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【独】 焦爛 フジノ/* >今連れ星無双状態 アタイ連れ星! 問題は誰がなんなのかわかんないのよ!!!!! アンタなんなのよ!!!!!!????????(今回も情弱をプレイ!!) (-7) sym 2021/07/07(Wed) 21:45:08 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「……へへ、ありがと……」 あなたの言葉がもし冗談だったとしても 素直に嬉しくなって、照れくさそうに笑った。 それから、なにか少し考えごとをするかのように沈黙する。 「──ねえフジノ、もし、」 「オレが今、ここから生きて帰るために "悪いことをしている" って聞いてもそう言ってくれる?」世間話をするような調子で尋ねるが メイジは真剣な眼差しをしていた。 (-10) DT81 2021/07/07(Wed) 23:40:06 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「……メイジ?」 沈黙の後告げられた言葉に、訝しげに名を呼ぶ。 何を言っているのだろう? 視線を上げ、貴方の視線を正面から受け止める。 「……もし、メイジが、悪い事を、していても。 私に、優しくしてくれたのは、変わらないよ」 けれど、 (-12) sym 2021/07/08(Thu) 1:05:34 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「 『私達』も生きないといけないの 」膨らんだ腹に、手を当てて。 フジノという女はそう告げた。 「もし、『私達』にも "悪いこと" をするのなら。私はメイジにとって、 "悪い人" になる、よ」 (-14) sym 2021/07/08(Thu) 1:10:00 |
【人】 焦爛 フジノミロクの死体を、見つけて。 どれぐらい時間が経っただろう。 フジノは部屋でひとり、硬いベッドの上。 雨風の音はだいぶ、収まった。 ……それを差し引いてもここは、こんなにも静かだっただろうか? 昨日、あの部屋には何人集まったっけ? 腹の膨らみを撫でながら。 フジノはぼんやりと窓から外を見つめた。 (2) sym 2021/07/08(Thu) 1:14:10 |
フジノは、今日も生かされている。 (a2) sym 2021/07/08(Thu) 1:34:58 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「そっか」 メイジは、驚かなかった。 腹が減って感覚が鈍っていたからかもしれない。 けれど、どこか納得したように笑っていた。 "そういうことだったんだ" 「しないよ」 「絶対に、しない」 片方しか見えない目が、あなたをまっすぐ見つめた。 「オレが女の子に…… ましてやお腹に子どもがいる子に そんなことするように、見える?」 心外だな〜と、冗談っぽく笑うが 瞬き一瞬、表情は、真剣なものに戻る。 (-24) DT81 2021/07/08(Thu) 2:51:13 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「今のはね、ただ、確かめたかったんだ。 フジノがどれくらい生きたいのかって。 ……それくらい、覚悟があるんだね」 メイジは、ほんの一瞬、遠くを見た。 「……………だから、よかった」 本当に、ただそれだけだった。 メイジは、あなたの話を聞く前から、そう決めていた。 「じゃあさ、君達が生きるために オレが悪いことするのは、…………許してくれる?」 「──いや! 許さなくていい」 「止めないでほしいんだ。これはお願い!」 メイジは、顔を逸らして、腕を突きだした。 ……泣きそうだったからだ。 (-26) DT81 2021/07/08(Thu) 3:04:08 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「……しないと、思いたい。 でも、私、皆をよく知っている訳では、ないもの。 他の人は皆、ちょっと怖く見えるから。 誰が、何をするかなんて、わからないでしょう?」 貴方の片方だけの瞳を見つめ返す。 「うん。 覚悟はね、決めているの。そうじゃないと "悪いこと" なんてして来なかった」窓の向こうを見るように、一度視線を外し。 再び覚悟を決めた様子の貴方を。 泣き出しそうな貴方の横顔を、見つめる。 「何を、するつもりなの? 私が何を、止めようとすると、思ってるの? メイジは……生きて帰るために、悪いと思うことを、したんでしょう。 ねぇ、メイジ。 貴方は生きようと、思っているんだよね?」 (-53) sym 2021/07/08(Thu) 20:52:50 |
【人】 焦爛 フジノひたひたと足音を立てながら病院の中を回る。 初日は、人がたくさんいると、思ったのに。 いつの間にか、人はどんどん消えていた。 あの嵐の中、他に行くところなんてないはずなのに。 皆どこへ行ってしまったのだろう? 「……だれか、いないの?」 ぽつりと零した言葉は雨風の音にも消されず、静かな部屋の中に響いた。 (4) sym 2021/07/08(Thu) 21:55:47 |
