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![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[興奮なんて言葉では足りない。 頭がどうにかなってしまいそうな程、滾る情欲が全身を走り回る。 剛直を納めて暫し男は動きを止める。 だけど女の中でビクンビクンと強く脈動する。 犯したい。 喰らいたい。 この女の全て。 幾度抱いて、味わっても、満足などできない。 渇望して止まないのだ。 それは変わらぬ想い。 求めるのは『美』か、それともこの女か。 そんなことは瑣末なこと。 男の中ではもはやその二つは同じものなのだから。] (*68) F6 2022/11/30(Wed) 6:52:55 |
![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[ゆるりと動き出す。 奥まで納めた剛直をゆっくりと引き抜く。 絡みつく媚肉を引き摺り、またゆっくりと奥へ押し込み、奥に届くその瞬間に力強く突き入れる。] 嗚呼、イルム、お前は本当に美しい。 [気を抜けば一瞬で達してしまいそう。 甘い甘い果実のよう。 そして、余りにも熱く、余りにも気持ちがいい。 男は焦らしながら焦れていた。 女を欲しがる情欲はとっくに臨界点ギリギリだった。] (*69) F6 2022/11/30(Wed) 6:53:28 |
![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[快感の漣に攫われる。 それでも男は緩急をつけ、女がより感じる部分を老練な手管で責めていく。] 私を刻め、心にも体にも。 お前の全ては私のものだ。 [息を荒らげながら、男は律動を続ける。 休む間など与えない、熱を逃す間など与えない。 快感と悦楽に溺れさせる様に責め続け喰らい続ける。 男の荒い呼吸。 女の甘い嬌声。 ぐちゅりと響く淫猥な水音と肌のぶつかり合う音。 それから軋むベッドのスプリング。 陽光に満たされる部屋で交じり重なり合う。*] (*70) F6 2022/11/30(Wed) 6:54:15 |
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![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[男は溺れていた。 艶やかに乱れるその美しい姿に。 剛直に絡みつききつく締め付ける艶肉に。 快楽に啼く声も甘く、男を誘い煽る。 やがて動きは強く深いものに変わる。 それは男も既に限界寸前ということ。 快感の海に溺れながらただ只管に女を貪り喰らう。] (*74) F6 2022/11/30(Wed) 15:39:49 |
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![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[叩きつける様に突き入れられる剛直。 手管などもはや用を為さず、あるのは女の奥に、もっと奥に、少しでも奥へ届けたいという本能だけ。 もっと味わいたいという欲と、早く女の中に吐き出したいという欲。 背反する二つの欲はしかし官能の強さによって後者が勝る。 我慢などできるはずもない、抗うなど一瞬だけのこと。] 出すぞ…っ [女の腰を掴んでより一層深く。 意識が飛びそうなほど快楽の強い波に攫われながら、男の精は女の最奥で一気に吐き出された。ビュルビュルと勢い強く胎の中を濃厚な子種がどっぷりと溜まっていった。*] (*75) F6 2022/11/30(Wed) 15:40:38 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン─ とある男の話 ─ [剣王シメオンの最も優れた能力とは何か。 男と共に『北の勇者』と呼ばれた者たちは口を揃えてこう言う。 「瞬時に本質を見抜く力」 と。 敵の弱点を即座に見抜き、敵の意図を瞬時に判断する。 その力こそが剣王の持つ最たる能力、彼らはそれを『心眼』と呼んだ。 ラ・コスタへ移住してより、その力は『美』に対して向けられた。 才能豊かな、しかし伸び切れない眠れる『美』を見出しては、彼らの飛躍に必要なものを与え、世に送り出した。 端役で燻るダンサーはそれによってプリマバレリーナとなった。 場末で小銭を稼いでいた歌い手は大劇団のプリマドンナとなった。 