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![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ手のひらに濡れた感触。 それを感じた男は、反射的に貴方の頬をその手で打った。 まったく拷問官にあるまじき態度。口に物を入れさせておいて、あまつさえ吐き出させかねない真似をする。 男がこういった行為に慣れていないのは明白だ。そもそも感情的すぎる、筋道だってそう整えられていない。 そうしたとて貴方は笑っているのだろう。 優位を取ったと思っていた男は、再び鋭い舌打ちを。不機嫌そうに視線を一度逸らせば、唾液と共に吐き出された薬が目に入るだろうか。 (-640) rik_kr 2023/09/23(Sat) 15:49:44 |
![]() | 【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオプッ、とそれは男の平手と同じく反射だったに違いない。 吹き、転がった錠剤に首が向き、きっと眼鏡も飛んでいる。 しかして目だけは男に戻る。途端、破裂したように笑った。 「アッハッハッハッハッハ!!!クク、フ、フフッ、は、話にならない!平手!?抑えてた手でか!?そ、それで、薬を吐き出させた!?自分で!!?ばーーーーーーっかじゃねえの!?」 舌打ちに、視線の逸らしに。また笑い、歌う。 肩の痛みなんてもう気にならない。 だってこいつは「失敗」したから。 「尋問だのをする時に必須の事を教えてやるよ。相手の前でイラつかない事。ミスしない事。それでムキになって暴力を振るわない事。お前はひとつも出来てないな?ん?しかも使った薬は相手がご用意したって?そ、それを吐き出させ……ふっ、フフッ、一生笑えるぜ、『へたくそ』。その様子じゃおまわりさんとしても碌な仕事は出来てなさそうだな?錆びきった前時代の正義モドキを抱いて、まともに相手からの情報も引き出せない、パパの庇護がなけりゃ尋問のおぜん立ても出来ない、出来るのは乱暴な真似とイライラしぐさか?一生一人でシコシコやってろ、自分の牢屋ン中でな」 捲し立てる。もう怖くない。痛いだけ。 尋問相手に失敗した人間は、どうやったってもう、 道化か下っ端のチンピラ以外になれはしない。 朦朧としていたはずの瞳に強い光と、 歪んでいたはずの顔ににやけた笑みが帰ってきた以上、 きっとまともな方法ではもう何も出ないだろう。 諦めて捨てるか、或いは――ケースの中にあった、 他の薬を試すか?申し訳程度に、あなたの脳に そんな選択肢が示されるだろうか。 (-643) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 16:08:19 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ踏みつけた肩。前のめりになる身体。それだけ近づく顔。 逆光だろうと薄暗かろうとよく見えるはずだ。男の表情が歪む。歪む。歪む。 それは怒りであって、それは憎しみであって、それは嫌悪であって、それは恨みであって、それは蔑みであって、それは侮りだった。 貴方が囀る。 歌う。歌う。歌う。 それが。 やっぱり男には、酷く不快だった。 聞くに堪えない。だから、 ▽ (-649) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:45:17 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネぐぶ。 靴先が沈んだのはその腹だ。 不安定な肩から足を退け立ち上がった男は、見下ろす形で貴方の腹を蹴りつけた。 女の腹、肉の薄さは別にしてはらわたの柔らかさのある腹。特有の臓器を内包する身体の部位。 男の足は大きい。時々はみぞおちに衝撃が入ったかもしれない。一度。 二度。もう一度。 尋問でもなければ拷問ですらないただの暴力を貴方に加えている。 いくらアドレナリンが効いていたって衝撃をすべて緩和できるわけではない。貴方はうめき声をあげただろう。時々は小さく悲鳴をあげたかもしれない。胃の中のものが出たかもしれないし、呼吸が乱れたかもしれない。それとも、その全てをやりすごす術を知っているというなら話は別だけれど。 どうあれ貴方は、少しは大人しくなるはずで。 そうなれば再び、男はその身体に馬乗りになるのだ。 床に散った唾液に浮かぶ錠剤を拾い上げ、 貴方の舌に塗り込もうとする────無意味な嫌がらせ。 (-650) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:46:01 |
![]() | 【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオ肩が軋む。笑う。歌う。男の顔が歪む。笑う。歌う。 男が靴を持ち上げる。笑う。歌う。靴先が叩きこまれる。流石に、笑いと歌は止まった。 「ご……はッあ、」 一度、喉に落ちて来ていた血が吐き出され床を汚す。 押し出される呼気と共に鼻に蟠っていた鼻血が噴き出た。 「ひゅ、がぶふッ」 二度、逃げた空気を取り戻す為に身体が反射的に息を吸う。 そこにもう一度突きこまれれば自然、内から外へと、 外から内への空気同士の衝突で胸が苦しくなった。 それでもまだ歌おうと、口を開きかけた所で、 「おま゛ェっ、げぽ、ぉぇ」 もう一度。女は身体を鍛えている訳でもない。むしろどちらかと言えば華奢な方だった。 故に、その単純な暴力は酷く突き刺さる。もっとも、精神を屈服させるには遅いのだが。 何度も咳き込む。その度、汗と涙と鼻水、それから唾液に、 胃液。覗き込まない限りはわからないが、少しの愛液も。 いくつもの体液が女から吐き出された。 馬乗りになった頃には、顔の付近に混ざり物の汚水池。 かひゅ、と薄い息を繰り返す女の舌に錠剤を押し付ければ、 それを見逃す訳もなく。すぼめた口から べッ、とあなたに向けて唾を吐く。顔に届くか?わからない。 意味があるか?ない。無意味な行動にはお似合いだろ? 女はまた、鏡のようにあなたの無様を映す。また、笑う。 (-653) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 17:08:40 |