フジノは、誰かにとても軽い返事をされた気がした。かる〜い。 (a3) sym 2021/07/08(Thu) 22:09:53 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「何って、──人殺し。……君以外の、誰かに 犠牲になってもらわないと、"足りない"だろうし」 メイジはぽつり、と呟いた。 「……さすがに、止められるかなって思って。 でも、もう隠したり、ウソつくの嫌だなって。 だから言ったんだ。やっぱ、オレのこと怖い?」 「オレは、生きようと思ってるよ。そうじゃなきゃ、さ、 ……今までしてきたことが無駄になる。 ううん……オレね、人一倍、死ぬのが怖いだけだ。 こんな話するのも怖いよ……今泣きそうだったもん」 あはは、と乾いた笑いを零して、向き直る。 メイジはおもむろに、その辺りに膝を抱えて、座り込んだ。 「でも、そっか。フジノも悪いこと、してきたんだ それって、どんなことか、聞いてもいい?」 あなたに言われた通り、お互いの事を知らないな、と感じた。 だから、少しでも話をしたいと思った。 (-65) DT81 2021/07/08(Thu) 22:34:31 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「……食べるものなら、もう十分だよ」 それ以外が“足りない”のならば、フジノにはどうにもできない。 「まだ、ちょっとは怖いけど……優しいのもかっこいいのも、知ってるから。 前よりは、怖くない、よ」 隣にすとんと腰を下ろす。 こうやって隣に座れる程度には信用も、しているのだ。 だから、悪いことだって告白する。 「 父親を殺した 腹を、撫でた。 「ちゃんと産んで、あげたいの。でも、駄目だって言われて。 だから……殺される前に、しなきゃいけないと、思ったの」 もう少し風が収まったら。村には下りずに出て行くつもりだ。 フジノはそのために『取引』を使った。 「……メイジは、私を、怖いと思う?」 歪に笑って、貴方を見た。 (-76) sym 2021/07/09(Fri) 1:32:08 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノメイジは、驚いたように片目を瞬かせた。 それはあなたが"人殺し"だったからではない。 「怖くないよ。ううん、悲しい……っていうのかな。 ……誰かを、殺すのは、いつだって、そうだよ」 メイジは、眉を下げて笑う。それはもう、嫌なほど知った。 「だって、オレも 同じ だからさ。……オレも、ここにくる前、親父のこと殺したんだ」 もしかして、メイジがあなたを気になっていたのは "似た者同士"だったからなのかもしれない。 「それに、ここにきてからも──」 ……顔を伏せる。 「……フジノ。フジノって、強いんだね オレなんて、怖くてそうしたんだから」 メイジは、なんだか、おかしくなって、肩を揺らした。 笑うところではないのはわかっているが。 「やっぱり、少しは怖いかも」 「食べ物、足りるって言ってたね。 ……なら、オレ、もうやらなくていいのかな」 メイジは、遠くを見ていた。 (-80) DT81 2021/07/09(Fri) 5:27:29 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ……悲しかっただろうか? 寝こけた父の頭を酒瓶で殴り、雨風と恐怖から逃げるようにここへやってきたフジノはまだ、父の事を。 自分の行いを悲しんで、いない。 そうしなければならなかったという本能が、勝っている。 もう少し時間が経てば、そう思えるだろうか? フジノはまだ、わからない。 肯定できないまま続けられる言葉を、耳にした。 ……なぁんだ。二人とも、“似た者同士”だったんだ。 「そう。……何を、したと、しても。 私は、ここにメイジが居て、よかったと思う」 そんな言葉がこぼれた。 「私だって、怖かった、だけだもの。 怖くて……もう、それしか方法がないって、思っちゃっただけ」 笑い始めた貴方を、見て。 少し怖いと零した貴方を見て、笑みを向けた。 「……うん。 もう、やらなくて大丈夫、だよ。 メイジが怖いと思うこと。 メイジが悲しいと思うこと。 しなくて、いいんだよ」 (-108) sym 2021/07/09(Fri) 21:53:09 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「…………そ、っか……」 ぽつり。まだ実感が持てないような言葉がこぼれる。 「オレ……ずっと誰かにそう言われるの、待ってたのかも」 結局、誰かの言いなりにしかなれなかった自分。 死にたくなくて無様に縋りついていただけの自分。 あなたの言葉で、すこしだけ肩の力が抜けた。 「……フジノ……ちょっと、ごめん」 ぽすり、首を傾けて、控えめにあなたに寄り掛かった。 肩が触れるくらい、少し体温が感じれるくらいの距離。 メイジは、ちっとも強くなかった。 ……だから、誰かに寄り掛かりたかった。 ずっと、助けてほしかった。 「こうしてて、いい?」 その目はまだ、ぼんやりと遠くを見ていた。 (-112) DT81 2021/07/10(Sat) 1:37:01 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ数日前のように怯えるような動作を取る事も、払い除ける事もなかった。 