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【人】 魔剣持ち ヘイズ―祭り1日目 裏街 「人形屋」― ベリルについての説明は、簡潔でよく理解できた。 「なるほど。僕がもし死んだらベリルも、って事ですね。 分かりました。今の話、確かに覚えておきます。」 名前を呼ぶと、さっきまで曇って視線の定かでなかった瞳に、確かに光が宿る。丁寧な、はっきりとした返答に目を見開いた。 「う、うん。僕はヘイズレク。ヘイズでいいよ。 今日からは僕が君の御主人様…になるから。 きちんと言うことを聞いて…は大丈夫そうかな。 えっと。もう少し砕けた話し方でも大丈夫だよ?」 (231) yusuron 2021/12/11(Sat) 23:57:54 |
【人】 魔剣持ち ヘイズどうもマスターとしての自覚が足りないのは自分のほうかも、と思わないではなかったけれど。 服の事は、少し考える。 「…そうですね。この場で引き取る事になるんでしょうけど。 でも、祭りはまだあるし、宿の部屋に残すのは悪いし。 いや、でもそれはどうとでもなるか… …うん。すみません、ベリルに服を着せてください。」 一度宿に戻るつもりで、そう告げた** (232) yusuron 2021/12/11(Sat) 23:59:14 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ―祭り1日目 裏街 「人形屋」― 「そっか。…うん、そう言ってくれるのは嬉しい。 でもまあ、今日は僕もずっと宿でいるよ。 君の、ベリルの事もきちんと知りたいし。」 健気な言い分に、逆にやっぱり放っておくのも申し訳ないな、と思い直す。それに、店主の言った事もある。 契約の安定。体液を与えるというのは、そういう事だ。 「着替えたら宿の部屋に行こう。そこでゆっくり話と、契約の安定化をしたい。」 ベリルが着替えるのを待っていた…けれど、装いはなんたか自分の想像を超えていた。 なんていうか、なんかすごかった。 (235) yusuron 2021/12/12(Sun) 0:35:53 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ「ミニスカートの…これ、貴族の屋敷とかのメイド服? (えっちだ…) うん。じゃあ、行こうか。 店主さんの方も、お世話になりました。」 彼女にそう告げて、ベリルを連れて店を出る。 町中でメイド服は少し珍奇にも感じるけれど、祭りの最中だからさして気にはされず。 酒場の2階、宿泊しているベッドと机、椅子くらいの簡素な部屋にベリルを通す。自分はベッドに、ベリルは椅子に促す。 「えっと。ひとまずそこに腰掛けて。 今日はゆっくり話をしよう。 君の事も知りたいし、僕の事も話さないとね。 でも、それより先に契約の安定化だっけ。 …いいかな?」 彼女はこの種のことの経験を、知識をどこまで知っているのだろう。それすらまだ知らないままに、問いかけた** (236) yusuron 2021/12/12(Sun) 0:36:38 |
(a72) yusuron 2021/12/12(Sun) 0:38:58 |
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