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【神】 演劇 アクタ「うわ」 入場。 開口一番に、うわ。 予想通りの投票と 意外としか言いようがない結果。 「確かに約束は破られてないけどさ。 ……なんだ、それ。」 ぽつり。 何かを見て、何かを感じて、何かを呟いて。 今日も投票用紙を手に取って、 誰かが口を開くのを、待っている。 (G1) osatou 2022/02/26(Sat) 21:31:48 |
【神】 演劇 アクタ「口では何とでも言えるよなァ」 責めるでもなく、怒るでもなく。 信じない訳ではないが、信じる訳でもない。 ……そんな雑音を挟む。 「自分の名前書いてる奴居るじゃん。 あれ、死にたいって事?」 (G10) osatou 2022/02/26(Sat) 22:07:32 |
【神】 演劇 アクタ「決まらないからって 自分に入れるか……?」 出た声は、呆れに近い。 まだランダムに選ぶ方が納得出来る。 それで良いのか、と問い掛けて───かぶりを振った。 「……別に、僕が気にする事じゃないし! 好きにしろ!」 (G19) osatou 2022/02/26(Sat) 22:26:25 |
アクタは、紅茶を選べば、今日はちゃんと砂糖を入れた。 (a2) osatou 2022/02/26(Sat) 22:28:40 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「まぁ、俺もそうだからね。」 「普通の生活が羨ましい。」 「家族で手分けして家事をして、テストの点で怒られたりして」 「お小遣いをもらってそれをやりくりしたり、たまに奮発してちゃんとしたお店に行ったり。」 「それがいいなって思う。」 「ただ、そっち側が多数派で、俺が少数派。」 「それだけの違いなんだろうね。」 淘汰、とまではいわないけれど。 マイノリティは軽視されがちだ。つまり、そういう事だろう。 やはり感慨なく告げられる言葉は、諦めの色が濃いのに。 それでも青年は、理解を求めている。 完全に諦めてしまう前の、最後の輝きなのかもしれない。 ……肩に、人肌の温もりが移された。 ▼ (-22) arenda 2022/02/26(Sat) 22:48:02 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「……………そう。」 乗せられた頭に、目を丸くした青年は。 しかし、どこか嬉しそうにして。 その頭に擦りつくように、自分の頭を寄せた。 触れ合いは好き。理解が進むようで。 「いいね、家族でお出かけ。」 「そっか、子供の頃からの夢なんだ。」 「………いいね。」 君のことが理解できる。 嬉しくて、気持ちいい。 「そうなのかも。何もないや、俺らしくあるためのもの。」 「だから、芯のある人を見ると羨ましく思えるのかもね。」 「……素敵だね。」 耳元で、囁くように告げて。 自分についての解釈をされる。興味を持たれてる。 嬉しくて、気持ち良くて、高揚する。 出された飲みものに、お金も払ってないのに奢りなんだ、なんて言いながら。 手に取って、一口飲んで。 きちんとした製法で作られたわけでもない、大衆向けの味。 ……でも、美味しい。そう思った。本心から。 「はい。」 好きなら、君も飲むでしょ、と、ボトルを差し出して。 (-24) arenda 2022/02/26(Sat) 22:54:37 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「わ、」 温もりが合わさって、重なる。 頭同士が触れる。温度を伝え合う──この感覚は、好きだ。 「僕、学校でも演劇部入ってて 将来は劇団入りたいとか、家族に話してて。 アクタなら出来るよって、頭をさ……」 自分は、両親に頭を撫でられるのが大好きだ。 あったかい手が触れる感覚に、愛情を感じられるから。 ───そっと、腕を伸ばして、 そうされるのが好きなように、君の頭をゆるりと撫でた。 多数派とか少数派とか、よく分からないけど 自分はたくさん持っているから、こうして分ける事が出来る。ただ、それだけ。 ▽ (-32) osatou 2022/02/26(Sat) 23:56:48 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「お前らしいものか。」 彩りどりの髪の間を梳くように丁寧に撫でる。 「絵が上手いとか、」 地肌に爪を立てないように撫でる。 「ちょっと変な奴なとことか、」 君の頭を変わらず撫でながら。 