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【人】 封じ手 鬼一 百継■エピソードA 令和にて 千と八年の後。 元号はついに、令和へと変わった。 一葉はスマホを持ち、LINE連絡で徽子に「スカイツリーに何時」と連絡をいれる……そんな時代が来た。 かつてあやかしの災難に幾度となく見舞われたこの東の田舎の都が、「東京」と呼ばれるようになるとは、まったく想像もしていなかった。 一葉は、細身のパンツとゆったりした麻のニットで待ち合わせ場所にいた。 「お兄さん、ひとりですか?」と、若い女性に声をけられる。 長身で、大きな黒目に肌もなめらかな、しかしどこか浮世離れした一葉は、よく目立った。 一葉が声をかけてきた女性に戸惑いながら首を振ると、去り際に、「何よ、わかめ頭」と憎まれ口をたたかれる。 10世紀経っても、わかめ。 そう考えていたら、物陰からこちらを見て、くすくす笑っている徽子が目に入った。 千年たってもその、少女らしくもどこかいたずらであやうげな雰囲気は変わらない。 白いカットソーと若葉色の膝丈スカートが、初夏らしく、髪色にも合っている。 スカイツリーのエレベーターに乗る。 ヒールを履く徽子のために、一葉は、必ず手で道をあける。 徽子は気づいているが、何も言わない。 一葉も、何も言わない。 展望台からふたり、愛しい都を見下ろす。 色のある話題にはならない。 ここに百鬼夜行を起こすのか否か。いつもそんな話題だ。 そして、いつもあやふやに終わる。 (18) TSO 2021/04/26(Mon) 23:29:11 |
【人】 封じ手 鬼一 百継――兄や、兄やぁ!! 後ろから、子どもの泣き声がした。 一葉と徽子、2人で振り返ると、そこには、齢14ほどの少年を追いかける、5歳ほどの幼児がいた。 「父さま、母さまも、姉さまもいないぃ……」 「見つけてやるから、泣くな!」 「本当に?」 「本当だ!」 少年が、幼児をあやしているらしい。 一葉と徽子は、しばし、その光景に魅入っていた。 一千年前のとある日が、思い起こされた。 「だから泣き止め……」 「じゃあ、ちゅうして」 幼児が、ひっくひっくと泣きながら、少年に向かって腕を広げる。 全幅の信頼、甘えた態度。 少年が周囲の目を気にして「だめだ」と返すと、幼児はまた瞳いっぱいに涙をためた。 少年は、すぐに折れた。 「わかったよ……もも」 「わ。おき、大好き」 少年が幼児を抱きかかえてあやす姿を見て、一葉と徽子は顔を見合わせた。 [〆] (19) TSO 2021/04/26(Mon) 23:30:04 |
【赤】 封じ手 鬼一 百継儂の直系の子孫も残っておろうが、一千年も経てばどこかで血を分けた者を追うことが困難になり、そして巡り合ったら可愛いと思った次第だ。 またほっこりを書いてしまった ひどいのを書かせろ (*72) TSO 2021/04/26(Mon) 23:31:49 |
【独】 封じ手 鬼一 百継こういった未来があれば佳い。 兄やに来世で甘えられるのならば、生きていくことになんの恐怖もあるまいよ。 ひどいのを書かせろ (-250) TSO 2021/04/26(Mon) 23:40:41 |
【独】 京職 一葉さてめでたく徽子に殴られずに済んだようなので、今宵は寝まするー。 と綴っていたら徽子もか。おやすみ。 百継様継置様は思うさまいちゃいちゃめされよ。 では。** (-261) Valkyrie 2021/04/26(Mon) 23:54:34 |
【人】 封じ手 鬼一 百継>>#1 ■3 PLとして、自分のPCへのメッセージ 昔の人は婚期が早かったとはいえ、だから精神年齢が高かったとは思っていません。 つまり5歳で両親を失い、齢14にして当主として立つ百継は、すごい(すごい)。 あまえんぼなのにがんばったね〜〜〜おつかれさま〜〜〜!!!!! 多分だけど死ぬまで気を張ったり進んで苦労する、不器用を自覚した不器用な性格だと思う。 それでもそれがきみが選ぶ幸せだから仕方ない。 せめて周囲には少しはかっこよくみられるといいね。 ■4 PCとして、最後にひとこと 儂の仕事は終わっておらん、むしろここからが本番じゃ。 鬼一の術を書や口伝に残し、後継ぎを鍛え、かなめ石をよく監視し続けるのだ。 ただ…… もう、どんな困難も怖くないと、心から思える。 一千と八年の後にも儂の魂は継がれていくだろう。 なんと素晴らしいことではないか! [深く礼をして、舞台から降りた] (20) TSO 2021/04/27(Tue) 0:00:16 |
鬼一 百継は、ぐう** TSO 2021/04/27(Tue) 0:34:43 |
【人】 宮廷音楽家 誘蛾[門跡地の瓦礫に腰掛け、謡う。 絢爛な場など必要なく、奏でる手と声があれば 其処に、おとは紡がれる。 姿は流れの楽士見えること、でしょう。 元は、そのようなもの、で。 戻ったに、過ぎず。 我の生まれなど、そうめづらしいものでは無く。 ただほんの少しだけ、小さく。 ただほんの少しだけ、才覚が有り ただほんの少しだけ、運が良かったに過ぎない。 あくる日拾われたのは、見目幼きおなごの姿をした──…] 「此方の奏では、まるで引寄せる灯火のようだ」 [師に告げられた言葉を思い起こす。 誘蛾の灯は、宵闇にこそ発揮される。 孤独と言ふ闇に、恐怖と言ふ闇に、混乱と言ふ闇に。 だからこそ、我は呼ばれ。 だからこそ、ひとは我の唄に、奏でに、絵図に ───昏さを、狂気を、美しさをうつしたのでしょう。] (22) plmi 2021/04/27(Tue) 1:50:24 |
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