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【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人▼ 「また、お前のところに、俺が行こう。 次の投票が始まる日、向かう場所はここにある。 そこで、お前は同じ役者と好きに語らうといいさ」 そう言って、メモを手に握らせ。 その手に眼帯を落として近づく。 そのまま、流れる仕草で共演者の左眼に口付けた。 (-184) toumi_ 2021/09/17(Fri) 15:32:44 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「誰かに犯されでもしたか?」 それで不機嫌になるような人間だっただろうか。 己の悪行に気づいても面倒そうな顔をするだけだった男が。 少し気になる、嫌なことがあれば自分に振りかかってほしくもない。 己が原因だと1ミリも考えていない男はその布団の上に片手の体重をかけた。 「眠る前に不機嫌の理由を教えてくれ、おかげで俺も眠れそうにない」 (-186) toumi_ 2021/09/17(Fri) 15:55:52 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤「いやよ」 即答だった。 「榊さんが寝れんくても僕は別にいいし。 それで寝かしてくれないのと理由言うのとなら、 僕寝られんくていいさ」 籠ったままでも聞こえる声量は心得ているらしい。聞き辛いが、聞き取れないほどではなかった。 「穴貸して来はしたよ。それでいい?」 犯されたのを言うのは別にいいらしい。 (-187) Vellky 2021/09/17(Fri) 16:13:13 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史なんて憐れで可愛そうだと思った。 子供だけではなく大人まで溺れて。 その事実を知って結果が来ている。 狭いのだ、目の前の男の世界は。己の世界は。 ひどく狭くて、それが幸せであることを疑っていない。 ひどく狭くて、それが幸せでないことを疑うことができない。 可愛そうだ。 「それは」 「俺たちの目で見てきた世界の一部なんだ」 まだ世界は広いらしい。それを見る目は片目になってしまった。 「知らないものがある、それが正しいことかどうかもわからない」 「教えてもらえていない、俺達は、まだ知らない」 「自分で見つけ出せと世界に課されている」 大人はそんな思想が固まって、こべりついている。 俺たちはまだ変わることができるのではないのだろうか。 それが希望かは、まだわからないけれど。 ▼ (-188) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:13:13 |
【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史「俺は失って、二度と得られないものに幸せがあった気がしている。 失ったから気づいた、その日から変わった。 言いようのない変化があったが、明確な答えはわからない。 いまは、まだ、その幸せの形を知らない」 好き[嫌い]だった、両親は。己にとって世界であったんだな。 もうわからないし、思い出すのも億劫になってしまったが (-189) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:13:43 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「やはり不機嫌の理由は体を受け渡したからではないと?」 布団の上から猫のように乗りかかれば、布団を抜け出せないような妙な体制であなたの体をなぞる。 じゃれているだけだ 「まずは、教えてくれない理由を教えてくれ」 「なんでいやなんだ」 (-190) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:16:39 |
【人】 0043 榊 潤プリンを作ったのがお前か?と言われれば。 「そうだ」と答える。 ポップコーンを作ったのがお前か?と言われれば。 「さあな」と一度はしらばっくれる。 そんな男はぼんやりと、談話室にいる人間を眺め。 「普川とヤった奴誰なんだ…?」 そんなことをぼやいてた。 (204) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:21:47 |
榊 潤は、自分の作ったいちごプリンを食べている (a67) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:22:57 |
榊 潤は、リョウちゃんに、礼はいらん。をした。 (a69) toumi_ 2021/09/17(Fri) 16:27:00 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤 身体をなぞられればビクッと大袈裟に跳ねた。もぞもぞと動いて布団から顔を出す。焦ったように感じたかもしれない。 ただ、抜け出す気はないようで、顔を出せば動かなくなった。 「僕は穴貸す方が楽だからな。勝手に借りられるんでも」 そもそもすべて願い下げだが、降りかかるものに対して普川は諦めがちだ。嫌は嫌でも支障はないし。 「いやな理由はー…… …言ったら不機嫌の理由言うんと大体一緒だから、言わん」 「……まぁ、雨が降った後でぬかるみ踏んで転んだのを もっとひどくしたくらいの気分て思ってたら大体合ってるよ」 (-194) Vellky 2021/09/17(Fri) 17:12:56 |
【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「つまり自分が不機嫌になったという事実が不機嫌ということか?」 問う。お前の考え方を。 「教えてくれない理由に、 自分が何よりも嫌であったことを自覚するのが嫌だったか」 問う。答えに期待はしていない。 「何がそうさせるんだろうな」 やけに反応がいい、それを面白くもなさそうになで回し。 腰を、太ももを、その手は捉えていく。 「話すことも嫌か。 他人に知られたくないか? 他人にはなしたくないと思ったか。 素直にそう言えばいいのに、おかしなやつだな」 (-198) toumi_ 2021/09/17(Fri) 17:25:09 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤「榊さんも大概、おかしいと思うけど…??」 顔を出した後はこう…、撫で回されても無だった。あなたが勝手にヤった時、彼の反応は良い方だったのだが。 「なんでもかんでも明示されてないと気が済まないんか榊さんは」 はぁ、息を吐いて、明後日の方向を見た。 「話す気がないから、話しかけるなという意図を込めて布団に潜ってました。他人に知られたくないです。話したくもないです。そういうのが『いやよ』の一言に入ってるつもりでした。いやを自覚するのは別にいやじゃないです。理由わからずいやなだけの方が気持ち悪いわ。不機嫌になった事実云々は知らんよそんなふうに考えたこともない」 早口。最後のはつまり、違うという意味である。素直に言えばいいのにと言われてもこうなあたりは彼も強情だ。 「もういい? 僕疲れているんよ。寝かせてくれない?」 ほら素直に言いましたよの顔。 (-210) Vellky 2021/09/17(Fri) 18:06:13 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤「そうか」 相変わらずの単調な声。大根役者というのは案外、的を射た表現だった。 握らされた紙切れに一度目をやり、無言のうちにスラックスのポケットへ突っ込む。そうして空けた手を少年の後頭部へ伸ばし、髪の隙間に差し入れる。 「……ああ、待ってる」 引き寄せて同じように口づけを落とし、すぐに手離した。 (-222) 榛 2021/09/17(Fri) 20:13:29 |
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