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【人】 薄荷 アンジュここカイザラルック皇国での成人とされる適齢を過ぎたとはいえ、神官様に集められた一同の中には同年代と見られる人はそう多くない。たぶん、みんな自分より年上だ。 この国での滞在の折の注意点はどれも他国へ渡った際には聞く程度のものが多いものの、習わしに則り名を刻まれる経験というのはそう多くないはずで。 だから名を呼ばれ、諸注意と共に説明を受けるべく呼び出されるのは、罪を犯した者か、こうして聖女の祝福を受ける栄誉ある賜物くらいであろう。 「あ、ありがとうございます」 神官様に向けた声は少々緊張気味ではあったものの、説明を受ける前に見知った顔がチラホラいたことに安堵していた。 (4) eiya 2024/01/26(Fri) 22:10:03 |
【人】 薄荷 アンジュ一通りの説明を聞き終えた矢先。 口火を切って自己紹介をする者、そして踵を返して教会を背に歩く者。 皇国にあるギルドへの顔出しに自分の露店の準備と色々あれど、そう急ぐものでもない。 「アンジュと言います。薬師をしていて……祭りが開催した際は中央通りの外れで薬の露店も開く予定です。 同じ縁を得た者同士、ご入用のものがあればお買い得な値段で商品を提供します。 なにとぞ、なにとぞ」 軽妙な男の自己紹介に乗る形で、ついでにちゃっかり店も宣伝もするのだった。 (5) eiya 2024/01/26(Fri) 22:24:34 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナ「嗚呼、カリナさん……はい。 勿論です。でも日中の店回りは準備で人が沢山いますし、そうだな……。 夜の街の様子も見ておきたいので、中央広場の裏手路地に集合しましょうか。準備期間中はそこまで人は集まらないでしょうから」 (-7) eiya 2024/01/27(Sat) 1:55:01 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナ「私の方こそ。またあとで……」 そこまで口にしたところで、あ、といえ声に頭が揺れた。 「……待ち合わせ場所の近くにパン屋があったので……そこのクリームパンが食べたいです」 こういうとき、割りと遠慮せず要望するのは常よくあることだった。 同じように視線を戻しながら、口許を緩ませた。 (-13) eiya 2024/01/27(Sat) 4:27:40 |
【人】 薄荷 アンジュ跳び跳ねる投げキッスに関しては、自身のような子供が向けられるものでも受け止められるものでもなかろうと我関せずの様相。 「商いをしている方もそれなりにいますし、冒険者であれば口を回すのも仕事ですから。報酬の交渉などは多いですし」 低いトーンで短く発するグノウの声に、頷きながら同意を示す。 「薬草……お花……おぉ」 プリシラの言に興味深そうな反応を示していた。 (13) eiya 2024/01/27(Sat) 4:34:15 |
【人】 薄荷 アンジュ「あ、いつもいつもご提供ありがとうございます」 自分を含めた薬師ギルドの者たちは薬草や花を自分で採取したり、詳しい専門家から譲ってもらう、買って仕入れることは珍しくない。 森に住まう魔女であれば尚の事、良い材料として活用できるだろうという信頼もありましょう。 「私も育てる方はあまり得意とは言えませんので……その際はまたお声掛けします」 店を開き、定期的に遠征する傍らで薬を作る都合上、育てる時間は難しいしコストもかかる。 料理人が農家に感謝するのと同じで、しかし興味を示す羨望の眼は変わらずに。 ぎこちなく口許は線を結んだ。 (24) eiya 2024/01/27(Sat) 13:12:15 |
【人】 薄荷 アンジュ「ドレス……お食事……ご飯……。オトナって感じがする」 ここではともかく、他所の国ではまだ未成年として扱われる年齢だ。 祝福を受け、こうした祭り煌びやかな服を着て、ちょっとオシャレなお食事とか。 憧れがないわけではないけれど、親睦を深める意図もあるのだろう。 「現に一人は足早に去って行きましたから、咎められることもなさそうなので。自由にして良いのだと思います。 ご飯に行ったり、お散歩したりしても咎められないかと」 自分以上に緊張と不安の面持ちのファリエへと。自分の方は幾分か和らいできたのでそう語り掛けた。 (25) eiya 2024/01/27(Sat) 13:13:23 |
