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![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>127 ニコロ 「背負う……背負い込む、か。 良いですか。誰かがやりたいって言うんだったら、 俺は喜んで業務の一つ二つ寄こしてやるってんです」 ただ能力も意欲も持ち合わせた者は少ないものだから。 効率や──幸福指数の総量を考えれば己が呑み込めばいい。より上に預けるというのは流石に礼儀がなってないと分かるし。 「あともう一つ。……あんたの知っての通り、 俺はこれでも自己主張が強いタイプじゃないですが」 「手を焼かせず、困らせるのは結構好きですよ」 本当に甘味が欲しかったわけではないが、それを聞き入れてもらったら溜飲が下がるというもの。 ピザをひと齧りして、広がる秋の風味に悪くないと頷く。 「本当はビールでも飲みたいですが…… オレンジジュース辺りで勘弁してやりましょう。 きっとコーヒーゼリーかティラミス等が合いますね」 濃厚なチーズにはさっぱりしたものが合うだろう。 兄貴分にちょっかいをかけつつ適当に食に想いを巡らせるのは、それなりに息抜きになって悪くない気持ちだった。 #商店街 (135) backador 2023/09/10(Sun) 16:47:31 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ「はい。あなたが勝手に学ぶんです。……ただ、やり遂げることを約束するところくらいは評価してあげますよ。 それが口だけでないことは知りましたからね」 面倒なものをある程度飲める相手だから、 学ばせる程度ならば煙たがりもしないでやろう、という形。 「思う儘にはいかないですが、うまく伝わればそれだけ成果で返してくれる。 それが好ましく思えるのは向いている証拠でもありますね。──……それは教えたくて教えてるわけでないことを肝に銘じるように」 「ああ?はあ……予定は合わせませんが、空いてたら別に。 どうしても行けなければ写真かメモは用意してやります」 そして一度面倒を見ると決めたら、それなりに律儀なのだ。 植物に対する姿勢と共通している。性分ともいえる。 (-519) backador 2023/09/10(Sun) 17:08:45 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>140 ヴィンセンツィオ 「季節は、秋からの方がお好きだったりしますか?」 同じくそれなりに忙しない業務らをやり過ごして、 仕事場で顔を合わせるより幾分か険の抜けた男は、その印象と似た伸び伸びとした声で伺いを立てる。 折角の暇な時間を邪魔してしまうのも申し訳なく思って、すぐにでも別れられるように距離を保ってはいたが。 「印象、あるいは偏見の話ですが、そう見えたもので。 厳粛且つ、どこか風情のある空気感が似合うと」 知らない一面は誰にだってあるのだろうが、春や夏の陽気に心動いている様子はあまり思い浮かばなかったものだから。不愉快に思われないといいが。 #街中 (145) backador 2023/09/10(Sun) 20:00:35 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「生き方って簡単に変わるものじゃないんですよ。 それが最善だと信じているものを、今更曲げるのは猶更」 失望されてはならない。失敗してはならない。 能力を示すことしか取り柄がないのだから、止まることはできない。親しい人は皆価値を持つが頼りないから、苦役を代わってやらなければ。 「共に不幸になることをよしとできるなら……それもいいんでしょうね。でもやはり、それは俺を好いた人の自分勝手な、自己満足でしかありません。 傷つけるのすら許容してしまったら──まず俺が壊れます」 女を不幸にする男に価値はないから、背負ったならば応えたい。 けれど、自分にしかやれないのに、できない≠ニいうことを───もしもう一度認識してしまったら、とてもじゃないが今度こそ折れてしまう。そんな気がする。 これだけ足掻いてまだ少年のころから何も変わっていなかったら、最早生きていて何の価値がある。 根は本当に、ひとときの個人の利益より、常に全体の最善を進んで選び取るような男だ。自己犠牲を持っているというより、下手に自分を擲つのが最も効率的だったから、今も皆の幸福に還元されていくと信じて疑っていないだけの。 その歪みは幼少期から劇的に進み、生半可な言葉では正せないところまで来てしまっていた。 「……結果的に、俺を力尽くで捕まえて、 何しようと勝手に喜んでるような女ならばマシそうに思えるのは……勘弁してほしいな。一生の頼みで見逃してもらいたい」 相手がそうという訳ではないが、困ったような視線が向く。 目の前にいるのが幼馴染でもなければなるべく完璧な姿でいたいのに、こうして弱みを見せてしまっているのは、良い傾向なんだかどうなんだか。 (-545) backador 2023/09/11(Mon) 8:46:35 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>155 エルヴィーノ 「おや、私が早死にしたら清々しませんか? ……やれる仕事をやっているだけであって、そのやれること≠ェ増えてくれれば上々。出世に求めるものと言えばそれくらいですから」 同期達がとっとと出世してくれていたら私の仕事ももっと楽だったかもしれませんね。 そんな嫌味を付け足しておくのも忘れずに───とはいえ、言葉の節々で触れている通り、昔から大抵の物事は自分でこなして、押し付けたりするどころか態度はともかくとして手伝いを申し出ることさえあったのだが。 「各々が各々の望むポストに収まってたらいいでしょう。 勿論、能力と向上心に見合うなら、ですが…… だから現に私はあなたの仕事には口出ししてませんし。 それよかよっぽど見るに堪えない生活がありますからね」 単純な寿命によるお迎え、という点ならばそっちのがよっぽどではないんじゃなかろうか。 コーヒーを傾けては、わざとらしく肩を竦めていた。 #警察署 (167) backador 2023/09/11(Mon) 9:08:06 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>152 ニコロ 「書類仕事に関しては最も期待してません。 寧ろ振ってもらえると思いあがらないでください」 自分だけじゃないにしろ、誰が手伝ってると思ってるんですか。そんな意図が呆れたような声に滲む。 「割り振りも仕事のうちの一つですから、 決して怠らないようにはしますがね。 大抵は俺がやってしまった方が早いので…… ……ああでも、人と接するような仕事は任せますよ。どう考えても俺には向いていないものなので」 社交性に溢れている性分でないのは明らかなので、 それは大義名分として扱える。数少ない隙ではあった。 「へえ。あんたに実現不可能なことを遠慮して言っておらず、真の形態を隠し持っているとしても?」 一度向くのは、冗談とも本気ともとりづらい薄い笑み。 それはすぐ解かれて、いつもの嫌味のある笑顔に変わるが。 「なんて。こういうのはガチで困らせないから、 愛嬌がある程度に留まるんでしょう。 俺は、あんたより手のかからない男なんでね」 #商店街 (168) backador 2023/09/11(Mon) 9:23:16 |
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![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>165 ヴィンセンツィオ そのまま進み。ふと歩調を合わされていることに気づけば、遠慮を捨てて並んで歩き始める。 「景色も見せる顔を変え始める頃。そこに付加する出来事があれば感じるものもひとしお、ですか」 風を、視線を追いかけて向けた目は、近場に咲く花を愛でるのに適しているもので、何か特別なことを思うには至らなかったが。にしたって風流だなくらいは思う。 「御冗談を。慕うことはあれど、 まさか悪い印象を抱くようなことはありませんよ。 これから帰るところです。一度商店街に寄りますが」 園芸用土を切らしていたのを思い出して、と語る。 警察署から離れる時は、なるべく疲れや義務感を残さないように。普段から物事を切り分けようとする男ではあるが、今日はいつにも増して気分が軽いようであった。 #街中 (170) backador 2023/09/11(Mon) 10:36:22 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「それを言うなら、曲がりなりにもデートだというのに、 こんな話題を止めなかった俺にも一定の非がありますよ。……でも、そうですね」 「救いがあるとするなら、あなたはそんな気持ちで口を開けるくらい、あまり嫌がらずに聞いてくれた。俺の失態ではないと思わせてくれる───だからあまり気に病まないで」 結局のところ、一口に語ってしまえば女を曇らせる趣味が全く無いわけであるからして。育ってきた環境による人生観が違っていても、踏み込み切れず真に寄り添えることが少なかったとしても、相手を尊重する気持ちは変わらないのだろう。 「案外、耐えられないほど苦しいと思ったら、 なりふり構わず重荷を投げ捨てているかもしれませんしね。 その時は喜んでフィオレさんの所為にするとしましょう」 皮肉や軽口を、反対にある程度の受容として扱う。少々珍しい言いぐさであった。 言葉は決してこの男を変えることはなかっただろうが、その事象とは別に、積み重なるある程度の信頼というものはあって。つい口が滑るのもそういう理由、という言い聞かせを当人が行っている。 「目下で俺が考えるべきことは、 迂闊に理由を作らないように動くことだけですね…… 恨みを買う振る舞いというのも難しいものだ。 俺はこんなにも難儀な人間であるというのに、ね」 つり合いでも取るかのように、更に遠ざけるような言葉は吐くのだが。宣言通り濃いエスプレッソを頼んでは、翻弄されて疲れ切った顔。 (-562) backador 2023/09/11(Mon) 17:46:01 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>178 ヴィンセンツィオ 「毎年来るから、その都度楽しめる人の方が豊かに生きられる、という訳ではありませんか。 ……花を通せば季節は大体感じられると思っていましたが、 俺は少々、植物以外には無頓着すぎる気がしますし……」 季節に不随する思い出、無いな。対して思い出そうともしていないが、あまりにも記憶の比重が偏ってることくらいはすぐに分かった。 「それもまた……嬉しいですが買い被りすぎですよ。 ええ、季節が変わる、ということは、 種蒔き時期でもあるということに他なりませんから。 育てたいものがあり、それに適した土があり…… それがつい最近思いついたものだと、 事前から備えておくというのもどうにも難しくて」 今はまだ、向かう先までも合わされたことには気づかない。 気づいたところで一枚上手を行かれた、と感じる程度でやっぱり気まずく思ったりなどはしない。 #街中 (182) backador 2023/09/11(Mon) 18:47:06 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>173 ニコロ 「あーあ、面白くない。 やっぱり少しは無理難題を言おうかな」 そうは簡単にできないことも見透かされていそうで、本当に癪である。ハッキリ言って感謝こそしてはいれど、そんな何でも吞み込めてしまいそうな面構えが面白くないのだ。 俺にとってはずっと何から何まで憧れの兄貴では居てくれやしなかったくせに。独り相撲とさえ言えよう。 「アリーチェも、或いは他の同僚の十分手がかかるから、 あんただけの特技なんかじゃありませんよ。下の方向に競うのも大概にしてください、ガチョウの脳でも持ちたいんですか?」 軽口に対する皮肉の応酬。少し歪みはしつつも、未だ親愛の形として留まっている、情の形だ。 「……ピザが冷める前にはとっとと行きますよ。 迷わないでくださいね。道のナビゲートは専門外ですから」 #商店街 (184) backador 2023/09/11(Mon) 19:03:50 |
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