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【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン一度崩れた外壁を元通りにするには、相応の時間を要する。 「……僕は、……卑怯ではないですか? 正しく在れますか? 貴方に頼ってばかりで、情けない自分が、本当に嫌い、です、……っ」 ――否、元通りにする必要がない。 肯定 を向けてくれる貴方がいるのだから。サルガスは、貴方の揺るぎない言葉でやっと己を認めた。 「あ、り……ありがとう、ございます……本当に、ありがとう、」 「貴方が、いてくれて、……っ、……よかった、です。 僕ひとりだけじゃ、駄目なんだ、ずっと、前、……から」 ぼろぼろと、大粒の 涙 が溢れていく。しゃくりあげながら、震える両手で小瓶を受け取って。 「……あり、がとう、……飲むのは、きっと大丈夫……です。 これを飲んだ後……僕の姿が見えなかったら、ここへ迎えに来て、頂けますか……? 蘇生の必要があるのならば、蘇生室まで…… 貴方に、お願い、 したくて……」 (-235) yayaya8 2022/06/12(Sun) 9:59:58 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「はい。卑怯ではなく、正しく在れていますよ。 私としても、貴方のお役に立てて何よりです」 「解りました、ではそのように。毒薬は用いた事が無いので、どうなるか不確定ですが……貴方の意識がないままの場合は、私の方で蘇生の手配など致します」 ……貴方が泣いていても言動を崩さないのは、信頼故か、別の何かか。 「不躾ながら、部屋に立ち入る事などあれば申し訳ありません」 そう言うと、また男は深く一礼した。随分と律儀。 (-236) mrsnsrm 2022/06/12(Sun) 10:35:55 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「はい……お願いします。お部屋は自由に入っていい、ので。 僕にも、職務がある……看守が欠けると、きっと良くない。 ……そして、」 「僕がゲームから離脱しても。 ……貴方のサポートはするつもり、です。 困ったことがあれば、……僕に言いなさいね」 「……これで僕からの、相談は、以上になりま、す、」 小瓶を見る眼は、ぼろぼろと、 零した ままに。やがて 白藍 「フェリシアン・ソニエール。真面目、なのは理解できるけれど。 貴方は、……感情がよく、 見 えない、ね。……気のせい?でも……貴方みたいな人は、僕は……はじめて見る、かも?」 眼に流れ込む感情の 色彩 が。……あまりちかちかと、しない気がした。 (-241) yayaya8 2022/06/12(Sun) 11:26:01 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「それは、……」 「……私に、情というものがないからでしょう」 「人らしい心はありませんし、 そも"人並み"の精神性が私には備わっていません。 故に、そう見えてしまうのではないでしょうか?」 「無感動、無感情な生物であるともいえます」 異様さを伝えているにも関わらず、男は尚も動じない。 (-242) mrsnsrm 2022/06/12(Sun) 11:34:03 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 黒剣 シアン「へぇ……無能力。無能力、ねぇ………」 まるで台本でも読む様につらつらと語られる言葉に頷く。 全ての言葉が返るまでは静かで、質問すらもない。 質問するべき内容でも無かったわけだが。 「あー……なんつうかさ。 ──あんたもそんな感じなんだなぁ………」 と、突然喉を震わせ笑い出す。 奇妙な話し方。…違和感ってやつ。 「………どいつも、こいつも。……おっもしれぇ」 口元を手で覆うが、笑みは隠しきれない。 橙色の瞳は愉快そうに目を細め、笑い続けている。 嘘をつく人間はそれなりに見てきた。 環境が環境であったため、まともな人間など近くにおらず。 それを理解出来なければ、食われて終い……そうした場所で生きてきた。 (-243) sinorit 2022/06/12(Sun) 11:52:23 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「情、精神性……が、備わっていない?」 意外、異様、……よりは、興味と納得を含んだ声色で。 「少々……気になっていました。 本来ならば、酢を飲んだら爆弾の彼のように、こう…… ぶ! げほっ! ……って、なるじゃないですか? 苦いお茶を飲んだ時も、酢を飲んだ時も、反応……鈍くない? って心配になった、んだよね」「そういうのにも関係している……のですか? 備わっていない。それはゼロ、という認識でよいのですか?」 人並み、であるならば。それ以下ならば“在る”のだろうか? と。 どうにか汲み取れないかと 白藍 サルガスは、貴方の 歪 を見 たいと願っている。 (-245) yayaya8 2022/06/12(Sun) 12:22:41 |
