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【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ 戦闘と言い難い短い邂逅を経て男が自室に戻ってから暫くして。眠りから引き戻された男は己が自室に一人きりであることを自覚した。自分の体温ばかりが滲んだシーツは連日他の温度を受け止めていたと思えぬほどに白々しく、大柄の男の身でも十分だと思えていた広さのベッドは物悲しさを誘うものとなる。 「……まだ、いない?」 流石にもういるはずだ。もういてもおかしくないはずなのに。来ていてもおかしくないのに、どうしてまだいないんだろう。 何かあったんだろうか。蘇生装置に不具合が生じることはないはずだ。では故意に引き起こされた問題?分からない。眠りに逃避し現実から逃れていた男には何も分からない。 「まだいない……」 喉奥から出た声は滲んでいて、寂しさを自覚した男は居ても立っても居られなくなる。 だって、戻るって。誰にも取られていないはずなのに。まさか本当になくなっ―― ゆったりとした室内着で外に出かけて、流石に踏み止まって看守服に着替えてから。誰にも見つからないように願いつつ蘇生室に向かう足は最初はゆったりとしたもの、それから通常通りとなり、早足となり、最終的には駆けるものとなる。 蘇生室に飛び込むなり、開口一番あなたの名前を半ば叫ぶようにして呼んだ。 (-225) uni 2022/03/01(Tue) 20:19:10 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 体の蘇生は終わっていた。では何かというと、意識と体をもう一度繋げる為の作業中だ。 早く起きて行かないと。 思っていても、体が動くかは別だ。けれどもその意志を汲んだかのように、バーナードが丁度踏み入れた時、装置の蘇生完了のアナウンスと次々に不要だと消えていくランプ。そうして蓋がゆっくりと開く。 寝ているだけに見える姿のどこにももう弾痕など存在しない。だから貴方の叫びを聞いて── それに反応するように、目を開けた。 「……バーナード……? ……ああ、俺は……負けたかぁ……」 脳髄破壊とは感知する前に撃たれた訳だ。今ここに入ってる理由が、薄々理解できて……気恥ずかしいような、複雑そうな苦笑が返る。 負けたのは、やはり悔しい。 貴方を悲しませた自覚もありはするけど、でも。 「……おかえり、バーナード」 自分のドッグタグに触れて、"そういうこと"なのを察して。だから挨拶はおはようではなく、 貴方の帰還と選んだ選択への祝福の言葉 を送った。血の気と共に笑顔を顔に宿して。 (-237) poru 2022/03/01(Tue) 21:17:20 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 ちょうど開かれた蘇生装置にすぐさま駆け寄ったので、きっとあなたの呟きや苦笑も取り逃さなかったのだろう。あなたを見る瞳はあなたの知るものよりも随分と濁っているものの、それでもたっぷり湛えた涙もあってかきらきらと輝いている。 「寝て、起きたのに、まだ起きてなかった」 挨拶よりも先に返したのは小さな文句だ。あなたにどうしようもないことだと分かっていても零れてしまうのだ、 寂しくて。 「……た、だいま、ラサルハグ、」 ぼろぼろと落ちる涙に流されるかのように濁りが薄まり、それとともに虚無 という名の思考停止 に混ぜ込まれていた感情が胸中で荒れ狂う。「おかえり」 あなたを抱きしめる。ちゃんと帰ってきたあなたに、ちゃんとここに在るあなたに、伝えたいことだらけなのに何一つ言えやしないのだ。嗚咽が止まらないから。あなたが今、誰よりも近くで生きているのが嬉しいから。 (-242) uni 2022/03/01(Tue) 21:47:01 |
【墓】 迅雷風烈 ラサルハグこれはあらゆる事が終わって死んで蘇生も終わってなんかしてる時期と思ってくれ!! 「一つ、補足するとするなら。 邪気陣営を潰したいって理由ならともかく、『ラサルハグが一人で、とか、負けて可哀そう』って理由でバーナードを処刑するのは止めてくれよ」 「俺は、そんな事全く望んじゃいないからな。 生きていてくれる方が余程嬉しい」 決闘中の陣営ゆえに相応思われる可能性もゼロではないから、それだけは端的に伝えた。 (+69) poru 2022/03/01(Tue) 22:51:52 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 ──せっかく輝きだしたのに、濁らせてしまったかな。 まだ僅かに遠い意識で考えるのは、数日前に話した時間。貴方の目が輝いていた時間。 「……ああ、ごめん。寝坊したみたいだ」 でも、まだ泣いてくれる。