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【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>99 リヴィオ 髪をいじり始めたらなかなか動かないし、鏡を見るのが趣味とすら言える人。 変わった先輩だと思ったのは警察になってすぐのこと。 ひとつ上の先輩として世話をしてもらった時からこういう人だった。 自分の美にだけ意識を向けているかと思えば、愛想のない後輩の面倒はそれなりにきっちりと見てくれていたし、それは今も同じで。 「賛成。あまり長く並ぶのは退屈ですからね」 提案を受ければ肩をすくめ、小さく頷く。 ピザの匂いはくすぐられるものがあるけれど、長時間並んでまで食べようとは思わない。 特にこれが食べたいと主張するようなものもないから、先輩の言うのに頷いて共にパスタ屋へと向かっていくだろう。 #街中 (106) eve_1224 2023/09/09(Sat) 22:37:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ──この世界におけるLIN〇的なメッセージツールにて。 『ねえねえ、ロメオさん、見て』 メッセージ一つの後に写真が一枚届けられる。 道端だろう、野良猫ならぬ自由猫が二匹、寄り添い合って気持ちよさそうに寝ていた。 そんな二匹の尻尾がハートの形を為すようにくっついていて、どうやらこれを見せたかったらしい。 『かわいい』 ……パン屋に何度もお邪魔して世間話をしている内に懐いて仲良くなって、そうして幾度か遊んでいる間にさらに懐いたのだろう。 遊ぶ予定を立てるときぐらいしか当初は連絡を取っていなかったが、時たま何てことないご報告が貴方に届くようになっていた。 これもそのひとつである、本日はねこちゃんかわいいを共有したかった模様。にゃー。 (-456) mspn 2023/09/09(Sat) 22:38:30 |
【人】 法の下に イレネオ>>102 ダヴィード あなたがそんな風に気合を入れているのはつゆ知らず。これは鈍感な、ある意味ではお気楽な男だ。 「ないよ。そっちは?」 そして、そのままの軽やかさで世間話を。 これまでもゆっくり、ゆったり、のんびりと重ねてきたそれをもう一層と積み上げる。答えられずとも、はぐらかされても構わないくらいの浅い話。 貴方がどうであれ、この男は成人らしく大食らいで、かといって絶食にも耐えうる妙な対応力を持ち、辛いものも食べれば甘いものも嫌いではない────そんな便利な体質をしていた。貴方が何を好んだとしても、同行人として不自由ないだろう。 「なるほど。いいな、聞いているだけで楽しそうだ。」 「今日は外でも過ごしやすいしな。」 商店街の方に向けられた瞳からは、やはり厳しさは失われているのだろう。そのまま、滑るように貴方に注がれた視線からも。 可愛らしく、年下らしく振る舞う貴方にこちらは気を良くしている。年若い者を甘やかしたがるのは年上の性だった。職場では若者に分類されるから、なおさら。 「ピクニックは好きか?」 自分は縁がないけど、と暗に含ませる。これだって世間話だ。 #街中 (107) rik_kr 2023/09/09(Sat) 22:41:33 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>105 ヴィットーレ 「ふふっ、ありがとうございます! 変わった色だってよく言われるんですよ」 両想いですね、なんて冗談めかした言葉を添えつつ。 あなたからの言葉はきちんと額面通りに受け取っている。 過大評価も過小評価もしないたちだろうと思うから。 そういった所はやはり、話していて快い。 「そうですね、じゃあ…… これなんかどうでしょう。お花のやつ!」 小さくて目立ちにくいもの、暫く棚とにらめっこ。 そののち指さしたのは、花型をしたスタッドピアス。 金の中に石は淡いピンクや薄い赤にオレンジ、 お誂え向きに薄い紫色が嵌ったものまで。 お値段は安すぎもせず、高すぎもせず。 知人とのお揃いに少し奮発した、くらいになるだろう。 「そうだ!買ったら後で記念撮影しませんか? 写真送りますよ、二人だけの内緒で!」 #街中 (108) unforg00 2023/09/09(Sat) 22:45:24 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ「あぁ、楽しみにしているよ」 いつだって楽しみにしている。 今日は何が来るだろう。今日は来ないかな。 そんなことを考えていると君は知らないだろうし、 男もわざわざ口にすることはなかった。 「…もちろん、少なくとも俺はそんな君も肯定しよう。 何事も1つの答えが必要な物事ばかりではないさ」 必要な場面が出てくる物事ももちろんあるが、 今回の問いはその場面ではないと男は考えている。 「はは、そうだね。…その時は友人に頼まなくてはね。 あるいはそうだね、猫カフェや犬カフェという手段もひとつだ」 大切そうに両手で受け取る様子に男は微笑み、 改めて自分の髪で揺れる黒猫を指先で撫でるのだった。 (-457) sinorit 2023/09/09(Sat) 23:01:11 |
