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【秘】 元弓道 マユミ → かれがれ ユメカワ『はい。あの日も、こんな感じでした』 地続きだと思っていた平凡な日常が、いきなりぐちゃぐちゃになったのは。 『何故でしょうね。頭のいい梢や栗栖だったら答えてくれるのでしょうか』 『でも、永遠や不変は人の身に余る願いだという事は、最近拙も覚えました』 一定の間隔で、てしてしと文章が貴方の元に送られてくる。 『或いは』 『唐突に見えるのは拙達の視点からだから、であって』 『見えないところで積み重ねなどがあって、なるべくしてなった……ということも考えられますが』 『どの道預かり知らないところで起きてしまえば、拙達にとっては唐突な出来事です』 (-178) もちぱい 2022/07/10(Sun) 1:17:43 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリスぎり。 手の中の小さな世界が僅かに揺れた。スマートフォンを握る手に、余計に力が込められる。 「だって」 ぎり。ぎり。ぎり。 小さな世界が乱れ、揺れる。 「じゃあ、拙は! 望んでいるものを手に入れても満足しないなら!それでも前に進むのが嫌ならば! もうじっとしているしかないでしょう!」 「拙はどうしたらいいんですか……栗栖……っ!」 呻くように絞り出された言葉は、倉庫の薄暗い空気に溶けて消えていった。 ▽ (-185) もちぱい 2022/07/10(Sun) 2:37:21 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス『納得するしかない有難いお言葉と推察をくれたのはいったい何処の誰なんでしょう』 少しして、文章が再び貴方の元に送信されてくる。 『その言葉、違えないでくださいね。 そんなこと言ってくれるなら、遠慮なく巻き込みますから』 『今は梢と防空壕の方へ向かいますから、また後ほど』 そう、これはまだ麦わら帽子が似合う友人が死ぬ前の一幕。 その後皆の様子が急変する出来事がやってくるけれど、きっと少女は貴方とのやりとりを覚え続けることだろう。 『今の拙は行先がわかりません。 落ち着くべき出口が全く見えないのです』 『拙の出した答えが気に食わないならば。謎、といてみせてくださいよ。出来るのなら、ですが』 『そんなに言うなら、拙だってまだ歩きます。話に行きますから。絶対に』 たん、と。送信ボタンを押す指は、どこまでも力強いものだった。 (-186) もちぱい 2022/07/10(Sun) 2:38:30 |
【人】 元弓道 マユミ>>59 シロマ 『よろしい。頑張ることは褒めるべきことですが、度が過ぎれば一転して褒められないことになりますからね』 お互い様と言いたげなメッセージを見てふむと唸った。 ここで此方が無理を通せば、彼方も今後ちゃんと休んでくれないかもしれない。それは避けたいことだ。 『はい。それじゃあお茶の時間にしましょう』 『音楽室ですね。わかりました、そちらにすぐに向かいます』 他にも貴方の様子をこの目で確認したかったので好都合だ。 少し待っていてくださいね、と締めくくってからすぐに目的地へと移動した。 ………… …… 「たのもー!お客様一名来店ですよ!」 暫くして、喫茶店にはたいへん不釣り合いな名乗りのもとドアをすぱんと開けるモンスターお客様が来店した。 (60) もちぱい 2022/07/10(Sun) 5:11:22 |
【人】 元弓道 マユミ>>61 シロマ 店員さんに促されれば、貴方の隣にすとんと腰を下ろした。持ってきていたボトルを取り出して、ぐびぐびと一気に中のスポーツドリンクを呷る。 「そういえば、ぽろぽろ鳴っていましたね。ここのピアニストはおシャイなんでしょうか。折角ここに楽しみにしている観客がいるというのに、勿体無いですね」 唇の端を濡らす雫を豪快に手の甲で拭いながら、同じようにピアノを眺める。 二人とも率先して探索をするようなお転婆娘とじゃじゃ馬娘ではあったが、ピアノを弾くなら運動のみならず勉強等も出来る白間の方が適任であることくらいこの二人を知るものなら分かるだろう。本人たちなら尚の事。 「ふむ。そうですね、拙の得意な楽器はカスタネットではありますが……梢の折角のリクエストです。今だけピアニストになるとしましょう!」 弾く気分ではないのだろうと察し、右肩をぐるぐる回しながらピアノへと近づいた。 そして白と黒の舞台に、少女の硬くなった指が乗せられて──。 ▽ (62) もちぱい 2022/07/10(Sun) 20:44:07 |
マユミは、ピアノの演奏技術は58くらい。 (a95) もちぱい 2022/07/10(Sun) 20:45:05 |
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