“涙を流せている”。それが何よりも己の心を安堵させる。本当に感情の動きが止まってしまうとそれすらできなくなるけれど、流す事ができるようになるなら、いつか濁りも元通りになるのを知っている。 貴方はもう、 一度輝きを手にしている のだから。何度だって宿し直せることを知っている。 「──ただいま。 ……帰ってきたよ。 帰って来れるよ。 何度でも。苦しい想いをさせたね。ごめんね。でも俺は何度でも、君が捨てない限りはその度に『ただいま』って戻って来るよ。何度でも思い出して、信じて」 涙を拭おうとして、でもその前に抱きしめられたから少しだけ照れ臭そうにはにかんだ。手を後ろに回してその背を撫でる。先日ボロボロになった時とは違って皮肉なことに死んだからこそすこぶる調子はいい。だから自由に貴方を労われるし、温かい体温が、鼓動が伝わる。 (-277) poru 2022/03/02(Wed) 0:06:41 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「気づけるようになってきたならいい調子だ。すぐ『皆』を意識しだすのは、境遇を聞けば仕方ないとも思うけど……過去にしておこう。……うん。 ……あれ、そう言う事になる?……そうだね、それもそうだ……ありがとう。 ……?俺、無理してたのか?」 この男、先程の言葉が自然と出てきたが、自分で言った言葉の癖に無自覚だったらしい。貴方の『お前ももう無理しなくて済む』に、数度何の事だろうとばかりに首を傾げて目を瞬かせ、でも頷いた。 言われると確かにそうだ。 自分にとっての幸せが貴方の事も、その通りだからそうなのだ。しっくり来ていないのは、自分に対する状態とそれに気づいていなかったのに、今話していて突然浮き上がってきたから。「やる」 そしてこれに対してはドドドド即答。 「俺で一面バーナードの部屋を染めてやるか……」 まるで攻めの様な台詞だが、実際は己の血が飛び交う状態だ。それを理解した上で生き生きとしだすのは最早今までの相手を落ち着かせる行為の人間とかけ離れているかもしれないが、合わさってしまったのがこのラサルハグと言うろくでもない存在だ。 しかも元加虐性癖の上に今被虐性癖という文章が追加されて盛りすぎなぐらいだ。 「言ってもマイナーな小国のだからな。大した価値があるかというと微妙だ。過去なのもその通り……って、 よくそんな時のこと覚えてるね君…… あれ誰にも聞かれてないからすっかり忘れられると思ってたのに……」涙が自然に止まったのはいいことかもしれないが、しかし自分の境遇で止めてよかったんだろうか。あとさり気にゲーム中に管を巻いていたのは黒歴史なので恥ずかしいのはここだけの秘密。 「『民に愛想を尽かじて』消えたよ。……まあ割とカスの集まりだったのはそうだ。彼女は神様を愛していたが、民の事は愛していなかった。その癖、俺達はまあ本当に神だったかはさておき、信託で得たその力を当然のようにそりゃあ好き勝手に使ったものだ。 結果、見捨てられて今まで神託で意気揚々と暮らしてた奴らは突然放り出された、と言う因果応報の憂き目に遭ったわけだ。……そこを立て直せと言われたら、圧政になるよねぇ。言う事もなかなか聞かないし。なので先祖の9割はこのせいで巫女が大っ嫌いというわけ」 (-283) poru 2022/03/02(Wed) 0:25:12 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「ねぼすけ」 この男、あなたが死亡してから今の今まで涙が出ないどころか表情すら変わりようもなかったのだが、ごく僅かな目撃者以外からは出ようのない情報である。とはいえ今こうして泣けている以上チャラとの考えもあるが。 一度手に入れて、だからこそ耐えられずとも。 二度、立ち上がれるのは輝きを取り戻したからこそ。 宿し直したその輝きの価値を、男はよくよく理解する。 「お前のせいじゃない。だってお前、頑張った。何度でも、何度でも帰ってきて。信じるから、帰ってくるって信じるから。……たくさん、頑張ってくれて、ありがとう」 拙い言葉が漏れてばかりだ。普段の比較的ぽんぽん飛び出してくるあの口は何処へ行ったやら、抱き締めた身体から伝わる体温と背を撫でられる感覚でまた嗚咽がひどくなるのだ。鼓動があるから、そのまま落ち着くまでは身を任せてしまおうか。 少し落ち着いてから、とはいえまだ鼻を鳴らしはしながら、伝えたいことをまずはひとつ。この一言だけで、自分の意思による決定であるとあなたが受け取れることを知っているため。 「アルレシャのこと、殺さなかった」 (-294) uni 2022/03/02(Wed) 1:12:15 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「えーん……いつもはちゃんと早起きしてるんだぞ……」 従者時代はそうだったが、貴方に素を教えてからはどうだろうか……そちらが早起きなので、案外貴方の部屋で寝坊したりがあってもおかしくはない。