人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「……本気です。
 こんな面倒な自己犠牲もないでしょう」

「俺は君に何を言われても後味は悪くないですが……
 悲しんだり、苦しんでいると、嫌だったかもしれません。

 あと」

「怪我をするのは見ていられなかったと思います。」

「いたっ」


「……ごめん、なさい。
 俺、恨まれて良いだとか。理解されなくて良いのだとか。
 君の中で悪役で残ろうとしていたんだと思います」

「それって、ずるいですよね」

自分のことを他人のおかげで理解できる。
本当にそんな人間なのだ、この男は。
誰かの為に動こうとしてそんな人間だったことに気付く。

「やりますよ、例え思い通りにならなくても。
 ひどくて、デリカシーのないと言われた男が。
 方法を選ばないわけないじゃないですか」

之で納得されてしまえば、嫌な信頼だろう。
男は良い人間ではないのだ。
(-222) toumi_ 2022/03/03(Thu) 14:52:53

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「台本描くんですか、俺の設定難しそうですね。
 ……見たままで、良いと思いますが……。

 でも、一人の女性を生かしたくて、
 君がこの先も舞台に立つことを祈ってることは
 本当、です……ね?
 そう思ったようになったのが、
 すべて周りの声とあなたの行動でした」

「そう思ったら、俺は君のことを思ったよりも好いているのかもしれないですね。俺好きな人って言われてすぐにおもいつかなかったんですけど」

殺したい人と理解したい人ならいるんですが。
この言葉は綴られなかった。


「手を煩わせるような、
 嫌な奴ですみません」

その笑顔に不器用に笑い返した。
(-223) toumi_ 2022/03/03(Thu) 14:54:48

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「ツルギさんがはじめに、いってたこと。
 自分を説得したら、命をあげるって言ってた奴です。

 ……誰かは"死んで"、誰かは"生かされる"。
 そんな場所だと思いませんか。

 死んでいい人を決めるだとか
 生きて欲しいひとを決めるだとか。
 そんなの話し合いで決められるわけ無くて……だって皆それぞれ個人の値段って違ったんです。

 だから、エゴの押し付け合いになるんだなって、思いました」
(-225) toumi_ 2022/03/03(Thu) 14:55:39

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ

   ──『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは』
  ──『気になるみたいなので、気を付けようと思います』


先日君から届いたメッセージを思い出して
前からそんな事を言っていたな、と。

「別に僕が悲しんでも、苦しんでも、
 傷付いても怪我しても……死んでも、お前に関係ないのにな?」

純粋な、疑問。尋ねなければ分からないので、
分かりたくて、もう一度、君へ身を寄せた。

「もっとさァ、僕より優しい……てか、印象良い奴居るだろ。」

一度は君を嫌いだと、死を望んだ相手だ。
謝罪したとは言え、
君が己を賭す程の価値が自分には無いと認識している。
……これもまた、互いのW分かり合えない部分Wなのだろうか。


「ずるいこた無いよ。
 相手の中に愛を残したいか、傷を残したいか……そんな細やかな違いのさ
 
W好きWって気持ち
なんじゃない?」

そう例えれば、まるで舞台で吐く情熱的な告白みたいだ、と
揶揄って見上げて、意地悪く笑ってやった。

「僕、嫌いな奴のこと考えないタイプ。
 好きなモノで頭埋めたいじゃん。残念だったな。」
(-259) osatou 2022/03/03(Thu) 19:58:06

