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【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ 上がった声も気にせずヨーグルトを咀嚼している。そんな反応をするだろうなと予想はしていたが、予想しただけで特に何も思わなかったので気にならなかった。 「……俺の周囲の、一般的な反応の話なのだが。 WやらなければならないWではなくWやりたいWことを持つ者はため息をつくこともそんな風に話すこともないと思うんだがな。お前は違ったということか」 何の感慨もなく呟く。 「しかし医者になるどころか他人を超える功績を残すとまできた。医者になるだけでは駄目なのか。何か目指すことになったきっかけでもあるんだろうか」 青年の脳裏に浮かぶのは、はるか彼方まで上り坂になっている貴方の真っ直ぐなレールだった。昇るのが大変そうだとぼんやり思う。 「俺の見たいものはそうだな、ここでは見れない。外でしか作れないものだから」 (-307) もちぱい 2022/02/25(Fri) 21:37:50 |
【秘】 ユス → 奇形 メイサイ「……ふむ」 浮き彫りになった歪な笑み。 真っ直ぐに、馬鹿正直にそれを見つめて幾ばくか口を閉じたまま動かない。どう言おうか考え中らしい。 「メイサイの『殺す』の定義が分からないな。 投票して行われるのは臓器提供者の選出だけで、間接的に殺すといえば確かにそうだが、自分の手で直接殺すわけではないのだからそれが見たいなら生憎……」 途中で言葉が途切れる。 「ああいや。ここでも関係なく人を殺そうと思えば殺せるな。殺せば自分に投票されることもないだろうしな、そういう可能性もあるのか。 見学者はステルス機能がついているし、学ぶのに都合がいい。 もし殺人が起きた時立ち会えるといいな。頑張ってくれ」 笑う貴方とはまるで反対。眉一つ変えず、そう述べた。 (-310) もちぱい 2022/02/25(Fri) 21:49:18 |
【秘】 規律 ユス → 演劇 アクタ「思い出に何か思うところもないのでな。 ……うん? きっかけか? ああ、それは分かる。別に記憶喪失というわけではないのでな。楽しいと感じることが分からなくなったしどうでもいいから思い出せないだけで」 指折り数える貴方の様子を見守りながら言葉を続ける。 「11年前、7歳の頃に臓器移植を受けた。それ以降だな、考えるのをやめ始めたのは」 鼻で笑われた理由が分からないので、首を傾げるとまではいかずとも目をぱちりと瞬かせた。 「別に聞いても問題ない。2年前父が事故で死んでな。母はそれまで専業主婦だったし、大学行くどころじゃなくなったので働くことにした。それだけだ」 (-312) もちぱい 2022/02/25(Fri) 21:55:16 |
【秘】 医者の息子 カイ → 規律 ユス「うるさいな」 頬杖をついて、不機嫌そうに吐き捨てる。 君は人をよく見ているなと思う。 「どっちも同じようなものだろ。 やりたいんだよ僕は。……誰にも期待されなくても」 誰にも期待されないから。 「医者になるだけなら他にも大勢── 代わりなんて、いくらでも……どこにでも、 "すぐ近く"にだって、いるんだ…… きっかけなんて……、ただ親が医者ってだけだよ 跡継ぎがいるんだ。」 ぼそぼそと呟きながら遠くを見ている。 自分よりできる人間なんてごまんといる。当たり前だ。 「そうかよ……君、何にも興味なさそうな印象だったけど そこまでしてみたいんだ。よっぽど珍しいのか」 (-322) DT81 2022/02/25(Fri) 22:11:53 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス「どっちでも構いませんよ」 『殺す』の定義はね。 「ユスさんは、何と言うか。本当に正直ですね。 ありがとうございます。頑張ります」 こちらを見つめる彼の表情ときたら、何ひとつ変わらない。 何かが欠け落ちているみたいに不気味で。 ああ、でも。 僕は、僕の迂遠な言い回しと作為的な表現を真っ直ぐに受け止めてくれるあなたの事は結構好きだよ。 「そうだ。僕からも質問。 あの最初のアンケート? 1番にマル付けてたのはどうしてですか?」 私は、脳死の判定に従い、脳死後全ての臓器を提供します。ってやつ。 (-325) つよし 2022/02/25(Fri) 22:27:21 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス青年は裁判場でログを見返しているところだった。 『これはエノさんには言わないでほしいんだけど。 それに上手く言えないし、伝わらないかもしれない。』 こちらも前置き。君は言いふらすタイプじゃないだろうから、あまり心配していない。 『俺の考える理解者と、エノさんの考える理解者は多分違う。 俺の考える理解者は、 同じ経験をした人 だ。』「………」 少なくとも君には話すべきかもしれない。 ……君は俺のやりたいことを一緒にやろうとしてくれたから。 迷いながらも決めた。だから続きが表示されるには時間がかかる。 『人の考え方って、過去で決まると俺は思う。 全く同じ人生を歩んできた人がいたら、その人は俺の理解者だし、俺はその人の理解者になれる。多分な。』 『例えば臓器提供を受けて生きてきた今のユスと、健康で臓器移植をせず生きてきたユスは違うことを考えてるはずだ。 違うことを考えてる人同士が理解できるなんて、俺は思わない。』 善人と悪人の基準は曖昧なのに、理解者という基準はとてもハッキリしていた。善悪について考えるよりも、長く考えてきたみたいに。 (-327) wazakideath 2022/02/25(Fri) 22:35:31 |
