人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【独】 マスター エリカ

/*#m_ヴィンセンツィオ
流れよ、永遠の川よ! オペラだ〜〜

『外套』(がいとう、Il tabarro )は、
ジャコモ・プッチーニの作曲した全1幕のオペラである。
パリ・セーヌ河畔に暮らす荷物船の老船長が、若い妻を巡る争いがもとで
部下の若者を殺すさまをショッキングに描く。


( ´ω`)…?
どういう状況で言われたセリフなのか後でちゃんと見よう。
(-480) 66111 2023/09/23(Sat) 0:16:34

【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ


短く、けれど確信めいて。

静かな店内に落とされた言葉は、不思議と。
確かにそうであると、そう思わせるものだった。

「そうですかぁ」

ぽつり、そう零す。

「じゃあ、お掃除もサボれませんね」

なんて、小さく笑って冗談をひとつ。

その言葉が確かであると思わせるのは
あなたがほんの少しだけ互いの秘密を知り合った、
他人よりも近い距離の、勤務先の主人だからだろうか。
(-481) unforg00 2023/09/23(Sat) 0:23:12

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

貴方のまろい頬を涙が転がり落ちていく。
少年じみた首筋に玉の汗が浮かんでいる。
反面男は涼しげで、触れる手に熱はない。
けれど。
至近の双眸だけがめらめらと燃えていた。
獲物を見つけた猟犬のそれに似た三日月。


なんで ・・・?」

明らかに、この男は笑っている。
声だけではなく視線に滲んでいた。口の端に、鷹揚な態度に、場違いな満悦と愉楽が垣間見える。

「はは」
「お前」
「そればかりだな」

まるで父親が子どもを嗜めるような口調で言葉を紡ぐ。

「まさか本当に何も知らないのか?」

貴方の。
頬に、男の手が伸びた。


そのまま。
身を引かないなら────僅か、唇が重なって。
(-482) rik_kr 2023/09/23(Sat) 0:26:16

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「ノッテ印のタピオカドリンクですよ。
 
もういっそボスの顔を刷ってマスコットにしましょう


誰かに聞かれたら怒られるどころでは済まない冗談。
自分の手の届く範囲にいる大切な人間をぜんぶ掬い上げて、幸せな温かい南の国へ。
そうなればいい、いざとなったらそうしてやる。
半ば夢のような言葉は、約束にするには非現実的すぎた。

珍しい貴方の弱音をじっと静かに聞く。
共感を覚える点もあるし、そうではない点もある。

「じゃあとりあえず、俺を信じてください。
 絶対捕まらないで逃げ切ります。頑張ります」

「もしバラバラになったら俺が皆を迎えに行きます。
 来年には免許も取れるから、ピカピカの赤い車で」

そうならない方がいいのは承知の上。
何の根拠もない言葉だ。この男には強固な後ろ盾も、何か特別な力があるわけでもない。金も権力もなにもない。
貴方が何を抱えているのかも、知らない。

「そうしたら、怖かった気持ちが分からなくなるくらい、
 ロメオさんはずーっと幸せになれるかなあ」

そうした気持ちは、祈りと呼ばれるものだった。
(-483) NineN 2023/09/23(Sat) 0:27:08

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

男は、初めてその表情を歪めた。
貴方の在り様、考え方、それが今曝け出されて。
これが本当の貴方なのか、と。

「お前の役目なんざ、知った事じゃないな。」

吐き捨てるように言う。
気を遣った俺が、馬鹿だったのかもしれない。

「大体、俺の無実を証明するものもなけりゃ
有罪を証明するものもない
、の間違いじゃないか?」

貴方をじっと見据えて笑う。
実に滑稽じゃないか。

「俺はダフネを殺したなんて一言も言ってねえし
これ以上時間を掛けたって答えは同じだ。
さっさと諦めて次のお役目とやらに向かったらどうだ。」

だったら自分に無駄に時間を費やせばいい。
この愚かな法に鉄槌が下るまでの、時間稼ぎにはなるだろう。
(-484) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 0:32:35

