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【雲】 雨宮 健斗[ 獲物を網に捉えてしまうように絡め 縫い留められた手に、ぎゅっと力が増した。 優しくしなくていいと伝えたのに、 肩からシャツをはだけさせる手つきは穏やかで。 優しさ以外なにものでもないその動きに、 繋がった手に少しだけ力を入れて握り返した。 知らずのうちに上がっていた顎を下げて。 けれどすぐに、落ちた唇の あたたかく柔らかな感触に身体が跳ねる。] (D4) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:32:15 |
【雲】 雨宮 健斗[ 直接神経に触れられている、そんな感じ。 傷痕の下は、神経が表層に出てきていたり 逆に深層に沈んでたり、 切れてしまってたりするのだと聞いた。 そこをなぞるように、伝う口付け。] っ、は……ぅ…… [ 全身に電流が流れるようで、小刻みに身体が びく、びく、と跳ねる。 汗が吹き出す。 ] (D5) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:33:12 |
【雲】 雨宮 健斗[ 誰にも触れさせたことのない、 ここには、詰まっている。 どす黒い感情、闇、後悔、悲哀、恨み、怒り、 それから、いきているということ─── 遮るものもなく露になったそこは 場所によっては感覚がない。 いつだってどこかひんやりとしているそこに、 たしかに、熱が刺す。 これ以上声が漏れないように唇を噛み締めて、 目で追う彼の表情は、 泣きたくなるくらい、慈愛に満ちていて。 (D6) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:34:39 |
【雲】 雨宮 健斗[ また、お前だけに言わせている。 好きだよ、と鼓膜を震わせる声。 名前を呼ばれると脳が揺れる。 瞼に、額に、啄むように唇が落ちて、 少しずつ、力が抜けていく。 宥めるように髪を梳く手。 知らないだろう、お前のその手が死ぬほど好きで 焦がれて、俺だけのものにしたいなんて、 馬鹿げたことをかなり長い時間、 乞い願っていたことを。] (D7) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:36:26 |
【雲】 雨宮 健斗[ 気遣ってくれる言葉に、首を一度だけ振った。] ……好きだよ [ 実際は、飛ぶほど痛いし、怖い。 けれどその現実は、補って余りある彼の想いで 上書きされたから、 問いには答えずに、そう告げた。] (D8) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:37:33 |
【雲】 雨宮 健斗[ こんなふうに、想われて、感謝されて、 愛されて。 柔らかく微笑む表情に、 ずっと閉ざして固まっていた感情が解けて、 欲望と熱と混ざってぐずぐずに溶けて流れて 駆けて巡って、 もう自分じゃ止められなくて。] して、欲しい、こと…… [ ぼんやりと熱に浮かされた頭で、繰り返す。] (D9) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:38:25 |
【雲】 雨宮 健斗さっき、言った、 抱いて、って、 もう、叶えてくれてんじゃん [ は、と吐き出した息は、焼けるみたいに熱かった。 ] でもとりあえず、電気消して欲しいのと、 カーテンは、閉めて欲しい、かな。 [ ふわ、とふざけて笑う。 それから瞼を静かに伏せて。 ] (D10) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:39:26 |
【雲】 雨宮 健斗[ 荒い息を呑み込みながらゆっくり身体を 起こそうとする。 彼が拒まなければ、絡めた指をそっと解いて 中途半端に止められた悪戯の続きを強請る。 向かい合う姿勢になれたなら、 彼の下腹部に指を沿わせて、 先程と同じように、滑り込ませた手の先。 下着越しの、脈を感じられたかな。 ] ─── 萎えたり、しねぇの、ほんとに? [ にや、と口元に弧を描きながら頭を下げていく。 ぶっ飛ばされない限りは、下着の上から その熱に口付けを落とそう。 ] (D11) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:41:35 |
【雲】 雨宮 健斗[ 抵抗なんて一ミリもない。 そういやシャワーも浴びてないな、と 妙に冷静な頭で、けれども抑えられない興奮で、 ざらりと舌を滑らせるように 先端から根本に向かって舐める。 チラ、と上目に様子を窺って。 止められないなら、隔たる薄い布地を取り払おうと。]* (D12) yukiyukiyuki 2021/06/23(Wed) 9:42:15 |
