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【人】 綴り手 柏倉陸玖>>160 鏡沼 「う〜ん、まあ最終的に判断するべきは先生方と本人ですから。 そうですねぇ…本当にこう、ただ寝かせたままにしますと 打ち上げられたみたいになりそうですが…」 下に雪を積んで傾斜を作ってやって、 少し斜めにした方が格好が付くかも……。 「なるほど、そうでしたか。 うん、それでも。 ああやって、鏡沼君があの場に居た事は。 何をしたわけではなくとも、ちゃんと意味がありますよ。」 だって、今こうして俺に ちゃんと皆無事だったと伝えられましたでしょ、なんて。 いつも通りの笑みをそのままに、 巨大イカ雪像と、その周囲の生徒の方に視線を送った。 (162) unforg00 2021/11/02(Tue) 2:36:09 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>163 鏡沼 「きっと、ダイオウイカも 打ち上げられる事くらいありますでしょう。」 もしかしたら、ないかもしれない。 視線の先、一人の生徒の姿を見遣って。 確か談話室での鍋パの主催だったか。 あの何とも言えない、けれど長閑やかで賑やかな一時。 それを思えば、これもらしいと言えばらしい。 「ははは。まあ、居ると思えば居る。 これもまた一つの定義。そんなものでしょう。」 たとえ、あなたの所在が何処であっても。 自分は今、確かにあなたが"そこに居る"と感じている。 そしてあなたは、こうして確かに応えを返しているのだ。 であるなら、真実どうであるかに関係無く。 ただあるがままを観測している側にとっては、それが全てだ。 「ええ。いつも助かっていますよ、鏡沼君。」 そんな言葉を掛けて、視線を戻した先に。 あなたが居なくたって構わない。 自己満足で投げ掛ける言葉なんてそんなもの。 聞く人は、居てくれた方が有り難くはあるのだけど。 (164) unforg00 2021/11/02(Tue) 6:27:32 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 綴り手 柏倉陸玖「その言い方さぁ、お前やっぱわかりきってて 言わそうとしてんだろ……性格悪」 お前、やっぱわかってんじゃねぇか。 完全に遊んでる人間だぞこれ。 十分副会長もエスパーしてんじゃねぇか。 「知る訳ねえだろ、他にすべき努力なんて。 他に見てほしいと思った経験がそもそもなかったんだよ。 ……なかったけど、」 それに言った事もある。 遠まわしにしか確かに言えなかった。 頼りにして欲しいなんて正面切って言えるか? 「できたから、言うわ」 これについては俺が下手なのがあいつが馬鹿なのか知らんが。なんとて言葉にしても、気づいてくれないなら同じ。スルーされてても同じ。 「じゃあお前、勝手じゃなければいいんだな。 『形にしてから捨てさせんな、俺の事頼れよこっち見ろよって言葉にして伝えて汲んで欲しがりゃいい』って話であってんな?」 嗚呼もう現実も人付合いも面倒臭い。 たまにひとつ望んだらそれくらい叶えてくれてもいいだろ。 なんて、誰に叫びたくても現実は無情のままだ。 知ってるさ。知ってるから言うよ。 笑うなよ、俺、本当にこう言うの下手なんだよ。 ▼ (-249) poru 2021/11/02(Tue) 12:39:39 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 綴り手 柏倉陸玖「俺、ずっと頼られたかった。副会長やって聞き役だから〜とかは知らねぇぞ。俺は互いに馬鹿な生き方しかしてない同室の柏倉陸玖しか見てないから、ただのお前に言ってる」 「お前は「別人」って言うけどンなことは知ってんだよ。別人なのにこれだけ同じ過ぎるから「同じ」って言うんだよ馬鹿たれ。一方通行は嫌に決まってんだろ、俺はお前の隣に立ちたかったんだから」 知ってるから、何もかもが馬鹿みたいに噛み合い過ぎて、理由すら上げるのくらい億劫になるくらいのお前を、 「よくある愛だのなんだのって綺麗な感情じゃ全然ねぇよ。 見返りを求めないとかわかんねえ。普通に欲しいだろ。 そもそも嫉妬に妬みに独占欲に依存にと沼のような感情ばっか溢れてるけど。俺の方が混乱してるくらいにはさ」 「そんなとこまで似通ってる奴と離れる意味が考えられなかったし、離れたくないし、でもそれなら一方通行嫌。俺の事だけがいいし、隣にちゃんと居るんだから振り返れよ、こっち見ろよ。見てくれよ。……俺不器用だから、こっち向いてくれとしか、言葉にできねぇよ」 ライターが馬鹿だったせいで、手で弄ぶしかなくなっていた貰った煙草を、取りあえず浮かんだ言いたい事を言い終えたとばかりの合図に咥え直して「火頂戴」と催促した。 (-251) poru 2021/11/02(Tue) 12:45:40 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「幾ら不器用で口下手で初心な普川君でも、 ご要望の出し方くらいはご存知ですよね?」 要望するにあたった経緯と詳細な理由を添えて、 どのようにしてほしいかを明確且つ簡潔に提示するように。 敢えて副会長の面でそんな事を言う。 本当に本当はわかってるのかもしれない。ニコ! 「憶測をあてにして動いて、余計なお世話でした、なんて そんなのバカみたいでしょう」 そうしていれば、それこそお互い様だったのかもしれないが。 柏倉陸玖という男はどうにも器用に立ち回ってしまうらしい。 (-269) unforg00 2021/11/02(Tue) 17:55:28 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「それはさておき。」 一度言葉を切って、煙草を咥え、吸って吐く。 慣れない煙草の煙は、肺に落とすには少々キツいもの。 それでも案外、嫌いではないのだから笑えて来る。 「まあ、及第点という事にしてやろう。 頼って欲しいってなら、そうするさ。 それでお前が頼られてると感じるかは知らないけど。 そもそもしつこいようだが俺は完璧超人でも何でも無い。 こうしてお互い本音で話せる相手が居るってだけでも 随分と助かってはいるんだけどなあ?」 たとえみっともなく喚き立てても、 柏倉という男は呆れはすれど見捨てる事は無かっただろう。 結局の所は、手の掛かる、世話の焼ける奴の方が好ましい。 少なくとも、誰だって。"手の掛かる奴"である間は。 自分の手を離れて、遠い所へは行かないから。 (-271) unforg00 2021/11/02(Tue) 17:56:07 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 風紀委員 普川 尚久「似た者同士が過ぎるってのは同意見ではあるし だからこうして話せてるんだろうけどな。 なら、離れる理由は無いし、よそ見する理由もまあ今は無い。 『生徒会副会長』はお前だけのものとは行きませんが。 それはお前だって同じだろ、風紀委員さん?」 何とも意地悪にそう笑って。 火を催促されれば、仕方ないなと足を向ける。 自分の煙草に火を点けたライターは、適当な所に置いたまま。 そうなれば、火を貸してやる方法は一つだけ。 慣れた様子で煙草と煙草の先を合わせて、また一つ息を吸う。 煙草の先端が、じり、と音を立てて赤熱した。 (-272) unforg00 2021/11/02(Tue) 17:56:53 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖同じ生徒会の後輩と並び、他愛無い話をしている間に。 どうやら雪像作りは終わっていたようだ。 「うーん、78点くらいですかね」 背泳ぎするダイオウイカ雪像を遠目に見て。 飽くまでも一個人の感想です。 (181) unforg00 2021/11/02(Tue) 20:11:21 |
柏倉陸玖は、結構採点基準が甘いのかもしれない。 (a91) unforg00 2021/11/02(Tue) 20:11:36 |
柏倉陸玖は、人と距離を置いている。いつだって。 (a92) unforg00 2021/11/02(Tue) 20:12:15 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>188 鏡沼 「創意工夫は評価されませんとね。」 口調こそ軽いけれど、これは本当の事。 そうして事態を聞けば、 笑みはそのままに、少し雰囲気を変えて、暫し考えた後。 「…異能が原因、という事であれば。 抑制剤を使えば、一先ず騒ぎは沈静化するはずですが…」 それも薬が効いている間だけ、ではあるのだけど。 まあ、その後の事は学校側の仕事だろう。 「…うん、後の事を考えるよりもまず行動、ですね。 薬の持ち合わせはあるのでご安心を。 俺が普段使っているものですから、 よく効きますし、効き目もすぐに出ます。」 他に解決策があるに越した事は無いけれど、それはそれ。 あなたが薬を受け取り届けるか、柏倉を案内するなりすれば。 この騒ぎは直に収まることだろう。 (189) unforg00 2021/11/02(Tue) 20:51:48 |
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