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ

「おお、そうだな。おっかなくて震えあがるね。
 天下の警察サマで犯罪者がデカい顔してるから」

睨まれるとおお、こえ〜。そんな風に声をあげた。

「へぇ、そんな機能が?そりゃ知らなかったな。
 機械音痴なもんでね。中に入れたのも
 適当な店で買ったレコーダーだし。
 最近あるだろ?『ハッキング』って奴?」

けろりと吐いて・・・みせる。
何を、とは指定していないのが悪いとでも言うように。

「ははあ。そりゃ大変だね。簡単にストレス溜めて、
 苦労が絶えないな。薬物?そりゃ調剤免許もあるしなあぁ。
 おっと、だからってその辺の子供に配ったりはしないぜ。
 これで『先生』なんて呼ばれてるくらいだからな、ハハハ。
 俺がこうやってさっさと話す、協力的な奴でよかったろ?」

変わらず、にやけ顔で形式上は質問に答える。
実際調剤免許も捜査の一環で発見されるだろう。
これに関しては本物だ。何故取得したかと聞けば
『趣味で』程度の答えしか返ってこないだろうが。
そうして苛立つその仕草を見て、一度息を吐くと口を開いた。

「手を煩わせる気はなかったがね。
 入るなりケツを蹴り、法の下に平等って言葉を忘れ、
 『パパ』の盾を使ってデカい顔してるような奴に
 素直に従えってのが無理筋だと思わねえ?
 逆の立場ならすらすら喋るか、あんた?」
(-485) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 0:34:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

そうやって笑い合ったあの日、こうなるなんて思っていなかったのは女もおなじ。
あたたかな日差しの下でうとうととまどろむような、本当に幸福な日々だった。
同じ言葉を違えることなく言えるのだから、女にとっても些細なものではなかったのかもしれない。


「そおですかあ。よかったですねえ。」

それを他人事のように切り捨てて、そうやってここまで歩いてきた。
これまでの幸せな日々を削って。全部嘘だったと騙って。

それだというのにまだあなたは、やさしい、甘いことをいう。
触れる髪すら震わせながら。それが女は、
とても█しい


「――そう思うんならあ」
「もお、この話はやめにしましょうかあ。」
「ただでさえあたしの秘密を1個知っちゃってるんですしい」

歌うように間延びした明るい声。
するりと指先をあなたから離すと、かつ、かつ、革靴の靴底を鳴らして2歩、あなたから離れた。

「…誰にもあたしのこと、話さないでくれるならあ」
「見逃してあげましょお」

「大サービスですよお、アリーチェさん。」

女は、嘘つきだ。見逃してなんかやるつもりはない。
だけどこう言って裏切れば、自分を今度こそ恨んでくれるんじゃないだろうか。
前の2人では失敗したから、今度こそ

…そんな思いが確かに、女の胸の中にはあった。
(-486) oO832mk 2023/09/23(Sat) 0:38:45

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

男は、君が語り終えるまで、
いつも通りの様子で全てを聞いて。
緩い瞬きを繰り返し、やがて海の向こうへ視線を送る。

「…君の言っていることは、よく分からないが」

「こう見えて自撮りはしないタイプで、
 猫の写真はフォルダにない。俺は撮らない。
 家族は生みの親とは別に育ての両親とその実子である弟が一人。
 職場では至って真面目に生きてるさ、俺はね。
 怪我は……心配してくれているのかな?
まだ
平気だよ」

「これくらいのこと、わざわざ調べる必要はない。
 君が聞きたきゃいくらでもくれてやる」

聞きたいのはこの言葉ではないのだろう。
それでも、今崩せばこの先もまともに息が出来ないと。
最後まではやり切ることを決めたからこそ、
傷による症状を無視して、笑顔を浮かべ続ける。

緩い瞬きを繰り返す。
その額に滲む汗は、決して動揺からのものではない。

(-487) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:42:36

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「隠してたんだから、分からなくて当然だよ」

あなたの言葉に苦笑する。

「あんまり気にしてなかったんだ。
 別に、酒と薬で倒れず済んでたし……悪い夢は、過去を忘れるなって言ってるような気がしてたから。
 まぁ……食べれなくなったのは問題だけど……キミ達のおかげで飢えずに済んでるしね」

