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【秘】 物書き ラサルハグ → 看護生 ミン「……ふむ。指標が…目的が、…したいことが。 ここまで話しただけでも、明確にあるように見受けられる。 そして……確かに言える事は。 私は…、 ――“俺”は、“君”の言葉を…覚えているだろう。 きっと、ずっと。 霧が晴れたような心地ごと、すべて」 言葉を捻る必要は無いと思った。 伝わらなければ、意味は無いのだ。 「……これは、ある魔法使いの話だ。 幼い頃から魔法だけは得意で、きっと人々の助けになるだろうと…期待され、本人もまた。そうありたいと思っていた。 だから、ある国を襲っていた脅威に、最前線で立ち向かう事に…恐れなど無く。人々が傷つかず、脅かされず…穏やかに暮らせるならと。 或いは、共に戦う仲間達も、その大事な人々も。 魔法の代償で己の足が片方、使い物にならなくなっても、 どうにか誰一人、命を落とすこと、何かを損なうこと無く、 守り切る事が叶った」 「戦いは終わり……人々は今は穏やかに過ごし、 仲間達もまた笑って故郷に帰ることとなった。 さて…、長い戦いで欠落し、損なわれた魔法使いは。 守った人々に…幸せを願われながら。 望んでいた筈の平穏を前に、立ち尽くすほかなくなった」 (-251) zipkun 2022/03/24(Thu) 13:00:46 |
【秘】 物書き ラサルハグ → 看護生 ミン「戦いが無ければ、時間の使い方も解らない。 平穏な世界で、自分の為すべき事が解らない。 ……そんな折、魔法使いにこう言う者が現れた。 『一度に祭りの全てを消化しないということは、 長く楽しめるということ』。 『先はまだまだ長いのだから、あなたのペースでいい』。 ……魔法使いは、それを聞いた時。 ……自由を。与えられていたことを、初めて知った」 そこまで語って、男はふ、と息をついて。 目の前の彼女に、今までで一番、柔らかく微笑んだ。 「――この話とは、何ひとつ関係無いが。 ミリアン殿には…どうか人々の助けになってほしいと、 強く、そう思う。 …参考までに、覚えておいてほしい」 (-252) zipkun 2022/03/24(Thu) 13:01:50 |
【置】 物書き ラサルハグ 『ラサルハグ、我らの魔法使い! 君のこれからにどうか幸多からんことを!』 (L1) zipkun 2022/03/24(Thu) 13:03:54 公開: 2022/03/24(Thu) 13:10:00 |
ラサルハグは、笑った。 (a21) zipkun 2022/03/24(Thu) 13:04:57 |
【秘】 物書き ラサルハグ → 学生 ニア「おや…、もう試していたか。そう、ポルクス殿の。 私も頂戴したのだが、あれは…良い物だ。優しい光で… …夜に見れば、きっと…星が手元にあるようだろうな」 ロマンチストめいた台詞を平然と吐いてしまったのが我ながら少しおかしくて、笑って誤魔化す。 花弁が風に乗って空へのぼっていくのを目で追っていたから、少女の視線が杖に注がれている事に気づくのが遅れた。 「……難しいなどと、とんでもない。 お相手が大の男で構わないなら…ご相伴にあずかろう。 なに、足なら問題無いとも。 …なんだかんだこうして、祭りを見て回る程度には元気なものだ」 心配ありがとう、踊りは明日も見られるから。 そう付け足して、花喫茶へ向かって少女をゆっくりと先導した。 そう遠くもない。道端に飾られる花や旗、リボンなどの彩りを眺めながらでもばちは当たらないだろう。 (-262) zipkun 2022/03/24(Thu) 18:00:19 |
【秘】 物書き ラサルハグ → 異邦人 サルガス「視野の広さ、説明の巧みさ、……恐れ入る。 少し…照れ臭いな。すっかり諭されてしまった」 苦笑して、さり気なく紙幣と伝票を通りすがりの店員に手渡した。 一枚で十分、二人分を賄うだろう。 「……つまり、…まだ遅くない、という事だ。 この平和を享受して…祭りを楽しむも。この先を、… …貴公の使命が果たされるよう、幸福に過ごすも。 ふふ、…サルガス殿、私は手強かっただろうか? 人類の幸福に…僅かでも一歩近づいたと思って貰いたい。 …あまり、こういう込み入った話をする機会も… 無かったものだから。 …お陰で、視界が晴れた」 (-263) zipkun 2022/03/24(Thu) 18:10:50 |
【人】 物書き ラサルハグ>>+10 ポルクス 「ようは…雪深いところさ。花も咲くには咲くが、 いかんせん種類が少ない。色合いも。 …まあ、とはいえ…あそこはあそこで、 温泉だとか…良い所も幾つもある。 いつか…、機会があれば、友人とでも訪れてみると良い」 少し調べれば、雪と温泉のキーワードだけでも場所のあたりはつくだろう。最近では観光地にもなっているらしいから。 食いついてくれた少年を相手に苦笑を零す。 「…まだ、見習いの身分だからな。 原稿を書き溜めている最中で…きちんと本にするのは、 少し…先かもしれない。 だが、……折角だから、貴公にも判って貰えるように。 名はそのまま使おうかな。 ……ああ、そうだ。 …良い機会だ。インタビューさせて貰えないだろうか? 何でも構わない、思いつくもので。 貴公の好きなものについて…詳しく話してほしい」 (59) zipkun 2022/03/24(Thu) 18:31:59 |
【秘】 看護生 ミン → 物書き ラサルハグ静かに話を聞いていた彼女の瞳が、戸惑うように小さく揺れる。 そうして、耐えきれなくなったかのように彼女は俯いた。 ぽつり、ぽつりと、零れる言葉は雫になって。 「私……、…やっぱり、…好きです。」 誰かの支えになることが。 誰かの隣に寄り添うことが。 「 あきらめたくないなぁ…… 」震える声が、濡れる瞳が、すべての答えだった。 手の甲で優しく目元を拭うと、今度は顔を上げて 貴方の瞳をしっかりと見据える。 (-274) gu_1259 2022/03/24(Thu) 20:40:15 |
【秘】 看護生 ミン → 物書き ラサルハグ「ありがとう、ラサルハグさん。 あなたがくださった最初のお話、私は一生忘れることはないでしょう。 きっと何度も思い出して、”誰か”に励まされた魔法使いさんのように私もこのお話に励まされたこと、”貴方”に励まされたことを思い出して、何度だって前を向けます。」 潤んだ瞳を細めて。とびきり幸せそうに微笑んで見せる。 誰かの為に迷いなく戦うけれど、 自分の事では簡単に戸惑ってしまう優しい魔法使いのように 誰かを励ます物語を綴る先生のように。 私も、そうなりたいのだと―― 「…ラサルハグさん、一つだけ、私のお願いを聞いてくれませんか?」 (-275) gu_1259 2022/03/24(Thu) 20:40:56 |
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