【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「もう味方はやめます」 もう、どっちでもいい。 「次から私に投票してくださいね。 私を変えたくないんだったらそうすればいい。 誰にも恨まれず、目立たずこれからも普通に生きていけますよ」 あなたが賢い普通の選択をするのなら、もう私は不要です。 ……やっぱり2番にもなれなかったんですね。 (-388) shionsou 2022/02/28(Mon) 18:27:37 |
ハナサキは、どうして生きているのでしょうか。 (a53) shionsou 2022/02/28(Mon) 18:28:56 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ ソファがぎしりと軋んで、肘掛けに背中がぶつかった。 びくり、と薄い肩が揺れる。青々しい瞳が揺らぐ。 ――――けれど、それだけ。 「……ううん。言われたとおりに投票なんて、しません。 もう、自分で、決められます」 もう、一度はそうした。 後ろめたくて、押しつぶされそうで、しかたない。 何も言ってはくれない、ずるい子がいたから、ひとりで選んだ。 揺らぐ瞳で、少女はあなたを見つめる。 こんなふうに詰め寄られて、こわくないわけないけど。 目を逸らしたいほどの、非日常の恐怖じゃない。 そこにあるのは、いるのは、一つ年上の女の子で。 ……こんなのきっと、生きてれば普通にあることだから。 (-405) 榛 2022/02/28(Mon) 20:15:24 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ 思い描いたとおりに出てきた小さなクッキー。 少女は口で受け止めて、ぱきりとかみ砕く。 ぽろぽろ零れるくずと、唇に挟む、小さく折り畳まれた紙。 投票するのは……そう口を開くと、ぽとり。 二人の間、スカートの膝の上に落ちて。 中身も見ずに、少女は一人の名前を呼んだ。 「エノさん。話したことがない人だから。 そんな人を殺してでも、まだ、このままでいたいから」 それが今の答えです、と言って。 それから不格好に、眉を下げて笑う。 「……あとでまた迷うかも。 そのときは、相談にのってください」 ちょっとだけ、自棄だったりする。 本当はまだ迷ってて、恨まれるのが怖いのも図星。 なんかちょっと、言い方にムカついて無理しちゃった。 「今は、ハナサキさんの番です。 どうしたい、とか。ありますか?」 「言いたいだけ、言ってください。 大事な話だから。たくさん考えて、たくさん迷いましょう」 (-407) 榛 2022/02/28(Mon) 20:21:27 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「………………え」 この場で一番揺れているのはきっと花のような笑顔。 力を込めた手があなたにもよく分かるくらい震えています。 「決めたって、あの、エノさんですか?ええっと、おめでとう?じゃないですね、あれっ。 私の番、じゃなくて……」 笑えません。 こんなのって。じゃあ。 「私は、じゃあ、全部」 要らないじゃないですか。 (-420) shionsou 2022/02/28(Mon) 21:40:08 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ俯いた目は色の抜け落ちたようなガラス玉。 綺麗な青が見られなくて、下がった髪暗い影に落とし込み。 そのまま吊り糸がきれたみたいに項垂れてあなたから身を引こうとします。 ソファについた手が大きめの欠片をくしゃ、と踏みつぶしました。 ばらばらの心も全部踏みつぶしてしまえればいいのに。 「変われなかったら……だって」 何処にもいけない。 何処にもいかなくていい。 (-421) shionsou 2022/02/28(Mon) 21:43:31 |
ハナサキは、もういきたくない。 (a64) shionsou 2022/02/28(Mon) 21:43:48 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「分かりません………………」 何がしたいか。 何が言いたいか。 子どものままなのはきっと私だけ。 「おかしい、ですよね」 結局、唯一の味方の言う通り。 望まれた事以外を望んでも痛みしか生まれない。 傷を隠す膨らんだ髪も長い袖も。 手形のついた首筋も苦しくて。 そんな事実しか無い事に愕然としました。 (-424) shionsou 2022/02/28(Mon) 21:55:07 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「おめでとう、かな。 じゃあ、ありがとうございます」 絡めた指で、離れていく身体を繋ぎとめて。 ゆっくりと伸ばした指先で、垂れた横髪をはらう。 透明の瞳を覗き込んで、目が合わなかったらそれでもいい。 「うーん……おかしいのかな。 分からないです。 ずっと黙ってた私の方が、おかしい子かも」 言語分からないのかと思った、とか言われたんですよ。 