1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (a112) かげ 2022/09/09(Fri) 20:18:29 |
【人】 2年生 松本志信[「林檎の森の精か…、メルヘンだねぇ。」 小泉くんの電話口、そんな声には軽く返して。 何か聞きたそうな間が一瞬あったようにも思うが 工藤ちゃんを待たせてしまうからと>>296 電話は切れた。 “誰の”偽物だったのか、知るのは一人。 それも言わない約束だから、どこかに届くことはない。 他人にぶつかっていいと口にしながら>>297 自身もまたぶつかろうとしない。 かたいかたい、深くて冷たい殻の中。 裏切りという罪を犯した者が落とされる永遠に続く氷の地獄。 短い短い息を吐く。 明確に拒絶した津崎くんからの電話>>301は、もうなることはないだろう。 天国に上がるみたいな階段を一歩ずつ歩む。] (322) anbito 2022/09/09(Fri) 20:19:34 |
朝霞 純は、お皿とお箸とスプーンを人数分用意した。一応ね。 (a113) かげ 2022/09/09(Fri) 20:20:54 |
【人】 2年生 松本志信─屋上─ [その時が来るまでの屋上には、いまのところ誰も居なかった。 ケースを抱えたまま、屋上の端の方まで行く。] …………こえぇ〜! [こっから落ちたの?ばかなんじゃない? いやばかなんだけどさ。 飛び降りようとしてた俺もばかだけど 助けに飛んできた津崎くんも相当ばかだよ。 何を思って助けてくれたのかは、判らない。 今回は縁の上に乗ることはせず、代わりにケースを置いた。 丁度その時くらいか、また電話が震えて受話のボタンを押す。] あいはい、どしたー? [黒崎ちゃんからの電話で>>317 食べ物がまた増えたことを知る。] おお、カレーいいねぇ好きよ。 食いに行く行く。 あ……、でもちょっとさ、みんなで窓の方見てよ。 (323) anbito 2022/09/09(Fri) 20:20:57 |
【人】 2年生 松本志信それいけ〜〜〜っ! [ケースの中の魔法の欠片を鷲掴みにして、青い青い空へ、投げる。 鳥獣戯画の紙吹雪。 いろんな色、鮮やかな、褪せた、様々な彩が 細かく細かく刻まれて、風に乗って舞い落ちる。 ここは夢であるはずなのに やな事ありすぎて、厭になっちゃうかもしんない。 気持ち悪いこと、気味悪いもの、心を揺るがす何かが多すぎて。 起きたみんなが“悪夢だった”って思うかもしれない。 残していく人たちを想って、苦しくなるかもしれない。 万が一これが、もし俺の夢なら。 そんなんぜってぇ嫌だから。 せめて目覚める時くらいはさ。 一瞬でもいいから、明るくしてぇじゃん。] (327) anbito 2022/09/09(Fri) 20:29:21 |
【人】 2年生 松本志信[最後に会えてよかったって、思ってほしいじゃん。 覆らない。覆せない。 この中の一人が、死ぬんだからさ。]** (329) anbito 2022/09/09(Fri) 20:31:09 |
【人】 1年生 工藤美郷──移動・特別展前→レストラン── [そうしてレストランに戻ると、食べ物の匂いがいきれのように工藤を包み込んだ。 その中に嗅ぎ覚えの無い臭いがして、工藤は一瞬立ちすくむ。 正確に言うならば、なじみのある香りではあった。だがあまりにも濃密すぎて、最早別種のように感じられた。 むせかえるような、林檎の匂い。 植物は、音ではなく香りで会話をする。 それは限界まで熟した、腐り落ちる寸前の林檎の悲鳴。獣を呼び寄せ、食わせることで、熟した林檎を間引くための。おまけに、並行するように鉄の味が空気に混じっている。 煮詰めたような濃厚な芳香が、粘度さえ伴って充満していた。 そのくせ、机の上に置かれた林檎は鮮度が良さそうで、とてもそんな香りを帯びるとは思えない。] くさい…… [ここで怪我をすると、血であって血じゃないものが流れる。 津崎先輩の言葉を思い出した。 なるほど林檎が怪我していると思えば、この香りも納得だ。] (330) kumiwacake 2022/09/09(Fri) 20:32:29 |
2年生 松本志信は、メモを貼った。 (a114) anbito 2022/09/09(Fri) 20:33:58 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹"今から、まほうを、使う"…………? [同時通訳しているかのように、松本さんからの言葉をそのままなぞらえかけた視線の先。 風に巻かれるようにふわりと、視界を自然界の彩りが埋めていく。 きらきらと散っていく紙片は、子供向けの折り紙みたいな原色系の色合いとは少し違っていて、紅色、草色、空色、太陽の色。金糸銀糸も混ざったようなキラキラが、太陽の光を反射していく。 ────それは、まるで、何かを、誰かを祝福するように。] き、れい…………。 [通話が切れていなかったらその呟きは松本さんに届いていただろうけれど、まさか、屋上から手製の紙片を掴んで投げていたとは、こちらも思わなかったから。 スマホの向こうは、既に沈黙していたんじゃないだろうか。*] (333) Valkyrie 2022/09/09(Fri) 20:43:59 |
【人】 1年生 工藤美郷──魔法>>3:327── [それはどのタイミングだったか。 黒崎先輩の合図>>328で、窓を見る。 屋上から紙吹雪が振りまかれた。] ………………。 [工藤は身を起こすと、机やら椅子やらに体のあちこちをぶつけながら、ふらふらと窓際に寄る。 切り取られた色、が、空気に煽られて、くるくると回る。淡い裏面と濃い表面が、太陽の光を受けて、斜めに影の線を作る。 工藤はそれをじっと見つめていた。鋭敏な色彩感覚で。 届かないと知りながら、松本先輩の放った色とりどりの魔法に手を伸ばした。 結果として、窓に手を押し当てる形になった。]* (334) kumiwacake 2022/09/09(Fri) 20:44:08 |
【人】 4年生 小泉義哉[ 義哉は、少しの間ぽかんとして] ……はは、すげえ、綺麗だな。 [ 窓に近づくように少しだけ足を進めて、 小さく笑いながら、 誰に聞かせるわけでもなく、そうポツリと漏らす] 何やってんだよ、松本。 [ 楽し気に顔を綻ばせたまま、小さくありがとうと呟いた]* (337) JITA 2022/09/09(Fri) 20:46:32 |
【人】 2年生 松本志信 どぉだぁ。 みこちゃんの時も、今泉ちゃんの時も、やってやりゃ良かったなぁ。 [また一掴み、空に投げる。 餞でもある祝福でもある、祈りでも願いでもある紙を。 みんなにはこれが何色に見えて、みんなにはこれがどう見えるんだろう。 俺が字に色がついて見えるように 色彩感覚が人よりも鋭く敏感な人が居るように>>334 同じものを見て、違うものを感じてる。 ちゃんと三角に切ったから、それはくるくる綺麗に回って。 花火みたいだった>>332かな、それとも花吹雪みたいだったかな。 紙片はやがて下へ下へと降りる途中で、不思議と空気に交じって消えていく。 “本来そこにないもの”だからか、霧が晴れるように霧散し姿も残さない。 電話は切ってないから声はちゃんと届いてた>>333 綺麗だよね、うん、そうだといいな。]* (340) anbito 2022/09/09(Fri) 20:53:01 |
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