【人】 オネエ ヴィットーレ>>108 ペネロペ 誰にでも分け隔てなく平等に。 常日頃からそういう態度を心がけているヴィットーレだから、 貴方の印象はきっと間違っていないはず。 「あら!さっすがペネちゃん、と〜っても素敵♡ いいわね、これにしましょうか! 色はそうねぇ………やっぱりパープルかしら。」 貴方にはきっとどんな色も似合うだろうし。 それなら好きな色を身に着けたい! ちょっぴり我儘な乙女心♡ 「うふふ、いいわよ〜♡ ペネちゃんとの思い出の一枚ね」 貴方の提案には快く頷いて。 貴方に選んでもらったそれをレジまで持っていったなら、 お会計はきっとサクサク終わるのだろう。 #街中 (109) arenda 2023/09/09(Sat) 23:07:48 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>93 黒眼鏡 あなたの立てる雑音に混じり、カップとソーサーがかちりと鳴る。 その隙間でけたけたと女はまた控えめに笑う。 「そっかあー。」 「かわい子ちゃんで得しちゃったなあ。ありがとおございまあす」 満更でもなさそうに言って、手を伸ばした先ではクラッカーが空になっていた。 届けられたおしぼりを見つめて、んーと首を傾ぐ。 結局、使うことなく席を立った。 「もう帰りますからあ、大丈夫ですよお」 「あ、コーヒーおいくらでしたあ?」 財布の中にはずぼらさを象徴するようにレシートが数枚。 告げられた金額を丁度払って、会計は恙無く終わるだろう。 #Mazzetto (110) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:22:19 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡手の甲に、くすぐったく残る指先の感触。 おしぼりで拭いたら、だって、それもすぐになくなってしまう。 そんな小さな抵抗なんて、もしかしたら筒抜けかもしれないけれど。 それでも、財布の中で普通のレシートに混ぜて、たまの指令のレシートすらも未だ捨てられずにいることは、きっと、バレてはいないはず。 (-458) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:23:52 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>109 ヴィットーレ 「えへへ、ヴィットーレちゃんのお墨付きなら間違いなしですっ じゃあ、私は赤で! お会計はどっちかな……」 店員に聞けば、同じ色はもう一揃いあるかもしれないけれど。 せっかくなら各々好きな色でのお揃いで個性も出してしまおう。 店内をぐるりと見渡して、レジまで行けば後はトントン拍子に。 「Sorridi!」 ぱしゃり、二人で記念撮影をして。 特別用件がなければ、その後は自由解散となっただろう。 #街中 (111) unforg00 2023/09/09(Sat) 23:24:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラひらりと手を振り、あなたが去るまでじっとそのまま見つめている。 昔からずっと一緒だ。 引き止めることも名残惜しむこともせずに、 ただじっと見送っていた。 (1/2) (-459) gt 2023/09/09(Sat) 23:48:01 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ『ほんとだ。かわいいじゃん』 『猫いいね』 程なくして返される返信。 ロメオからの返信は日中は早めに、夜になると間を置いていつも返される。今日もいつも通り。 どんなに他愛ないメッセージでも、ロメオは律儀に返事をした。 こういうやり取りができる相手は少ないから、純粋にうれしいのだ。 『猫好き?』 (-460) susuya 2023/09/09(Sat) 23:50:29 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ――なお。 チップの中には、今までとは比べ物にならないほど長い資料と命令が入っている。 水面下で動く『反社会組織取締法(通称マフィア取締法)』についての、概要や関係者について。 動きだしたらまた調査の命令を出すので、今はこのことについて頭に入れて置くこと。 何か直近で動きのあることがあれば、ダニエラの判断で報告すること──などだ。 