これまで、自分が傷つくことには無頓着だった。
大事な人に幸を押し売りすることだけが目的で、それを成す時に必ずしも自分が居る必要はないと思っていたから。
そんなだからこそ、大事な人を増やしたくなくて。
自分が傷つくことで、大事な人が傷つくのなら、それをしては駄目だということも、学んだ。

「だから、謝罪は要らない」

大丈夫だよ、今だから話せた。
それだけだ。
(-488) eve_1224 2023/09/23(Sat) 0:43:16

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

要らない。こんなもの、要らない。
気持ち悪い、死ね。死んじゃえ。
殺す勇気もないくせに、汚い言葉で
ソレ
を罵り続ける、
馬鹿な女の夢を、繰り返し、見続けていた。

だから俺は、あの日からずっと、要らないものだ。

俺は、無敵な人間リヴィオ・アリオストであることが己を守る術で。

嘘ばかりの仮面は臆病さを、劣等感を隠すため。
自分を守るための仮面だったというのに、
"嘘"に抱かれる憧れや期待、優しい眼差しが怖かった。

引き取ってくれた両親は優しい人達だった。
実子が生まれるとわかるその日までは、
多分、きっと──愛されていた、はずだった。
俺は、本物実子には、なれない。

ずっと、人を、愛する方法が分からない。


全てに疲れてしまった。壊して、消し去ってしまいたかった。

無敵な人間であることも、嘘ばかりの俺も。
本当の俺本物は誰かにとって、必要とされる人間ではないのだと。
【A.C.A】になる利用される道を選んだことで、終わらせようとしたんだ。

この道を誰かに理解されようとは、思わない。

(-489) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:44:58

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「……なかったことにする必要もないさ。
 それを判断するのは君で、俺じゃない」

「………君を捕まえる利点も、分からないな。
 何故、そんな提案をするんだ?
 答えてくれよ、ルチアーノ。何がしたいんだ?」

「君はなぜ俺に、それを望む」

【A.C.A】であるとは、口にしない。
しかしそうではないとも、口にはしない。

君が知っているか知らないか。
そんなことよりも、
君の
利点になるとは思えない提案を
その提案を今ここで、告げる理由が知りたかった。


だって俺は、君の全てを知らない。
(-490) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:45:27
リヴィオは、"  "な人間だ。
(a18) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:47:02

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「あいつ、訳は知らねえが随分な過激派でな。
 前に一回とっ捕まって酷い目に遭わされた。
 普通尋問中に根性焼きなんかするか?されたんだけどよ」

「A.C.Aの連中から睨まれたのも多分そういうとこだろ」

まだ痕残ってんだよなあ、と首元を指先で叩く。
巻かれているのは喉仏を隠す為の包帯でもあるが。

「世の中はそう簡単にはいかねえな。そんならいっそ
 署長代理殿一人ぽっちやるよりは盛大にやっちまった方が
 よっぽど気分良いかもしれねえな。
 いよいよ半グレから一般市民まで不満も高まってるだろうし」

ちょっとした暴動くらいは起こせそうだ。
とはいえボスでもお手上げだったら、のたらればでしかないが。
いい感じに酒の回った人間の会話だ。

「ふうん、弟ねえ……弟分ってとこか?
 俺もダヴィードの奴がとっ捕まりでもしたら
 流石にじっとしてられねえかもな。ま、善処はするが」

「じっとしてられなかったら一緒に車でムショに突っ込むかあ」

とんでもないランデブーのお誘いもあったものだ。
このままだと最悪4チーム率いる事になりそうだしなあ。
呟きつつフライドポテトを抓んだ。善処はするつもりだ。
(-491) unforg00 2023/09/23(Sat) 0:51:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

革靴の底が鳴る。こつ、こつ。
牢獄を繋ぐ通路。…目当ての場所まで、真っ直ぐに。

「…ミネ」

とある牢獄の手前で立ち止まった女は、底に収容されたあなたへ声をかける。
今は、眼鏡を外していた。
不安げで悲しげな面持ちが、そうっと檻の中を覗く。
(-492) oO832mk 2023/09/23(Sat) 0:56:11