【念】 薄荷 アンジュ何か準備しておくべきだったかと思ったけど、どうしようか考えて結局時間ギリギリになってしまった。 この街はとても治安が良いとはいえ、犯罪がゼロというわけでもない。 祭りに浮かれた人から自衛できるように最低限の装備だけ仕込んで約束した場所へと赴く。 大通りが見えるこの場所は、入国してからずっと感じていた疑念と不安感を拭ってくれるような感覚がした。 「すみません、カリナさん。少々遅くなりました。 まだ寒いのに、こんな場所で待ち合わせてごめんなさい」 小柄な少女が駆けてくる。自分より少し年上で、先輩で、友人の彼女のもとへ。 ちゃんと会って喋るのは久しい。努めて尾を振る動物のように笑顔を浮かべてあなたを見上げた。 (!1) eiya 2024/01/27(Sat) 13:24:58 |
【人】 薄荷 アンジュ「私たちは選ばれた立場、と言っても真摯な態度であれば、きっとお許しになられると思います」 慌てている人を見ると途端に冷静になることもある。似たような感じで幾分か緊張が解けた自分は「そうですよ」と続けた。 「あくまで自然に、普段通りにしたら良いかと」 (39) eiya 2024/01/27(Sat) 18:40:02 |
【人】 薄荷 アンジュ「私は首や手のように見せやすい場所に痣は出てこなかったですが、出すのは少々恥ずかしいのですけど……隠していても大丈夫なのでしょうか。 出すようにとは言われてはいませんけど」 着飾るアクセサリー、ワンポイント。 なるほど服飾と合わせると結構至れり尽くせりな縁となっているのだなと考えた。 (40) eiya 2024/01/27(Sat) 18:48:31 |
【人】 薄荷 アンジュ「本当に偉い方に出せと言われたなら仕方ありませんけど……なら私も同じようにしておきます。 少なくともここに集められたということは、同じような痣があるということですから。 ならば私もその時は声を上げましょう。頼もしい限りです」 (42) eiya 2024/01/27(Sat) 19:35:59 |
【人】 薄荷 アンジュ「はい。それもまた聖女様へのお返しとなりましょう。 同じ選ばれた者同士、一緒に素敵な聖女祭りにしていきましょう、ファリエさん」 (47) eiya 2024/01/27(Sat) 20:24:54 |
【念】 薄荷 アンジュ「お〜、便利なアイテムですね。火要らずで火傷の心配もありません」 取り出された光る宝石に目が煌々と輝いた。 それじゃあ食べながら、とクリームパンの紙袋を手に取り、一つを取り出した。 もう一個あったけどそれはあなたが食べるのだろうと思い、また紙袋を返した。 「……このパンには目を付けていたんです。やはりアタリでした」 まぐまぐと小さくちぎりながら食べる。 ――合間を埋めて、隙間を埋めて、どうしたものかと会話を繋ぎ止める。 少し前の、祭りの準備中。 白昼夢のような心地の中で脳内に響いたのはかの聖女からの神託だった。 同じ痣を持つ者が消えてしまうかもしれない。 あの場にいた者、つまり目の前にいるあなたもそうなるかもしれない。 「……カリナさん、お話したい事とは何でしょうか。 相談事なら私、力になりますよ」 (!3) eiya 2024/01/27(Sat) 22:17:20 |
【人】 薄荷 アンジュ「私は腹部に浮かんでいます。胸元も服さえあれば隠せるので楽ではありますが、確かに他人に見せるというわけにはいきませんね……。 痣を隠すという点では需要も少なそうですが……傷隠しにも流用はできそうですね。 冒険者向けともなれば、彼らは生傷の堪えないお仕事ですから」 (52) eiya 2024/01/27(Sat) 22:29:27 |
【人】 薄荷 アンジュ「子供の頃にうっかりつけた傷が大人になっても残るのもありますよね。火傷で少々大きな傷を作ったという話もありますし。 そうですね……いっそ傷を目立たなくさせるために模様つきのシースルーやレースとか。女性向けではありますが、それでもオシャレしたいヒトというのはいると思いまして」 (54) eiya 2024/01/27(Sat) 22:58:46 |
【念】 薄荷 アンジュ「本当ですか。ありがとうございます!」 石を貰い、両手にそれを包み込んでから、懐に一度入れた。こうしているだけでも体は温まるって、北国に行った際に教わったから。 いつも勉強していますから。あなたから教わったことや、独自で学んだことも含めて。 冒険者ではあるものの、本職は薬師であり行商の身。小さなことだけどこうした目を養うことは今後に繋がると信じているから。 (!6) eiya 2024/01/27(Sat) 23:10:34 |
【念】 薄荷 アンジュ「……はい」 あなたが語る声は、最初は瞬間的に理解するには難しかったけど少しずつ飲み込めた。 光らせる力があると問われると肯定した。 痣を光らせれば、祭りが終わった後消えるなんてことにならなくなる。 具体的な方法がどんなものかは――直感的に理解していた。聖女様の神託を受けた日から、きっと『そうなのだろう』という確信すら得ていた。 これがあればあの場にいた人を救える。自分にとっての『魔法の薬』なのだと。 けれどあなたは、なぜそれを拒むのか。 「なんで、ですか。元々この街には、その痣が光らなかったら消えてしまうかもしれないって噂があって……でもそれは真実らしいんです! 理屈や仕組みは分からないですけど、そうなったら嫌です。会えなくなる事になったら私……! 力に、なりたいんです! 私は助けたいのにどうしてそんなこと……!」 (!7) eiya 2024/01/27(Sat) 23:14:35 |