「……そんで、寂しがりに見える。 自分に無いものが欲しくて、何もない自分が嫌で、みたいな……さ。」 勿論、君の真意は分からない。 けれども、男の目には君はそう映って見えた。 「……それでもお前は変な奴だけど、 可愛いとこあるじゃん、えっと……エノ。」 ひとしきり撫でた頃、五指を君の髪から離していく。 君の囁きを耳に受ければ、擽ったい、と笑って 「飲みさし渡すなよ。」 どこでも──コンビニなんかで手頃に買える、透明な黄色いレモンティ。 体に悪そうな甘さに、レモンの風味。チープな味が親しみやすくて、好きだ。 自分の好きなものを誰かも好きになってくれたら、きっとW素敵Wだ、と、 差し出されたボトルを手に取り、一口喉に通して、君に突き返す。 (-33) osatou 2022/02/26(Sat) 23:58:57 |
【神】 演劇 アクタ今日は珍しく、静かに話を聞いていた。 「じゃ、今日は各自自由ってことで良いな。」 カップの中の紅茶がまだ温かい内。 飲み下せば、投票用紙にさらりと文字を書いて、丁寧に折り畳む。 「書いた。」 立候補も他薦も無い、と言外に示せば 紅茶のお代わりを注いで、また砂糖を混ぜ入れた。 (G40) osatou 2022/02/27(Sun) 0:23:29 |
【神】 演劇 アクタ「わっ……?」 突如現れた竹刀の先が、此方を向いて倒れた。 それがくじ引きと同じような理由で生み出されたことは明白で。 さ……とその顔から血の気が引いていく。 「………い、」 続く身勝手な言葉は、喉を通らなかった。 (G43) osatou 2022/02/27(Sun) 1:02:43 |
【神】 演劇 アクタ嫌だ。どうして。 怖い。やめて。 死にたくない。 そんな思いがぽんぽん浮かんでは、 やっぱり喉を通らずに消えていく。 残った自分達は、8人。 そのうちの1票に自分の名があることの恐ろしさ。 ──今、やっと、身に染みた。 どくどくと早鐘を打つ心臓。周囲の言葉。 無視するように、かき消すように、言葉をどうにか吐いた。 「すげー………ムカつく。 何の理由もなく票入れられるのって。」 (G45) osatou 2022/02/27(Sun) 1:17:27 |
アクタは、無理やり、なんとか、笑ってやった。「誰のせいだよ」 (a14) osatou 2022/02/27(Sun) 1:20:38 |
【神】 演劇 アクタ>>G48 >>G49 「……わかんない、」 君の言葉を、ひとつひとつ確かに受け取る。 君の理由。意志。決意。芽生えた思い。 ……自分の視点からは全く見えない、 知っている方がおかしいようなもの ばかり。「そうやって言われないと、分かんない!!」 ぐっと眉間に寄った皺がだんだん解れていって、 緩んだ目尻に涙を浮かべる。──すぐに袖で拭って、君を見た。 「お前がっ、適当な奴じゃないって……信じたいのに、 不安で、怖くて、し、死ぬかもって考えたら………ムカついたんだよ!」 少しだけ知っている──君がどれだけ真っ直ぐな人間かを。 だから嫌だった。頭によぎるWもしかしたらWが。 一度、深呼吸。 息が整う頃には、恨みはちょっぴり晴れていた。 君からW理由Wも貰えたから。 「………分かった、分かったよ。 『見せられると良いな』なんて ぜーったい言ってやらないからな。」 これが、いじっぱりで生意気な後輩から出せる、精一杯の応援だった。 (G52) osatou 2022/02/27(Sun) 2:59:25 |
【神】 演劇 アクタそうしてフカワを一瞥すれば 息を吐いて、肩をすくめる。 「……だから黙ってたんだよ」 よく回る舌だ、と思う。 絶妙に煽り、そうして謝罪を含める一連の会話すら、君にそんなつもりは無くても、男には何かの話術のように感じられてしまう。 「お前とは、違うんだろうな。 多分、何もかもが。」 君に分からないように、男にも君が分からない。 ……君とは、永遠に分かり合えないのかもしれない。 きっと男は、君の言葉のひとつひとつに突っかかって文句を言えば尽きないだろう。 「良いよ、僕も行動で示すから。」 故に、今、時間の限られたこの場では。たくさんの言葉の代わりに、 折りたたんでいた紙─── 君の名前を記入した投票用紙 を開いて見せてやった。「どんな経緯だろうと、裏にどんな事情があろうと ……いつだって好きに、身勝手に選ぶよ、僕は。」 (G53) osatou 2022/02/27(Sun) 3:24:40 |
