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【人】 上原 隆司[>>74メッセージの内容を見て、上原は悩んだ。 そう単純に終わってくれるなら、実にありがたい話である。 が、あれほど執拗に付きまとう相手が、そう簡単にやめてくれるとは想像しづらかった] 『しばらく様子を見てみるか。 本当に去ってくれるのかどうか。』 [待ち合わせ時刻と場所の了解の返信に、上原は情報へのコメントを付け加えた。 無いものを証明するのは難しい。 ストーカー行為が止んだと判断するにも、日数がかかるだろう。 1日やらなかっただけなのか、1週間の間が空いただけなのか、たまたま1ヶ月何も無かっただけなのか……。 矢川が「もう大丈夫」と心から安心して日々を過ごせるようになって、思い出すこともなくなれば、そのときには「終わった」と言えるのだろう] (77) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:14:57 |
【人】 上原 隆司[それからお弁当を食べることにした。>>57 容器がタッパーという色気のなさで、かえって気楽だった。 ハンバーグと卵焼きは別の皿に移して温め直して、他はそのまま食べることにした。 上原は甘い卵焼きは食べ慣れなかった。 慣れない味の卵焼きを食べながら、母親がいろんなものが日替わりで混ぜ込んでいたのを思い出していた。 桜海老、しらす干し、ソーセージ、ウインナー。 野菜を入れることは無い人だったが、混ざるものがものだけに、上原にとって卵焼きとは塩味がするものだった。 それだけに甘いと別の食べ物のようだったが、だからといって不味いわけではない。 これもバリエーションのひとつと思うと、母親が作っていたものを自力で作ってみたい気がした] (78) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:15:44 |
【人】 上原 隆司[おにぎりは出先で食べるときに上原がよく選ぶメニューだったが、人が握ったと実感できるものを食べるのは随分久しぶりだった。 子どもの頃に母親の手伝いで作ろうとして、思ったより難しくて驚いたことがあったのを思い出した。 肉類は毎食欠かしたくない主義の上原には、ハンバーグがあるのも嬉しかった。 好き嫌いがあまりない分、栄養バランスでメニューを選ぶことが多かったからだ。 そういう意味で、野菜と肉類がちゃんと揃っているのは満足感があった。 そして何より、食事を自力で用意する必要が無いことの気楽さがありがたかった。 それで直前までのんびりできたのだ。 実家を離れてからも、他の人が家まで来て料理をしていくことはあった。 だが人からお弁当を渡された経験は上原には無くて、新鮮だった] (79) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:16:46 |
【人】 上原 隆司[食事の後はタッパーを洗って水気を拭き取って、元通りスタパの紙袋に入れた。 時間通りに待ち合わせ場所に向かうとき、忘れず持参するだろう]** (80) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:17:06 |
【独】 上原 隆司/* 弁当の感想文どれだけ長いんだよって話である (なお実際に言うときは「ごちそうさま」ぐらいになるものと思われる) (-24) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:18:01 |
【独】 上原 隆司/* PC同士が実際に会ってないときに自キャラの話されるの楽しくない? ペア村だとそれが味わいにくいのが難点ですかねえ 単独行動したときに想いを深めていく能力が試される…… (-25) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:19:46 |
【独】 上原 隆司/* ところで、しらす干しってさ 名前が地域差ありますよね……? 「ちりめんじゃこ」が馴染みあるんだけど…… (-26) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 16:22:57 |
【人】 上原 隆司 おう、美味かったぞ。 作ってくれる人がいるありがたみを実感した……。 けどやっぱ、家庭の味ってあるもんだよな。 合う合わないより、「違う」と言うか。 [弁当のことを問われると、素直に答えながらスタパの袋を差し出した。中にはきっちり洗ったタッパーが入っている>>80] 休みはだいたい水曜と木曜だが、 たまーに火曜と水曜にずれるな…… あとは有給次第。 [休みの曜日を答えながら、ずいぶんと気が楽になったような微笑みを浮かべる矢川を見つめた。 可愛らしく見える反面、もうそんなに自分のそばで安心しているらしいことに、上原は思うところがあった] (84) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 18:52:14 |
【鳴】 上原 隆司[こんなに簡単に人に甘えるような子は、下心のある相手に簡単につけこまれてしまいそうだ。 そういう不安感を覚えると同時に、保護したくもなった。 ――放っておけない。 守ってあげたい。 そうは思いながらも、まだ少し、自分から踏み込むのは迷っているのだった]** (=15) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 18:52:48 |
