人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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アリーチェがこっそりお散歩したようだ。

【神】 pasticciona アリーチェ

テオとニコが逮捕された。
頭が真っ白に弾けたようにやけに周囲の音が滲んで聞こえ、
吐き気にも近い眩暈が襲い掛かる。

「……っ、……は、ぁ…………」

怖い。怖い怖い怖い。
あの牢獄の仲がどれだけ過酷か知っている。
あの現場に二人を、本当はもう誰も放り込みたくなんてなかったのに

「ごめ、……ごめん、なさっ……」
「テオ……ニコ………」

待つしかないの?待っていたら、本当に助けは来るの?
結局わたし、"また"なにもできなかった。

ねぇ、二人も同じ事、思ってくれていた?
──昨日の光景がリフレインする。

だとしたら、ごめんね。テオ、ニコ。
わたし、謝らないといけない事があるんだ。

#警察署_朝礼
(G3) poru 2023/09/20(Wed) 22:05:39

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

/*



襲撃予告です。



こんばんは、おさとうかえでです。こたびは
波魔
の役職を賜りました。
日付変更のショック冷めやらぬ中、のっぴきならない事情でアリーチェさんを襲撃せねばならなくなったことをここにご報告致します。

つきましては、初めての絡みが襲撃ロールというのも何ですし、いくらかお話をしませんか?
入村文でお触り頂いたの、とっても嬉しかったですし……(本心)

以上、ぜひ、ご検討いただけますと幸いです。
おさとうかえででした!
(-16) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:14:50

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

/*
こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。
来られるかな?と思っていましたが本当に来てくれて感無量です!やった〜!!!

こちらこそ入村文で勝手に使っておいて一度もまだ会話したことがなかったので、ぜひ!お話して頂けると嬉しいです!
万が一役職について何かが出てもいいよう秘話進行の方が楽でしょうか?どちらにせよお任せします!よろしくお願いします!
(-18) poru 2023/09/20(Wed) 22:19:53

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

/*
歓迎されてる……!!!
安心しました、是非とも秘話進行で…… とも思いましたが白も捨て難くて今唸り始めました。
いや流石に最終日まで役職の話は伏せた方がいいか……そうか……?

ということで秘話にしておきましょう。
これよりお話をしに伺いますのでしばしお待ちくださいませ!
(-24) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:34:22

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

そうっと、朝礼の終わりあなたに近寄る女の姿があった。

「…アリーチェさあん」
「……ええとお」

――どの口が、と真っ先に浮かぶ。


「顔色、悪いですよお。」
「…大丈夫、ですかあ……?」
(-26) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:39:10

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡


「優先順位の一番上。
 ……誰よりも、優先したいものが愛?」

「一途なそれを思えば翳る気持ちも、ええ……
 ──素敵だと思います。
 その愛を受ける人が、羨ましいほどに」

私の愛とは、やはり違うけれど。
そんな熱烈で、それでいて純朴な愛は、
どうしても人間として、強く惹かれてしまう。

鐘の音。問われた言葉。
少しだけ困ったように空を眺めてから、語る。

「私なら……その人に渡して、笑ってくれたであろう物。
 或いは生前はついぞ得られなかった物、かな」
 目を閉じれば浮かぶそれを、送りました」

「結局は、押し付けたんですよ。
 押し付けです。でも、それでいいと思ったんです。
 結局は"こちら側"にいる私の自己満足でしたから」

「ものに心当たりがないのなら、例えば言葉。
 言葉に飢えていたなら、言葉だけでもいいと思います」
(-33) poru 2023/09/20(Wed) 22:52:41

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

 
「…………あっ、……ダニエラ」
「ごめんね、平気よ。
 ここで蹲ったってどうにもならないのを知っているから。
 平気……に、なるしかないのよね」

顔色は悪い物の、涙で瞳が濡れていたりはしない。
両頬を軽く手で叩いたけれど、あまり効果はなかったようで、そこまで女の表情が晴れる事はなかった。

「ダニエラは大丈夫?無理してない?
 私じゃなくても、他に弱音を吐ける人がいるならいいんだけど」
(-34) poru 2023/09/20(Wed) 22:56:48