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


「やれよ、」


「がむしゃらになって
 誰に酷いと言われても、」

「デリカシーなんて欠片も考えずに
 面倒なぐらいめちゃくちゃやる奴の方が好きだ。」

一言、一言。
まっすぐ、確と君に向けて。

「……僕はな!」



舞台の螺子を巻くように
物語を紡ぐことが何より好きな男は
そういう、自分にない物を持った人間が好きだ。

ある種の信頼。期待。
それから、男なりの、君への応援だった。

──この言葉だけは、裏切ってくれるな。
(-260) osatou 2022/03/03(Thu) 19:58:54

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


ここまで言い切れば
腰を上げて立ち上がり、元の椅子へ腰掛けに行く。
──ぎ、と
軋む音を鳴らして、椅子は自重を支える。


「……さァ、僕は
 エゴとか値段とか、分かんない。」

Wそんな場所Wとは
あの議論の場のことを指すのだろうか。

「僕は怖いよ、
 そんなに達観してるお前が。」



がり、がり、
音を立てて、WフカワWと付いた台詞、設定、ト書き全てに射線を引いた。

「お前のせいで、今から
 ここの紙束ぜーんぶゴミ。」
(-261) osatou 2022/03/03(Thu) 20:00:00

【秘】 演劇 アクタ → 剣道 ツルギ



画面の向こう側。

光る画面──届いたメッセージを見れば、
君からの気遣いが嬉しくて、温かくて。


「……腹減ったら
 パシってやろっと。」


ふ、と、穏やかに微笑んでから
メッセージを返す事なく、また紙に向き合った。

(-262) osatou 2022/03/03(Thu) 20:04:53

【秘】 演劇 アクタ → 落涙 ユメスケ


子供らしく、等身大にいじける君を
は、と笑いながら眺めていた。

「それ、良いな。
 W最初だけ朝だった絵W──って
 まるで閉じ込められた額縁の中の時間が
 しっかり動いてるみたいでさ。」

どこにも無くて、どの時間帯でもなく
それでいて、自由に時を過ごす絵。

わがままな君の為に、
この絵はたった今から、そのように成りました。


「朝そんな弱いのか?」

嫌いそうなので、
あんまりにも寝起きが悪いのかと思った。

(-263) osatou 2022/03/03(Thu) 20:20:45

【秘】 演劇 アクタ → 落涙 ユメスケ


「数河……あのメガネか?」

87%ぐらい、同意した。
ぐちゃぐちゃで凸凹のある油絵、そのように見えても見えなくても、不自然ではない……かも。きっと。多分。恐らく。
(-264) osatou 2022/03/03(Thu) 20:21:16

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「関係ないのに、ですね?
 すみません、あの……わからないんです、ただ。
 ただ、気に入ったっていうのが。あ、メイサイさんが。
 推しって言葉を教えてくれました、多分そんな感じです」

これが、
"好き"っていう気持ち
だとしたら、多くの人に抱いた感情は興味や哀れみ、綺麗なものではなかったような、もっとドロドロしたものだ。
こうして気づけて良かったと思うと同時に、この先どうなろうと目の前の好きな人の未来は見れないのだなと、寂しく思った。

「そうですか、それでよかった」

これは、悪い考えだ。
今言われたとおり、相手の瑕になってしまった方がちょっとスカッとする。愛だって、傷だって与えて、欲張りになっちまおう、そんな話。


「……、っ」

あ、後もう少し待って欲しい。

軋む椅子をみてふっと力が抜けて、あなたを撫でていた手を見て、
ぼろりと一つ涙が零れた。

良かった、きっと、見られていない。
(-275) toumi_ 2022/03/03(Thu) 21:35:03

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「ええ、俺も、」

わかるはずがない、値段なんて。正直つけられていない。
だけど意地をはって、命を安くないことにしようとして。

自分が。

「わからなくて、怖いです」
「大人だから、ですかね。ちょっとだけくたびれてます、から」

怖いんだ、生きていられないことが。
生きることを望まれていないことが。
それでも、この命を誰かの為に使えるのなら、何だってしたい。
それが本当にやりたいことになっただけ。

「また何度書き直すことになる、んでしょう、ね?
 頑張って、ください。読むの楽しみにしています。
 完成するのがずっと先になっても、楽しみにしています。
 そろそろ、邪魔になってしまいそうなので、出て行きますね
 ……ご飯とかお茶とか、気休めでも取ってください。

 俺も、そろそろ。
 ケーキでも食べて休憩しようと思っていたんです。
 いいでしょう?」

おかしな自慢をしながら、目元を拭って立ち上がった。
扉の方を見て、一度深呼吸をする。
声は震えなかったはずだ、だから、大丈夫。
(-276) toumi_ 2022/03/03(Thu) 21:36:19

