【人】 4年 井田 嶺[随分人影の少ない部室。 首元を叩きながら、扉をくぐる。 秋も深い。外は結構な寒さになってきた。 頭を冷やすのにはちょうどよかった。] 悪いね、サク。任せっきりで。 江藤もごめんな。 [あの爆弾でみんなそれぞれあったんだろう。 散らかったままの部室を少し整える。 戻ってくるなら続けられるよう、しめるならほかの手を煩わせないよう。] あとはやっとくから、食うなり帰るなり好きにしなよ二人とも。 とりあえず少し片づけないとどうにもならないよな。 [片付けがてら、DVDを一枚棚から取り出した。 『ショコラ』。なんとなく、そういう気分なんだよ。*] (268) MakotoK 2020/11/12(Thu) 12:12:23 |
【人】 4年 井田 嶺[戻ってきた>>270のはわかってたけど、自分から声はかけず。 ごみをまとめて、余計な食器を洗って。 映画の音だけでも、甘くやわらかなシーンが浮かぶ。 脳裏にあるそのシーンを思い出しながら、手を動かす。] いいよ。 俺もすっきりしたし、山田さんも吐き出せてすっきりしたでしょ。 それでこの話はおしまい。これ以上謝るのはナシね。 [謝る声が聞こえれば、顔を向けて、きちんと目を見よう。 ちゃんと話しかけてくれただけで十分だよ。] 片付けくらいさせてくれよ、今日何もしてないんだからさ。 山田さんこそ、まだちゃんと食べてないでしょ。 せっかく天音と高藤さんが準備してくれたんだから味わっておきな。 俺がいないほうが良かったら退散しとくけど? [最後の一言だけは冗談とわかる声色で。 いいんだよどうせみんないろいろやらかしてきてるんだから。 気にするくらいなら笑ってほしいよな。*] (272) MakotoK 2020/11/12(Thu) 13:36:33 |
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