そして最後に、 『また来い』 と簡潔に書いてあった。 (2/2) (-461) gt 2023/09/09(Sat) 23:51:57 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネあなたの言葉に、ほっと胸を撫で下ろす。 騙す意図はないし信頼に甘えたい訳でもない。 守るべき約束がひとつ、そうしてうまれた。 「そおなんだあ。」 「実はここに来る前寄ってきたんだけどお」 「ピザのことは、聞かなかったなあ。」 ダニエラとアレッサンドロ――通称 黒眼鏡の関係には幾つか不文律がある。 緊急時、または黒眼鏡側からの呼び出しでない限り例の店に足を運ばないことはそのひとつだった。 それが寄ってきたのだと言うのだから現在の島の情勢への警戒が窺えようというものだ。 「……結婚?ないない、ないってえ。」 「もー、そういうんじゃないからあ。」 今回の否定に必死さはなかった。通常運転ののんびりさ。 けたけたと笑いながら、あなたと同じように缶コーヒーを傾ける。 そうして幾許。あくびをひとつ、噛み殺して。 「ほんとお。でもいいよお、別にい。」 「泊まってってもいいしい。ふあぁ……」 2回目は、噛み殺しきれなかった。 眠くなり帰る気力を失ったダニエラがこのモーテルのお世話になったことは、過去もあったりしたのかもしれない。 (-462) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:53:59 |
【人】 門を潜り ダヴィード>>107 イレネオ 「どうしても食べられないものは……ない、かな。 強いて言うなら苦い生野菜ですかね」 まあ、この歳になれば除けて食べるなんて真似はしませんけど。 昔はサラダが嫌いだったから、親は苦労したんだと思います。 ぽろぽろと零れる言葉はあまりにもありきたりで、平凡で、特別なことなんてひとつもない。 今日の二人のように。 「でしょう? ピクニックも好きですし、外が好きですから。 常に変化があるからいくら見ても飽きないんですよ」 厳しさのない視線にどこか安堵する。 年上なのに休日の過ごし方が上手くない貴方に、少しでも楽しみを提供できているなら幸いだ。 話が纏まれば後は行動あるのみ。 そのまま商店街の方向へと足を向けることだろう。 #街中 (113) NineN 2023/09/10(Sun) 0:07:31 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んー?そうだよお」 あなたの懸念を他所に、女は何でもないように答えた。 「5年くらい前?お母さんが、飲酒運転に撥ねられてえ」 「怖いよねえ、お酒。ニーノくんお酒って飲むう?」 「飲む時は車に乗らないように、気を付けてねえ」 へらりと笑う様子は普段と変わらなく見える。 実際普段通りだった。この話に胸を痛めることは今はない。 「元から母子家庭だったからさあ」 「そんだけで、ひとりになっちゃってえ」 「成人前でしょお?困ったよねえ」 ただしその視線だけはあなたへと向かず。 それが見回りの正しい姿ではあるのだが、街中の歩行者へと、散っている。 (-463) oO832mk 2023/09/10(Sun) 0:20:08 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ「なんだあ、すれ違いかよぅ…… っていうかなんか最近キナキナしてきたからなあ。 そのクセ核心の話は出てこねえんだよなあぁ〜」 ないない、なんて言う頬をつつきに寄って、 いや待てよ、って事はまだ俺にもチャンスが?と こちらも常よりのけらけら笑いを添えて。 「お、お泊りか?いーねぇ、久々な気がするし。 つっても他の部屋だとちょっと遠いだろ、 俺の部屋使っていいよ。お代は寝顔観察権で! という訳でお部屋までお連れしましょうか、お姫様?」 キマった目に鼻息も荒く、言葉面以外は碌でもない誘い。 生憎これも通常運転なのだからロクデナシと言われるのだ。 「……ちなみにどこまでなら悪戯していい?」 (-464) shell_memoria 2023/09/10(Sun) 0:33:12 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオあなただって、きっと知らない。 次はどんなものにしようかとか、どこのお店に行こうかとか。 見回りの視界の端に雑貨店が映る度、そんなことを考えてしまうこと。 だって、あなたと同じで、女も口にすることはないから。 「リヴィオさんが肯定してくれるなら、百人力ですねえ」 「ありがとおございまあす」 恭しくもないカジュアルな礼。 上司と部下であるはずが、居心地のいいその距離に収まっている。 「あー。猫カフェに、犬カフェ」 「なるほどお。それならお手を煩わせなくてよさそうですねえ」 「今度調べてみよおかなあ」 次の電話番の暇潰しはこれで決まりかもしれない。 