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【徒】 一年 黒沢誉「……腹立つ、じゃなくて寂しいなんすね」 自分ならたぶん、本人への申し訳なさはあっても、 それで嫌う周りの関係ない連中へは 八つ当たりめいた怒りくらいしか湧かない。 それをわざわざ聞かせるのもな、と思って噤む。 「ぇあ。あー……聞こえ ました?」 きゅ、と締めたあとのシャワーヘッドを元通りの位置へ。 先輩に聞こえなくても間抜けだが 先輩が聞き取れてもちょっと馴れ馴れしかった気がする。 (.24) p_h_game 2021/08/14(Sat) 8:35:37 |
【徒】 一年 黒沢誉「いっくらいい人らァばっかでも、 一週間他ん人らとずっと一緒じゃ疲れもするでしょ。 先輩が考えて喋ろうとしてたんなら余計……」 よいせと隣に腰掛けた。 雑に流しはしたけど後回しにしていた自分の体を 一応洗うつもりで改めて石鹸を泡立てる。 (.25) p_h_game 2021/08/14(Sat) 8:36:19 |
【徒】 一年 黒沢誉「テメエが言われたって訳でもねえのに外野がうるっせえ」 「……って。なるんで」 言わなくてもよかったことが口から出て、 続きが心なしか小さくなった。 「んなにわかっちゃねえすけど…… そこそこ受け流してくれる人らだとは思うんすよ。 ……何考えてんのかくらいは読んでくれるっつか……」 合宿に参加した面子へはおおむね、好意的だ。 何かと気にかけてもらったり、声を掛けられたり、 どう反応すべきか困りはしても嫌ではなかった。 (.28) p_h_game 2021/08/14(Sat) 12:50:21 |
【徒】 一年 黒沢誉それからしばらくぶりに処理落ちした。 「…………」 「や、自分で届き……ますけど。 そんな、気い使ってもらわなくても……あの……」 歯切れが悪い。 ケーキもプレゼントも結局いらないとは言い切れなかった。 厚意も好意も、何も嫌ではないから断るのが下手だ。 (.29) p_h_game 2021/08/14(Sat) 12:50:43 |
【徒】 一年 黒沢誉「なります……? なるかあ……」 極端に短気なのかと思っていた。 血の気が多くて頭に昇りやすい自覚はある。 怖い、と言われればやや首をひねった。 大体のことは、物理的に解決できてしまう性質だ。 恐怖心はあまり持ち合わせていない。 「い」 「…………嫌では。ねえけど…… なんか。悪い気ィして……すね……?」 握った両拳を腿の上あたりに置いて、 やや背を丸めて固まった。 押しに弱い。極端な年上でもない限り他人に甘い。 (.33) p_h_game 2021/08/14(Sat) 14:09:03 |
【徒】 一年 黒沢誉「そっちは嫌だった。こっちは謝った。 ……で、終いになんねえのがダルくて……」 不快にさせて悪かったと思う、くらいの倫理観はある。 それだけで終わってしまうのが共感されにくいだけ。 「………… ……? 」別になんにも、不自然なこともない、と思う。 男同士だし。やったことを返されるだけで。 様子が変、と断じられるほど長い付き合いでもない。 「……ど うぞ?」 湯気で曇って鏡が見えないので。 どういう表情かわからないのが、なんだか不安だった。 (.35) p_h_game 2021/08/14(Sat) 14:56:23 |
【徒】 一年 黒沢誉「ン゛」 握る拳に力が籠る。故意ではないにせよくすぐったい。 やったのがものぐさの兄ならそのまま小突いていたが、 生来から妙に不運で丈夫な兄と 先輩を同列に並べてしまうのはよくない。 わざとではないだろうし。 今なんか考えることあったっけ。 一度戻った緩い口調に疑問を持つものの流されている。 「……そりゃ、言って通んねえ時ァあっても とりあえず言わねえと端から伝わんねえんで…… …………?」 (.38) p_h_game 2021/08/14(Sat) 16:56:12 |
【徒】 一年 黒沢誉ぼんやり、先輩は力加減が下手じゃないんだなあと思う。 わざわざ注文をつける必要もないくらい。 それはそうなるんじゃないのか? ということを言いかけた。音にする前に飲んだ。 そんなことは話を聞いていればわかるだろうし、 わざわざ再確認する意図がよくわからない。 いくら大人料金を払わされるくらいの外見でも、 数日前までは十五歳だ。 「……嫌な時、わりと、先に手か足ィ出るんで……」 嫌だったこと。カツアゲの片棒を担がれそうになった時。 言葉で断る前に顎を蹴り抜いてしまったあれ。 あんなに極端なことはめったにないが。 「俺がなんもしねえなら大丈夫……だと、思うすけど」 普段の機微なら少しは読み取れているつもりでいるから 現状がまったくわかっていない。 (.41) p_h_game 2021/08/14(Sat) 17:16:59 |