路上で似顔絵を描いていた者は流行りの画家となり、土産物の工芸品を作っていた者は街を代表する工芸家として名を馳せた。 シメオンによって見出され『美』の担い手として有名になった者は数多い。] (48) F6 2022/11/30(Wed) 17:07:08 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[だが、男は余りにも『美』に偏っていた。 ただ一瞬の輝きのために破滅に追いやられた者もやはりら数多くいた。 『美』の頂点に立ち、名を残したからといって本人が幸せだったとは限らない。 その一人が女優のドナータだった。 賢者の求愛を受けた女は幸せの絶頂にあった。 だが、それは賢者の親友に乗っては『美』が失われようとしていると受け止められた。だから、男は手を回した。 「幸せな結婚生活を続けるには必要なものがある」 男はそう言って女に流行りの歌を聞かせた。 女はそれを大層気に入って愛しい男にそれらを強請った。 男はそれを理解っていた。 賢者が男に何かを借りに来るとを。この街で賢者にはそれを頼める者が男しかいないのだから。] (49) F6 2022/11/30(Wed) 17:07:56 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[男は女の幸せを願っていた。 親友の幸せを願っていた。 ただ、それよりも男には譲れないものがあった。 そらだけのことで、それが全てだった。 ドナータは才能豊かな女優だった。 見目の美しさはもちろん、その演技は見るものを魅了した。 しかし、足りなかったのだ、男には女がもっと輝けることを、もっと美しくなることがわかっていた。 彼女に必要なもの。 男が見抜いたそれは『絶望感』だった。 ドナータの師は彼女を磨いた。 それが間違っていたわけではないが、彼女の『美』の本質は生まれの苦しさからくるものだった。あの頃には戻りたくないと、自分を磨くその想いこそが彼女の『美』の本質。 だが、幸せな日々を過ごす中でそれが曇っていくのを男は見過ごさなかった。見過ごせるわけがなかった。 そしてそれは見事に花開く。 悲劇的な別れ、体を汚され、愛する者を失ったその絶望がドナータをさらに美しく磨き上げた。] (50) F6 2022/11/30(Wed) 17:08:51 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[彼女は自分の幸せと引き換えに『美』の頂点に立った。 しかし、彼女の成功を知るとかつて彼女を弄び汚した男たちが再び女に近づいてきた。 男たちは当時のことをペラペラと女に聞かせた。 どれだけ楽しんだかということ、女もまた男たちに抱かれ快楽に悦んでいたということ、そして、女のもとへ向かわせた者の存在も。 その翌日、男たちの首は街の大通りに晒されていた。 人々は噂する。 彼らはドナータに手を出そうとして、彼女のパトロンが彼らを粛清したのだと。そのパトロンこそが賢者が去ってより彼女を庇護していた男、シメオン・ジョスイであった。 この街で知らない者はいない。 ジョスイの『美』に手を出してタダで済む訳がないことを。 故に、殺された男たちの親たちの辿った道は二つに一つだった。 黙して諦めるか、報復を画して返り討ちにあったか。] (51) F6 2022/11/30(Wed) 17:09:56 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[男はかつての親友に向けて呟いた。 「甘いんだよお前は。 敵は徹底して滅ぼさなければならない。 俺たちは、北で身をもって知ったはずだ。」 結局、その出来事でシメオン・ジョスイが罪に問われることはなく、そのことがこの男にとっての伝説の一端となった。 そんな街の出来事を他所に、ドナータはただただ堕ちていき、男はそんな女を見て、その醜さに苦虫を噛み潰したような顔をしていたという。*] (52) F6 2022/11/30(Wed) 17:12:22 |
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![]() | 【独】 大富豪 シメオン/* どうして親友の女をそんな目に合わせたのかとか、なぜイルムヒルトにいきなりエロエロなことをしたのかとか、妙に鋭い爺さんとリュディガーに言われてる辺りは、男の『心眼』というスキルだったという話。 (-207) F6 2022/11/30(Wed) 17:19:16 |