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方が身を震わす度、貴方が声を上げる度、男はひとつの強い衝動に駆られた。
噛みつきたい。
噛みつきたい。噛みついて、肉の柔さと僅かな弾力を感じたい。
けれど今それをするのは体勢的にも難しくて、それよりももっと繋がりたくて、
だから男は我慢していた・・・・・・・・・・・
ずっと我慢していたのだ・・・・・・・・・・・


(-493) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:28
イレネオは、腹が減っている。
(c17) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:44

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

静止の声はきちんと届いていた。
けれどそれだって“Non”じゃない。
逃げることなど到底許されない。


勃ち上がったものを狭いところに挿入り込ませれば、当然擦れて強く刺激される。
その感覚が好かった。男ならみんなそうだろう。これも例外ではないから、上機嫌に息を震わせる。
嬌声と共に晒された喉が白く目を惹いて、喉仏の形に舌で触れた。そこにもまた歯型を残したかもしれない。

随分時間をかけたつもりではあっても、初めてではそう上手くいかないだろう。きっと一息には入らないから、男は繰り返し、繰り返し、浅いところを掬うようにした。そうして徐々に徐々に馴染ませて埋め込んでいく。
その合間にもこれは貴方の涙を舐め取ったり、肌に吸い付いたり、肉を甘く噛んだりを繰り返していた。それは、半ば本能的な動作らしかった。
(-494) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:06:21

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「アハハハハ。ボスにも金払わなきゃな」

浮かれた妄想に過ぎないのだ。
きっとこれはそうで、それでも貴方がいざとなったらそれでも叶えようとするのならば、ロメオもきっと一緒になってそうするのだろう。夢は夢。夢は叶えたいから夢なのだし。

笑い声を上げた後、貴方の言葉をじっと聞いていた。
貴方の希望に溢れた言葉を聞いていた。
眩しかった。どうしてそんな事を言えるのだろう。
どうして保証もないのに言い切れるのだろう。

「………どうだろう」
「どうだろうな。でも……そうか」「うん」
「やっぱお前、いい男だよ」

『人並み』に背を睨まれている。
『幸せ』に後ろ指を指されている。
それは、それらがそこにあるから。近くにあるからだ。
もう失うのが怖いと泣いている心の内のこどもを、
そこにあるものたちがせせら笑っている。
期待をするなと蔑んでいる。

けれど。


「そう思ってくれるんなら、そうなるかもなあ」

ロメオは祈らない。自分の祈りに意味は無いから。
けれど、貴方の祈りには意味があればいいと思った。

「お前の幸せも続けばいい。ずっと」「手伝うよ」
(-495) susuya 2023/09/23(Sat) 1:07:18

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

カンターミネは、通路に背を向けて横たわっていた。
どこかぐったりとして見えたが、
足音が牢の前で止まり、そこに声がかかれば
のっそりと転がってあなたの方を向いた。

「……わお、エ……エーコじゃん。元気そう……でもないな。
 いやー捕まっちゃったぜ、酷くない?
 俺別にそんな悪い事してないってのになあぁ」

へらりとした声。いつもと変わらない声。

眼鏡を外しているなら、顔に浮かぶ憔悴の跡に気付くのは難しいだろうか。
その分、いつもと変わらないように聞こえる声の奥に
ほんのりと我慢の色が見えるかもしれない。
(-496) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 1:12:23

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「………そうかい」

頷いて、けれど変わらない笑顔で君を見つめる。
男のこれは出来ている訳ではなく、
リヴィオ・アリオストの模範的解答と言えるのだろう。
最も、君にそんなことが伝わるはずもないのだが。

「……そうかも、しれないね。
 逮捕した人間が悪いやつなら、そうなるかもしれない」

罪のない人間は、暖かな部屋に帰るべきだ。
あんなに狭く、冷たい空間にいるべきではないのだろう。
君の答えはとても正しい。
綺麗事よりも、とても正しかった。

「だから、ないとは言えないかもしれないね。
 …未来ってのは、分からないものだ」

その
出来すぎた
未来が訪れないとは、
決して、言い切れるわけもない。
君の本心は、奥深くまでは理解出来ないが、
君を見つめる男の表情はいつもよりもずっと、
柔らかで、少し、苦しげにも見えたかもしれない。
(-497) sinorit 2023/09/23(Sat) 1:15:52