【徒】 一年 黒沢誉ここに至ってとうとう完全に止まった。 普通に過ごしていて触れられないどころか、 そもそもほとんど人の手は届かない。 喉に届けばそれが絞めにかかるものでないのに困惑し、 反撃に出る理由がないまま固まっている。 背中だけでよくないですか、もういいです、 と言おうとしてはいたが声にならない。 立ちのぼった湯気とは関係なくにじんでくる汗が 肌に乗った泡をじわじわふちから溶かしていく。 (.43) p_h_game 2021/08/14(Sat) 19:42:08 |
【徒】 一年 黒沢誉「……。いや、大丈夫すけど……」 湯にも浸からずのぼせた訳もない。 呼びかけられて再起動するにも多少間はあったが、 およそいつも通りと呼べそうだ。 どうするべきか少し考えて、 丸まりつつあった背をやや伸ばす。 (.48) p_h_game 2021/08/14(Sat) 20:19:35 |
【徒】 一年 黒沢誉表情に乏しく遠目からは内心のわからない顔は、 鏡に映してみれば明らかに困惑の色が濃かった。 一通りは流した自分にする必要があったか、とか。 流水の勢いだけで落とせたのではないか、とか。 落ち着かないのかタイルの方を向いた視線が 自分の顔を直視することはなかった。 「そう……すね。 ……どこに何があんだか確認すんの忘れたな……」 それからわかりやすい疑問を言わずに全部飲み込んで、 聞かれたことだけ答えて同じように立ち上がる。 静かに吐く息が重たい。 (.51) p_h_game 2021/08/14(Sat) 22:23:46 |
【徒】 一年 黒沢誉「…………」 「売りが一番地味なのどうかと思うんすけど」 身も蓋もなかった。いつもの調子だ。 「変化球っぽいの、他んとこで散々入ったすからね。 いいんじゃないすか…… 下手にのぼせて入り損ねるよりゃ、まあ」 向かうならぺたぺたと足音を立ててついていく。 あえて先導する気は特にないようだ。 (.54) p_h_game 2021/08/14(Sat) 22:42:29 |
【徒】 一年 黒沢誉「そりゃあそ ……ああいうのって酒弱いと危なそうすよね。 俺どうなんだろうな……」 頷いてついていく。 濡れた岩で滑って転ぶくらいは危惧していたので拍子抜け。 あんまりにも人が来ないらしい。 タオルは畳んでふちに置き、さて。 「逆に落ち着くな……人いねえと助かるっつか……」 深めに腰掛けて、岩に背をもたれて天を仰いだ。 景色は悪くねえのにな、などと口に出す。 (.57) p_h_game 2021/08/14(Sat) 23:08:37 |
【徒】 一年 黒沢誉「アレ厳密になんなんすかね……? 酒は……甘酒飲んだことくらいしかねえすけど。 強いかどうかはわかんねえすわ」 そうらしい。 例に酒入りのチョコレートなんかが出てこないあたり、 若干ズレた環境のようでもある。 「爺様方ァ……バス乗るより近場の足湯……すかね。 地元の客が入らねえからこうなんかも――おわッ!?」 不意打ちで食らう。普通に食らう。 しょうがないので控えめに湯をかけてみたりした。 したが。 「……?」 そう長くも浸かっていないのに、 鍋で煮られてでもいるように熱い。 (.61) p_h_game 2021/08/15(Sun) 0:24:41 |
【徒】 一年 黒沢誉「家じゃ出ねえ……すね…… そういうの、妹が喜んで食い尽くしそうなんで……」 家の菓子として出ない。当然のごとくそう取った。 バレンタインだとかの発想はない。 顔に浴びせたのは事故だったらしく、 一気に申し訳なさそうな調子になる。 「あ。……あー、すんません。大丈夫すか? なんかこう、思ったよか熱ィ気がするんすけど。 火傷とか……」 べたつかない汗が噴き出している。 サウナに入って数分した後、くらいの勢いだ。 「……水風呂どっかにありましたっけ。 冷やした方がよくねえすか?」 (.63) p_h_game 2021/08/15(Sun) 0:47:09 |