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ

ああ、とか。うん、とか。
ささやかな自慢に「なんだそれ」と苦笑して。
軽い相槌を返して、君を見送ろうとして。

「………、」


 ───君の声が滲んだ気がして。
 ───君の瞳が、揺れた気がして。


「、待って」

そんな風に感じた事すら、
君を引き留める口実が欲しかっただけなのかも。




「───待ってッ!」


がたん!
椅子を倒して立ち上がれば、足早に駆けて君の腕を掴む。
(-293) osatou 2022/03/03(Thu) 22:41:47

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


部屋の紙束をひっくり返しながら
扉へ向かわせまいと、腕を強く掴む。

「その、……」

このまま君を見送ってはいけないような気がして
我ながら驚き、ぱちぱちと瞬き。

 何か聞こうとして、
      
何がWそれで良かったWのか。

 何か言おうとして、
      
何が怖いのか。



「………ぼっ、
 僕にもケーキ、寄越せ……!」


男は力が強い方では無い。
君が本気で振り解き、抵抗すれば、この部屋を出る事は可能かもしれない。
(-295) osatou 2022/03/03(Thu) 22:53:27

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「……、フルーツタルト好きなんですよ。
 花みたいにきれいに飾ってあるやつ」

「意外ですか? 誰にもいったことありません。
 親にも、妹弟にも、だって。
 誕生日ケーキはイチゴが乗ってる白いやつ。
 みんなが好きだからそれにする日なんです」


思い出すように笑って。
好きなケーキじゃないのに手作りだから、文句も言えなくて、やっぱり嬉しくて。
わがままなんて言えないし、愛はやっぱりそこにあって。

「原稿かく邪魔になりますよ、俺……。
 君という人間が前に進む妨げでしかありません。
 だって、今」

地面を濡らしたのは自分の涙で。
散らばってる紙にシミを作った。
謝罪の言葉よりも出てくるのは、嗚咽になって。

伸ばされたその手に腕を捕まれ、反動と共に身体は止まった。
(-298) toumi_ 2022/03/03(Thu) 23:51:32

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「今、許されたら、余計なこと言いそうなんです。

 だから、手を、離さないというなら。
 ケーキ黙って食べるか、……耳塞ぐか聞かなかったことに、してください」

弱々しく、今度こそ声を震わせれば。
ここではじめて涙をこぼし続け、辛いという感情を自覚した胸の痛みに耐えるのだ。
(-299) toumi_ 2022/03/03(Thu) 23:54:50

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


笑って、それから涙をこぼす君を
手離す選択肢は、ひとまず男には無いらしい。
──ぎゅ、と、掴む手に力が入る。

「えと、僕は……どっちも好き、かな。
 華やかなタルトも、素朴なショートケーキも。」

ぽつり、ぽつりと律儀に言葉を返せば
少しずつ、冷静さが取り戻されてきて。



「……分からないなら、一緒に考えよう。
 草臥れてるなら、ちょっと休んで
 怖いなら……隣に居てやるから。」

自分がそんな気分のときは、誰かにそうして貰いたいから。
涙の理由を、聞いて欲しいから。知って貰いたいから。

だから男は、目の前の君にそうするのだ。
自分が後悔しない為にも、この手を離さない。


「そんな顔で出てかれる方が、気になるんだよ。」

……床に散らばるゴミ達が濡れていく。
構わない。たった先程から、君のせいで廃棄物に格下げされたのだから。
(-300) osatou 2022/03/04(Fri) 0:24:11

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


「僕が聞きたいんだよ。」

腕を引いて、またベッドへと招く。
君が腰を下ろすまで、根気強く。

「余計なことばっか言ってるだろ、お前、普段。
 ……今更気にすんなって。」

黙って食べてやる気も、
聞かなかったふりもしない。

自分達は、分かり合えない者同士だとしても
知らないふりだけはしたくない。



「涙の訳を、聞かせて」

これまで散々君へ暴言を吐いた口が
いつも通り、我儘を君へ吐く。
(-301) osatou 2022/03/04(Fri) 0:26:13

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

つれていく方が多かった、皆が無理をしているから。
そしてわからない人が多かったから、歳が下だったから。

自分がどうにかしてあげたい、たったそれだけの。
わずかにあった、自尊心。
どうあがいても隠せなかった学生らしくなさ。

「……今っ
 ……格好つけるところ、じゃないですか……っ?
 俺は演技できないんですよ……。
 それなのに、……怒られるだけだと
 思ってたのに、あんな言葉言われて、
 応援されるだなんて」

わからないままだから、なんでも言えて。
わからないままだから、罪悪感もなくて。

そんなことわかっているのに知らない振りなんてできなかった。だから、男のからだには多くの皆の感情がぶつけられてきた。

「これが初日の自分なら、よかったのに。
 君のことも自分のことも知らずにすんで、
 好きにも嫌いにもならないで。
 ただ時間が過ぎるのを待つだけの、
 感情がわからなかった頃の自分だったら」

