人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ

 
「……やっべ……んぁー…あー……」

起きたら覚えていた。あらゆる事を。
覚えてないと誤魔化せばいいのに、それができない不器用な男は、とりあえず顔を覆ってベッドに沈み、暫くしてノロノロと起き上がって身支度を整える。この間に貴方も起きるか、既に起きていたかもだが。

「────。」

着替えた後、楽器に手を掛け、一音、僅かに弾く。
やはり、死んだ音のままだった。同じ音階は出ているはずなのに、それに覆い被さるような気持ち悪さが音に張り付くのだ。

手は、動く。それでも真面目な男はサボりはしなかったから、譜面は覚え切っていたし、手は柔らかい。それを確認すれば、珈琲でも用意するだろう。
(-112) poru 2022/01/22(Sat) 14:07:43

【人】 酔吟 ミズガネ

>>+1 アマノ

何も聞こえない。何も聞こえない。何も聞こえない。

  『
俺は、ここに居るんだぞ


貴方が何を言っても、男の耳に届かない。
何を言っても貴方は居ないのだ。
何を言ってもお前は居ないだろ。

「──こんな事なら──」

守ろうと、してくれてたのに。
聞くのだって、情に厚い男だ。
何か、言うつもりがあったかもしれないのに、

──何の言葉も聞かぬまま、全部、自分の手で壊した。


 
「なんで生きてるんだよ」


「俺の演奏が、魂がクソだって言うなら、
 
俺を、俺を殺せよ、殺せよ、なあ!!
 一度もろくな音出さないお前が!お前が!!」


また振りかぶった。
何でこいつは壊れないんだ?
何で俺の心ばかり壊すんだ?

楽器は一人一人に渡される専用のもの。相棒にすら近い。じゃあ、俺、こいつに裏切られてばかりだ。

「俺を殺さないなら、
 お前が死んじまえッッ!!」
(17) poru 2022/01/22(Sat) 14:22:49

【人】 酔吟 ミズガネ

>>16 イクリール

「……ぇ……、ぁ、……あ、……く、リール……」

『お前が死んじまえ』

そう叫んで、また叩きつけようとした時、貴方の声が聞こえて。
動きは止まった。ただ、貴方の顔を見つめて何かに怯えたように、男はじり、と後退りをする。

「……く、来るな。……いい、俺はいいから……」

手首から流れる血が手をつたって楽器を
に染める。
──それすら、いつか消えるのだ。
そんな存在と当然知っていて、でも壊そうとせずにはいられなかった。

「……も、……いやなんだ。……触れただけで呪うかもで、……それでもし、お前まで、殺したら。俺は、もう……だから、来ないでくれ、頼むから……」

貴方がそばに寄ろうとするならそれを制止して、そう言う。
何かに怯えるように、触れられるのを恐れるように、意地でも貴方と己の体が接触しないようにしようとするだろう。
(18) poru 2022/01/22(Sat) 14:35:00

【人】 酔吟 ミズガネ

>>19 イクリール

「……そうだと、俺も、思って……
 でも、でも『想定外』が起きたんだ、何ももう、」

貴方の手を払いたくはない。傷付けるのはわかりきってる。だからその手を払わないし、受け入れないけれど、その薬だけは自分でやるとばかりに受け取る。

「……今までがどうとか、信じられねえよ……」

指先ひとつ触れるのすら、今は怖いから。
乱雑に出血がひどいところからハンカチで拭って、押さえて、そうしてポツポツ、目線を逸らしたまま話し出す。

「……何より、『人殺し』の手でお前に触れたく、ない。俺は何もない男だから、唯一、……腐っても、そう言うのだけは、……しないでおこうって、決めてたのに……全部、全部終わりだ……

 ……俺が、アマノを、殺したんだ」
(20) poru 2022/01/22(Sat) 16:31:03
ミズガネは、ひたすらに「ごめん、」と謝り続けている。殺した彼か、目の前の彼女か、あるいは両方に、ずっと。
(a6) poru 2022/01/22(Sat) 16:32:24

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……ぇ、?……イクリール……」

自分の隣、と言う言葉が出たから、そうだな。と、言おうとしていた内容が吹っ飛んだ。「あー……」と、落ち着かなさそうに口元に指をやる。言われ慣れてなくて、こう言う時の返しが本当に自分は苦手だ。余計に不甲斐ない。