【秘】 黒剣 シアン → 花火師 ヴェルク「はい。そんな感じ、というものです」 「どのようなことを指し示しているかは図りかねますが。 面白いですか? 楽しい話をできていたなら幸いです」 曖昧な返答は、ズレたAIの会話がするそれに似ている。 ただ、男は確かに生きた人間で、機械などではないのだが。 「貴方のように何か力を発揮できるならば、 少しは話題作りになるかとも思ったのですが、それも難しく」 「趣味らしい趣味も、ないもので…… ここでは台所に立つような機会もありませんから」 様々なことを話す男には、嘘と真実が奇妙に、歪に入り混じっている。 割合嘘の方が多いが、全てがそうという訳でもないようだ。 (-252) mrsnsrm 2022/06/12(Sun) 14:30:49 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「いいえ。必要最低限、味覚などは感じられます。 ですが並大抵の方よりは鈍いでしょうね」 「視覚聴覚は平均程度ですが、触覚、痛覚などは鈍感に近しい。 他の方が飲食出来ないものを摂取できるのは、 それらによる影響ではないかと思われます」 「……気になるようでしたら、背に触れてみますか? 恐らく、足音を消されれば私は貴方に気付きもしませんよ」 (-253) mrsnsrm 2022/06/12(Sun) 14:35:20 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 黒剣 シアン「なぁ……あんたのそれって、マジでやってんの?」 楽しげな笑いは止まり、息が吐き出される。 奇妙だ。不安だ。不思議だ。 入り交じるそれがどうしようもなく。 「……気持ち悪いのさ」 言いようのない感情が湧いて止まらない。 細まった瞳を、君に向け続けているが。 僅かに、遠くを見るように瞳が揺れた。 「あーあ……ここに感情読めるやつがいればなぁ……」 嘘が分かろうとも、それを判別出来る力はない。 残念だ。こんなにも興味があるのに。 どうすれば明かせるか、思いつきもしない。 (-257) sinorit 2022/06/12(Sun) 16:24:45 |
【秘】 黒剣 シアン → 花火師 ヴェルク「気味が悪いですか? 私もそう思っています」 自分自身のことだというのに、さも他人事のように。 「人ではあるが人として生きていない。 自認ではありますが、そのように認識しています。 実際そう大きく間違ってはいないでしょう」 「貴方は、私の事を御知りになりたい、と? 私に関心を得ても、良い結果は生まないと思いますよ」 明るめに声を発そうとはしているが、その声音は暗く冷たい。 話す言葉も突き放すようなもので、真実なんて含みもしないで。 「狂人をそうたらしめるのは、何者にも理解出来ぬからです。 ……私自身にも、同じように」 (-263) mrsnsrm 2022/06/12(Sun) 18:11:12 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 黒剣 シアン「……ふぅん。やっぱ不思議なやつだな。 理解は出来ないが、興味はある」 理解できないからこそ、そのようにある理由が。 「…それから、結果がどうかは俺が決める。 別に良い結果が欲しい訳では無いからな」 突き放す言葉を吐かれようが物怖じする様子もない。 幾人かの話を聞いてきたが。 そのどれも、理解しようと考えて聞いた訳ではなく。 単なる好奇心。 と、もうひとつ。 「……………ま、今すぐ知れなくてもいいけどな。 まだ時間はある。……気が向いたらまた話してくれよ」 今日のところはこれまででも構わない。 そういうように1歩、後ろへ下がり首を傾けた。 (-268) sinorit 2022/06/12(Sun) 19:40:28 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「鈍い……鈍感。成程? 味覚、触覚、痛覚…… 見聞きが問題ないならば大丈夫…… なのかな?」 淡々と語られるそれらに、こくこくと頷きを落とす。 聞いているの意思表示と、納得の意を込めて。 「……いえ、検証の必要もないでしょう。 本当のことなんだろうし、貴方の話を聞けば、わかるから……」 それはそれとして、今度試してみたいかも……とか思ったり。 でもなんとなく、その後の反応の想像がつくような気もして、少しだけ首を傾げた。 「うーん……何か、それらで困ったりはしませんか? していませんか? やっぱり話を聞けば聞くほど、僕は、……貴方が心配になってきます。何もないのならば、……よいのだけれど」 (-271) yayaya8 2022/06/12(Sun) 20:00:17 |
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