【秘】 規律 ユス → 演劇 アクタ「いいや。親は好きでも嫌いでもないし、生きるのが嫌とも思っていない。 ただ、そうだな……親に気を配るほど大切にしたいとも思わないだけだ」 想像の翼を羽ばたかせて飛ぶ貴方を静かに見上げる。 虐待など目につくような問題はない、真面目な両親の元で育った青年だ。 真面目だったから、歪んでしまったのかもしれないが。 そう答えて、貴方に行こうと促しただろう。 散歩は好きでもない。ただ、嫌いでもなかった。気分転換には有効な手段の一つだと思っている。 「つまらなくて不満か? 不満ならこうして話を聞かなくてもいいだろうに」 こちらは26くらいの速度でデコピンを避けようと試みる。 「バイトは本屋の店員をしているな。小さな本屋ではあるが」 (-62) もちぱい 2022/02/27(Sun) 6:12:54 |
【神】 演劇 アクタ>>G54 「そりゃ嫌でもずっと聞いてるわ。 そのトンデモ箱から、自分の名前出されるのが嫌なだけ。 別に、お前に突っ掛かられたからって書いたワケじゃない。 ……たった今、それも理由として増えたけどさ。」 フカワの言葉を、響く笑い声を静かに聞きながら 古典的なハテナボックスを指差した。 勿論その箱の中身を正確に知る由はないが、ランダム性を含んでいるならばいずれ自分にぽんと1票投じられてもおかしくない。 それが嫌で、理解できないから──その可能性を早めに潰す。生き残りたいから、そうしていた。 「……僕に入れるって、脅してんのかよ。」 嬉しいと笑うフカワの姿を、 酷い顰めっ面で見つめてやった。 「ふざけるなよ、 僕は死にたくない。…… お前が死ね。 」男は、いつだって生意気で身勝手で、わがままだ。 けれどもこうして、誰かに酷い暴言を吐く事は無かった。 だからきっとこれが、 男にとって最初で最後の、誰かに向ける悪意。 (G59) osatou 2022/02/27(Sun) 10:15:19 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ少しの時間をかけてあなたにメッセージが送られてくる。 一つ一つ文章は小分けで、言葉を考えているのがうかがえるだろう。 『あの、本当に票はいれるつもりはないんです』 『ですが不安にさせてしまったのは、俺のせいですよね』 『一番はじめにいった通り』 『票をいれたからといって殺しただなんて思いません。 俺は、恨みませんから。 恨まれたかったら殴りに来てください、いたいのは苦手です』 『信じられなくなったら聞いてください。 話せる限りのことは話そうと思います』 『それでも』 誰かに言われた言葉だ。 広場でも、また別の場所でも。 その気がなくとも人は傷つき、涙を溢す。 それがわからない欠陥品は、本当は黙っているべきなのだけれど。 『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは 気になるみたいなので、気を付けようと思います』 (-69) toumi_ 2022/02/27(Sun) 10:48:16 |
【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユスとてもゆっくりとしたデコピンの応酬。 男の指が君に触れる事は無かった。 「本屋か。それはなんか分かるかも。」 仏頂面の君が、黙々と本達に囲まれているさまは想像に易くて ふ、と小さく笑みが漏れる。 「不満……ではないけど、 骨が折れそうだなって思ってるよ。」 君を主役に当て書いた脚本。 頭の中のプロットは、まだ真っ白。 まだまだ、君を勝手に想像するばかり。 もっと君を知りたいが、これ以上無遠慮に手を出すのもなんだか気が引けて。 「……今日はこのぐらいで 勘弁しておいてやるよ。」 捨て台詞。今日限定の、降参。 3日目の議論時間だって刻一刻と迫って来ている。 残念ながら、君は今後もこうして男に呼び出される機会があるだろう。 「今寝たら、お前が夢に出そうだけど。 ちょっと寝よっかな。」 君を呼び付けておいて、解散まで身勝手に。 男は君へ、ゆるりと手を振って背を向けた。 (-72) osatou 2022/02/27(Sun) 11:15:24 |