こたつの時も見つからなかったわけだし、次も上手く紛れながらやろうと奮起した。 けれどそういうやる気を普通に仕事に向けることだけはどうもできないらしい。そんな女だった。 (-465) oO832mk 2023/09/10(Sun) 0:47:06 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>112 黒眼鏡 「サービス、これ以上良くなっちゃうんですかあ」 「それはあ楽しみですねえー」 支払いを終え、チョコレートの小箱を手に取って。 「んー?…はあい」 「気をつけまあーす」 送り出される幼子みたいに返事して。 この日は、その場を後にした。 #Mazzetto (114) oO832mk 2023/09/10(Sun) 1:05:04 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡振り返ることなく、潮の香りのする通りを往く。 軽さのある足取りには機嫌の良さが浮かんでいた。 そうして帰りついた先、SDカードの中身を確認した。 思っていた通り――それよりあと少し詳細なデータに素直に関心をした。 そうして最後の1文を撫でるようにディスプレイに触れる。 本当に無意識だったから、その直後にひとりでくすりと笑った。 (-466) oO832mk 2023/09/10(Sun) 1:05:32 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「そうでしょう?これで、今から私の感情を否定することは出来なくなっちゃったわね」 論理を並べ立てて語っているのを聞きながら、見られていないのを良いことに悪戯っぽく歯を見せて笑う。 初めて会った時よりもずっと、「ああ言えばこう言う」を見せるようになった女にあなたは手をを焼かされているかもしれない。 こっちを見ろと主張する花は、あなたの期待する植物の姿ではない。それそのものとは全く別のものだ。 「ふ、ふふ…っ!」 「ああ、信用されてるみたいでよかった! もちろん、あなたの言葉をそのままそっくり受け取るほど単純じゃないし」 「そういう事をしれっと言えるようなら、もっと上手くやれると思っているもの」 少なくとも、先ほどの問答をしている間は"そういった意味"で口にすることはないのだろうし。 愛だの恋だのに現を抜かすような人間には見えていない。 「賛辞であるというなら、ありがたく受け取っておくけどね」 「ふふ、分かってるじゃない」 「嫌だなんて言わないでしょ?あなただって」 分かりきっていた反応にまたおかしそうに笑う。 お互い忙しくならないといいわね、なんて話していれば。 カフェも視界に入るほど近くになって。夕刻頃になれば、客足も落ち着いているだろうか。 (-467) otomizu 2023/09/10(Sun) 1:32:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「保護所はあんまり使いたくなくてな、貼り紙や伝の方を頼むことになりそうだ。 今晩がどうにかなれば連れていける場所はあるからな……」 保健所の場所を聞いてメモはしながら、つられてゲージを見て、あなたと目線を合わせる。『なーん……』。 「じゃあ今から部屋に行くとするかあ。ちなみにお前は? どうせ困ると思って聞いてるが、なにか飼ったりしたいと思わないのか」 (-468) toumi_ 2023/09/10(Sun) 1:37:48 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「……両方だな」 「今の暮らしを続ける為にも信頼ってやつがいるんだ。 一度の逮捕でパーになっておかしくない、……お人好しの上司が雑用係としてなら拾ってくれるかもしれんがな」 「子供の頃みたいな生活は、……できればしたくないが。 もう俺は、社会の表から見られない人間がいるのを知っちまった。 何も知れない頃には戻れないし、この手段を簡単に手放すつもりはねえんだよ」 マフィアに入った一番の理由の中に家族の死の真相を知りたかった幼心が存在した。 方法は他にもあっただろう、それでも無力な一人の子供には一番早く確実に手を伸ばせるところで。 今でも様々な伝は自分の身の回りを整えてくれていて、そこから見放されてしまえば今更何処にも行けやしないと本当に思っている。 「そうだが? あいつが心配してる話だ。 案外そばにいるとわからないものなのか?」 「随分愛想悪くなったな、お前こそ。 愛嬌撒いて隣の家で菓子を焼いてもらっていた頃を思い出せ、随分おねだりがうまかったぞ」 (-469) toumi_ 2023/09/10(Sun) 2:15:55 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ「あんまり口うるさく言われるのも嫌だろうから」 「周りから文句言われないくらいのアドバイスくらいに留めとくわね」 勿論これを聞いてもいいし聞かなくてもいい。 