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

対する女の顔色はほぼ平常通り。
元より感情が顔色に出る方ではあまりない。
それでも笑ってみせるのは得意だった。


「ふふー。うんー。」
「あたしはあ、大丈夫ですよお。丈夫なのでえ」

緩んだ口元。
細めた瞳の上を前髪が揺れる。

「……でも、少し寂しいですねえ。」
「こんなに人が、いなくなっちゃうとお。」
(-41) oO832mk 2023/09/20(Wed) 23:13:16

【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ

 
半目で見られ、思わず気まずげに視線を逸らした。
責められている気がする。悪癖なのはわかっているけれど。

「そう、かなぁ。嫌な男No.1になるには人の世話を焼きすぎじゃないかなぁ……みんな、そう言うことには敏感だから、嫌そうに見えて実は良い人No.1だと思ってる気がする……」

「それを"当然の事"、って言えちゃうでしょ?
 その時点で私は当然のように受け取ったりできないよ。
 二人こそ、自分の凄さが全然わかってないんじゃないかなぁ……」

貴方の狙い通り、機嫌がばっちり取れてるので、少し調子に乗って来て少々余計な言葉も言うようになってしまった。

「私も見え過ぎちゃうの、あんまり得しない体質だけど……
 特に気苦労になっちゃいそうなテオには辛そう。
 ニコは逆にうまい事やりそうな気もするんだけど」

そう考えると案外バランスがとれているのではないか。
3人仲良く警察をやっている今を思い、頷く。

「……なんだ。それなら私と、ちょっと似てるかも。
 私、マフィアになるかも少しは考えてたんだよ。
 ただ、圧倒的に適性がなさそうで……娼婦から入って、
 娼婦のまま終わりそうだったから……警察に入ったの」
(-43) poru 2023/09/20(Wed) 23:18:04

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

 
「悪法だとは思っていたわ。心配だとも。
 でも、まさかこんな勢いで始めるなんて……

 こんな大がかりだと協力者の数も少なくないはず。
 みんな、どうしてなんだろう。脅されて、なら、
 恨むこともできなくなっちゃうんだけどね……」

もし私利私欲の為なら?そんな想像をすると胸が痛む。
(-47) poru 2023/09/20(Wed) 23:22:41

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「協力者…【A.C.A】、ですかあ。」
「んー。分かりませんけどお」

「…あたしも」

「なにか事情があるんじゃないかなあって。」
「そおだといいなあって、思いますよお。」

甘いですかねえ、と眉を下げ。
それでも笑顔は笑顔のまま。
誰かが好感を抱いた朗らかさのままに。

「…でも、そおじゃなかったら」

それが私利私欲のためであったなら。

「アリーチェさんはあ、…どおしますかあ?」
(-55) oO832mk 2023/09/20(Wed) 23:39:07

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

必死に焦燥感と戦いながら練り上げようと試みた最中にかけられた声に、一瞬目を丸くしてから、ようやく自分が暴走している事に気づいたのか、恥じ入るように顔を伏せて。

「ごめん、そうだよね、
 焦りばっかり先走って、私……
 全然ヴィットーレの事安心させられてない、や……」

ひとつひとつ、諭されれた単語。
それが全て心に重くのしかかる枷のように辛いけれど、
落ち込んでいてはいけないのだ。

「……違う。ヴィットーレ。
 私、貴方に安心させてほしくてここに来たんじゃない。
 貴方を守りたくて、寄り添いたくてここに来たの。

 それは辛い事から優しい目隠しをして貰って、
 夢だけ見せてもらうのとは、きっと違うと思う」

声色を聞いて、後悔が滲む。
自分は、何をしに来た?ヴィットーレを困らせに来たの?
心配をかけるばかりで、本当にそれは助けになるといえるの?
──違う。

「──貴方の姿が見たい」
「辛くて、痛くて、苦しいなら、気を使って隠さないで」
「わたし、もう立派な大人よ。守られるだけじゃない」

「貴方の中の私は、肩を預けるのすら、頼りないかな」
(-56) poru 2023/09/20(Wed) 23:40:37

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「そうじゃなかったら?
 ……私利私欲だとしても、理由は様々だと思う。
 だから……聞いてから考える、と思う」