【神】 演劇 アクタ「……どいつも、こいつも。 好きにしろ、もう、疲れた。」 誰からの言葉も、謝罪も、配慮も。 今は頭に入らない、と机の上に上半身を寝そべらせる。 そうして、汗ばむ手の平を、震える指先ごと握り込めば 自分がW怖がっていたWのだとやっと理解した。 ……悪意ってやつは、もしかしたら恐怖心から生まれるのかもしれない。 「僕は、死にたくないだけなのに。」 ぽつ、と漏れた言葉は この裁判場の中に溶けていった。 (G66) osatou 2022/02/27(Sun) 11:31:19 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『なんだそれ』 まずは君に、そんなメッセージが届く。 それから、暫く間が開いて。──長考しているのだ。 君の言葉に、どう返すべきか。 考える。考えて、きちんと自分の意思を伝えたいから。 頭に血ののぼった議論ではなく、文字で。 ▽ (-77) osatou 2022/02/27(Sun) 11:40:13 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「部活か、いいね。俺、入った事ないや。」 「嫌なんだよね、俺がいる時だけ空気が変わるのが。」 「………………ん…………」 君が沢山持ってるものを、一欠片貰う。 青年は、それを親から貰ったことがない。 別に嫌われてたわけでも、なんでもなく。 強いていえば、そう。ただ、時間がなかったのだろう。 だからその暖かみは新鮮で。 目を細めて、子猫のように手のひらにじゃれついてしまう。 気持ちいい。 「時間は沢山あったからね。」 絵が上手いと言われたことに対して。 「そんなに変かな、俺。」 変なやつだと言われたことに対して。 「……そう、うん、寂しがりなんだ。俺って。」 「きっと、そうだと思う。言われて、納得ができるから。」 「………………。」 しばらく手にじゃれついて ▼ (-80) arenda 2022/02/27(Sun) 11:53:36 |
【秘】 規律 ユス → 演劇 アクタ「そうか? 俺など中身が薄くて楽だと思うのに」 貴方が勝手に想像することを知る由もなく、知ったとしても止める理由がない。 いったい俺のどこが骨が折れるというのだろうかと内心疑問に思いながら貴方を見やった。 「そうか。分かった、また何かあれば呼ぶといい。話に応じよう」 断る理由がない。まだ少しだけ形が曖昧な、先の約束にも素直に頷いた。 「夢に出るほど何もしていないような気がするが、出たらすまない。ああいや、悪いと思っていなかったら謝らなくていいか。撤回しよう。 ともかく、休むといい。話し合いは少なからず気力を使うのだから」 そう声をかけて小さくなっていく貴方の背を眺めながら見送ったのだった。 (-81) もちぱい 2022/02/27(Sun) 11:54:54 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタそうして、離れ行く手をあぁ……と小さく、 名残惜しく眺めて。 レモンティーを飲む。きっとこれその物はそんなに美味しいわけじゃなく。 ただ、きっと。 君が好きなものだから。 君から貰ったものだから。 美味しく感じるのだと思った。 「……好きだよ。この飲み物。俺も。」 「飲みかけ、ダメなんだ。あんま人と飲むことないから。」 「………………飲むんだ。」 いいのかな、ダメなのかな、どっちなんだろう。 そんなことも分からず、渡されたそれをまた一口飲んで。 そうしてまた、君に差し出した。 友人とする普通が、何ひとつも分からない。 きっと、青年は。 本当に、何も知らないだけなのだろう。 (-82) arenda 2022/02/27(Sun) 11:58:38 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『僕は』 『この票は殺意だと思うし 恨む』 君とはきっと、永遠に分かり合えない。 ……けれどこうして、言葉を交わす事は出来る。 思い詰めていたこと。 怖がっていたこと。 自らの無意識下のそれを、君が指摘してくれたように 不理解同士なりの、落とし所があるんじゃないか、と。 君へ、文字を投げるのだ。 『正直、』 『お前いちばん意味分からないし 嫌いだ ちょっとぐらいはほんとに死ねって思ってる』 『けど こんな風にメッセージくれるから 今、お前に対する見方が変わって』 『悪い奴じゃないのかもなって ちょっとだけ思った。だから』 『死ねって言ってごめん』 『僕も、お前を傷付けたい訳じゃない 言葉に気を付ける。』 (-84) osatou 2022/02/27(Sun) 12:03:24 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「そっか、僕もそれは嫌かも。 僕自身じゃなくて、苗字でちやほやされるのは なんか、虚しいなって……想像して、思った。」 戯れる君が、子供みたいで可愛らしくて 離す時、此方も少し名残惜しくなったけれど。 きっと君は誰に撫でられても、こうして享受するのだろう。 ……そう考えたら、少しだけ、胸の奥がもやもやした。 「時間があってもさ、 多分僕はエノみたいに描けないし 理解されたいとか思っても、誰にも言わないと思う。」 でも君は、伝えてくれた。 今限りだとしても、選んでくれた。 それが羨ましくて、嬉しくて……そんな不思議な気持ち。 「変な奴! でも僕は、エノのこと嫌いじゃない。」 ▽ (-93) osatou 2022/02/27(Sun) 12:42:28 |