【人】 上原 隆司 んじゃあ矢川家というより、蛍の味か。 ……れ、レンコンサラダ? [>>85深い意味なく感想を述べつつ、レンコンサラダはさすがに意外性が高かった。 雑煮の味は家庭によるだろうけれど、上原家は醤油味だった。全国的に多い例ではあるらしい] そんなに毎度作ってもらうのも悪いな……。 作ってもらえるのは嬉しいんだけどさ。 [学校の行き帰りに付き合うだけだし、毎日というわけでもない。 それでお弁当を作ってもらうのは、と気後れしたのを上原は素直に口にした。 とはいえ、普段出かけるより早くに出て登校に付き合い、帰りも迎えに出るのは、長く続けると負担になるのかもしれない] (88) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 21:51:43 |
【人】 上原 隆司[上原の不安が通じたのか、矢川も気遣う言葉を言う。>>86 独りで迷っているような、……独りで頑張ろうとしていたときのような。そんな矢川の表情を見て、上原の手は自然に彼女の頭に伸びた。 そしてそっと触れる程度に髪を撫でて、すぐに手は離れた。人目がある場所だからだった] 俺はあまり残業はしないな……。 飲み会は日によるが……、そんなに頻繁にはやらないよ。 だから、そう心配するな。 そこまで負担には感じてない。 [上原は元々、徒歩での移動に慣れていた。取材であちこち行くのに車じゃかえって小回りが利かなくて、電車になりがちという理由もあった。 仕事で外を歩くのと比べたら、学校の登下校に付き合う体力的な負担は軽かった。 その代わりに精神的には居心地が悪かったものの、それはそのうちに慣れるだろうと見込んでいた。 だから負担でないという言葉は上原の本心から出たもので、それが伝わってほしいと言うかのように矢川を真剣に見つめていた] (89) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 21:52:43 |
【独】 上原 隆司/* 我が家のお雑煮、鶏がらスープで塩味なんですよねー でも父の実家は醤油味 母はお世話になった職場の先輩に作り方習って鶏がらスープ塩味になったらしい……母の家庭の味でもないらしい よその家の雑煮の味が我が家の味になってしまった我が家……。 蛍ちゃんもそんな感じでよその家のお雑煮作るんでしょうかねー (-30) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 21:58:17 |
【秘】 矢川 蛍 → 上原 隆司 …………ぎゅーって、したい、です。 今日、頑張ったし。 明日は隆司さん、仕事、でしょ? [仕事の日まで登下校に付き合わせるつもりは無かった。 社会人に学生の時間に合わせさせるのは申し訳ないし できたとしても片方だけだと思ってる。 だから今日のうちに、今のうちに。 その安心感を、補充したいような。 そんな気分で、こっそり囁きかけていた。**] (-32) 般若湯 2021/03/03(Wed) 22:30:55 |
【人】 上原 隆司 それは……一回食べてみたいな…… ……正月に。 [>>91正月に、大量のレンコンサラダ。味付けはマヨと塩胡椒。 普通のおせちが多かった上原にとってはあまりに奇妙なものに思えて、逆にそれを食べる正月を過ごしてみたくなってしまったのだが。 それはつまり、約一年後という話になりかねなかった] あぁ、楽しいってんなら……。 俺も作ってくれる人がいるのは嬉しい、し…… [正直に答えながら、恋人同士にしか聞こえない話になり始めていることに気付き、上原は片手を額に当てた。 自然に頬が熱くなって、思わず矢川から目を逸らした。 今すぐ場所を変えたい心境であった。 ちょうど同じくらいに、矢川も真っ赤になっていて。>>92 傍目には初々しいカップルに見えたのかもしれない。 そう、公衆の面前である] (94) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 23:14:22 |
【秘】 上原 隆司 → 矢川 蛍[囁かれた言葉に途方に暮れて、小さく息をついて] ひとまず場所を……変えないか……。 [上原が漸く絞り出した声は、すぐそばにいる矢川にならやっと届く程度の小ささだった。 それが応えるつもりに聞こえるのか、断ったように聞こえるのか、判断する余裕は上原にはなかったが。 「ぎゅーって、したい」という言葉に、躊躇いこそあれど、拒否感は少しも湧かなかった] (-33) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 23:15:40 |
【人】 上原 隆司[途方に暮れた末に上原が選んだ行動は 「とりあえず本屋を出る」 であった。 といっても矢川を置き去りにする気はなかった。 振り返って着いてくるかは確かめたし、来ないようなら手を引いただろう。 行き先はそれから決めることになるだろう]** (96) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 23:16:34 |
【独】 上原 隆司/* 三人称ト書きが活用できた気がやっとした…… いやしかしこの2人見てると……じわじわくるな…… 面白いっていうか……微笑ましいっていうか……www そしてよくあの第一印象からここまで来たよね隆司くん。すごいね。 (-34) Siro_neri 2021/03/03(Wed) 23:19:10 |