【雲】 雨宮 健斗[ 冗談めかして頼んだ小さな願いは、 下がる眉と笑みであっさり叶えられた。 するりと離れていく体温。 はぁ、と息を吐いてゆっくりと身体を起こす。 その背を目で追った。 照明のスイッチの位置を迷わない様子に 積み重ねた時間が確かに見えた気がして ─── 幸せだな、と思った。 ] (D20) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:35:04 |
【雲】 雨宮 健斗……ほんとだよ、昼間から。 隣の部屋、留守じゃなかったらどーしよ。 いつからこんな不良になったの。 [ カーテンを引いた彼がそんなことを言うから、 暗さを増した部屋の中、 大袈裟に顔を顰めて、すぐに吹き出した。 ベッドに戻ってきた彼の体重がかかって 高くもないベッドのスプリングがギシ、と 音を立てて軋む。 ] ─── っ、だからそう言うことを、 [ きっと踏まないように気をつけてくれていた。 無意識に詰めた距離を茶化す言葉に また声が詰まった。 ] (D21) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:37:57 |
【雲】 雨宮 健斗[ ああそうだよ、たった数秒、離れるだけで もう、焦れる。 後頭部に触れる掌。 引き寄せられれば素直に身体を寄せ、 甘えるように髪を軽く擦り付けた。 一瞬重なった唇を、ありがと、と動かして。 常人よりは少し繊細な聴覚が、 聞き慣れた己の名前を呼ぶ声にさえ熱を拾う。 ぞく、と背が粟立った。 彼がしたように、唇を滑らせる。 喉を食んで、鎖骨にそっと歯を立てて、 ゆっくり頭を下げていく。 ] (D22) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:39:19 |
【雲】 雨宮 健斗[ 手が触れた下腹部に、確かな熱が感じ取れれば ふ、と笑みが溢れた。 ] ……、良かった、 [ 子供みたいな、心底安心した声になった。 だから、ちょっと抵抗するみたいに肩を持たれても 構わずそこに口付けを落とす。 焦ったような声で告げられる気遣いと戸惑いに どく、と己の下半身にも血液が集まるのがわかる。] (D23) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:40:40 |
【雲】 雨宮 健斗……嫌なら、やめるけど、 [ なんて言いながらやってることは逆で、 下着に手をかけた。 自分と同じものが、確かな兆しを持った膨らみが そこにある。 当たり前に。 だけど自分でも不思議なほど、 なんにも抵抗が無くて。] あ、俺はお前が来る前に シャワー浴びたから、大丈夫。 [ ほんとに?と下がった眉に、戯けたように ふざけて笑う。 ] (D24) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:42:38 |
【雲】 雨宮 健斗[ 躊躇いがちに開いてくれた膝。 そのおかげで下着を下げられれば、 ようやく直接触れる猛り。 またどく、と心臓が痛い。 そっと口づけを落としてから、 べろりと亀頭を舌全体で舐め上げる。 雄の匂いが鼻腔に満ちて、痺れるほどの 興奮に襲われた。 そのまま裏筋にもざらりと舌を這わせて、 窄めた舌先で鈴口を割るように刺激する。] (D25) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:43:39 |
【雲】 雨宮 健斗[ 生憎?幸いなことに?男同士。 きっと、好いところは、把握済み。 や、初めてするんだけど。 あ、と口を開けて咥えて、 飲み込むように全てを口腔内に含んで。 ゆっくり頭を上下させれば先端が喉に当たって 濁音混じりの声と唾液が溢れた。 ] ───ッ ン゛っ… [ 口を離して、下からちらりと見上げて。] っ、は…… ……思ってたより、上手くできねぇ [ やっぱ、でかいし、とくすくす笑いながら、 また口に含む。 右手は茎に添えて、唾液で濡れた部分を優しく握る。 根元から雁首までそっと上下に擦って、 裏筋を指の腹で刺激して。 ]* (D26) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 6:45:45 |
【独】 雨宮 健斗/* おいあんたほんとに右だね???ってPLが困惑している 矢川くんがかっこよすぎるのにかわいいのがいけない (-6) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 7:56:39 |
