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人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【人】 従業員 ルミ

 

[ どんな人だってずっと片時も離れず、なんて出来ない。
  けれど、不可能でも" そうありたい "と思うのが、
  それを出来る限り伝える努力をするのが愛じゃないの?

  見知らぬ愛を探そうと思える人間なら良かった。
  そうすれば貴方を傷付けることも無かったのに。

  でも、一度味わったが欲しかった。
  どうしても忘れられなくて、手離せなくて、
  ──誰に何を言われたってこれは戀だった。

  愛されないなら、二度と交わらないくらいなら
  わたしのトゥルーエンドはここで散って
  その先でバッドエンドを迎えるの。  ]

 
(31) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:16

【人】 従業員 ルミ

 

  無理だよ。


[ わたしはひどく落ち着いた声音でそう返した。
  何の確証があって、と言われるかもしれない。 ]


  ────そんな希望、とっくに捨ててる。


[ 力になろうとはしてくれているのだろう。
  けれどその解決策は有効性を失って、
  今や毒を巡らせる以外になくなってしまった。

  間抜けな声を上げる彼に、思わず無邪気に笑う。 ]

 
(32) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:21

【人】 従業員 ルミ

 


  っふふ、あはは、……ほんとうに可愛いね。
  お兄さん。
  ────鈍感で、優しくて、無防備で。

  …………ね。


 
(33) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:31

【赤】 従業員 ルミ

 



   ────……やっと捕まえたよ、お兄さん。



 
(*10) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の身体は、呆気なくやわらかなソファへ沈んだ。
  起き上がらない様子を見て、「やっとだ」と小さく呟く。
  そのまま足の怪我なんて無いように彼の上へ跨って、
  顔を見下ろし、両頬に手を伸ばした。 ]


  " なんで "?
  どっちを聞きたいのかな。
  身体が動かない理由? わたしがこんなことした理由?

  ……上手く喋れなくて怖いよねぇ。
  でも大丈夫、わたし、お兄さんのことなんでも分かるよ


[ わたしはキッチンのシュガーポットを指差した。
  多少でも首が動かせるなら見えるだろうけれど、
  見えなくても持ってきてあげるつもりはない。 ]

 
(*11) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:29:13

【赤】 従業員 ルミ

 

  じゃーん!
  あれ、歌舞伎町で買えちゃう" 魔法のお薬 "だよ!

  ……あ。人体に害はないから大丈夫、安心してね。
  わたしがお兄さんにそんなことするわけないもん
  だから、大人しくしてて。

  ──────……悪いことを考えてたの、
  わたしでごめんね?


[ でも、と続けて口を開く。
  彼の反応は視界に入れているけれど、
  どんなものであれ、止める気はなかった。

  指差すために離した手を再度彼の頬へ宛がう。
  伝わる体温はあたたかい。 ]

 
(*12) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:30:06

【赤】 従業員 ルミ

 


  でも、お兄さんが──、ッお兄さんが悪いんだよ。

  待ってたのに。
  あの公園で、あの場所で、ずっとずっとずっとずっと
  ずっと────待ってたのに。

  わたし、友達じゃなかったの?
  どうして黙って消えていったの?
  捨てたの? 逃げたの? ──そのまま忘れたの?


  わたしには嫌だって言った呼び方、
  どうせ他の女には許したんでしょう!?
  ねえ、 
わたしはずっと待ってたのに!!



 
(*13) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:30:33

【赤】 従業員 ルミ

 

[ ぜえ、と肩が揺れる。
  言いたいことだけ好きに言い散らかして。
  言葉にするたびに、理性的な自分が叫んでいる。 ]


  ………………わかってるよ、わたしも
  お兄さんが公園に来続ける義務なんかない


  それでも、仕方ないで済ませられる恋でもないの、


[ 許してくれなくて良いよ。
  最初から許されるなんて夢も見てないから。

  頬を名残惜し気に数度撫ぜて、手を離す。 ]

 
(*14) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:31:19

【赤】 従業員 ルミ

 


  好きだよ、お兄さん
  ──────もっと早くこうしてれば良かった。


 
(*15) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:31:25

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の腰のベルトに指を伸ばし、かちゃ、と音を鳴らす。
  どうすればいいかなんてもう知ってる。
  だって、わたしも貴方も、子どもじゃないんだから。

  体温欲望を重ねた夜くらいあるでしょう? ]


  ……ごめんね、お兄さん
  そうだ。前の彼女の顔でも浮かべててよ。

  かわいい人だったね、──同僚だっけ?