寝坊、と言っても、人によっては早起きの区分かもしれないが。 なんにせよ泣き言のような事を言っている。 「……本当は勝ちたかったんだけどな。そうすればバーナードを“また”泣かす事はなかった。前みたいな喜びのなら、或いは 前々回のエロい泣き声なら いいんだけど……精進が足りないな…………次に泣かす時はエロい事にしよう……」 またえっちなことこんな状況でも考えてる…… なお、いつもの事だと言ってしまえば、そう。台無しかもしれないが、今更過ぎて台無しじゃないかもしれない。むしろ普段通りというか。▽ (-307) poru 2022/03/02(Wed) 2:54:02 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「でも、うん。帰ってくるのは本当だ。 ちゃんと頑張ったぞ!まあ負けたのは悔しいが! ……ああ。敵討ちを求めていた訳じゃないから、それは大丈夫だ。勿論否定もしないが……激昂しそうなのにそうしたのには意味や理由があるんだろう?」 途中で幾つかボケが入ったのはまだしも、貴方を労わり慰める態度も本物だ。身を任せられれば受け止める。 貴方の傍に受け止められる相手が戻って来たぞ と言うように、ぎゅうううと強く抱きしめた事だろう。貴方が落ち着くまではずっとそうしていた。 (-308) poru 2022/03/02(Wed) 2:54:58 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「そうだな、お前は早起きだよ。だからびっくりした」 自分が早起きもとい朝型の生活リズムである自覚はある。なのであなたが自分の部屋で寝ているのを見ることも当然あるし、その時の自分の表情が日に日に和らいでいくのは気付かれていないと思っている。また、そう間を置くことなく目を覚ましていたであろうあなただからこそびっくりしたともいえる。 「サポートを受けられて、身体強化されている看守に勝つの、難しいと思う。 ……またヤるつもりなのか? 麻痺弾で対抗する」この男、あなたに手酷く抱かれて以降あなたの無力化のために わざわざ麻痺弾を常備している。 鎮静剤を使えばいいだけではあるが、あなたの速さを思えば薬を飲ませるなんて夢物語でしかないため。「えー、と。どこから話したらいい?俺、すごく駄目になって、部屋に来たナフが俺を見て嬉しそうで。アルレシャ、俺の様子見て、覚悟が足りない、つまらないってすぐ戦うのやめたんだけど」 訥々と語る声は分かりにくいかもしれないが、言っていることはそこまで難しいことではない。 耐えられないだろうと予測した通りに心が壊れたこと。 そんな自分を見たナフが嬉しそうに声を上げて笑ったこと。 対峙したアルレシャが戦闘放棄する程度に、その時の自分にとってアルレシャ殺害が仇討ちの作業に成り果てていたこと。 「アルレシャに俺、どうしてもラサルハグを殺すなら即殺にしろ、って言ってたから。願いを叶えてくれてありがとう、って言った。殺そうと思ったんだけど、やりたいことなのかなって考えて……やらなくていいことだったから、止めた。ラサルハグの拳一発分だけお返しした。俺は俺だから」 アルレシャがこちらの意思をある程度汲もうとしていたのに気付いたこと。 あなたがそんなアルレシャ相手にあれだけの戦闘の痕跡が残るほど善戦していたこと。 他ならぬアルレシャから投げかけられた言葉で己を思い出し、自分らしい着地点を考えた結果、あなたの雷を当てて終わりとしたこと。 「……他、何話したらいい?」 (-316) uni 2022/03/02(Wed) 4:18:38 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「君に言われたくないんだが?」 もう一度無礼講開幕直後する? とでも言いたげな声が思わず漏れた。「無自覚大魔神に言われると悔しいが……まあ、別に俺は擦り減らしてるつもりはなかったし、致命的な何かになるとは思えないけどな……」 と、言いつつもさすがに気にかけてくれるのを拒絶するほどに意地を張るものではない。そこは素直に頷いたし、何より貴方が見つかってるのだから万が一無理をしていてもきっと改善されるか、表面化されるので対処しやすくなることだろう。 「……2、3回死んで染め上げてやってもいいが……無礼講が終わったら部屋取り上げられるからな……やるなら看守の君の……。……いや、いいや」 普段の貴方の部屋、と言いかけて何故か止めた。 「実は800歳で………… と、言えたら面白かったが、ジョークだ。さすがに君の倍も行ってないだろう。簡単に言うと王族に伝わる『記憶媒体』から記憶を受け継いでいてね。