「……その、……本当に、2人とも自由になれる世界が見つかれば……お前にも、世話とか面倒、俺の生まれでかけない、なら、……」

「……そう言うのも、いいかもしれねーな」

まだ、この時。誰も殺してなくて。触れるのも怖くなくて、だから言えた言葉。でも、それでも本音の言葉でもあったのです。

「……どーなんだろうな。んなわけねえ、って言えたらよかったんだが、生憎俺は魂の色なんぞ見えねえ。この異変が、何で起きてるか、国の奴らもわかんねーのにわかるわけねぇよな。はは。……そうか」

貴方の言葉を、穏やかに聞いている。だって貴方がそう言うと言うことは、『家族』とそう言う事を幸せに行えていたと言う事だ。

他者に、それどころか甘やかされる子にさえ嫉妬もする男だが、彼女が幸せな事には不思議とそんな感情は湧き上がらない。むしろ、嬉しかった。

「……母上は、俺のこの性質のせいで散々心を痛めて、病んじまった後、そのまま体力が戻りきらず死んじまった。……悪い人では、多分なかったんだが、家族らしいことは殆ど覚えてねーな。兄弟仲はもう見下されてるんで諦めてるしよ。……だから、家族って言葉が眩しいな」
(-113) poru 2022/01/22(Sat) 16:52:08

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……へ、……
にぁ、なに!?」


突然のことに余りに気の抜けた声が出た。平常時のハグならまだしも、こんな押し倒された状態でそのたわわで弾力のある胸を押しつけられれば、普通の童貞もどきが耐えられる訳もありません。

顔を赤らめたまま、呆然と胸に顔を埋める貴方を見つめている。そのまま頭を撫でる甲斐性が、と言うよりは余裕がゼロなのだ。煙草の匂いと、宮仕えだからでしょうか、お香のような品のいい香りがするだろう。

「……って、お前、は、初めてって……女の初めては、大事だろ……それこそ、下手な俺なんか、とか……

え!何でそこそんなに食いつくんだよ!?」

割と既にあっぷあっぷ。もはやずっと顔を赤らめながら叫んでいる状況。たゆんの感触に色々発情してしまったのか、完全に上に乗っているなら、男のものが反応して貴方に当たるのに気づくかもしれない。

「……え、女とは一回だけだし、なんか手解きだかで、相手にされただけで、……あ、頭真っ白で何も覚えてねえよ……」

家柄の問題で、要するに筆おろし的なあれだろう。尤もこの性格なので全て忘れてるようだが。女とは、なのが色々と更におしまいな男に拍車をかけているが、その辺を誤魔化すのがド下手なのも、この男である。
(-114) poru 2022/01/22(Sat) 17:03:42

【人】 酔吟 ミズガネ

>>21 イクリール

「……お前と同じくらい、馬鹿で、お人好しで、……優しくしてくれた奴だったよ。……だから、俺の殺しの依頼、受けときゃ……少なくともてめぇは死ななかった、のに……」

言い草から、貴方は覚えているだろうか。
貴方に毒薬を作って欲しいと依頼した時、もう一つ「殺してもらう」と言っていたのを。その相手と推測も容易だろう。

しかも最終的には断られるほど、この臆病な男は懐いていたし、恐らく父性を重ねていた。……貴方に母性を重ねているかはまだ、わからないが。

「……音を、」

「聞いてみたいって言われたから、聞かそうとしたんだ。当たり前だが最後までじゃない。ほんの触りで、ひでぇし、聞くだけで苦しくなるだろって……ほんと、いつもなら、平気だった短さなのに、……血、吐くし、慌てて止めても、悪化して、……」

手の中のハンカチが強く握りしめられる。
その後どうなったか、この様子で、殺したと言い切ったなら、何が起こって何を見届けて、『原因』を許せない心理は、貴方にはわかるだろうか。
(22) poru 2022/01/22(Sat) 17:20:28