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

あなたの言葉を聞きながら、鼻を鳴らす。
涙は止まってくれなくて、嗚咽が漏れている。

肯定された"許せない"。
裏切られたこと、その相手に対する感情が正当であると言われたような気がして。
そして極めつけに。
フィオレという小さな花は、マフィアとして役に立てていない自分に劣等感を抱いていた。
囁くようなその声が、小さな
火種
に変える。


頼りきっている大事な大事な"ファミリー"のあなたの言葉を突っぱねる選択肢なんてハナから存在しない。
この女は、あなたの思惑通りに。



「……逮捕されたら、死んだあの子達は救われるの?」
「違う……そんなわけない」

「……私、あいつを――――ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアを、殺してやりたい」


初めて、明確な殺意を。
憎悪を滲ませたような表情を、見せるのだ。
(-498) otomizu 2023/09/23(Sat) 1:17:13

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

そうでしょう、お疲れ様、
食べられそうですか。
何かしてほしいことはありますか。


心地よさそうに降ってくる言葉を受け止めて、目を細める。
自分がしたいことなんて、ずっと決まってる。
だけど今言ってしまえば何処にも歩けなくなってしまうから。


「……俺を抱」

「…………」

「高い高いしてから膝に乗せて頭を撫でてくれ」

この男はその姿勢から微動だにせずそれを言い切った。
(-499) toumi_ 2023/09/23(Sat) 1:20:31

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

言葉を聞いて、男は片眉を持ち上げる。

「先程。」
ダフネのこと・・・・・・は事実だ、と。」

言ったはずだが、と反芻。ことん、と首を倒した。
これはこんな演技じみた仕草をする男だったろうか。


「聞き間違いですかね。」
「それとも。」
「出した言葉を飲み込めるつもりでいる阿呆なのか。」
「二枚舌か。
やっぱり悪人じゃないか。」



────奇妙なことに、男の声はどんどん小さくなった。
どころか、視線すら落ちていった。これは貴方を見ていない。
かと思うと、あろうことか被疑者である貴方から顔を逸らしすらした。
そうして身体を捻る先は後ろの棚。先程テディベアが置かれていた場所、その下段から、なにか小さな箱を取り出した。
蓋を開け中身を取り出しながら男は言葉を紡いでいく。

「狂人の相手をするのは疲れるんですよ。」
「でもそれも一理ある。時間をかけるのは得策じゃなさそうだ。」

視線はやはり落ちたまま、自身の手元に注がれていた。
(-500) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:21:30

【妖】 路地の花 フィオレ

私の大事なものに手を掛けていたことを、
今更後悔してももう遅いってこと。

「その身に、嫌ってほど教えてあげる」



路地に咲いた可憐な花は、害虫を排除する食虫花の顔を隠している。

怒りも憎しみも知らなかった頃にはもう、戻れない。
($2) otomizu 2023/09/23(Sat) 1:28:52

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「ふーん……『やりすぎ』って奴すか。嫌っすねえ。
 そら尋問じゃなくて拷問……」
「……いや。牢屋の中で私的にそんなことしてないだろうな」

ふっと湧いた嫌な可能性に思わず眉を顰める。
行き過ぎた奴は行くところまで行くんだよな、なんて考えて、
まあ、まさかなと首を振った。

「あー。あーははは。いいですね。
 もしやるなら絶対お供します。一番楽しそうだし。
 そのまんまどっかに逃げましょ」
「ほとぼりが冷めたら帰ってそこに建った慰霊碑でも見ながらピクニックしますか。ホットドッグ持って……」

少し戯言が過ぎてきたかもしれない。
本人はそんな事は思っておらず、今度はラスクに手を付ける。

「そんな感じです。ホントにやな事してくれましたよぉ……
 つか善処してくれるんすね。寛大だな」

「やってやりましょうよ。どこでもお供しますよ」

ランデブーには大いに乗り気で、
気に入らない奴らを好きに出来れば何でもいいらしかった。
溜まった鬱憤の捌け口がこの方向なのかもしれない。

「ま、これ以上逮捕者が出ないのが一番なんでしょうけど。
 そんな事はきっと無いので、どうにかします」
「オレも部屋片付けとこうかな……」
(-501) susuya 2023/09/23(Sat) 1:30:30

