忘れないって言われちゃった。
本当はお酒に強いのかしら……。>>3:D10
それなら、私が迫ったって言われちゃうかも…。


「は、はずかしがる、ことなんか、じゃ……！！

　た、た、ただ……」


え、あ、えっ？！今、か、かかか薫子って…？！
やだ、十川さん、どう、…？！>>3:D11
恥ずかしくて、ふいっと顔を背けてみたけど
名前呼ばれると胸がドキドキして落ち着きません。
十川さんの吐息とか、肌が合うだけで
私の彼への期待が膨らむんですね。

「ん、んん……お付きあい、はあるけど……」


体を重ねるまでは行ったことがないですね。
だけど、動画を見て知る情報、なら……。
でも実際は、現実とは奇なり………。
匂いや触り心地？は、やっぱり本物、だ。
映像からじゃ何もわからないことを
今ぎゅっと詰め込まれてるような気分………。


「へ、ぅ……んふぁ………」


よく撮れてる、って褒められてるからなのか
拙い動きが少しはマシになったんだなって思いました。
十川さんの気持ち良さそうな声、もっと聞きたい。
そう思ってたら、彼の手が胸を触ってきて、
ちょっと敏感になってた体が、更に熱い……。

「私の、ポーチの中に……ゴム、入ってるので……！」


私失敗せずにつけられる、かな……。>>3:D14
というより、十川さんのサイズに合うか心配…！
2つしか入れてないけど、それ以上やることある…？
無理せず、なんて言われても喉の奥まで入れてみたし
色んなところ舐めてみたし、初めての体験は、
凄く濃密で、十川さんのことを全身で受け入れてる気分。

彼がつけたか、私がつけたか。
いずれにせよ、彼に身を委ねる時間が来ました。
ドキドキは止まらないし、玩具とは比べ物にならない
立派なものが入ってくると思うと緊張さえしてきた…。

十川さんは暫く動画撮ってくれて、
あられもない姿がその中に収められていくんです。
好き、って言ってたかな……。
最初は痛かったかもだけど、終わる頃にはそんなことなくて
十川さんのことだけを求めていたような……。


「もっと、もっと十川さん、ほしいです…」


もし2回で収まらなかったら？
3回目以降は中に出して、ってお願いをするだろうし
自分の携帯で、中出しされたところを撮って……

そんなこんなで、私と十川さんのワンナイトは
いつの間にか明けてしまっていくのでした。

私は、気持ちよかったけれどやっぱり疲れて
下着をつけることなく、彼の隣で
すやすやと寝息を立てていることでしょう。
お酒の力もあってちょっとやそっとのことでは
起きることもないでしょうけれど。*

えっ、十川さん、あの凄く強強……。
お酒のせい？ねぇねぇ？
私、とんでもない人好きになった？

いっぱい、いっぱい愛されてる気分で、
朝になって起きる頃には十川さんも起きてました。


「ん………おはよぅ、ございます……」

起き抜けに元気なわけもなく、
十川さんの肌に触れるような感じでぴとっと
体を寄せて挨拶を交わし、
何故か青ざめてる彼を見て、私は緩やかに笑って。


「昨日は、すっごく激しかったです。
　……初体験が十川さんで、よかった。
　もしかして、覚えてませんか？」


彼が覚えていないようなら、
携帯で撮ってもらった、と告げて
彼視点の昨夜の様子を見てもらって、
誘ったのは私だから、と一言添えるのです。

十川さん、忘れちゃってるから、
あの時の約束を果たしてもいいですよね？
彼に、罰ですよ、って言いながら
胸でお顔を挟んであげて、何回かむにむにしたら
私の気が済んだので、離してあげて、
シャワーを浴びようかな、と。


「私、………十川さんに綺麗って言われて
　凄く嬉しかったです。
　……………ありがとうございましたっ」


お別れの時か、服を着た時か。
何かのタイミングでそう伝えて、
関係を曖昧にしようなんて試みるのですよ。
だって、…既成事実を作っただけですし。
彼が、その流れで付き合ってくれる人なら
私の作戦は大成功と、言えますね。*