「私は裁判官でもないから、公平に判じた場合許されない人を許しちゃうかもしれない。
 逆に、許される人を許せないかもしれない」

「勿論、許さないからと言って私刑を起こしたりはしないよ。
 ただ……こうだからこう、って機械的に決めるよりは、
 やっぱりその人の話を聞いてから、私は決めたい。

 それが相手に対する誠実な対応……
 って、信じたいっていうと、大袈裟かな、あはは」

「だ、ダニエラは?どうするの?」
(-57) poru 2023/09/20(Wed) 23:45:05

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「あたし、ですかあ?」
「……あたしはあ」

む、と口を尖らせて、一考。

「…あんまり考えたく、ないですねえ。」
「難しいこと、面倒くさいですしい…。」

「悪い人がいるなら憎んだ方がラクかなあってえ。」
「だからちゃあんと向き合うのは立派だなあって、思いまあす」

向き合った結果、色良い解答が返るとも分からないのに。
もしくはそれすら騙されて、利用されるだけかもしれないのに。
そう思いながら、思ってもいないことを言う。
優しい人間というのは、本当に損だ。
(-67) oO832mk 2023/09/21(Thu) 0:09:03

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「楽、か。……それもいいと思う。
 立派なんて言われるけど、抱えきれるものの重量は人には決まっていて、……わかっているのに、それでも聞かずにいられないだけよ。それは立派から程遠いどころか、真逆だと思うの…」

「多分、……私は怖いんだわ。
 楽、で切り捨ててしまった選択肢が、良いものである可能性に」
「……悪いことの方がきっと、多いんだろうけどね」

「だから、楽って言うのはわかるかも。
 ……自分から覗かなければ、傷付かずにいられる。
 きっと、賢い生き方というのはそういうものなんでしょうね」
(-70) poru 2023/09/21(Thu) 0:22:50

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「……はあ、なるほどお。」

何とも微妙な声が出た。
だけどこれに関しては、あなたが悪いわけじゃない。

「アリーチェさん…苦労しそおですねえ。」

後輩に抱いたものと全く同じ感想を抱いた。
そうやって女に上手く嵌められた彼は今檻の中にいる。


「…………。」
「なあんの話、でしたっけえ。」

不自然に生まれた間を誤魔化して首を傾げる。
難しい話は苦手。ダニエラ・エーコは、その設定で、合っているし。
(-81) oO832mk 2023/09/21(Thu) 1:13:16

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「ああ。俺にとっての愛はな。だが――……」

首を振る。

「……いいや。それが正しいか間違っているかも、俺にしか決められんことだな」

 迷っても彷徨っても、それを定めるのは己である。
 アレッサンドロの黒い、堅炭の瞳は決めかねていたが、
 それは迷っているわけではなかった。
 ――どちらも正しいと、彼の魂が叫んでいた。
 燻るその熱を、くろぐろと燃ゆる炉のように胸の内に抱え込んでいる。

「手前勝手に采配しているだけだから、これを一途というのは美化にすぎるかもしれんがね」


鐘の残響のなか、あなたの言葉が耳朶を打つ。
かりかりと、なんとはなしに頬をかいて、

「………笑ってくれるかは分からんし、欲しがるとも思えない。だが、それは得られなかったもので――

 …ああ、押しつけだ。
 ――俺も、それでいいと思う。思っている」

頷き、墓標に向き直る。

「言葉は――……」

    ──だが、顔をそらして。

「──……分からん。そんなに、話してはいないんだ」
(-114) gt 2023/09/21(Thu) 4:01:08

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「……ごめんなさいね、貴方を不安にさせるような事に
 なってしまって。……本当なら、傍にいてあげたかったわ。」

そう謝罪する男はやっぱり、己よりも貴方の安心を重視していて。
弟が、妹が、家族が。子供達が辛い目に合わないために、
汚いものから目隠しするのは昔から得意だった。
自分だけが汚れた道を見据えて、目隠しした子達の手を
引いて先導してあげる。それが理想だった。
……それはある意味で、ヴィットーレの弱さでもあった。
強く頼れる大人でありたいという………弱さだった。


その弱さを見据えるように、貴方から言葉を掛けられる。
姿を見せれば、きっと貴方を悲しませる。
でも……今ここで姿を見せなければ……

「……そんなはず、ないわ。
 立派に成長してくれた……自慢の、頼れる妹よ……」

………貴方の心を傷つけてしまう。
貴方を大切に、大切に思っているヴィットーレは……
……シーツを脱いで、その姿を貴方の前に見せるだろう。
顔は腫れ、手は爪が剥がれて赤黒いネイルでもしたかのよう。
衣服だって同じ色に濡れ、きっと服の下は青色だらけ。
そんな……辛くて、痛くて、苦しい姿を……貴方に晒した。

