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![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 苦笑の後、聞き返す声は>>79 何処となく艶気を含んで、低くて。 額に伝わっていた熱が離れて、 代わりに引き寄せられる掌。 手首に落ちる唇がちゅ、と音が立てて 吐息が重なって焦ったく擽ったい。 ざわ、と神経が漣のように波立っていく。 己の手に唇を落としたままの顔を瞬きもせず見つめて、 ─── 綺麗、だな、と思った。 (-20) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:41:51 |
![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 自分勝手な己の言葉にも綻ぶ表情、おれも、の声。 愛しい、というのはこういう感覚を言うのだろうか。 隙間なくくっつく身体は 生暖かい波に揺られているような安心感を生むくせに 手の甲を伝う指の動きには頭の芯を痺れさせられて むちゃくちゃに抱きしめてしまいたくなる。 ] (-21) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:42:46 |
![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 許可を求めるでもない、ただの予告に 軽く眉を上げてふ、と笑う。 なんでわざわざ言うんだよ、と、 含み笑いで言いかけた唇が、塞がれる。 腰に感じる手は、繊細で。 ついつい疎かにしがちな食事のせいで ちょっと痩せたかなと気づかせてくれたくらい、 大きく感じるその手。 己が欲しかった、温もり。 遠慮がちに自分からも身体を寄せた。] (-22) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:44:17 |
![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ もっかい、 と小さな声が密な距離に流れる。浮かべていた笑みをゆっくり削いで、瞼を伏せて。 ノックするように突かれる唇を開いて、 伸びてくるはずの舌を迎え入れよう。 そっと、見上げてやるために目を開ければ、 こちらを窺う熱っぽい瞳と視線が合った。 にぃ、と悪戯っぽく表情を変えて、 こちらから貪るように唇を押し付ける。 彼の舌を絡めとり愛でて、拒まれないなら 口内を荒々しく探ろうと。 ] (-23) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:46:13 |
![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 己を選んでくれるまでの、彼の経験。 そんなこと、なんだっていい。 聞いたら聞いたで、嫉妬するに決まってる。 だからどうであれ主導権は譲らないつもりだけど、 情け無くどうにもこうにも余裕が、ない。] (-24) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:49:12 |
![]() | 【秘】 雨宮 健斗 → 矢川 誠壱[ 入れっぱなしのカレーに痺れを切らしたレンジが ピーピーと鳴っていた。 唇が離れたら、荒む息と滾る熱の隙間から、 カレー、食わねぇの?なんて、 余裕ぶって、聞いてみるつもりで。 ]* (-25) yukiyukiyuki 2021/06/19(Sat) 17:50:11 |
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![]() | 【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗[手の触れた腰は、どこか、いつかよりも 細くなっているような気がして、 ほんの少し瞳が揺れた。 それでも、もう一回、触れたくて。 彼が体を寄せてくれるのが、嬉しくて。 ああもう、頭の中に甘いものが満たされる感覚。 待つみたいに伏せられたまつ毛の先を、 見つめながら己の瞼も落として、唇を寄せる。 ノックした舌先が、その先へと進められると、 そのまま歯列をなぞり、ちろ、と 熱を、甘い、口内を絡ませる。 薄く、窺うように開いた視線が、絡む。 ぼんやりと揺れる視線に、熱が帯びれば その口元が弧を描くのがわかった。 ぐ、と押しつけられる唇。] (-27) ななと 2021/06/19(Sat) 22:35:41 |
![]() | 【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗ッん ぅ……っ [鼻から声が漏れる。 眉が寄ると、目を閉じて、腰が微かに震えた。 絡めた舌先が、そのまま深くなる。 余裕の感じられないその行為に、 そんなにも欲しがってくれていたのかと思うと どうしようもなく興奮が体を巡る。 絡められていた舌を誘い出して、 ぢゅ、と音を立てて吸い、食めば こくりとどちらのともわからない唾液を飲んだ。] (-28) ななと 2021/06/19(Sat) 22:36:02 |
![]() | 【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗[耳に届くアラーム音。 そんなのどうでもいいって思うのに 彼の唇はゆっくりと離れていく。 充満したカレーの匂いよりも、甘辛い、 かぼちゃの匂いよりも、ずっとずっと、 鼻腔に満たしていたいのは、彼の香りなのに。 熱の隙間、落とされた問いかけに、 じっとそちらを見つめて、目を細める。 腰に回していた掌を、背筋から滑り上げて、 後頭部を包み込めば、首を傾げるように、 曲げて、笑みを浮かべる。] ───こっちが先。 …全然、足りない。 [吐息まじりに呟いて、離したくないと 言わんばかりにいつだかと同じように、 頸動脈を押さえるようにして、ぐっと引き寄せ また口づけを贈る。 絡めて、吸って、なぞって。 深いそれに、響くのは水音。] (-29) ななと 2021/06/19(Sat) 22:36:45 |
![]() | 【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗っ…は、 あまみや、 [時折息遣いと、その名前。 微かに兆しを持ったそれをぐ、と無意識下で 彼のそれに押しつける。 キスは角度を変えて、何度だって繰り返して、 繰り返して、それから─── やっと、最後に触れるだけの口づけをすれば、 口内に溜まった唾液を飲み干して、 興奮に微かに潤んだ瞳を向けた。 逃げないよう、押さえつけるようにしていた 後頭部の手のひらに込めた力を抜く。 それから、ふ、と微笑みを浮かべた。] (-30) ななと 2021/06/19(Sat) 22:37:08 |
![]() | 【秘】 矢川 誠壱 → 雨宮 健斗──はぁ、 っ… ん、 ごちそうさま? [とふざけて笑えば、解放するように 少しだけ身体を離した。] …じゃ、飯食う? [と首をまた、傾げて。]* (-31) ななと 2021/06/19(Sat) 22:37:29 |
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