【人】 酔吟 ミズガネ

>>23 イクリール

「……そうだよ。だから、俺より、もっと、……?」

彼の職を知っていると、完全にいい人か、それは主観になるのかもしれない。それでも男は、情に厚い彼をいい人と即答する。主観なら、男の答えはそれしかないから。

「……なんとかって、どういうことだ?
 死体も、目の前で消えちまったのに……」

けれど、次に聞こえた貴方の言葉に訝しむ。励ましや慰めの言葉ではなく『何とかしてみる』とは、死者に対して何かできる手段があるとミズガネにはてんで想像ができない。

尤も、厳密にはここの人間は神隠しに近い状態にはなってもイコール死ではないのだが、そんな仕組みを男は知らないから一層だ。
(24) poru 2022/01/22(Sat) 18:04:07

【独】 酔吟 ミズガネ

反魂絶対そこだと思ってたよ!!!でもまあこれでアマノ蘇生の理由としては、変ではないかな……?ヘビメタバンドマンのライブパフォーマンスのようにひたすら楽器を朝から破壊していた甲斐があったな……
(-117) poru 2022/01/22(Sat) 18:05:31

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

 
「……未知ゆえに人は怯えるんだろ。魂の色が綺麗だったら、それはそれで俺の楽器が兵器な理由もわからなくてもっと境遇は悪化してたかもな。……"寂しかった"、のか、俺は。それすらもう、曖昧なんだ」

ややぼんやりとしてから、「ずっとここでもかまわない」と言う貴方の言葉に苦笑する。ここがどんな場所か、まだわからないのだ。もしかしたら人喰い屋敷の可能性もある。そんな気を抜いてはいけない場所だとわかっていても、もし、ずっと平和なら。

「……そうだな。誰も俺達を知らない、ここで。あるいは外があるなら、そこで生きていきたい、かもな」

カナリアでも生きていけるそこがあるなら。金糸雀を導く魔女は、それはもう女神ではと思ったが、キザすぎると飲み込んで、それからは言葉を切って、貴方との行為の方に集中し出しました。▽
(-118) poru 2022/01/22(Sat) 18:14:06

【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール

「……い、イクリール……でも、そんな……大事ならやっぱ……あ、ぬ、脱げるから、別に自分で……」

緩めてもらう感覚がそもそもくすぐったくもあり、気恥ずかしくもありで、羞恥に耐えきれない男が自分で脱ぐと宣言しだす。最もその訴えを聞くかは貴方次第だが。

「…………。ど、どんなって、……い、言わないとダメなのか?これ……」

羞恥プレイにも程がある。女相手ならまだしも、女じゃなければ、なんて、そもそも話しても引かれるのではと今更すぎる心配をしている。後悔も時既に、というやつだ。

「……ど、どんなって、……女相手だと、……悪いだろ、下手だし、与えられないし……だから、……」

「……お、男と数回……あ、待っ、ほんと脱ぐ、からっ……っぁ、……う……」

基本的に考え方が後ろ向きまっしぐらだったが、まあ要するに一応女子供嫌いと言いつつ、責任や相手の事を気遣えば自然と相手がそっちになったらしい。

まあ、この有様だ。とてもタチネコで言うタチをやった事があるとは思えない。最後に貴方が手のひらで胸元に触れた時、乳首に触れれば一瞬声を上げた。本人も気づいて死ぬほど気まずそうに目を逸らした。
(-119) poru 2022/01/22(Sat) 19:22:08

【人】 酔吟 ミズガネ

>>25 イクリール

ふわりとかけられたストールを軽く握る。血で汚すわけにもいかないから、クシャクシャにしてしまったハンカチで薬を改めて塗るついでに血を拭う。

「……何とかって、いや、良い子にって……」

その間にも、時間が経ったせいで楽器は元のまま、完全に戻ってしまって。慰められたりするだけならまだ収まらなくて暴れていたかもしれないが、『何とかする』と言われれば、冷静さが僅かに戻る。

「……くそ、
……誰かに世話になってばっかじゃねーか……」


情けない、不甲斐ないの気持ちが溢れかえるも、何もできる事もなく。言われた通り、良い子に……はさておき、すくなくとも悪い事はしないように、楽器を捨て置きたいのを堪えて、引き摺るようにどこかに去っていった。
(26) poru 2022/01/22(Sat) 19:28:32
 




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