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ダフネがマフィアであり
警察官によって射殺されたのは事実だ。
だが、撃ったのは俺じゃない。
俺が殺したってのは一言も言ってないんだよ。」

単なる情報の錯綜なのだろう。
けれどそれは、貴方に疑念を抱かせるには十分だったかも。

「二枚舌も何も、情報を挿げ替えてんのはそっちだろうが。
…お前、何をする気だ。」

違和感がある。
普通は被疑者から顔を反らすなんてあり得ない。
その隙に脱走や痕跡の抹消を狙う事がある為だ。

余裕か、はたまた。
そんな事を気に掛けないほどに
正義の執行に気を向けているのか。

妙な不気味さを感じながらも
貴方の様子を伺っていただろう。
(-502) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:31:59
ニコロは、嫌な予感がした。
(c18) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:43:18

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

痛みが、甘い。
噛みつかれれば痛いのは当然だ。
割り開かれた事がない場所に、押入れられてしまえば、痛いのは当然だ。
涙を浮かべながら、懸命に耐えてるけれどそれでも痛いものは痛い。

「いた、あ、やぁ」

でも、甘い。
痛いだけじゃない何かがあるから、困る。
”拒否”Nonなんて、絶対に出来やしない。

腰を引かれては、更に奥へ。
一度開かれた場所は、刺激される度にだんだん喜んでいるかのようにあなたを受け入れた。

苦しい。息がうまく出来ない。でも、気持ちがいい――――


もう、自分のものを撫でる余裕なんてないから、手を伸ばしてあなたを求めた。
それは少しでも近づいてくれたらその背にしがみついて、穿たれるのを素直に甘受するための行為だ。
(-503) eve_1224 2023/09/23(Sat) 1:45:00
テオドロは、ここのご飯はあまりおいしくないですね。
(c19) backador 2023/09/23(Sat) 1:45:44

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「自分のことか? 立場をよく分かっているじゃないか。」

わざとらしく嘲って笑う。
とんとんとんとん。紙面を叩く速度は段々上がる。
実のところ、この男は普段こんな風には話さない。
悪人と話すことなどないというように冷ややかな面差しを向けているのが男の常だ。
貴方の言葉のどこかがこの男の心情を逆立てている。貴方のペースに巻かれている。


「そうか。直ぐに辞表を出した方がいい。」
「『協力的』の意味も正しく知らないんじゃ役不足だろう。それに」
「お前は存在自体・・・・が教育に悪い。子どもたちが可哀想だ。」

とんとんとんとん。
とんとんとんとん。
渋面とにやけ面が向き合っている。
紙面を叩く速度は徐々に上がっている。

お前たちマフィアには適応されない。」
「法による権利も庇護もお前たちに与えられるべきではない。」
「それを享受していいのは法を守っている人間だけだ。」
「抜け道ばかり探しておいて利用しようなどと」
「都合が良すぎると思わないのか?」

とんとんとんとんとん。
とんとんとんとんとん。
問いには答えない。
答える義理はない。
(-504) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:46:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「いい加減にしてくれよアレ……ッ」

それは非難の声ではなく呆れと諦めが入った嘆き。
昔と変わったのは敬語がなくなったことと、二度と敬語を話してやるものかと決めたこと。

「どーなってもいいとは言わん。
 俺はあの人の罪を調べ尽くすまで見限らないと決めている。
 だがあんたのシマの話だ、やりたいことに口出しはしないし
 ボスからの命令に逆らうつもりもない。
 ソルジャー一人が決めて良い問題じゃないと判断したまでだ」

「それまで生かすつもりだった。意見は変えん」


「はあぁああ、…………
本当変わってないな!


