［お店のお話するのは本当に楽しかった。>>3
　帳君も楽しそうだったし
　一緒にいる未来を考えるだけでわくわくするの。］


　うん、同じよ。同じって確かに嬉しいわね

　うんうん。帳君って素敵なお名前よね。
　私の苗字が星ついているし
　月と星が夜にお店をやる……



　

　

　良かった、そういうの好き？
　わぁ、帳君お料理出来るの？　素敵ね

　へへ、そうかしら。
　帳君もウェイターの姿したらきっと似合うわ。


［私も私でウェイター姿の帳君を想像してうんうん頷くの。
　帳君の方を見れば視線が彷徨っていてどうしたの？
　って首を傾げていたわ。

　

　***

　嬉しいわっ。記念すべき初めて貰えるのね

　わぁ、本当にお店の人ね。
　じゃあ今回は私の宝物を見つけてくださいっ！
　お願いしますっ


［凄い凄いって笑いながら全力で喜ぶの。>>4］
　

　

　うん……そうなんだけどね
　興味は一杯あるのよ……本当なのよ……


［遊ぶのに夢中になってたといえばそれまで。>>5
とずどーんとしつつ
　今から知ればいいのよ、と自分を鼓舞したの。］
　

　

　わぁ、そうなのね。
　どういう形かって絵にも描いてみる？


［返答も待たずえーと、と地面に棒で描いてみるの
　出来は65点といったとこかしら。


　

　

　うんうん……ってあ、無理しない範囲でね？
　でも楽しみにしてるわっ！


［私が疲れる事を考えれば帳君も？　とは考えたけど
　私を見つけた時そういうそぶりはなかったし……
　とは思えどやっぱり心配しちゃうの。


　

　***

　ううん、大丈夫よ。待ってないわ。
　昨日のうちに準備したもの！
　うんうん、そうそう


［集中するのを邪魔しないようにする。>>10
　どうなるのかってわくわくとドキドキが
　別のドキドキを加速させて落ち着かないの。］


　あ、あら違ったかしら。


［自分は場所をわかってる分思わず先走る。>>11
　気持ちが落ち着かなくてそれどころじゃないの。

　
　

　




　
　
［突飛ばされる感覚と>>13、車のブレーキ音。
　そして、何かがぶつかる大きな音。］
　

　
［目を開いて見えたのは、足から血を流している君。>>14



　あ……あぁ……



　

　

　と、ば……りく……ん　ごめ、


［震える手で肩に触れてみる。
　反応はどうあれ私は無意識に
　帳君の足を包むように抱き着く。］


　やだ……いやだ、いやだよ……


［震えながら、涙をぼろぼろ流しながら
　私は無我夢中で魔法を使うの。

　車の人が慌てて声をかけてる気がするのも気にならない。

　

　

　お願い……


［治癒の魔法を力一杯使い続ける。
　体力が一気に削れる感覚。

　汗が流れる。体が熱い。
　反射的に本能がその力を使うのを止めようとする。


　

［　─────ふわり、と力が出る感覚がした

　自分の生きようとする力すら削れる感覚がして
　帳君の怪我は見て分かるくらいに治っていく。
　帳君本人にしか起こってることは分からないだろうけど

　それはまさにと呼べる奇跡だ。　］
　

　
［その直後私の意識は途切れた。
　何があったか分からない。何も耳に届かない。
　真っ白な顔色で、呼吸するのがやっとな私が
　周りにはきっと見えたでしょうね。

　何があったかわからないまま
　次に私が気付いたのは病院だったわ。
　体全体がだるくて頭がぼーとしたの。

　原因不明の憔悴状態。
　事故を見たショックにしてはおかしくて
　私は色々検査されたみたい。
　魔法なんて言えなくて
　ただただ分からないってごまかしたの。］
　

　
［目が覚めてから私が望んだのは
　帳君に会いたい、帳君の様子が知りたい。

　君の事でただただ頭が一杯だったわ。］**
　

　
［空で一緒にいる存在と一緒。>>29
　それはとても嬉しくて
　空のようになのかしらって
　その時の私はそう思っていたのよ。


　　

　
　
　へぇ、お手伝いちゃんとするのね。偉いわっ
　お料理私も覚えるわね
　お父さんがね、パン作るの得意なの
　今度教わっておくわ

　あと、きっと…ううん、似合うわ！


［気合いを入れて拳を握るの。

　そう思うとそわそわした気持ちが募ったのよ。

　二人して顔を赤くして
　傍から見ればきっと可愛い事をしていたわね。］
　

　***

［お代については深く考えてなくて>>31
　平和に終わっていたならお菓子を用意とか
　普通の事を考えたのでしょうね。］


　うん……。これからは色々知っていくわ


［握りこぶしを固めたの。
　よくよく考えれば知らないことばかり。
　家族の事とか、お誕生日とか、

　顔が熱くなりそうになって
　それ以上考えるのは一旦やめて
　なんでもないわって返したのよ。］
　

　***

［泣いても、声をかけても応えてくれない。>>33
　流れる血が私をかりたてたの。


　それは私が命をかけるのに十分な理由だったわ。］
　　

　
［無我夢中だったから怪我をどこまで治せたか
　それは私にわかっていなかったの。

　ただ無理やりにでも探しに行こうとする私を見て
　病院の人は大丈夫だからって教えてくれたわ。
　でもこの目で見ないと不安で仕方なかったのよ。

　でも私はうまく動けなくて
　病室に来てくれたのは帳君の方。>>40］


　っ！　と、ばり…くん……！
　帳く……


［帳君がちゃんと動いている。
　ちゃんと歩いてここまで来てくれている。
　死んでない。その事にとにかく安堵したのが最初。］
　

　

　よかっ……


［涙が溢れた。
　良かったってそのまま泣きそうだった。

　その次の言葉は予想してなかったものだった。>>41］





［頭が真っ白になったの。
　何に怒っているのか
　まだ本調子じゃない私にぱっとわかるわけなくて

　ただただ言われた言葉の意味がわからなくて戸惑ったの。］
　

　



　どう……して……な、んで……


［頭がぐるぐるする。
　胸が刺されたように強い衝撃を受けた。
　安堵の為の涙はそのまま
　痛みを訴える涙に変わって零れるの。］
　

　

　

　
［帳君が私に背を向ける。
　反射的にすがるようにその背を追いかけるの。］


　まって！　まって……


［必死にその背を追いかけたの。
　ごめんなさいって謝りたくて。

　涙でいっぱいの視界はやっぱり私に周りを見せてくれない。
　視野が狭くて、呆けた頭は正常な判断を下せない。

　体力が戻り切ってない私はすぐにへばって
　手すりにつかまろうとして……その力が足りなかったの。


　
　

　
［ぐらり、と体が傾けば
　次に起こることは当たり前の現象。］

　



［衝撃が体に数回。
　そうして頭に衝撃を感じた。

　意識が暗転する。
　あぁ、またも何してるのかしら……私は