無論、全員ではないが、 生まれた時に『過去の先祖から数人の記憶』が読める ようになってる。記録じゃなく記憶だから、感情も丸ごとね。……さすがに自分の事の様だとは思えないが、巫女に大した憎悪だの苛立ちだのはまあ、味わってしまってる訳さ。カスなのは保証できるのは、数人の視点から判断できたからだね。 ただ……さっき言った『9割』は巫女が嫌いだと言っただろ。俺は……その『残りの1割の先祖の記憶』を引いてしまった。だから王族の中でも非常に異端な思考になったわけだ」 (-317) poru 2022/03/02(Wed) 4:34:32 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「おや、じゃあ “もうしない” と言っておこうかな。何一つ危なげない君に忠実な従僕になろうじゃないか。思う存分安心して抱いてくれて構わないよ」こんなに信じられない発言があるだろうか? と、誰でも思いかねないような台詞をいけしゃあしゃあと吐いた。これが絶対嘘だと思われても、本当に信じてくれてもラサルハグとしては美味しいのでまるで気にしていない。要するに『またヤるつもり』なのである。 最も麻痺弾は実はちょっぴり雷属性なので人より強いのはあったりするのだが、 それはノーコメントにしておいた。またその時で色々起こった方が互いに楽しめるだろうからそれはそれでいいと思っているし、案外常にラサルハグも気を張ってはいないので、薬を飲ます方が効いたりするのは秘密だ。それが攻めるの満々の時であっても。「……まあ、その『すごく駄目になって』の詳細かな……今は心にしまってるだけで、まだ君引き摺ってないか心配だし……あとナフ看守は何でそんな面白そうに笑ってたんだい ?君、変な事いったのかい?」 あ!また強姦とか何かで恨まれて…と思われてる! 「ああ、あの物凄いえげつない攻撃してくるの、君のお願いからか?いやでも……元々あの戦法取ってた気もするな……銃持ってる癖に懐に飛び込んで頭に銃を叩きこむの狙うの、アクティブすぎないか?」 自分は実は遠距離型相手なら、完全な雷をメインウェポンにも切り替えられるのだが、移動と回避が落ちる能力だ。正直、相性最悪の相手と言える。白兵戦の時点でこちらも回避はそれなりに出来るとは言え、ちょっと気を抜いた瞬間に死ぬのは『強化』をされない囚人的には避けられないだろうし。 「でも、そう言う使い方をしてくれたんだね。あれは元々アルレシャ看守を殺すか、自殺する時に使うかと想定して作っていたんだが──それを外れる使い方をしてくれたのは、俺は嬉しいよ。俺の思考なんか飛び越えて、君が考えてくれたのが何よりも嬉しいんだ」 (-319) poru 2022/03/02(Wed) 4:50:35 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「……分かった、思う存分警戒して抱く。全く安心できないけど、それだけ手を尽くして抱くからこそ……めちゃくちゃそそられる、だろうから」 実際、色々起こったほうが長期的に見た時に楽しめるのは間違いないのであなたの判断に間違いはなかった。その瞬間に限っていうのならば素直に抵抗したり泣かされたりするのだが、それはそれで同じことはさせまいと次回以降に燃えることになるため互いにとって楽しくなるはずなのだ。 擦り寄るしぐさのついでに耳元に囁く。唇がうっかりあなたの耳朶に触れるかもしれないがそれはそれ、ずっと抱き締めっぱなしというわけにもいかないので腕の力を弱めて離れ……ようとして、詳細に関しては少し落ち着かなさげに視線を泳がせた。 「……文句言わないように言えなくなったり。いつも通りにしなくちゃって、いつものになったり。また俺、空っぽになったり」 「今は上手く喋れ……てる?ナフには何も言えてなかったけど、ナフ、」 『私はお前が同じモノになってくれたらいいなって……今思ったよ。』 「……って言ってた。『激情を撃ち尽くして何が残るのか』、を楽しみにしてたっぽい?撃ち尽くさなかったし、同じモノにならなかったから、いつも通りに戻ってた、けど」 アルレシャの戦い方についてはもう目を白黒させるどころではない。実質全距離型じゃねえか、どう処理すりゃいいんだアイツは……とどこか冷静なところの自分がため息をついている。 そんなことを考えていようがいまいが、あなたが自分の選択を喜んでくれたのであればこちらも僅かに微笑みを返す。あなたにカウンセリングが必要かは分からないが、少なくとも蘇生室からは出たほうがいいかとそっと手を引いて。 「俺も殺すつもりだったんだけど、うん。ちゃんと考えたよ、ラサルハグ。お前の言ってくれたこと、ちゃんと残ってた」 (-330) uni 2022/03/02(Wed) 16:19:35 |
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