カンターミネは、『お前じゃ無理だ』と笑う。吐いて、汚れて、まだ笑う。 (c28) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 17:18:04 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ大抵の場合、力を手に入れた者は傲慢になる。 それが公に認められた物なら尚更。是非を問うものもいるが、どうあれ新法は認められこの国で力を持った。 警察とマフィアの力関係を完全に傾かせる悪法だ。それでもそれは大々的に公布され施行された。 警察は力を手に入れた。賛成派はマフィアに裁定を下すガベルを手に入れた────お前は悪である。 力を手に入れた人間は、それを誇示するためにどんなことでもするものだ。 そして。 その優位性を脅かす背教者に対し、徹底的に冷酷に、残虐に接するものだ。 既に尋問を損じたことを、男も薄ら気づいている。 認められない頑固さが、新たな目的を作り出した。 この生き物 には罰が必要だ。それも、とびきりの。▽ (-662) rik_kr 2023/09/23(Sat) 17:42:23 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ吐きかけられた唾は男の顎から頬にかけて散っただろう。 それを男は甘んじて受け入れた。先程までの激昂から一転、酷く冴えた表情がそこにある。 貴方は笑っている。 覆い被さった男は、その笑みを更に広げさせるようにした。 笑っているということは、もちろん口は開いているんだろう。 口の両端に親指を差し込み閉じ切らないようにする。 貴方の舌が動かないように固定する。 そして、 それまでの間に何か手を打たなかったのであれば、 男の影が貴方に重なるようにして────ひとつ。 愛も情も好意もあるはずのない口づけを、貴方に。 (-663) rik_kr 2023/09/23(Sat) 17:42:58 |
![]() | 【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオそうして冷静さを取り戻した男の顔には、 この女はきっと狂気を読み取った。それは爆発。 何かしら、追い詰められたものが為す行動。 振り切ったゲージの針が止まった状態。 こうなってくると、目が覚めるまではおかしなことをし続ける。 そら、来た。指に噛みついて千切ってやろうか。 いや、きっとそれは難しい。歯の根を抑えるならまだしも、 口の端に指を差し込んだだけなら、精々皮が一枚程度。 舌を抑えられちゃ喋るのは困難極まる、 精々間抜けな音を上げるだけ。 そう考える間に、男の影がゆらりと重なってくる。 それはきっと、先に過った強姦魔のそれとよく似ていた。 途端、これは『先生』でも『マフィア』でも 『罰されるだけの生き物』でもなくなった。 ほんの僅かに頭を逸らすと、あなたの指で 口内が切れ傷つく事を厭わず、思い切り頭突きを振るった。 無論、大した威力ではないだろう。 だが人体で振るわれる、凡そ非常に硬い部位の直撃は、 互いの脳を揺らすはずだ。男の唇が重なったとしても、 この女はただでは済まさなかっただろう。 それはお前の物じゃねえよ、と内心に激昂を宿して。 (1/2) (-669) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 18:05:37 |
![]() | 【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオそして、それがあなたの鼻柱に叩きこまれたのだとすれば、 これは侮蔑を持って高らかに歌う。 「最初の一撃の意趣返しだ」と。 机の代わりに骨を叩きこむ。負傷する箇所まで、鏡のように。 あなたの選んだ手段はきっと、最も正しかった。 拷問において重要な事は、相手の大事な物をけがす、 その素振りを見せる事。だから、きっと最初からあなたが 『正義』ではなく、下卑た生物として提案していたのなら。 或いは、この拷問、いや尋問は、実に正しく、 そして素早く、機能していたかもしれない。 それくらい、カンターミネにとって"それ"は大事な物で、 簒奪者には決して屈しない、その為の柱であった。 反撃が齎したものがどの程度の抑止になったかはわからない。 ただ、この『野獣』になった女は、アドレナリンの力を借りて より、一筋縄ではいかない生き物と化した。 再び唾を吐く。今度はあなたではなく、汚水の中へ。 暗に「お前の居場所はそこだ」と言うように。 手近、いや足近な机を蹴飛ばし、可能なら椅子も、壁も。 暴れて事が大きくなれば、署員が駆けつける可能性もある。 同じ手段を続けるか、否か。 拷問官でないあなたは、正義の下に見極める必要がある。 尋問をこのまま続行するか。 (2/2) (-672) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 18:15:56 |
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