「……っ……アリーチェ、泣かなかったのね。
 偉いわね………」

悼む体を引き摺って、檻の前まで歩み寄って。
その頬に色濃い涙の痕が無い事を見て…
あるいは化粧で隠されてるのかもしれない
…力なく笑うのだった。
(-173) arenda 2023/09/21(Thu) 11:35:30

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

貴方の中に迷いが見える訳ではなく、答えを既に出しているのなら、女はそれについては頷くだけ。

美化すぎるかも、と言うのだって。その通りだと思うし、そんな事ないとどちらも思う自分がいたから、それ以上の言葉を乗せるのは野暮だと思った。

「あら、それなら猶更じゃないですか。
 そんなに話していないなら、
 勝手に言葉を置いていけばいいんですよ。

 ほら、自己紹介でも、好きな歌でも、或いは物でも。
 コーヒーはお好きかしら?それならそれでも」

「ああ……でも、共犯のわたしがいる時でないと入れない
 と言うのなら、やっぱり言葉が一番じゃないかな。
 長くても、一言でも、押し付けならどうせ同じです」

「先程まで私に調子よく喋ってくれていった貴方は
 一体どこに行ってしまったのかしら?」

なんて、わざとおどける様に貴方を探す身振りをして、
また貴方に視線を戻しながら、笑う。
そんなに気を張らなくてもいいんですよ、と。
(-231) poru 2023/09/21(Thu) 19:14:24

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ

「……」

「そういうもんか」

良い人という評価はさておいて、
警察になった理由を聞いては重ねてなんでもなさそうに言う。

理想を抱いていたわけではない。
漠然と自分以外ならもっとちゃんとした理由を持ってるのだとばかり思っていたが、
マフィアという単語も含め、そうでもないという事実は何故だか受け入れやすかった。

「あんたが何をしていようと勝手だと思いますが……
 そういう向上心はやはり、誉められるべきものだと思う。
 娼婦から警察になるという点では成果を残しているから」

「何故だか知らないが、俺たち幼馴染は……
 他二人を必要以上に持ち上げる傾向があるようだな」

何度目かわからない嘆息をする。あの兄貴分だってそう。
故に三人でうまくやれていたというのも納得できる。

「マフィア……な。俺も、
 警察より向いてるのではと幾度となく考えた」

「けれど結局警察の方が肌に合うような気がして終わる。
 正義感はないけど正義を振りかざせるのは最高です」
(-249) backador 2023/09/21(Thu) 20:33:50

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

なにやらの答えをきっと男は出している。
それをただ認めるように、
懺悔するようにあなたへと諳んじて。

「いやー、あんたになら話しやすいんだがなあ…」

額に手を当てて、大仰に悩む仕草。
…そこから急に、わざとらしい動きからぴたり、と押し黙って。
しばし。

「……」

墓標にむけて、

「『珈琲の恩は返すよ』」

とだけ、ぽつりとつぶやいた。
それはひどい押し付けで、この世界で男以外の誰にも理解できず、
誰にも価値のない言葉だった。

「…これでいいわ。
 付き合わせて悪いな、共犯者殿」

ふ、と緩むような微かな笑顔。
あなたに振り返り、

「調子良く喋る男が帰ってきたから、外まできちんと手を引いて歩いてくれ」

悪戯っぽく笑った。
(-252) gt 2023/09/21(Thu) 20:39:02

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

「強くなりたいって強さを、貴方がくれたのよ。
 誰でもない貴方の背を見て、追いつきたくて、」

いつの間にか、それだけじゃ足りなくなっていた。
ずっと目隠しをして守って貰ってる自分に気づいた時、真っ先に思い浮かんだのは貴方の姿。
ねえヴィットーレ。貴方には寄り添える人はいる?  
私じゃ、だめかな。


「ふふ、わたし、偉いでしょ。でもね、」

姿を晒してくれたのを感じ、貴方に視線を移して。
本当はこんな檻を壊してすぐにでも駆け寄りたいのに、その居た堪れなさとやるせなさの混じった衝動を、奥歯を食いしばって耐え忍ぶ。

目を背けちゃだめなんだ。懸命に私達を守ろうとしてくれた勲章を、他でもない私が否定するわけにもいかない。
女は一度も泣いていない。泣きはしない。
化粧の下にも、一度も痕は残っていない。貴方から貰った強さの証明だ。