くたびれた服は新しいものと変えたらいいわよとか、その程度のもの。 自分の好きなように生きられるのが一番だし。 「かぼちゃのピザも美味しそうだったんだけどね」 「チーズに弱いの、つい買っちゃった」 目がない、というほどでもないけれど。優先的に選んでしまうくらいの好み。 「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」 確かにロメオとはあんまり一緒にご飯食べることもなかったかも。 あたたかいピザに小さな口でかぶりつきながら、嬉しそうに微笑んでいる。 「あんまりこういうの食べないなら、普段は行きつけのお店にでも行ってるの?」 (-470) otomizu 2023/09/10(Sun) 2:44:54 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡日が落ちて、外の空気も肌寒さを感じられるようになるくらいの時間。 カフェの営業も終わる頃に、電話がかかってくる。 もう幾度となく話した、昔馴染みの女からだ。 電話に出たのなら、『ciao、アレ』といつもの軽い口ぶり。 『ね、今からそっちに行ってもいい?』 『お仕事も入らなそうだから』 (-471) otomizu 2023/09/10(Sun) 2:49:20 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ『ciao、フィオ』 電話口の向こうで、軽い調子の返答。 『構わんよ』 『裏口からな』 彼の店の表玄関は、日によって開いていたり開いていなかったりする。 今日は後者のほうなのだろう。 (-472) gt 2023/09/10(Sun) 4:36:31 |
【人】 Chiavica テオドロ「……別にああしろこうしろとは思わないし、 私情を挟んでしまうことの是非は置いといて…… 私が一部の上の人間に圧力をかけられるのすらまだいいとして、 じゃあ我々はあの間のことを議事録に一体どう書いたらいいんですかね」 前時代回帰のルネサンスが警察署の流行りとかですか? 要らぬ苦労を負わされることより、道理の通らないそれら全てに怒りを覚え、不機嫌そうに荒れている会議終わりの警部補。 「はあ……ただ愚図なだけならば可愛げがあるんですが」 会議後のフォローアップだって上に回してほしいくらいだ。 文句を垂れながら任された仕事くらいはやってやるのだが。 #警察署 (115) backador 2023/09/10(Sun) 5:03:46 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡『はぁい』 間延びした返事をして、一度電話は切られただろう。 そして間もなく、裏口の扉が開かれる音。 ノックすら必要ない程、ここに来るのは慣れていたから。 「アレ、来たわよ」 どこにいるだろう、あなたの姿を探して中を歩いていく。 (-473) otomizu 2023/09/10(Sun) 5:13:20 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「おう」 裏口から入って進んだ先、店の大きさからすればずいぶんと細長い物置のようなスペースに男はいた。 彼曰くそこが事務所で、彼の私室だ。 パイプベッドに腰かけて、目を眇めてタブレットを覗き込んでいる。 「コーヒーでいいか」 言いながら、既に机の上のケトルに手を伸ばす。 どうせコーヒー以外は出してこない。 ついでに、ぎし、と音を立ててパイプベッドの上で座り直し、自分の横のスペースを開けた。 (-474) gt 2023/09/10(Sun) 5:34:30 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ「今日は少し遅かったなマスター。 いいメニューが入ってるじゃないか」 来店の音を鳴らし行きつけの店に足を踏み入れる、看板の見慣れない魚を珍しげに見やり特別メニューを注文をした。 席に着けば脱いだばかりのコートををじっと見つめて、埃のようなものを叩き取っていく。 はたから見れば几帳面で綺麗好きのそれは男に時々時折みられる行為であった。 顔見知りが居るかどうかを見渡しつつ、マスターの視線がこっちに向くのを見れば笑みを返して。 「そうだ丁度いい、ひとり身で寂しそうなやつがいたらこれ渡しておいてくれるかあ?」 そういってチラシのようなものをエリカへと渡せば届いた白身魚に舌鼓を打ちはじめた。 #バー:アマラント (116) toumi_ 2023/09/10(Sun) 6:02:52 |
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