【徒】 一年 黒沢誉「……身内のひいき目入るんで。どうすかね」 判断に迷った、らしい。 全然かわいくないと謙遜するのも違うし、 かわいいと言い切ってしまうには照れが勝つ。 『黒沢の妹だから』、は引っ掛からなかったのか。 そもそも聞き逃していたのか。聞き返さなかった。 「のぼせ…………たんすかね。いや……」 この程度でのぼせるか? と首をかしげてはみたが、 普通の湯でなく温泉でもあることだし。 そういうこともあるかと納得して、しようとして、 とりあえず追従する。 (.66) p_h_game 2021/08/15(Sun) 1:10:39 |
【徒】 一年 黒沢誉隣で邪魔にならないように身を縮めた。 「…………そりゃ冷えすぎたら心臓発作とかあるすもんね。 風の方が冷えてたかもしんねえ……」 何度か水をすくってはみるもたいして冷えず、 変わらず汗は流れ落ちている。 「…………ああ。アレだ。 なんか辛いもん……じゃねえな。生姜とか? 鍋とか? 食った後の、えらい汗出てくる時みてえな……」 やけに代謝がいい。 これならミストどうこうも納得できるかも。 今のところ、後輩の自覚症状はそんなところだった。 効きが遅いだけかもしれないけれど。 (.67) p_h_game 2021/08/15(Sun) 1:11:10 |
【徒】 一年 黒沢誉「兄貴と妹のが似てる気ぃしますけど。 こう……俺はなんか、平行じゃないすか」 瞼。 目と眉の間、と言った方が正しい。そのあたりを指す。 「兄貴はもうちょっと垂れてて、妹が吊ってんすよね。 ……どっちも俺よかだいぶうるせえんすけど。 並べりゃ兄妹には見えるくらい……すかね……」 のぼせたような頭で考えたにしてはまともに言葉が出る。 手元にスマホでもあれば写真を見せたところだが あいにく防水仕様でもなんでもない。 「勢喜先輩……も。お姉さんいるんすよね? 雰囲気似てんのかなー……」 多少話題に出た、程度でも覚えてはいる。 想像がつかないから気にもなる。 「体質が合わねえとかはあるかもしんねえけど、 毒はさすがにねえっしょ……たぶん」 (.70) p_h_game 2021/08/15(Sun) 3:23:20 |
【徒】 一年 黒沢誉あー、と納得した。 サウナで人が倒れるようなことがあれば 活性化はおろか営業どころではないのだし。 汲んでもらったのだか、自分で汲んだのだか。 どちらにせよ一杯では足りずに何度か呷る。 冷えているせいか最初に飲んだ温泉と同じとは思わない。 やや風味も変わっていたのかもしれない。 ただ。 飲めば飲むだけ汗が出る。 取り込んだ水分がそのまま出て行ってしまうのか、 中身が置き換えられているのかはよくわからない。 (.71) p_h_game 2021/08/15(Sun) 3:23:35 |
【徒】 一年 黒沢誉「……なんか。 すげ〜〜逆効果な気ィしてきた……」 冷やす役に立たない水風呂の中で唸る。 「もう例のソフトでも食った方が早いかもすね。 物理的に冷やすぐらいしか思いつかねんすけど」 上がる一方に思える体温への対処法も、 そもそもどうしてそうなっているのかも、 正解が思い当たらないくらい子供だ。 (.72) p_h_game 2021/08/15(Sun) 3:24:02 |
【徒】 一年 黒沢誉「先輩かっこいいすもんねー……」 「見た目はともかく中身とかそうそう似ねえすよ。 家族ったって別の人間だし……」 すぐに手が出るままだ。 先輩の前で見せずに済んでいてよかった。 (.75) p_h_game 2021/08/15(Sun) 9:31:42 |
【徒】 一年 黒沢誉「普通に水道水かと思っ マジかー……」 じゃあそのせいかもなあ。 適当に結論づけてしまいかけて、続く言葉にやや固まった。 「…………俺がかわいいはねえすわ。 他ん一年組ならわかんねえでもねえすけど……」 「こういうのも湯あたりって言うんかなあ…… 大丈夫すか、それ」 やっぱ休んだ方がいいんすかね、 などと言いつつ手を差し伸べる。 一旦休憩所でも脱衣所でも戻って休憩する心づもり。 (.76) p_h_game 2021/08/15(Sun) 9:32:01 |
【徒】 一年 黒沢誉気に入ってるならいいんじゃないすか。 味でわかるもんすかね。 相槌を返す前に別の台詞が聞こえて、 口を開きかけてそのまま固まった。 意味を噛み砕く前に次々言葉が降ってくる。 からかい混じりならいくら先輩でもはたいて止めるが、 質の悪いことにそういう雰囲気でもない。 どうにも遮れないまま、気付けば止んでいた。 (.81) p_h_game 2021/08/15(Sun) 15:01:37 |
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