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【鳴】 鬼走[ああ、恋をしている。 彼に触れられる度にそう思う。そして、触れられる度にどんどん好きになっていくのだ。 彼の手で変えられた躰は、もう彼なしで生きることはできないくらいに依存して、狂っている] (ちゃんと、教えてって―――) [そう言いながらキスをされたら何も言えなくなるのに。>>=23 彼の肉厚な舌が触れ合い絡まり、まるでテイスティングをしているかのように味を確かめあう。 彼の舌が自分の口の中に入り込んで、何かを確かめるかのように奪いつくされれば、ぐったりとしてしまう。 こういう時になると途端に意地悪になる彼。 それは、そうでもしないと素直になれない自分を彼は知っているからだ。 自分の全てを、まるで美術品でも愛でるかのように触れてくれる。 余すことなくその指で触れて、その唇でも触れて、そして……他の誰の目にも触れずに触れさせない場所でも、自分に触れてほしい。 潤んだ瞳で彼の腕の中でぐったりとして彼を見上げる] (=24) momizituki 2020/12/30(Wed) 22:38:27 |
【鳴】 鬼走 言わなきゃ、ダメか? [どこか舌足らずで甘えたような言い方になってしまうのは、温泉の効能なのか、どこか頭がぼうっとして、酔ったように霞かかっているからか。 言うなんてまどろっこしくて、自分から動きたくてたまらない。 湯舟の中で布越しに自分の屹立に触れる彼の手をぎゅっと握る。 布に包まれている自分と対照的に剥き出しの刃となっている彼の剛直。 腰を浮かせて彼に体重を掛けるように膝の上にのる。 そうして、布越しの花に彼の先端部分を擦りつけた。 水を吸った繊維の摩擦が大きくて、過敏になっているそこへの刺激がたまらない。 口で言う言葉より、躰で言う言葉の方がよほどいやらしい。 立ち上がれば、下着姿の自分の姿は、水面の上から露わになる。 しかもちょうど彼の目線の位置に。 見せつけるようにパンツのウエスト部分をわざと自分でずらしていく。 腰骨の辺りまでずらせば、先端部分が顔を出して。 彼の手を取ると人差し指だけを軽く握り、頭を出している自らの鈴口の方へと誘い。 湯から離れたことでわかりやすくなった、その先端からあふれる露を拭いとった*] (=25) momizituki 2020/12/30(Wed) 22:38:51 |
【秘】 鬼走 → マジシャン 夜長[自分の口も彼の情欲の対象になるのだと自覚すればそれだけで興奮する。 彼の手で逃げられないようにさせられれば、少々乱暴に思えるそれも、彼の絶頂の階だと感じられてしまって、嬉しくてならなくなる] んんうぅぅ………っ!! [濁流を叩きつけられると同時に、ろくに手を動かしてもないのに、自分は勝手に達してしまった。 達する瞬間に、彼の足に跳ねる自分の雄がまるで頬ずりでもするかのように擦られ、それで中途半端なはずだった吐精が、腰を抜かしてへたり込むまでの激しい絶頂になってしまった。 喉奥に出されたものは、ごくりごくり、と。 反射で吐きそうになるかとおもいきや、ぬるぬるした精は飲み下しやすくて。 それと、夜長のそれは全部自分のものだという思いもあって、美味しい……、と綺麗に飲んで唇まで舐めて綺麗にする。 くったりと浴室の床に座りこみながらも、とろん、とした目で彼を見上げ。 再び膝立ちになれば、もっと褒めてほしくて、それと動物的本能のせいか、所有欲もあって、力も固さも失いつつある夜長の雄に再度、顔を寄せる] (-79) momizituki 2020/12/30(Wed) 23:02:09 |
【秘】 鬼走 → マジシャン 夜長 掃除、する………。 [出した声は皺枯れてしまっている。その理由に思い至り、かぁ、と顔が赤くなった。 まずはいっぱい出したね、というご褒美に袋にお疲れ様のキスを贈り。 先端をさらに咥えると、ぺろぺろと唾液を含んだ舌先で舐めてから、ちゅうっと中のものも絞りだそうと吸おうとする。 それが済めば、愛しそうに名残惜しそうに夜長の雄を両手で捧げ持つように包み持って。 “ごちそうさま”と小さく囁いた*] (-80) momizituki 2020/12/30(Wed) 23:02:30 |
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