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【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン* こくり、ひとつ頷いた後にあなたの隣に座ります。 * ふう、同じように一息をついてから。カップに息を吹きかけて。 「………」 * そっと口を付けてみれば、ふわりと広がる甘い味わい。 * ルヴァは頬を緩めて、おいしい、と小さく呟きました。 (-8) mennrui 2022/03/22(Tue) 21:30:47 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン「………そうだね」 「あったかいのは……落ち着く。 甘いのも……」 * ホイップを少しだけほっぺに残して、ルヴァはぽつりと呟きます。 * 両手でこうして包んでいるだけでも、なんだかほっとする心地で。 「…………スプーン」 * ホイップたっぷりなので、ルヴァはどうやらスプーンももらっていたようです。 * それをあなたに差し出してみました。大丈夫、口はつけていません。 (-28) mennrui 2022/03/22(Tue) 22:35:44 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「えっ」 * 別にそういうわけじゃ、と止めようとする前に。 * からんころん、転がり落ちる鈴のような声にぎょっとしました。 * そういうわけじゃなかったのです、そういうわけじゃ…… * なんだかしょぼくれてしまったようにもみえるあなたに、ルヴァは慌てて袖を振りました。 「いや……べ、別にいいよ」 「不思議な喋り方だな、とは思ったけど。 いやじゃないし……そ、そのままでいいから」 * 無理をしてほしい訳ではなかったのです。 「………」 「まあ……えっと……そう。初めて……で、いっしょだね」 * それからぎこちなく、そう、話題を引き戻してくるように。 * ルヴァはそう呟いて、あなたの顔を小さく覗き込むのです。 (-29) mennrui 2022/03/22(Tue) 22:38:47 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「………べ、別にいいよ」 * 恥ずかしかったんだ、なんて。 * それは流石に失礼過ぎるから、言葉にはしませんでした。 「えっと……初めてがおそろいだから、楽しみ? そうかなあ」 「…………別に、いっしょに回ったわけじゃないのに」 * ……もしかして、これはお誘いなのでしょうか? * ううん、ルヴァは視線を泳がせます。 * だって、自分から誘うのはちょっと恥ずかしいので。 (-78) mennrui 2022/03/23(Wed) 14:06:13 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「そ、そんなことない!」 * 慌てて首を振りました。 * 隠しているのは分かりやすいけれど、言うわけにもいきませんから。 「…………」 「……予定……は、ない…から、 いいよ…… 」* ごにょごにょと返すと、あなたの手にルヴァの袖が触れます。 * なんだかんだいって、折角のお祭りですから。 * 誰かと楽しみたいですもの。 (-98) mennrui 2022/03/23(Wed) 20:04:13 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「………さ、さあね」 「同じかどうかなんて、分かんないし……」 * それを肯定するのも、ルヴァにとっては何だか恥ずかしいのでした。 * でも、出来たらきっと楽しくて、嬉しいです。言うことは出来ませんが。 「え?え、えーっと……うーん……」 * さて、辺りを見回しましょう。 * これだけ屋台があれば、ぐるりと見回すだけでも。 * 気になるものの一つや二つ、きっと見つかるはずですからね。 「………あ、」 「あそこ、とか」 * そして袖の先が示したのは、果物飴屋さんでした。 * きらきらとキャンディのコーティングでおしゃれをした果実たちが、お店にしゃんと並んでいます。 (-111) mennrui 2022/03/23(Wed) 21:50:02 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン「うん」 * だって、手で取るのはきっと難しいですもの。 「………?」 「多分、平気。 ……僕は、お花、さっき食べちゃったし」 * 偶然口の中に来てくれたメレンゲのおかげで。 * スプーンの出番はなくて済みそうなのでした。 * もこもこのクリームは、そのままにしたいし。 * ……首を傾げるルヴァのほっぺには、白い雲のついたまま。 (-114) mennrui 2022/03/23(Wed) 21:53:43 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「………う、うん。 まあ、そうなんだけど」 * あっさり肯定するなあ、なんてちょっと思ったりして。 * ロマンチックなのか、はたまたそうでもないのか。 * あなたはやっぱりちょっと、不思議な人だなあと思うのです。 「えっと、そう」 「……め、珍しいしね。じゃあ、行こう……」 * ただ飴ちゃんが食べたかったとか、そんなことはないのです。 * さて、見回して見つけられたのですから、すぐそこに屋台はあって、 * いっぱいの果物飴がきらきらと煌めいています。 「……サルガス、は。好きな果物とか、あるの?」 (-149) mennrui 2022/03/23(Wed) 23:00:12 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 日輪 キンウ「わあっ」 * ねこ!?ねこじゃない……いやねこだったっけ? * ルヴァは突然に現れたあなたにちょっとびっくりです。 「え?が、学校で? まあ、そ、そうだね。いや……文字は、もうちょっと小さい子がやってるかな……?」 「僕は、えーっと、お話を読んだりとか、そういうの……」 (-151) mennrui 2022/03/23(Wed) 23:02:18 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン「うん。