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【人】 絵描き 要僕は二人にバレないようにこっそり 目元をゴシゴシとそでで拭いたが、バレてるかもしれないね……。 感じたものと似てる、なんて。 そう言われることほど、嬉しいことは無い。 絵描き冥利に尽きる、というものだろう。 嬉しい。 すごい嬉しい。 今なら空も飛べそうな気がする。 あ、ごめん嘘。やっぱそれは無理。 (86) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 8:28:32 |
【人】 絵描き 要そんな喜びに浸っていると、 「───ひとつ、聞いてもいい?」 ……声のニュアンスからは聞きたいことはなんとなく、理解出来た。 僕が逃げてきた、問題。 僕が避けてきた……。 雨の音が妙に大きく聞こえる。 ポツポツポツポツと五月蝿い。 どくんどくん、と僕の心臓の音も聞こえるような気がした。 「ライブ、苦手だったりする?」 ああ、やっぱり。 ん、違うんだけど。違うとも言えない。 なんて言ったらいいんだろうなあ。 僕は今朝入れた、もうすっかりぬるくなってしまったコーヒーを手に取り、ごくり、と飲み込む。 「そういう訳では、いえ、ライブ自体は一度も行ったことは無い、ですけど、多分、苦手、ではあります、ね」 喉が渇く。外はあんなにも水で溢れているのに* (87) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 8:40:15 |
【人】 絵描き 要「ん、いや、なんて」 そんなことは無い。というかライブの演奏者が自ら誘ってくれているのだから、これはもうきちんと事情を説明すべきである。 気持ち悪がられるかもしれない。 一瞬思ったけど、この二人ならそんなことはしないだろう。 不思議とそう思えた。 真摯な雰囲気でこちらの方を向き、待っている彼だって。 黙ってタバコを吸いながらもこちらを気にかけている彼だって。 今日出会ったばかりの僕なんかを。 ああ、なんか違うな。 でも、なんだろ、二人になら言ってもいいな、って気がしたから。 大きく息を吸って、言葉を吐いた。 「僕、相貌失認なんです」 「人の顔、とかが文字通り、見えないんです」 「今、二人がどんな顔をしているか、さえも」 「わからないんです」 「でも、僕は知っています。人には表情があって、鼻も目も口もあって、見分けがつくって、こと」 「昔は、ちゃんと見えてましたから」 (94) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 13:33:26 |
【人】 絵描き 要「だから、一人、二人、くらいならいいんですけど」 「たくさんの人が集まると、もうなんかダメで」 「凄い、怖いんです」 「顔のない人達が一様に動いている様が」 「怖いんです」 「だから、」 ごめんなさい。とは言えずに、僕は口を噤む。 僕が悪いんだけど。僕が悪いから。僕が……。 二人はどんな顔をしているのだろうか。 どれだけ見ても、やっぱり、僕にはわからなかった。 雨の音だけが、しとしとと聞こえてくる* (95) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 13:39:14 |
【独】 絵描き 要/* あ、もしかしたらそしたらすごいおもろいんやけど ハンカチってそのハンカチトオルのなんですか?だとするとそのハンカチーフふんどし一丁なのにえ 褌の中に入れてたんですか?!?!?!*/ (-134) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 16:20:45 |
【独】 絵描き 要「あ、いえいえそんな!嫌な思いとかは全く」 そう言ってブンブン手を左右に振る。 「むしろこっちが将来的に嫌な思いをさせる可能性がありますよ、って、例えば声かけられても誰か確証が持てなかったり、あと、周りとずれたこと言う、とか? その辺はなんか、テキトーに流して貰えたら、なんて……」 そう言って初めて、僕はこの人たちと今後も仲良くしたいのか、と気付いた。 なんて、今更か。 「そ、それに!なんと言いますか、まあ別にこの病気だって悪いとこばっかじゃないですからね!」 「例えば、芸術家としての誉と言いますか、より感覚が過敏になったように思うんです。顔が見えてる時よりも」 「だから、別に、その、うん。ダメなことって訳でもなくて」 「ただ、ライブには、行きたかった……なあ」 「なんて」 (-145) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 17:12:15 |
【独】 絵描き 要「あ、いえいえそんな!嫌な思いとかは全く」 そう言ってブンブン手を左右に振る。 「むしろ二人には感謝してますし、 こっちが将来的に嫌な思いをさせる可能性がありますよ、って、例えば声かけられても誰か確証が持てなかったり、あと、周りとずれたこと言う、とか? その辺はなんか、テキトーに流して貰えたら……」 そう言って初めて、僕はこの人たちと今後も仲良くしたいのか、と気付いた。 なんて、今更か。 「そ、それに!なんと言いますか、まあ別にこの病気だって悪いとこばっかじゃないですからね!」 「例えば、芸術家としての誉と言いますか、より感覚が過敏になったように思うんです。顔が見えてる時よりも」 「だから、別に、その、うん。ダメなことって訳でもなくて」 「ただ、ライブには、行きたかった……なあ」 「なんて」 (-146) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 17:15:51 |
【人】 絵描き 要「あ、いえいえそんな!嫌な思いとかは全く」 そう言ってブンブン手を左右に振る。 「むしろ話しかけてきてくれた、二人には感謝してますし。 この病気の性質上、どうしても人とは話しにくいですから……。 だから僕が言いたいのはむしろ、こっちが将来的に嫌な思いをさせる可能性がありますよ、って、例えば声かけられても誰か確証が持てなかったり、あと、周りとずれたこと言う、とか? その辺はなんか、テキトーに流して貰えたら……」 そう言って初めて、僕はこの人たちと今後も仲良くしたいのか、と気付いた。 なんて、今更か。 「そ、それに!なんと言いますか、まあ別にこの病気だって悪いとこばっかじゃないですからね!」 「例えば、芸術家としての誉と言いますか、より感覚が過敏になったように思うんです。顔が見えてる時よりも。人の雰囲気とか、音とか、それに色だって。人の顔は相変わらず、描けないんですけど……」 ははは、と笑ってみせた* (103) 猫じゃらし 2020/06/18(Thu) 17:19:53 |
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