【人】 水分神[村を見下ろす山の頂。 澄んだ湖の中心にぽつりと浮かぶように 大きな屋敷が構えられている。 山の神、そして水の分配を司る神として 信仰されている種族が 人の世で過ごす際に棲まう家だ。 姿形はヒトに良く似ているが ヒトではない。 彼らは人々から ミズガミさま、ミクマリさまと呼ばれた。*] (2) nagaren 2021/06/15(Tue) 9:34:05 |
【人】 鬼 紅鉄坊千だ 私が娶るのは、あの子にする [ 低くも穏やかな声と裏腹、 その紅い片目は冷ややかに目の前の人間を見下ろしていた。 ] (3) ガラシア 2021/06/15(Tue) 9:49:42 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 幾度も村人が落ち着きなく振り返る短い石段の先にある木製の門は、 すっかり朽ちて見窄らしく、そして腐り果てている。 彼が訪れているこの建物の屋根も、 遠くから見ればところどころ穴が空いていることが分かるだろう。 廃寺は山の比較的低地、村から近く開けた場所に存在する。 それでも役目を果たしていない屋根から、 今は閉ざされていない入口から光が届いていないように見えるのは 空を覆う五月雨の鈍色のせいだけではなく。 ] (4) ガラシア 2021/06/15(Tue) 9:50:02 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 小さな寺の、人間の寸法で作られた戸は狭い。 少し身を屈めて尚、村人の視界は殆ど覆われているのだ。 日に焼けた農夫とも違う浅黒い肌、右半身に目立つ焦げたような跡。 捻れた四本の角が人道を外れた存在であることを示している。 此処は神にも人にも見放された土地。 清浄をとうに喪った寺には、鬼が棲まう。] (5) ガラシア 2021/06/15(Tue) 9:50:49 |
【人】 鬼 紅鉄坊聞こえなかったのか? お前たちが幼き頃から閉じ込めているあの子の名前だが? それとも、知らないとでも思ったか? [ 語気が強まるのはこの鬼にとって珍しいことだった。 人と妖怪とが契った古の約束に従い、 この季に両者を仲介し輿入れを見届ける役目。 山の妖怪の中でも優れた腕っぷしだけではなく、 人間と平穏に関われる気質を持ってあるから担えるもの。 ぎり、と頭上から聞こえる音に村人が小さく短い悲鳴を上げた。 怒りを露にする程に、口にした名に思うことがある。 ] (6) ガラシア 2021/06/15(Tue) 9:51:06 |
【人】 鬼の子 千今、なんて言った? [訪問者に一切の興味を示さず読み耽っていた書物を無造作に放り、床に積み上がる他の一部とした。 そうして千は、両者の間を分かつ木製の格子に齧りつく勢いで顔を近付ける。 随分と日に当たっていない、幽鬼じみた肌に色素の失せ伸びっぱなしの髪、よく似た白い、しかし質は良く見える無地の着物。 爛々と輝く目の下の酷く目立つ隈だけがこの座敷牢の薄闇に見合う色をしていた。] (8) ガラテア 2021/06/15(Tue) 9:53:00 |
【人】 鬼の子 千ひひッ、そりゃあ随分と酔狂な鬼様だ ……俺も流石に驚いた しかしなァ 鬼子が鬼に輿入れなんて、ひひひひッ!傑作じゃねえの! [仰け反るように退く訪問者の、忌々しげな悪態を気にする様子も無く。 腹を抱えて笑い始める。酸素を求めて薄い胸が上下するまで、それは続いた。 首も身体も痩せて細い、しかし男であることは見目から声から明白。] (9) ガラテア 2021/06/15(Tue) 9:54:13 |
【人】 鬼の子 千いいねぇ、楽しくなってきたよ あんたらも厄介者を捨てられて万々歳 誰も損しないなんて最高だ、なぁ? ……自分の手は汚したくない、それがこの村だもんな? [一時細められる声は、囁くように態とらしい優しさを持って響く。 嗜虐じみた感情が、思わず逸らされた相手の視線を追う白い顔に浮かんでいた。] (10) ガラテア 2021/06/15(Tue) 9:54:28 |
【人】 鬼の子 千紅鉄坊、紅鉄坊ね…… [人には慣れない作りの名前を幾度も呟き、さも甘美な飴玉を舌で転がす如く笑む。 もう相手のことは興味の外へ追いやり、拾い上げた書物の背表紙を意味も無く撫で見つめる。 そうして此処からは遠い、村を取り囲むようなあの山に思いを馳せている。 再び空間が闇に閉ざされても、その声は暫く途切れることは無かった。**] (11) ガラテア 2021/06/15(Tue) 9:54:48 |
鬼 紅鉄坊は、メモを貼った。 (a1) ガラシア 2021/06/15(Tue) 10:01:11 |
鬼の子 千は、メモを貼った。 (a2) ガラテア 2021/06/15(Tue) 10:03:26 |
【独】 鬼の子 千/* 癖のある見た目の魔物と癖のある性格の花嫁です 宜しくお願いします。楽しみにしてました メインは紅鉄のつもりですが、あの見た目で灰書くのなんか違和感あるんでこっちで (-0) ガラテア 2021/06/15(Tue) 10:36:01 |
【独】 鬼の子 千/* どこぞのゆうまおよりは関係性と二人のやり取りメインに書けたらいいですね あの二人は背負ってるものがでかすぎたから (-1) ガラテア 2021/06/15(Tue) 10:40:45 |
鬼の子 千は、メモを貼った。 (a3) ガラテア 2021/06/15(Tue) 11:55:23 |
【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ『 大蛇 』はとある魔術師が研究の為に 生み出した存在であった。 後に医学の神と呼ばれるその魔術師は 世界に医術という救いを吹き込んでいき、 隷する『 大蛇 』は魔術師に付き従うように 救われる人々をその蛇目に焼き付けていく。 世界が救われるその様をただ静かに見届けた末。 英雄とまで謳われた魔術師とその下僕は崇められ いつしか『 大蛇 』は医術のシンボルとなり、 人々は『 大蛇 』に祈りを捧げるようになった。 (13) 西 2021/06/15(Tue) 12:38:11 |
【人】 『 大蛇 』 ラサルハグしかし後世には決して語られないだろう。 祈りを捧げる人々の骨の髄の一片まで 『 大蛇 』が冷酷な目で見下げ果てていたなど。 『 大蛇 』の怒りなど、決して―――。** (14) 西 2021/06/15(Tue) 12:41:46 |
【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 『 大蛇 』は人々を蔑如した。 医術を吹き込む魔術師を全ての人間が 受け入れることなど起こるはずもなく、 懐疑的な目を向けた者も少なくはない。 石を投げられ頭から鮮血を流す主の姿も 『 大蛇 』の脳裏には焼き付いている。 しかしどうしたことか。 我が主をペテンと切って捨てた者達まで 『 大蛇 』に祈りを捧げ、崇め始めたのだ。 主の受けた心の傷が癒えることはない。 にも関わらず己は傷が癒える事を祈るのだ。 それは『 大蛇 』にとって 怒りを感じるには充分すぎる光景だ。 (15) 西 2021/06/15(Tue) 13:42:33 |
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