【念】 薄荷 アンジュ「温かい宝石なんて、実用性もあるしすごく良さそうですね。より詰めることができたら冬場は儲かりそうです」 女性的な感性よりも商人的な感性が先に出てしまうのは、良くも悪くも後者の技能が伸びた影響か。 南国育ち故に寒さは少々苦手なものの、旅をするようになってからはあまり気にならなくなっていた。 ――自分を含むこの世界の住人の多数は、きっと転生者の認識する『ステータス』を理解できない。 ただ何となく『こういう分野が得意』という一種の適性検査のようなものだと思っている。 それに従うも従わないも個人の自由だ。人生とはボードゲームのように効率的にあるものではない。 このようにして一人一人に人生があり、傷を作れば痛がり、不運に見舞われればこの世を去る。 件の『噂』はふわっとしているけど、ただならない事だというのは幼げな頭でも理解できていた。 我々にとっては不運で、彼女たちにとっては幸運だとしても。 (!10) eiya 2024/01/28(Sun) 12:30:54 |
【念】 薄荷 アンジュ「それなら私が……」 自分ならば救う手立てがある。消えることを許容しないことだってできる。 でもあなたは否定しながら、されど人生を諦めたというわけでもなく。 自分とは違う方向を見ているような気がした。一体何が見えているのか自分には分からない。 「……出来る限り、私はあなたの意志を尊重したい。希死念慮や破滅願望……とは違う気がしますけど。 それに今すぐこの場でどうこうなんて手段は私もとりたくありません。なので今は不問にします。 きっと気が動転しているだけなんだと思いますし……カリナさんは私の大事な友人ですから。 何をしてでも私が救います」 それに、他の選ばれた人たちも同様ならば、救わなければならない。 自分は薬師だから。命をつないで助けるのが仕事だから。 (!11) eiya 2024/01/28(Sun) 12:32:09 |
【人】 薄荷 アンジュ「嗚呼そうだ。痣といえば――私も特に気にはしていませんでしたが――何か痣を通して痛みがあったり違和感がいつでもあれば仰ってくださいね。 鎮痛薬くらいなら出せますし……症例としても気になるので」 (75) eiya 2024/01/28(Sun) 12:36:41 |
【人】 薄荷 アンジュ>>82 エリー 差し出された手を握って返した。商談成立の握手の瞬間はちょっとだけ息を呑む。 「分かりました。入用のお薬も教えていただければ見繕います。 お時間がある時でしたらいつでもご案内しますので……といってもここでは露店形式ではありますが」 ちゃんとした土地と店を持って構えるのは、資金も何もかもが足りない。 とはいえ店先にならば多様な薬を置いているから、来ていただく方が都合が良かったりもするけれど。 「物はともかく人を見る目は……これから鍛えることにします」 素材の品質を見極めるために目を肥やしたけど、悪人にのせられたことは今まで無かったから。 そうならないように気を付けたいものだ。 (88) eiya 2024/01/28(Sun) 17:58:39 |
【人】 薄荷 アンジュ>>91 エリー 「勿論です。こっそり教えていただければ問題ないので。 そうですね……まだ祭り開始まで日数はありますから……明日適当なタイミングで来て頂いた方が良いかと。 薬屋はそれほど人が来ることはないと思いますけど、本格的に始まる前にしておきたいので」 こうして店同士の繋がりがあれば、エリーの店や商品を買うことも相応にあるかもしれない。 持ちつ持たれつとはかくあるべきだ。 「頼りになりますね。未熟な身ですがそうならないようにしたいところですが……本当に困った悪人と契約を交わしてしまったら頼らせていただきます」」 (94) eiya 2024/01/28(Sun) 19:48:27 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 小悪魔 ロキ「……その噂は初めて耳にしました。 祝福を受けることを病とするなら……何か気持ちに作用するものでも用意した方が良さそうですね。その……ハーブとか、色々」 その言葉に、素直に答えつつ頷いた。 (-71) eiya 2024/01/28(Sun) 19:59:43 |
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