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【秘】 学徒 蝶間 → 忘れ屋 沙華はらり、はらり。堕落の声が耳朶を擽る。 それはもう、学徒は肩を払うかのように鼻で笑ってしまうだろう。 「是は是は。百鬼夜行の有象無象とは、小生もお初にお目に掛かり、嬉しい限りだよ」 膝にうだれるような感触にさえ、気にも留めはしない。 至って学徒は、忘れ屋の行動には今は一切の抵抗も示さない。 「そう捨てたものでは無いよ。確かに、本とは所詮空想。 然れど、此処に綴るは確かに"生"で在る、と」 一つ筆をとれば其れは誰が為の物語。 因果通ずれば沙汰の限りに非ず。 薄紙一枚が、即ち現である、と。 「……さて、小生に何を望むかは存ぜぬが、アナタが思うような人間では無いよ」 「其れに、肉詰めなら間に合っているのではないのかな? ほら、小生の膝元にこんなにも "無駄" の詰まった肉袋がいる。可哀想に」「いっそ、小生が書き上げても構わないよ。 題名は……そうさな。『思い上がりの忘れ屋』と言うのは如何かな?」 (-92) esaka 2021/07/27(Tue) 20:40:29 |
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