[ どうして今までの恋人たちが貴方から離れたか、
  ──……わたしは全部知ってるよ。

  バックルを外して、チャックを下ろす。
  そうすれば瞬く間にズボンくらいは下ろせちゃうな。
  触れた熱はきっと、大きくなるどころじゃないかもね* ]

 
(*16) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:31:43

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[出逢った頃の少女は表情に乏しく、
笑い声を聞いたのは遊び始めて随分と経った頃。

子どもらしく笑えなかった当時には見られなかった
「無邪気な笑顔」がそこにある。
それが却って不気味さを感じさせた。]
(-11) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:16:54

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[頬に触れる手を、首を振って弾くことも出来ないまま。

自分がこうなってしまったつみを突き付けられた。]
(-12) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:18:34

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ わたしの笑みは、彼と関わるうちに咲いた。 ]


 
(-13) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:00:17

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……あ、お兄さん、吐きそう?
  気分悪いかな。大丈夫……じゃないよね。

  大丈夫、殺したりしないから。
  …………そんなことしないよ。


[ 流石の自分にも、殺人には躊躇いがある。
  夜の街では当たり前のように殺傷沙汰が起きているが、
  刃を他人に向けるほど壊れてはいないつもりだ。
  ──薬を飲ませるのはどうなんだと言われてしまえば、
  言い返す余地もないけれども。

  時計の針は逆向きに回らない。
  砂時計の落ちた砂は元には戻らない。

  犯した罪も愚行も、消えやしないのに。 ]

 
(*23) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:00:24

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 一般的な話に興味はない。
  そんな物差しで関係性の普遍を決められたくないから。

  世間がなんだというのだろう。
  だから仕方ないことだとでも解かれるのだろうか。
  くだらない、くだらない、くだらない。

  歳を重ねたから? 話も遊び方も合わなくなったから?
  それじゃあ××はどうすれば良かったの。
  片方の都合で、もう片方をないがしろにするのが、
  ────それが一般的な世界なのか。


  まるで女の両親さながらではないか。 ]

 
(*24) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:01:00

【赤】 従業員 ルミ

 

[ これは確かに、紛うことのない、恋だ。

  楽しくて声を上げて笑ったのも。
  美味しいものを分け合う幸せを知ったのも。
  彼と同じ名前の生き物を覚えたのも。
  明日が来るのが、初めて待ち遠しいと感じたのも。

  あの日々が恋じゃなかったというのなら、
  わたしは二度と本当の恋なんて知らなくていい。 ]

 
(*25) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:01:12

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  お兄さん、あのね、これあげるっ
  いつもアイスとか半分こしてくれるけど
  ……ルミはなにもわたせないから……

  これね、おはなのゆびわ!
  たんぽぽ、きれいに咲いてたの!


[ あの時一度だけ渡した小さな指輪は、
  きっと薬指なんかには入らないくらい大きくて
  不格好で、きれいではなかったけれど。

  受け取ってくれるといいな、と願って編んだ。
  彼に何かを返したかった。

  ──今はもう遠い純粋だった春のころ。 ]

 
(-14) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:01:24

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

  このまえねぇ、お兄さんのママがおしえてくれたよ
  お兄さんが言ってたどーぶつ!
  かっこいいのとおなじお名前なんだねぇ。
  みんな、かっこいいからやきもちやいたのかな?

  ルミもひつじさんとかがよかったなー。


[ でもあんなに大きかったら遊べないから、
  お兄さんがお兄さんで良かったーと笑った。
  子ども特有の拙い言葉で好き勝手に喋っても、
  怒られない環境が嬉しくて、鳥の様に囀って。 ]

 
(-15) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:02:15

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 言葉を交わす暇さえあったなら、
  今何かが違ってくれていたのだろうか。

  早々に話を切り上げてバイバイなんて、もう御免だ。
  それならなにもかも封じてしまって
  ────加害者と被害者になるしかないのに。 ]


  もう! ひどい!
  ストーカー……むぅ、言われてみればそうかもね。

  だって、お兄さんのこと、なんでも知りたいから
  ────大好きだから。


[ とはいえこれが犯罪だとは自分でも分かっている。
  これは線引きだ。

  わたしは加害者。
  貴方はストーカーに好かれた可哀想な被害者で、
  ────……。 ]

 
(*26) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:02:39

【赤】 従業員 ルミ

 



   ……こうする以外に、
   どうすればお兄さんの世界に戻れたっていうの……


 
(*27) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:02:48

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 呟いて、目を閉じたお兄さんの顔を見つめる。
  無理に開けさせることなんてしなかった。

  それでいいと言ったのは自分なのに、
  どうしようもなく胸が痛くて、唇を噛む。
  でもここまで来れば戻れない。

  優しい、牙のない肉食獣が、哀れな檻の中。 ]


  ────……嫌だよね。
  だってこういうことは、好きな人とするんでしょう?
  お兄さんは、わたしのこと、嫌いだもんね?