「俺がどれだけ今回走り回ったと思ってる!
 どれほどお前のせいで迷惑を被ったか!!
 その喧嘩もボスにどれぐらい迷惑かけるつもりだ!?
 俺は文句は言うぞ!」

疲れさた、考えさせるなと叫べば乾いた喉を思い出したように潤してため息を付いた。
まだ、この男はまだ休めないのだ、誰かさん達のせいで。
(-505) toumi_ 2023/09/23(Sat) 1:46:12
エルヴィーノは、牢屋に居る同僚たちにこっそりパンを差し入れした。
(a19) eve_1224 2023/09/23(Sat) 1:49:42

ニコロは、取り調べを受けている。
(c20) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:57:01

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

──いいね!
最高の女だ。
 あんた本当に美人だよ……」

肩に回した腕に力を込めて寄せる。
ロメオは途端に笑顔になって、その決断を肯定した。
冷たい憎悪が差し込む貴女のその表情。
そこにはいつもの可憐な雰囲気とは違う、ぞっとするような美貌があった。それが本当に綺麗だと思った。

「その言葉を聞きたかったんだ。
 心配するなよ、メインディッシュは勿論あんたに譲る。
 それ以外の事は全部オレがサポートしよう。
 車、武器、情報、シチュエーション……
 できる事は全部やろう」

「上手くやろう。上手くだ。
 あんたはできるよ。なんせノッテの人間だ」
「もう正義も悪も関係無い。道理と因果がここにある」

甘言。教唆。それ以外の何物でもない。
しかしそれが相互利益に繋がるだろうと。

「一花咲かせようぜ。フィオレ」
「とびきりのやつをな」

果たして燃え上がった復讐がどんな花を咲かせるのか。
冷たく尖った殺意は、仇の命を狩り取るのか。
それを知りたいがために、貴女の背を押した。
(-506) susuya 2023/09/23(Sat) 1:57:49

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

誰もいないわけじゃないのは、気配で分かる。
寝ているのだろうかとも思ったけれど、寝息も聞こえない。
今動いたのは、嘘じゃないはずだ。

「フレッド」

一歩近付いてもう一度、呼んでみせる。
答えられないのだろうか。もしかして、やっぱり酷いことをされたんじゃないかって。
泣きそうな顔で。

そうして。
か細い声を、耳が確かに拾った。
小さい子が助けを求める声を聞き逃さないように、耳で音を拾う事をずっと続けていたから。だったのかも。

「フレッド……!」

酷い声。もしかして、また熱を出しているんじゃないのかな。
沢山の心配事が過る。
だっていつもなら、私の声を聞いて。喜んで寄ってきてくれるはずだから。

今は、自分と弟を隔てるものがとても分厚く感じる。
今すぐにでも駆け寄ってあげたいのに。
(-507) otomizu 2023/09/23(Sat) 2:01:18

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

「ん?ああそうか、自分の事は省みれないタイプ?
 そりゃそうでもなければ厚顔無恥すぎて尋問なんか
 出来るわけないもんな、あっはっは」

普段のあなたを知らない女は、歌う。

「人のふり見て我がふり直せって言葉が極東にある。
 あんたの辞書には書いてなさそうだな?
 じゃなきゃやっぱ鏡は見たくないタイプか。」
「へえ。その可哀想な子供達が頼りにしてるのが
 『正義のおまわりさん』じゃない方が
 よっぽど可哀想だと思わないか?あ、悪い。
 自称・・正義にはわかんないよな」

歌う、歌う。叩く音はメトロノームの如く。
言葉の切れ味はスタッカートで。歌う、歌う。

「おや?また同じ言葉。録音機を相手にしてたか?」
「爆笑モノだな。大体の奴は2回言えば理解できるが、
 あんたには3回目が必要らしいや。」
「鏡を、見ろよ、犯罪者くん。
 法も守れず、人も守れず、苛々だけため込んで、
 次はなんだ?物にあたる?それとも人にあたるか?」
「なあ?抜け道を通ってそこに座ってる奴がさあぁ」
「"都合が良すぎると思わないのか?"」

これは、鏡のふりをしてみせる。
お前は俺だ。或いは、お前の方が醜いと、歌う、歌う、歌う。
(-508) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 2:05:22
 


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