【独】 雨宮 健斗/* NPCお隣さんを作ってみました 二学年上の先輩 同じピアノ科 風間 紫(ゆかり)さん お嬢のはずなのに男みたいな性格で 雨宮あんたさぁ、せっかくいいの弾くのに手残念だねーとか表情も変えずに言う人 煙草いっぽんちょーだい、とか (-7) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 8:02:27 |
【独】 雨宮 健斗/* たぶん彼もそのほうが気が楽なんだろうな バルコニーでの煙草タイム 「雨宮の彼氏かっこいいよね」 やんねぇっすよ 「……一回だけ、念のために手出してみてい 」 ころすぞ(食い気味) (-8) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 8:08:15 |
【雲】 雨宮 健斗[ 甘える、という感情が己の中に芽生えるなんて 自分が一番驚くけれど。 深淵に手を伸ばして掬い上げてくれたのは 他でもない、彼。 穏やかに撓む眼差しは己に生きる術と、 安らぎを無償に与えてくれるようで。 硬い鎧で自分を守らなくていい、信頼と安心、 言い換えるならやっぱりそれは、─── ] (D32) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 21:53:56 |
【雲】 雨宮 健斗[ 滲む先走りに唇を這わせれば 固く結ばれた唇の隙間から、 留めきれない吐息混じりの声が落ちてきて。 理性を焼き切るような興奮が襲う。 ぐしゃ、と掴まれる髪に体が震える。 おまけに上擦った声で、えろい、とか、 目に毒、だとか、そんなこと言われたら、 うっかり暴発しそうになるだろ。 ] ─── ふ ……ッ、 ひとりで抜くんかよ、 [ はっ、はっ、と短く息を吐いて、 高まる熱を逃しながらくすりと笑う。 ] もったいねぇ。 (D33) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 21:55:46 |
【雲】 雨宮 健斗[ 再びぱくりと咥えれば、確実に質量も硬さも 増していく彼の屹立。 一層口腔内が圧迫されて、呼吸ができなくて 思わず眉を寄せた。 飲み込めない唾液に溺れそうで、けれど 愛撫を止めようとは思わなかった。 それどころか、その髪を掴む手で 打ち付けてくれても今ならいいかもな、なんて なかなかマゾいことさえ浮かぶ有様。 だというのに、大きな息とともに 茎に添えた手が止められて。 ものすごく不服な表情を隠しもせず顔を上げれば、 腰に優しい手が、二度、触れた。] (D34) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 21:59:33 |
【雲】 雨宮 健斗[ 奉仕しているだけで張り詰めた己の下半身に 手が伸ばされて今度は自分が焦る番。] ちょっ、まっ、って、ん、ぅッ、 [ 分厚いデニム越しにほんの緩く扱かれただけで 体がびく、と震えて声が漏れる。 けれど続く言葉には、ひく、と 頬が微かに引き攣った。 ] (D35) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 22:01:34 |
【雲】 雨宮 健斗[ 男同士ヤるのに、どこを使うかなんて当然知ってる。 ちょっとスマホを弄ればそんな情報、 一から十までご丁寧に嫌というくらい溢れていて。 ……それを自ずから調べていた、ということは あまり知られたくないけれど。 現実的にそう告げられれば一瞬体が竦む。 覚悟はしてたけど、してるけど、 恐怖より羞恥で死にそうになる、きっと、しぬ。 間違いない。] ─── っ、やっぱ、そうだよ、なぁ…… [ ううぅ、と唸りながら。 す、と身体をひいて、こく、と唾液を飲み込んだ。 バックルにかけられる手にまたぎく、と 身体を強張らせながら、それでも。 体勢を変えようとする彼に、ぎこちなく従った。] (D36) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 22:04:12 |
【雲】 雨宮 健斗[ そこでふと、思う。 健全な音大生の部屋。 そういう類のホテルに当たり前に置いてある ローションやらゴムなんて、あるわけもなく。 いや用意周到に準備するのもなんかこう…… 居た堪れなくて。 どうしたもんか、と、知らずのうちに 目の前の彼と同じことを思っていた。 それこそ皮膚の保護につかう ワセリンくらいならある、けど、と、 それでどうにかなるものなのか、 口に出してもいいものか、なんて。] (D37) yukiyukiyuki 2021/06/24(Thu) 22:06:24 |
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