【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ「美味いだろ、これ。 朝学校行く時によく買う。 ……午後の、って書いてるけど 午前中に普通に飲んでる。」 突き返すと、また返ってくる。 いつまで続けるんだと苦笑。 それでもまた飲んで、君に差し出した。 「ダメって言うか、 気にしないなら別に良いけど。」 うろうろ。 視線を彷徨わせて。 「だ、だって、ホラ、 ……く、口、付いてる、……し。」 だから何とは言わない。 友人間で意識してる奴みたいで、恥ずかしいからだ。 君に触れる頭の温度が ぶわ、と上昇した。 (-94) osatou 2022/02/27(Sun) 12:44:39 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『……謝られるのって、意味がないと思っていたんですが。 なんだか、身に染みますね。 恨まれてるのに、嬉しいんですよ俺』 被虐趣味でも、なんでもなく。 ただ一人の、気にくわない人間としてみられた事実が、エキストラではないことを知らしめる。 『これまでのあなたをみていて、お世辞でも綺麗事でもなく。 信用ができるって感じがします』 『傷付きは、しません。 心が麻痺してるだとかそんな理由ではなくて。 一番辛い思いはここに来る前にしてきました。 死ねと言われたのも、二度目です』 『俺の死を望む人が、 国の制度と、貴方達だけじゃないことが 一番辛くて。 それ以外が構わなくなってしまったんです』 皆にとってフカワという男がわからないように、フカワにとっても自分という存在が空虚だ。 そして、ほぼ話が閉められようとしている空気になれば、ふたたび彼からのメッセージがやって来た。 (-95) toumi_ 2022/02/27(Sun) 12:44:49 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『だから』 『もし、臓器提供者がギリギリで』 『あなたが選ばれて、俺が無事だったとき』 『立場を変わることを受け入れても良いんです。 でも、貴方が他の人から非難を受けるのはみたくないですから。 平等性が欠かれたこの事を、簡単に口に出せる日はないでしょう』 (-96) toumi_ 2022/02/27(Sun) 12:46:49 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『そうか 僕は お前の事は信用出来ないな』 『嫌いとかじゃなくて 平気で裏切られそうだから。』 君の過去、経験、そうして僅かな感情。 空虚な君を理解するには、きっと時間が足りないから 今はこうして、文字列を視線で追い掛けるだけ。 ……君を知らない癖に、知った風に慰めの言葉を掛けるのは 違う、とぼんやり思うから。 画面の向こう側で、君の事を考えて、想像して 辛いな、と、誰にも言わずに言葉を秘めた。 そうして、端末を置こうとした刹那。 続く君からのメッセージ。 ▽ (-100) osatou 2022/02/27(Sun) 13:13:42 |
アクタは、スマホ端末に目を向ける。「はァ!!?」 (a27) osatou 2022/02/27(Sun) 13:14:44 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『えっと』 そうして、また、間が開いて。 『考えとく』 君を犠牲にして、自分が死なずに済む、 本当に都合の良い例え話。 そんなこと言うな、とか 結果は受け入れるよ、とか かっこつけた言葉は幾つか浮かぶけれど そのどれもが自分の言葉ではないから、文字にはしなかった。 『お前の事、思ってたより 嫌いじゃなかったかも』 『代わりに死ぬ覚悟してくれてるから とかじゃなくてね』 『変な奴だけど 悪い奴では無い 知れてよかった ありがとう』 そうして、身勝手に。 男は再び、スマホ端末を手中から離した。 (-102) osatou 2022/02/27(Sun) 13:18:12 |
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