:38 |
【人】 旅人 J[物盗りによって家が荒らされ、家族を殺された。 ────女の認識。 婚約者に自分と家族が襲われその後物盗りに入られた。 ────事実。 ひとつの我儘も言わず婚約者の元へ行っていれば 家族も家も無事だった、可能性。 どの道自分は助からないし諦めていた。] (15) nagaren_rp 2022/03/21(Mon) 16:57:13 |
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