なにも辛くならなくてすんだ。
自分は幸せだった気がして、それでよかったのに。
(-306) toumi_ 2022/03/04(Fri) 0:43:21

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

「空元気や、覚悟決まった振り。
 もう上手にできないんですよ。

 気軽に選べるわけ、ない。
 動こうとする度、誰かの邪魔になってることが、誰かを怖がらせていることが、悲しませることが、嫌なわけないんです」

これはただの、強欲なお節介。
そして、ただの身勝手な叫び。

「……仲良くなって、傷付くのは。
 お互い様です、よ?」

すがってしまいそうになる。嫌ってくれている相手に。記憶に残してしまう、嫌だ、少しでも悲しませたくないのに口は止まってはくれない。

「ちゃんと確約されたお別れがないと。
 今すら、耐えられなくなっているっていうのに」

愚かでなにも知らなかった男は、十二分に心に負担を背負ってここの皆の苦しみを素直に受け取ってしまっていた。とっくに限界は来ていたのだ。

「……自分が思うしあわせな、都合の良い物語を考えて。
 皆を振り回すことでしか、もう保てないんです。
 俺がやりたいことは、あの人を殺すこと。
 君に臓器を差し出すこと。
 ナツメさんを生かしてあげたいこと。
 エノさんを、理解してあげないこと。
 ……そうしないと、話した皆が死んじゃうんです。
 そんなの、いやです。
 自分が死ぬことよりもずっと嫌だ、一人でも多く死ぬのを望まれなかった人を作りたかった。俺みたいな人を減らしたかった、それだけなのに。
 方法は罪のない誰かを傷つけることばかりです。
 やってくる結果はお別れです。そんなこと思う価値なんてないのに、それが悲しくて仕方がないんです」
(-308) toumi_ 2022/03/04(Fri) 0:53:12

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


「……うん、」

君から吐露されて来る、感情。
素っ気ない言葉で、けれども優しい声色で相槌を打つ。

知識とは、力だ。
それは己を守る事もあれば、傷付けることもある。
痛みを痛みと認識しなければ、苦しくなく、耐えられたのだろう。……心の傷が消える事はないけれど。


  ──一番辛い思いはここに来る前にしてきました。
  ──死ねと言われたのも、二度目です。


頭の中に、文字が浮かぶ。
いつか君から届いたメッセージ。

 ──俺の死を望む人が国の制度と貴方達だけじゃないことが、一番辛くて。
 ──それ以外が構わなくなってしまったんです


ほと、ほと、とめどなく溢れる涙を、そっと指の背で拭ってから
少しだけ高い君の背に、腕を回す。
拒絶されなければ、子供を宥めるみたいに背を摩り、抱きしめて温もりを分けてやる。

「泣ける時に、泣いとけ。」

いつか自分が受け取って、楽になれた言葉だ。
想いは伝えないと、伝わらない。
(-317) osatou 2022/03/04(Fri) 2:21:33

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


子供の頃、気になっていた子に
わざといじわるをしたような記憶がある。
あれは今思い返せば、その子の気を引きたいだけだった。

「言われなきゃ、分かんない。
 傷付くとしても、ちゃんと知りたい。」

きっと、本音を押し殺して、自分を閉じ込める君が嫌いなんだ。
……やっと自分の心を理解して、君の心を理解出来そうだ。

「お前が死んだら、
 僕が悲しんでやるよ。」

だから、残念ながら、男は
もう君を嫌いだなんて思えない。代わりに死ねとも言えない。


 ──誰かを殺すこと。
 ──誰かを生かすこと。
 ──誰かを理解しないこと。

そのどれもが、君が成すべきこと。
では、男が唯一、君にしてやれることがあるならば



「一緒に死んでやろうか。」


どうせ、一度覚悟をした命だ。
(-318) osatou 2022/03/04(Fri) 2:24:48

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 演劇 アクタ

「あのメガネの人だな。今眼鏡の人の絵見たら
 全部数河お兄さんに見えるかも〜〜〜〜」

「なんてね。話し合いの場で見ているくらいだから、
 そんなに全部にはならない。だろうけどこれ相当そう見えるわ」

 翌日のデイリー失礼メッセの送信先がカイになっていたのは、ここでこの絵を見たことも理由のひとつだったのかもしれない。

  他の誰か何かが見つからないかなと、視線を彷徨わせながら歩いて行く。ぼんやりと何かを考えているような、考えていないようなゆったりとした足取り。

「朝はー…強いとか弱いとかでなく起きないとだからね。
 まぁ弱いと思っているわけでもないが、そうだなぁ…」
(-319) 66111 2022/03/04(Fri) 2:44:22