「ヴィットーレ。貴方の方がたくさん凄くて偉いわ。
 私なんかより何倍も、ずっとずっと、偉いよ」

「そんな痛々しい傷を負ってまで大切なものを
 守り続けようとずっと耐えていてくれたんだよね」
「──ありがとう。私達の為に頑張ってくれて」

きっと貴方は、家族の誰にも隠そうとするから……
その一つの言葉ありがとうに心からの感謝を伝えたい。
せめてその偉業を、私だけは認めたかった。

だからあなたに見せる表情は、ここに来て初めて見せる穏やかで柔らかな労りの笑顔。この子は大丈夫だと思って貰えるように、少しだけ気丈に。

檻の向こうに手を伸ばせるほどその隙間は広くはないだろうから、せめて肌と肌が触れ合えないか試みるように一部の隙間に手を押し付けた。
(-390) poru 2023/09/22(Fri) 17:05:49

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「どんな話に切り替えてもいいの?」
「じゃあそうね」


「──どうしてニーノだったの?」
    

「それとも、手柄が欲しかっただけ?」    



本当は、ずっと聞きたかった。
どうして貴方で、彼で。そんな事をしていたのかって。
けれど先程の答えを思うに、答えて貰えないだろうか。
最も、不意に話題を切り替えた事に後悔はない。

あるとしたら、張り詰めた緊張感だけ。
(-391) poru 2023/09/22(Fri) 17:15:10

【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ

「…………うん。じゃあ、ちょっとだけ誉めようかな。
 ……はぁ、凄く緊張した…………

 さっき持ち上げる傾向があるっていったでしょ?
 二人とも、私が「警察になりたい!」って言った時も
 特に理由も聞かずに勉強を教えてくれるものだから、
 実は気になっていてそれはもう仕方なかったのよ」

大袈裟に大袈裟を重ねた溜息を吐いた。
よくよく観察してみれば、先ほど喋っていた時はまるで菓子に手を付けていなかったから、見せないようにしていたが内心は余程の緊張感で満ちていたのだろう。

まさか、マフィアとの二択で入れそうだから警察にする。
なんて、人によっては激怒されそうな内容だ。

二人はそんなはずないと薄っすら理解をしつつも、
それでも「答え」を見るまでは冷や汗ものなのも事実で。

「……ようやく息ができるわ。
 持ち上げられてるつもりはあっても、持ち上げてるつもりはないんだけど、テオも似たような事を感じていたりしたなら、もう少しちゃんとこの問題は向き合った方がいいかもしれないわね」

「……何故こうなるかというと、多分私は……
 持ち上げると言うより、みんな自分の事を"落としてる"」
「……これが原因かなって思う」

「あ、また怖い事言ってる……
 二人揃ってマフィアになってた道もあったとしたら、ちょっと面白いな。
 でも、テオとニコの事撃てって言われたら撃てないや。
 ──テオは、どう?マフィアになって、私達のこと撃てる?」
(-394) poru 2023/09/22(Fri) 17:29:50

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

「ふふ、それはそれは。光栄です。そう褒められる事は
 なかなかない事なので、調子に乗ってしまいそうだわ」

話しやすい。
女が言われて喜ぶ言葉だから、
ちょっと弾んだ声色を完全には隠しきれないだろう。

あなたが大袈裟に悩む仕草も、
そこから墓標に呟く仕草も、

貴方よりも何十倍も内心、緊張した様子で。
緩く指を組みながらあなたの一挙一動を
真剣な眼差しで、少し息を呑んで見守っていた。
気を張らなくていいと言ったのは当人なのにこの有様である。

もしかして耳を塞いだ方がいいかしら……
何て事を真剣に考えている間に帰ってきた笑顔を見て、
ようやく落ち着いたものだから、こちらも緩い笑みを返した。

「付き合うと言う程、負担になる事はしていませんよ。
 私も、こうしてアリソンさんとお会いできてよかった」

共同墓地に埋葬された人、ひとりひとりに祈ることは、
やはり機会はどうしても減ってしまい、そうした新たな機会を得られる事は良い事だと、心から思って止まないのだ。

「あら、そんな頼りない殿方だと、
 この共犯関係ももう、続けられなくなってしまいますが」

どうしましょう。と。女はこの共犯関係は今日限りでも、続いてもどちらでも構わない。
だから、貴方にそれを選んで貰おうとするように片手を差し出した。
(-395) poru 2023/09/22(Fri) 17:52:25