【鳴】 上原 隆司[>>97 >>98手を引っ込めた矢川のしゅんとした顔を見て、上原は自分から手を伸ばしてそっと繋いだ。 店を出て足を向けたのは、本屋の裏側、店と店の隙間になっている狭苦しい路地。 裏口から出てくる店員はいるかもしれないが、わざわざ通り道に選ぶ人は少ないだろう。 本屋の入り口が見えないから、ストーカーが潜んでいることも考えづらかった。 そういう手近な場所で人目を避けようと上原が思ったのは、矢川の落ち込んだ顔を長々見たくないからだった] 悪い、人目が気になって……。 [申し訳なさそうに声をかけながら、上原は矢川に両腕を伸ばした。拒む様子が無ければ、そのまま抱き寄せるだろう]** (=17) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 7:39:21 |
【鳴】 上原 隆司[とはいえ、冬の屋外なわけで] 寒いからほどほどにしとこうな……? それとも、場所変えるか。 どこなんだろうな……、あまり不健全じゃないところって。 [矢川を無理やり離れさせる気こそなかったものの、あまり長い間ここにいられるとも思えず、上原は尋ねた。 尋ねながらも、矢川の髪は優しく撫で続けていた。 登下校でストーカー以外の目にもついているだろうと思うと、行き先は選ばなければならないだろう。 いくら安らぎや身の安全のためとはいえ、矢川に余計な疑いがかかることは避けたいというのが上原の考えだった]** (=21) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 14:39:23 |
【鳴】 上原 隆司 俺が気にしすぎなのかね……。 [沈んだ顔をされると気になってしまう。 思えば上原が一昨日矢川に声をかけたのもそれがきっかけだった] 不健全なところ……、 ……なんかこう、誤解を招きそうなところというか。 [邪推しようのある場所と言い出すと、どこへ行くのも難しい気はしてしまう。 そもそも行く気が無くて避けたいという話なのだが。 ラブのついていない普通のホテルでも、やはり邪推する人はするだろう。 外で長時間過ごしても平気な季節なら、公園のベンチだとかでのんびりできたのかもしれない] (=24) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 15:56:05 |
【鳴】 上原 隆司[話しながら、矢川が腕の力を抜いたのを感じると、上原も腕の力を緩めた。 彼女が離れるなら引き留めないつもりだった] カラオケは気楽そうだが……。 店内に監視カメラもあるだろうし。 でも、独りになるの不安か? [トイレのたびにいちいち同行というのも微妙な話ではある。とはいえ、ついてきてと頼まれたらついていくだろう。 むしろ矢川が個室に残ったときのほうが問題な可能性もあった。 家を提案されると、上原は危険性よりも気後れするのだった] 単純に行きづらいんだよな……。 蛍の親が同居してると思うと。 俺の家までは電車代かかるし、 その辺の店に入るのとあまり変わらない。 ……ストーカーが1人いるってだけで気が重いな。 今日はおとなしく家帰ったほうがいいかねえ。 [どこに行こうにも簡単に決められないぐらい自由が薄れている。 それを実感して、上原は深くため息をついた。 矢川さえ割り切れるなら、このまま家まで送ってお別れでも良いとは考えていた]** (=25) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 15:56:35 |
【鳴】 上原 隆司 救……。 [大袈裟な言葉が出てきた気がして、上原は戸惑ったけれど。 己が声をかけない間に、ストーカーとの間に何かがあったらと思えば、救ったのかもしれない] べったりはまぁ、そうかもしれんが。 俺も蛍を独りにするのは不安だからな……。 [だから、一緒にいる時間が上原の負担なわけではないのだ。 それでも「個室で過ごすこと」を主目的に外出先を選ぶのは……確かに少々問題かもしれない] 明日……朝、何もないといいんだがな。 帰りは日によるが、会える日もあると思う。 [明日から、登校するときに一緒には行けない。そのときに何かありはしないかと心配になってしまう。 早く起きれば朝送ってから職場に行くのは、時間だけを考えれば可能そうなのだけれど] (=29) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 18:40:42 |
【鳴】 上原 隆司[>>=27素直に「帰る」と言う矢川に安心しながらも、上原は少しだけ「帰りたくない」と甘えられたときを想像した。 可愛らしくてたまらなくて、帰したくなくなるだろう。そして、帰さないわけにはいかなくて、とても困ってしまうだろう。 そんなことを考えながら、上原は手を握り返して苦笑した] ……煙草吸わない家だと、来客の匂いが 残って気づく人がいるから。 どうしても家には上がりにくい……。 ごめんな。 [そうなったとき、上原は自分がどう思われるのかも、蛍が何を言われるかも、どうしても不安になってしまっていた。 彼女が望むように一緒にいられないことが歯痒いとも思っていた] (=30) Siro_neri 2021/03/04(Thu) 18:41:10 |
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