冗談めかして、そう打ち明ける。 「……泣かないで」 まだ少しだけ潤んだ目元と声で、話しかける。 あなたはそうじゃないといいな、と思いながら。 「死ぬのが怖いって、言ってたけど。 ……生きて帰るつもりは、ありますか?」 (-431) 榛 2022/02/28(Mon) 22:40:37 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「ずっと最後には選ばれなきゃって、言われてたからそうしないとって思ってて……でも、ここに来て、最後くらい自分で考えてみようと頑張ったら、ひとりで何も考えないで死ぬのってすごく──怖いって分かっちゃったんです」 逃げようとする体が繋ぎ止められます。 払おうとして、やっぱり離したくなくて。 ぽたり、ぽたり。 涙とともに瞳が洗われるように色を取り戻していきます。 「私が選ばれないで帰っても良いんでしょうか? 選ばれない私は本当に価値はあるのでしょうか……」 (-436) shionsou 2022/02/28(Mon) 23:06:56 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「うん。そういうのを…… 怖いって、思える人でよかったです」 涙を拭いたくて、頬に手を添える。 溢れる雫で、薬指がすぐに濡れそぼった。 「価値とか、難しいことは分からないけど。 ……死にたくないなら、生きて帰ってほしいな」 「優しかったり、立派でなんか。なくていいから」 (-439) 榛 2022/02/28(Mon) 23:36:32 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「ナツメさんの中の私ってどうなってるんですか……ちょっと気になります。 ふ、ふふっ……案外私も普通、なんですかね」 ずっと、たくさんのものが見えていたのはあなたの方だったんですね。 拭われた頬に次の涙は伝いませんでした。 朝露の落ちた蕾が花開くように笑います。 泣いたばかりのへにゃっとした不格好な笑み。 「生きて、全部投げ出して、それで何の為に帰ろうか。 その為にってずっと育ってきたから……これからどうしましょうか?」 数分前と同じ問。 けれどそのニュアンスは違います。 もっと前を向いた明るい指針。 (-440) shionsou 2022/02/28(Mon) 23:58:10 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ優しいけどたまに怖くて、ちょっと不安になる人です。 ……と、正直に言うわけにもいかず。 普通が一番です、なんて返事で誤魔化す。 ずっと嫌いな“普通”だけど、今は明るい意味だと思った。 「うん、ほんとに……」 少女は、ほっと息を吐く。よかった。その瞬間。 力が抜けて初めて、芯が強張っていたことに気がついて。 「…………」 えい。 あなたをぎゅっと抱き寄せ、倒れ込むのに巻き込んだ。 (-445) 榛 2022/03/01(Tue) 1:03:54 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ ぶつけた後頭部、行儀悪く、ちょっと乱れたスカート。 ソファの上、ずりずりと姿勢を整えて。 少女は仰向けになって、あなたに話しかける。 「……これから、どうしましょう、ね。 何かして遊ぼうかなとか、ここで寝ちゃおうかなとか。 好きなものとか、ごはんとか、目標とか。……投票、とか。 考えること、いろいろ……」 あなたの零す雫を受け止めたくて、必死だった。 涸れたらまた、迷って悩んで、ちょっと萎れてしまうかも。 「何から、考えたいですか?」 (-447) 榛 2022/03/01(Tue) 1:09:12 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ/* お返事遅れがちですみません。PLそろそろ就寝します… 明日の日中、あまりレスできないかもしれないです。 けっこう大事なお話しちゃってる気がし、投票間に合う…!?と、どきどきしています。 もし何かあったら言ってね…! (-448) 榛 2022/03/01(Tue) 1:16:03 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「はい!もちろん!」 なんて笑って応えた日。 あれから二日。 合議の雰囲気にもなんとなく慣れてきた頃。 『やっぱり聞きますよね……』 追及のメッセージに困り顔をしました。 ひとまずメッセージでお返事。 『ナツメさんに入れて欲しくないのは、私がナツメさんの味方……だったからです。 私を代わりにしたのは、入れても良いって意味じゃなくて。 何て言えば伝わるかな。公平性?他の方が選ばれる確率は上がらないままじゃないですか。 だから選ばれたい訳じゃないです』 フカワさんってそういう所気になる人ですもんね。 (-452) shionsou 2022/03/01(Tue) 1:30:21 |
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