【教】 pasticciona アリーチェ


「──思い切り呼ばれてしまったわね、名前」

「諜報していたのがバレて叱られるのは慣れっこだけど……
 こうして人に報告している現場を見てしまうと、
 色々と複雑に思う所があるわね……」

「この夢は見納めになるのかしら。
 ……困るわね。ようやく取り柄が見つかったと思ったのに」
(/0) poru 2023/09/22(Fri) 18:02:09

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

きょと、と丸くした目は、確かに動揺からきたものだった。
だけど本当にひとつの瞬きの間に、口を歪めて笑っている。

「そおですねえ。」

あなたの心地と相反して、弛緩した声。
間延びして。気怠げで。――そんな、いつも通りの。

「もしそうA.C.Aだったら、1番嫌だから。」
「…あんまり知られたくないこと、知られてたんですよお。ニーノくんにはあ。」

それが何なのかどころか、そんな理由だったことすらも知らぬまま、彼は牢獄へと押し込まれてしまったわけだが。

「悪いことしたなあって、思いますよお。」
「あれは、あたしの不手際でしたしい。」

女は何ひとつ、嘘をついていない。
ただその態度に何ひとつとして反省も後悔も見えないだけ。
笑って自分の想いを隠すのは、得意だったから。
(-396) oO832mk 2023/09/22(Fri) 18:03:43

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「そんな……」

本当は何と言ってほしかったんだろう。
弁解の言葉か、あるいは仕方のないと思えるような理由か。
愚かにもこの段階においても、女は望んでいて。
だがそんな女が望むものは何一つ与えられない。

「あの牢獄は、生易しい物じゃないわ……。
 沢山血を見て、陰惨で、目を覆いたくなるような光景も多くて……」

こんな事を語るからには、誰かに会いに行ったことがあるのだろう。女にとっては地獄とも思える光景だった。

「嫌だから、って理由だけで、入れちゃうなんて……
 同じ、一緒に働く仲間なのに……」

そんな場所に入れた事を、"いつも通り"に答えられる様子が恐ろしい。
本心であれ本心じゃなかれ、いずれにしてもそう振舞える人間は、自分なんかより余程場数を踏んでいると考えているから。

「……ダニエラ。貴方、何者なの?
 普通の巡査にそんな事できるとは到底思えないよ」
(-397) poru 2023/09/22(Fri) 18:12:43

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「………そう。アタシみたいなのでも、
 誰かの道しるべになれたのかしらね……。」

ヴィットーレは誰かと寄り添おうと思ったことはないし、そうしようとしてきた人もいない。
誰とでもフレンドリーに、でも誰とでもフラットに。
家族を、少なくとも3人も踏み台にして生きてきた己なんて。
人並みの幸せなんて得てはいけないと思っているから。
他の家族には、貴方にはたくさんの幸せを得てほしい。
マフィアなんて関係がない所で、平穏に、平和に。

見るに堪えない顔でも、せめてもといつもどおりの笑みを浮かべる。
涙を流さないよう必死に頑張った、昔弱虫だった貴方の。
その成長が嬉しいから、自然に零れた笑みでもあった。

「………なんでかしらね、孤児院の家族たちにも、
 よくお礼を言われるのに………」
「………アリーチェに言われると、嬉しくて、安心して……
 ……なんだか、泣きそうになっちゃうわ。」

潤んだ翡翠の瞳。
きっと貴方が、家族の中で貴方だけが、ヴィットーレの
してきた行いを知っているから。
他の家族に感謝されても、騙してるような心地がして
素直に受け取れなかったそれらの言葉が。
……全てを知った貴方が、尚もそう言ってくれたなら、
汚れた自分を受け入れてもらったようで、心が温かくなる。

「……アリーチェ、本当に立派に成長してくれたわね…
 アタシ、嬉しいわ。本当に、自慢の……家族よ…」

気丈で穏やかな、大人の女性の顔。
そんな顔もできるくらい、ちゃんと育ってくれたのだ。
これからはもう、撫でたり抱きしめたり、子供扱いは
しちゃ駄目ね、なんて苦笑して………貴方の手に合わせるように、
血が固まった大きな手を、檻に押し付けた。
ほんのわずかくらいは、触れ合えるだろうか。
(-404) arenda 2023/09/22(Fri) 19:00:01
 


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注目:アリーチェ 解除する

生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

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