グレーテルさん…。

青い目のグレーテルさんが…お兄様にお会いできそうなこと…
赤い目のグレーテルさんが…皆さんの輪の中で楽しそうにしてたこと…

本当に良かったと…安心します…。
お兄様…ぜひ紹介してくださいね…そしてこれからも楽しく…皆さんとお話しましょうね…。

グレーテルさん…ありがとうございます…。

[…はグレーテルに、感謝と共に抱き締めた。]

シラユキ……！

[ギュッと抱きしめ返した。]

本当に……本当に、ありがとう。
お兄様は、ずっとそばにいたのよ……
あんなに近くにいたのに、私、お兄様の気配ばかり追って……

シラユキには、たくさん迷惑かけたし、心配かけちゃったけど、
シラユキがいたから、私、前を向けたのよ。

……こうして、帰ってきてくれたお兄様を、素直に、確かにお兄様だと信じられるのも、きっとシラユキの……みんなの、お陰……

本当に、ありがとう……！

お兄様の呪いは解けたってのに、俺はちゃんと俺の自我を持ったままだ。
きっと、シラユキが、俺を受け入れて、友達だって、言ってくれたからだな。

……コイツのこと、そして俺のこと。
これからも、よろしくな？

そうだ。
今度、みんなでピクニックに、行こう？

みんなで、たくさん遊んで、たくさん食べて、たくさんお喋りしよう！
絶対、楽しいよ。

……約束！

[…は、再びギュッとアナタを抱きしめた。]