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【人】 翠眼 ユンチェ……。 [お腹を抑えたりなだめたりする両手を見やれば、自分の手が顕になっている。 あのひとによって――そんなことを思い出していたら。] ……っ [微かに漂って来る美味しそうな匂いに鼻を鳴らす。 今の自分が、奥底から欲しいものが感じられて。 キッチンの方を見やれば、あのひとの姿があって――厳密に言えば食料の方ではあるが、自分が求めるものが垣間見えて。 手伝おうと体が動かなかったのは習慣や甲斐性が無いせいではあるが、それよりもあのひとを見ていたくて、作られるものを全力で待っていたくて。] (288) Yuun 2021/12/04(Sat) 23:18:42 |
【人】 翠眼 ユンチェいただきまーす! んん…! んまっ、美味しい…!! [やがて水餃子が出て来れば、タレをつけるのを守れたか怪しいぐらいの勢いで。 顔も腹もしぼんでいたが、また、このひとによって自分が満たされて心からの笑顔で食事を楽しんで。 そしてこんな華奢な体でありながら、あのひとの家の朝ごはんがなくなるぐらいおかわりもしっかり頼んだ。*] (289) Yuun 2021/12/04(Sat) 23:21:02 |
【人】 翠眼 ユンチェ[食べれば食べるほど―― このひとが、ユンチェの妻となる可能性が遠くなって行く。 伝え聞くには離縁して戻って来たらしい。 その際に元夫がどうなったかは偏見の類だが、何であれ結婚生活を全うできなかったのは確かなわけで。 ……裁縫も料理もこれだけ上手な女性が、離縁しなければなかったなんて有り得ないと思ったから。] 美味しいです、とても美味しいです 僕が先にいただいちゃっていいのかな……あ、今さらな話ですよね [なので、他の人に嫁ぐのであろうと思った人の料理に遅すぎる罪悪感を少し覚えたものの、向かいの席で見守ってもらいながら、大半の至福のひとときにが勝ってずっと浸っていたり。] (300) Yuun 2021/12/05(Sun) 0:18:38 |
【人】 翠眼 ユンチェ僕は―― [このひとに伝えるべき名前はユンチェで。 だけれど――] …――、ツェン、といいます [このひとと視線を結んだ上で、ユンチェではない名前を紡いだことに自分で驚いた。*] (302) Yuun 2021/12/05(Sun) 0:22:48 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオン[それより先か後か、あるいは最中か。 向かいの席から手が伸びて来て、その指先に見とれていたら――] あ… [もちろん化粧なんてしたことないけれど。 でも餃子の油で光沢が出来ていた唇に、その指が触れて滑って――] …っ [その感覚が離れて失っていく余韻に糸惹かれるように、少しだけ――口だか身全体だかが追いかけた。 このとき、なぜ目を閉じたのかはよく分からない。*] (-78) Yuun 2021/12/05(Sun) 1:08:41 |
【人】 翠眼 ユンチェ…えーと この話というか名前は内緒でお願いします…… 僕はくん付けは別に構いませんので…… [出してはいけないものを出してしまったのを取り繕って。 当たり前だがこの名前がこのひとの夫候補の名前として聞いている可能性はゼロなわけで…… …――あれ? ということは? ……理屈上、何か思い至りそうな事柄がありそうな気がしたけど、満腹になったせいで頭が働かない。] あ、それぐらい僕でも出来ますから ごはんのお礼もできてませんし……あと服のも [洗い物に行きかけるのを見送ることはせず、せめて手伝わせてと共にキッチンに。 全部やるつもりではあったが、皿の収納先とか聞くためどのみち呼ぶことにはなるはず。**] (306) Yuun 2021/12/05(Sun) 2:13:44 |
【秘】 翠眼 ユンチェ → シオンふがっ!? [求めた唇は刺激を満たせずに……代わりに鼻をつままれてたしめられた。] 美味しくないってことはないと思うんですけど…… [お預けをくらったまま、テカった鼻先を向けて背中を見やった。**] (-80) Yuun 2021/12/05(Sun) 2:18:44 |
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