………え?」 「そうかな、別に、」 * と、そこまで言って。何となく嫌な予感がしました。 * そろそろとほっぺに触れると。ふわりとした感触。 「あ」 * ルヴァのほっぺが、ぶわりと赤くなりました。 * 慌てて顔を逸らすと、ああ、その前にカップを置いて。 * そう、ポケットからハンカチを取り出しました。 * 証拠隠滅!……は、もう無理なのですけど。それでもどうにか綺麗にします。 「 ……………いつから…? 」* そして、か細い声であなたに恐る恐る訊ねるのです。 (-153) mennrui 2022/03/23(Wed) 23:04:35 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 裁縫屋の子 リュシー「うわあっ、な、なに!?」 * 突然の突撃にルヴァはびくっ!と体を震わせました。 * うろちょろちょろ、犬のように回るあなたにむすっとした視線。 「同じ……って、僕の方が年上じゃない? 遊ぶのはまあ……い、いいけど」 「回ったよ、飲み物買ったりお菓子買ったり……」 * ルヴァはいかにも人懐っこいあなたに、少したじたじです。 (-154) mennrui 2022/03/23(Wed) 23:07:16 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 日輪 キンウ「え、え、うーん…… そういうのもある……かな」 「あとは、昔の人の話とか……魔法の話とか…… ………たのし…いのも、あるよ」 * と言ったのは、どうしても退屈に感じるお話もありますから。 * 難しいお話は、ルヴァにはまだ少しだけ早いのです。 「君は……本を読んだりは、しないの?」 (-231) mennrui 2022/03/24(Thu) 9:47:04 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン「……………」 * どうしてもっと早く言ってくれなかったのか。 * でもそんなの、言いにくいもんな。 * と、様々な想いが心の中で混ざり、ルヴァはじ……とあなたを見つめるだけでした。 * 汚れてしまったハンカチを脇に置いて。お出かけですもの、必要になるかと思って持ってきたのですが。 * まさかこんなにすぐ必要になるとは、思っていませんでした。 「もう大丈夫だし……」 * なんてちょっとの強がりは、でも、顔の赤いまま。 * ホイップはおいしいけれど、こう言った欠点もあるのだなあと。 * あなたの飲むそれをちらりと見つめて、こっそり思ったのです。 (-232) mennrui 2022/03/24(Thu) 9:50:05 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「え?べ、別に緊張はしてな…… ………」 * 怒涛の勢いで並べられた果物の名前の、 * どれくらいがルヴァの頭までたどり着いたでしょうか。 * 少しの間ぽかん、と黙っていた後に。 「じょうだん………」 * 冗談だったんだ、今の。 * ルヴァはあなたと、本当にまだ少ししか話してませんけれど。 * それでも何となく、少しずつ、あなたのことが分かってきました。 「うん、まあ」 「………ありがとう…」 * だから、ぎこちなくても、そう返すのです。 * さて、ところで。お店に来たからには買わなくては。 * ルヴァはううんと迷って、いちごの飴を買うことにしました。 * きらりと赤く輝くそれを手に取ってから、あなたを見上げます。 * あなたはどうするの?と。 (-233) mennrui 2022/03/24(Thu) 10:03:21 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 裁縫屋の子 リュシー* なんて素直なんだろう。 * あなたの第一印象はきっと、それでした。 「………」 「……ええ?せっかくお祭りなんだから、 屋台を見て回るとかじゃないの」 * 折角の機会ですし、どうせならその方がいい気がしました。 * だって、まだ行ったことのない屋台もたくさんあります。 * だから、その方が楽しいんじゃないかと思うのです。 (-234) mennrui 2022/03/24(Thu) 10:06:00 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 異邦人 サルガス「………うん…… 君って、なんか……練習中、って感じなんだね、色々と」 * 失礼な物言いをしましたが、これでもマイルドにしたらしいのです。 * さて、同じものという言葉が届いたのか。もう一つ、いちごの飴があなたへ差し出されました。 「本当にきらきら……」 * 先に手に取ったルヴァは、くるくると飴を回して。 * 陽の光を照り返すのを、ちょっとだけ楽しそうに見ていました。 (-264) mennrui 2022/03/24(Thu) 18:50:00 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン* 見守るようなその視線が、なんだかくすぐったくて。 * カップが空になるころまでは、恥ずかしそうにしていました。 「………うん?」 「えっと、甘いもの……」 * 少し考えてから、頷きます。 * お祭りの時くらいしか、甘いものでお腹いっぱいにはなれませんもの。 * ちょっと悪い子になるには、いい機会なのです。 (-265) mennrui 2022/03/24(Thu) 18:51:38 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 裁縫屋の子 リュシー「わ」 * されるがままに引っ張られていきます。 * ルヴァはおててを出していないので、袖になってしまいますが。 「……こ、このお祭り来たの初めてだし。 あんまり詳しくない……」 * と、つまるところ案内してほしい、という意味でそう言って。 * きょろり、きょろりと辺りを見回します。 「食べ物じゃない、屋台……あるんだっけ?」 (-278) mennrui 2022/03/24(Thu) 20:55:14 |
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