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![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[強請られるままに口付ける。 お前が望むものは全て叶えよう。 お前が渇望するもの全てを与えよう。 たとえこの命が明日にも尽きようと。 私の全てをお前に捧げる。 そうして私はお前の中に永遠に生き続ける。 重ねた唇と唇。 甘い口付けは徐々に濃厚で淫らなものへ。 足りない。 もっと欲しい。 幾度も体を重ねようとも足りない。 何度も口付けようとも足りない。 だから私たちはお互いに喰らいあい、お互いを与えあう。] (*89) F6 2022/11/30(Wed) 21:32:55 |
![]() | 【赤】 大富豪 シメオン[きっとその睦み合いは月が天高く上るまで続いた。 すっかりと精も根も尽き果てて、今はベッドへと体を預けている。 男は病み上がりだとは思えないほどに何度も女を求めた。 何度か休憩を挟み、体を清め、また交じりあう。 そんな風に一日を過ごし、今はもうまともに動けそうもない。] 流石に……やり過ぎたか。 [隣にいる最愛の女に手を伸ばしその髪を撫でた。 どうやら己はこうしてこの女の髪を撫でているのが好きらしい。] 未練が残ってしまうな。 [この飢えは満たされることがない故に、きっと死ぬその瞬間までこの女を求め続けるのだろう。 それはとても幸せなことではないだろうか。 そっと女の額に唇を押し当てた。*] (*90) F6 2022/11/30(Wed) 21:33:12 |
![]() | 【赤】 大富豪 シメオンそれなら、お前は100年ぐらい生きそうだな。 [そして己もと笑う。 それがもはや夢物語と知ってなおそんな未来を願う。 胸に愛しい女を抱きながら、一日でも一刻でも長くと。 もしも本当にこの街の伝承が本当ならば、今までまで捧げた『美』の数だけ望みが叶うなら、きっとそう願うのだろうか。 いいや、きっとそうは望まない。 神に叶えてもらうなど、それは美しくないと男は思うのだから。 イルム……私のイルム。 [女の髪を指で掬いながら、今はただ疲労感と幸福感に酔いしれていた。] (*100) F6 2022/11/30(Wed) 22:42:57 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[真夜中、イルムが寝入ったころにベッドから抜け出した。 水を持ってくる様に使用人を呼ぶと、水と共に一通の手紙と包みを持ってきた。そしてその差出人の名を聞いて男は薄笑みを浮かべた。 男は知っている。 かつての親友がとうに死んだことを。 復讐に囚われ自分すらも見失うほどの怒りと憎しみを携えていたことも。 いつかその炎が己を焼き尽くしにくるのだと予感していたが。 どうやらその予感は外れたらしい。 男はランプに火を灯すと、その炎で手紙を焼いた。 たったの一文字も目を通すことなく。 本当は生きていたのか、それとも偽物か、男にはどちらでもいいことだった。そしてこの手紙が本物なのかそうではないのかも。] (71) F6 2022/11/30(Wed) 22:44:09 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン……過去の亡霊に用はない。 [そう口にした言葉とは裏腹に、男は一抹の寂しさを感じてながら、灰となって消えるそれをただじっと見つめていた。*] (72) F6 2022/11/30(Wed) 22:44:54 |
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![]() | 【独】 大富豪 シメオン/* イルムとはプロローグのエアえっちから楽しい時間を堪能させて貰ったし、ずっとえっちなことばかりしていたのにただエロいだけでなくて、思いとか心情のぶつけ合いの様な感じで、凄く濃厚なやり取りの中で、とてもとても楽しかった。 これ以上無いというほど噛み合っていた様に感じられたし、イルムもそう思ってくれていたらとても嬉しい。 本当にありがとう。 シメオンじゃないけど楽しすぎてもっともっととなってる。 もう残り時間は少ないけど、あと少しだけ一緒に楽しませて欲しい。 (-295) F6 2022/12/01(Thu) 12:27:49 |
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