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 演劇 アクタ

「ほら、朝日ってお綺麗じゃないですか。
 朝と昼と夕方の太陽を比べるなら、
 一番爽やかで、浄化力みたいなの高そうなイメージない?」

「遊召家さんちの小太郎くんは
 そんな感じの理由で朝日に例えられたことがあるんだが、」
 

「俺はそれがすごくいやだった」
 

「天使みたいとか清らかな乙女のようとか、
 大体の例えは流せるけれど、本当にそれだけが、いやだった」

「なんか、いやだったんだ? そのいやが、ずっと残ってる」

「なんでだろうな、アクタお兄さんはなんでだと思う?」

 そう聞いた時にも、視線はどこかの絵。正解を求めているわけではない軽い問いだ。
(-320) 66111 2022/03/04(Fri) 2:45:26

【秘】 演劇 アクタ → 落涙 ユメスケ


「ん〜……」

朝日が嫌い。他はいいけど、これだけが嫌。
──なんだろう?

こういう時にこそ、舞台の脚本にあるような言葉がぽんぽん浮かんで
そのどれもを、違うかな、と、思案。

暫く、間をあけて。

夕日他人と比べないと
 綺麗だって言われないから、とか。」

……だろうか。
考えてみたけれど、一番しっくり来たのはこれだった。

「分かんないけど……
 僕は、コタローの事考えたら
 そうかなって、思った……かな。」

きっと君は答えを求めていないのだろうけど
芸術は、それから生まれる想いは、自由にあるべきだから。

自分なりの答えを、
君に投げかけてやった。


──なんて話していれば、
小さな美術館はあっという間に出口だろうか?
(-349) osatou 2022/03/04(Fri) 13:30:57

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 演劇 アクタ

「ふぅん。…うん、そうだなぁ、あ〜〜」

「他のものが物差しなのはそうかもしんないわ。
 俺の表現って連想ゲーム染みている」

「俺にとっては夕日の方がお綺麗なんだ、多分」

「天使も乙女も、上にくる似たものがないんだ。
 朝日だけ他があった。俺は夕日の綺麗になりたかった」

「今答えをつけるなら、こんな感じ?
 アクタお兄さんがそうやって言ってくれたおかげだな」

「俺を見て考えて、それでおくってくれた言葉がうれしいよ」

 愉召怪のコタくんがここにいることを思わせてくれる。
(-380) 66111 2022/03/04(Fri) 19:37:45

【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ

 君の前に躍り出る。ぴょん、大きい一歩分。

「アクタお兄さんは午後の陽射し、雨上がりの空の人。
 晴れ渡った青空の人ではないけれど、思い浮かぶのは明るい空」

 人差し指で宙を指して弧を描く。君は虹をかけられる人。

「俺、起きた後は雨上がりの空にアクタお兄さんを見るね」

 くるり、振り返って。
 君を見上げて、笑顔でそう言った。
(-381) 66111 2022/03/04(Fri) 19:38:36

【秘】 演劇 アクタ → 落涙 ユメスケ


「なんだそれ、」

やっぱり笑って、君を見た。
自分の言葉を受け取って、笑って、対話してくれる君が
なんだか弟分みたいで、可愛らしくて。

「じゃあ僕は、
 夕陽が綺麗な日は
 コタローを見るとするよ。」

赫く赫く広がる空。
薄暗い雲が透き通って、ヴェールをかけるとき。
君と話した今日の日を、ぼんやり思い出すのだろう。


「……W楽しかったWか?」

ぎ、と音を鳴らして、
君の背を見守りながら、美術館を後にする。

今日のデートは、ここまで。
続きは、紙袋を叩き潰した音の後に。
(-408) osatou 2022/03/04(Fri) 20:58:18
 




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カミクズ(3d)
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おやすみなさい

アクタ(4d)
3回 残 たくさん

埼玉

ツルギ(5d)
5回 残 たくさん

俺はお前のもの

フカワ(6d)
5回 残 たくさん

 

エノ(7d)
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死にたくないよ

突然死者 (0)

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2回 残 たくさん


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