「……うん。私でよければ、いいよ」 そう言い、肩の力を抜いて受け入れた。 だって、似た者同士なのだ。 『誰か』にして欲しかった事は、わかるつもりだ。 フジノも、そうだったから。 貴方の気が済むまで。貴方の望むように。 フジノはメイジに寄り添っていただろう。 (-116) sym 2021/07/10(Sat) 4:18:39 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「ありがとう」 メイジは、あなたに寄りかかって 静かに泣いていた。 涙は出なかったが、泣いていた。 「オレも、フジノがここにいてくれてよかった」 似た者同士は、あなたがさっき言ってくれたことを 確かめるように、同じように、返した。 (-132) DT81 2021/07/10(Sat) 13:45:22 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ落ちるものがなくても、貴方が泣いているのがわかった。 躊躇いがちに腕を伸ばして、貴方の手を握る。 ここにいるからねと、伝えるように。 「……私の、方こそ。 一緒にいてくれて、ありがとう」 もっと早くに。 貴方が村を出る前にこうやって話せていたら、よかったのにな、なんて。 そうしたら、もしかしたら、なんて。 『もしも』をつい、考えてしまった。 (-152) sym 2021/07/10(Sat) 17:55:34 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ運命は残酷だ。 今でなければ、良いと思うことはこれで何度目だったか。 でも、今でなければ、この手から感じる安心を得ることもなかったのだろうか。頭の片隅でぼんやりと思う。皮肉なものだった。 「フジノ、もしここから生きて帰ったらどうするの。 どうなるかも、わかんないけど……」 お腹の子を産んであげたいと言っていた。 取引をした商人からあなたのことは聞いている。 "生きる理由がある"と、だから手を出すなと ……もうその意味も、理解した。 彼は自分に生きて欲しいと言った。 二人なら間に合う、と。甘言を零していた。 「オレは、今トーキョーのほうにいるんだ。 もし助けになれることがあったら、言って」 殺人を犯した自分の未来はどうなるのかと思考が巡った。 まだ、わからない。なにもわからないけれど 助けになりたい、その意思だけは伝えておきたかった。 ぽつぽつと語りながら、そっと手を握り返した。 (-159) DT81 2021/07/10(Sat) 20:02:50 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「村を、出るよ。 ……父が見つかる前に、行かないと」 そして都会に出て、動ける内にお金を稼ぐのだと続ける。 働く場所の紹介は商人と取引をして得たものだ。 だから、貴方はその場所の事も知っているかもしれない。 「……ありがと。 外に知っている人、いないから。 少しね、不安だったの。 メイジがいるなら、きっと、安心だね」 お互いの“悪いこと”がバレたらどうなるか。 考えなかったわけでは、ない。 でも、どうにかバレずにいられたらいいと、思うのだ。 そうしなければきっと、二人とも生きていけなかったのだから。 手から伝わる温もりは、湧いた不安を和らげてくれた。 (-163) sym 2021/07/10(Sat) 22:29:29 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ全部この洪水で流されてくれたらいいのに そう思う反面、メイジの心の隙間に"罪悪感"が巣食っている。 「そっか……うん。大丈夫、都会結構楽しいよ。 こんな小さな村より、なんでもあるんだ。 フジノにもそういうのたくさん、知ってもらいたいな」 あなたが紹介された場所はメイジも知っている。 「だからきっと、会いに行くよ、いつかね」 ──今は亡き友達と交わしたような 二度目のウソにならないように願った。 このあとも、しばらく話をしたかもしれない あなたのこと、自分のこと、少し先のこと まだ曇ったままの空へ期待と不安を抱きながら。 ひとときの手の温もりを感じながら。 そうして時は過ぎていった。 (-168) DT81 2021/07/10(Sat) 23:48:01 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「なんでも?……そっか。 楽しみに、なってきた、な」 なにかを楽しもうと思う心が欠落していた。 何を知れるだろう?何を、楽しいと思うだろう。 「……うん。いつか、ね。 また、会えたら。嬉しい」 腹を撫で、『いつか』を夢見た。 そうなったらいいと思ったことは、嘘ではない。 それが難しい事は、よくわかっている。 願いを抱えながら、様々な話をして。 また明日と別れるまで、ゆっくりと時は過ぎていっただろう。 (-173) sym 2021/07/11(Sun) 2:47:40 |
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