情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 「 」 フォルクス「そう、フォルクスというの。素敵な名前ね。 あら、どうしてそんなことを言うのですか?」 「その名前は民衆という意味。 これは亡くなられたご両親が遺してくれた 人々との繋がりだと私は思いますよ。」 [ 木のテーブルは粗末で小さくて、 対面する人の白い掌が容易に俺の手に重ねられる。 長く艶のある金髪の使徒の微笑は、慈愛に満ちて美しい。 ] 「フォルクス、あなたもまた女神の愛し子。 自分の価値を貶めるのは良くないことです 始まりの勇者様が特別な血筋だったという逸話はありません。 しかしかの方は人々の祈りを受け、希望となったのです。」 [ 子供が産まれた年に魔物に襲われて死んでしまった両親 顔も知らない二人の心なんて、分かる筈も無かったけれど。 この人に言われると、なんだか信じてみたいって思えてしまった。 柔らかく温かな感触が、優しく右手の甲を撫でた。 ] (230) ガラシア 2020/10/20(Tue) 22:07:31 |
【人】 「 」 フォルクス[ 翌朝村を発つ前、御印の発現を知った彼女も 連絡を受けて聖都から迎えに来たもう一人の使徒だって。 戦いの術に、尊き方々に謁見する時の為の教養 神託の日まで教育してくれた大教会の方々も皆。 女神に仕え聖木を仰ぐに相応しい、優しく清廉とした大人達。 そう思っていた。勇者になってからも、ずっと 信じ込む努力は、自分自身に洗脳を施す程に。 ] (231) ガラシア 2020/10/20(Tue) 22:07:47 |
【人】 「 」 フォルクス使徒様、この部屋は……? これから聖木の元に向かうのでは無かったのですか? なっ、何を……やめて下さい! 俺は罪人じゃない!俺は女神様に選ばれて……! (232) ガラシア 2020/10/20(Tue) 22:08:01 |
【人】 「 」 フォルクス「ちゃんと分かっている。 お前は、新しい勇者に相応しい人材だ。 大人しくしなさい────これが神託の実なのだよ。」 (233) ガラシア 2020/10/20(Tue) 22:08:45 |
【人】 「 」 フォルクス[ 旧き時代の人類が、土上に造った石の大地に生きたように。 丹念に塗り込められた嘘は真実に成り代わる。 悍ましき歴史は闇の中に葬られる。 人類 無知なる狂信者達は永きに渡り、────** ] (234) ガラシア 2020/10/20(Tue) 22:09:29 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新