[ 呟いて、彼の芯へ布越しに触れる。
  果たしてこんな状況下で反応するかも怪しいけれど
  丁寧に、痛みなど与えないように、
  やわく握って手で擦った。 ]

 
(*28) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:02:55

【赤】 従業員 ルミ

 

  お兄さん、相変わらず優しいね。
  無防備で。
  悪い人の存在を人に説くのに、自分は無警戒で。

  ────昔からずっと、優しいもんね、お兄さんは。


  ごめんね。逆手に取るようなことしちゃって。
  ……いくら謝っても無駄か。
  うん、……頭のおかしいストーカーだと思っててよ。


[ 昔を懐かしむたびに、愛しさで手先が鈍るから。
  わたしは布越しにカリ、と先端を甘く引っ掻いた。
  そのままするりと下着を下げる。

  悠長にしている時間もあまりない。
  人体を害さないように、微量しか使えていないのだ。
  じきに口の縺れが収まることから始まって、
  四肢も動くようになってしまうはず。

  そうなる前に、この執愛の蜘蛛の糸で彼を搦めて
  ──目的を成さねばならないから。** ]

 
(*29) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:03:04

【独】 従業員 ルミ

/*
←なんだこいつ…というかお
(-16) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:03:32

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 えー、俺があげたいからあげてるだけなのに。
 でも「もらう」のって嬉しいからありがとう!

 ルミって器用なんだなー。
 これ茎?どーやって編んでんの?
 よく折れないな。


[大きさを踏まえて親指に嵌めた。
「指輪」は「指に嵌めるやつ」という知識しかなかった。

生花で出来た指輪は花瓶に生けたものよりも
寿命が短いのだと聞いて、親のガラケーで写真を撮って貰った。
もう少し昔なら、写真は全部現像していただろう。
もう少し最近なら、スマホデータはクラウド上に保存してあるだろう。

過渡期に撮ったガラケーのデータはどこにあるのか知らない。

指輪が枯れた時はとてもショックだったが、
写真は撮ってもらったからと安心しきって管理を怠った。

罪の記憶が蘇る。]
(-17) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:52:21

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[ライオンを認識したと聞いた時には恥ずかしさでどうにか
なってしまいそうだった。
ルミが帰った後に家族に当たり散らした。]


 ルミは「ルミ」でいーんだよ!!
 俺は「お兄さん」って呼んでもらえるからいーけど、
 ルミが「ひつじ」って名前で呼ばれたくなかったら
 どう呼んでいいかわかんないからな?!

 いいかっ!
 変えるの禁止だからな!
 俺が!「ルミ」って呼ぶから!


[いつも以上に大きな声を出してしまった気がする。

今も「雷恩」まで呼ばれるのを厭うから、
彼女にも「ライ」と呼んでもらっていた。
別れた理由に、「そんな小さいことにこだわるなんて」と
いうのがあったことも、ルミは把握しているのだろうか。]
(-18) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:52:55

【独】 従業員 ルミ

/*
えりーさん寝てる?大丈夫!?
(-19) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 7:05:52

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 恋にもっと理由は必要なのだろうか。
  ただあの時わたしに優しくしてくれたから、
  だから彼を好きになったでは足りないのか。

  インプリンティングと言われればその通りで、
  けれど女は確かに己の意思で恋をしている。
  毒林檎からキスで目を覚ましてくれたから?
  或いはガラスの靴を届けてくれたから?

  お姫様たちの恋だって、
  始まりは皆思ったよりも大仰では無いのに  ]


 
(*36) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 8:54:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 相手を傷付けないのが愛ならば
  自分にはやっぱり人を愛する資格が無いのだ。

  彼は今度は許してと甘えなかった。
  過去すら容易く掘り起こすあの惨さはなく、
  代わりに別の痛みが横たわっている。 ]


  
(*37) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 8:55:11

【赤】 従業員 ルミ

 

  ………綺麗な思い出として忘れられるくらいなら
  私みたいに、痛いってこと、覚えててよ


  ふふ、名前ばっかり呼んでどうしたの?
  ルミだよ。

  …………嬉しいな
  久しぶりに名前、いっぱい呼んでくれた。


[ 働き始めてからは源氏名でしか呼ばれず、
  ルミという名前で呼ぶ存在もいなかった。
  ひつじが良かった、と憧れた少女はそこにおらず
  いるのはボタンを掛け違えた亡霊だけ。

  ──ああ、こんなことなら
  正しく愛する方法を知っておけばよかった。
  傷付け方なら、いくらだって分かるのに。 ]

  
(*38) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 8:55:26

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………………雷恩お兄さん


[ ライ、は他の人も呼んでいるから嫌だった。
  けれど雷恩と呼ばれるのを厭われてしまえば
  我儘だけで通せる呼び名でも無かった。

  別れた理由なんてどんなものでも知っている
  ──そうなるように仕向けたんだから。

  呼び方なんて小さいことに拘るのが不満だと
  そう言っていたのは何番目の女だったか。
  わたしはただ、呼び出した場所で
  ブランドバッグを差し出してお願いしただけ。 ]

  
(*39) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 8:55:39
 




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