【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス「───え、」 臓器移植。 父が事故死。 淡々と語られる内容は 恵まれた家庭で生きてきた男では、簡単に想像出来なくて。 暫くそのまま、目を開いて君を見つめていた。 「そ、れは……、 楽しい事が、分からなくなるくらいに……、」 臓器移植を受けるくらいの、 何か悲しい出来事があったのだろうか。 幼い君が傷付いて、 傷を見ぬふりする為に、感情を捨てて。───なんて、 勝手に想像して、勝手に考えて。 表情を歪めない君の代わりに、勝手にへにゃりと眉を下げた。 でも。 一度踏み込んだなら、最後まで。 君の事を、知りたい。 「……そっか。 何で……臓器移植を?」 (-329) osatou 2022/02/25(Fri) 22:39:44 |
【秘】 規律 ユス → 演劇 アクタ 硝子のような目で貴方の反応を見る。貴方のような反応をする者も少なくなかった。何の感想も抱くことなく見つめ続ける。 自分と違って感情が顔に表れやすく、変化の幅も広いのだと。 淡々と印象を頭に留めながら。 「何で、と言われてもな。俺が患ったのは重く、有効な治療法がそれしかなかったからだ。 あの時は生きたいだとか死にたいだとか考える余裕がないほど苦しかったから、体調が良くなかった時はW楽になりたいWとばかり口にしていた気がする。 結果親の判断により臓器移植を受けて、無事拒絶反応も起こすことなく体が楽になって問題なく生きている。……今思うと死んで楽になるという道もあったのかもしれないがな」 自分の歩んだシナリオをかいつまんで説明し終えると、グラスを掴んでもう一度呷った。 (-352) もちぱい 2022/02/26(Sat) 2:57:02 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ「定義としてはどちらでもいいのか。利がなかったと落胆することもなくなるな。いいことだ」 さて、貴方の真意はいったいなんなのか。それを問いただす者はここにはいなかった。 「別に嘘をつく理由が無いからな。取り繕わなければならないほど隠したいものも、そうしようとするやる気も、何もない」 世間的に悪だと断じられることを語る時に笑うことの出来る、何かが欠けた者を硝子のような瞳が捉える。 俺は、迂遠な言い回しと作為的な表現で接してくるお前のことは別に好きでも嫌いでもない。 「ああ、アレか。命を返しにきたからだ」 さらりと答えて、少し考えてから言葉を続けるために口を開く。既に二回ほど似た質問にこう答えたが、毎回詳細を説明することになったのを思い出した。 「俺は昔臓器移植を受けたことがあって、もうその時点で俺の命は俺だけのものではないらしいから。 無駄に消費しない為にここで提供者として死のうとしたというわけだ。予定が変わってしまったがな」 そういう関係もあって、もう一人の見学者や貴方に元々話しかけるつもりだったことも補足する。もし臓器移植予定者だった場合、かける言葉があったという。 (-357) もちぱい 2022/02/26(Sat) 3:42:17 |
【秘】 規律 ユス → 医者の息子 カイ「俺は同じとは思わないな。WやらなければならないWと言われたところで、強いられ選びやすく誘導されたとしても結局己の行動を最終的に決めるのは自分自身だろう。 やらなければいけないを選ぶ人間にはそれを言い訳にして考えることを放棄する者だっている。強いてきた人間、環境に責任を押し付けて何も考えず楽になりたいから。俺がそうだ。 だから、能動的にWやりたい事Wとして選ぶお前のことを素晴らしいと言ったんだ。初めにな。それは今も変わらない」 誰にも期待されなかったとしても。 「Wすぐ近くW? ……ああ、もしかしてプロフィールにあったお前の弟のことか? ……ふむ。 要は──誰かに見てもらえて、揺らぐことのない自分だけの居場所が欲しいという感じなんだろうか」 一度手帳を取り出し、緑茶の入った湯呑みを二人分出して頬杖をつく貴方に片方差し出した。話をする時は飲み物があった方がいいという考えからだった。 なお、貴方が忘れずに飲み物を既に用意していてもしれっと置く。 「俺の見たいものに関してはそうだな。かなり珍しいと思う。 もうずっと真面目に考えて動くなんてしていなかったから、こんなに見てみたいと俺から思うなんて自分でも少し意外だった。まだ感情は死んでいないらしい」 (-358) もちぱい 2022/02/26(Sat) 4:28:10 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ どれだけ時間がかかっても、共犯者はじぃっと待ち続けて全ての言葉を見つめた。 『同じ経験』 『そうか』 『それは確かに、理解者と出会うのが大変そうだな』 思考。そして入力。それなりに時間がかかった。自分では思いつかなかった考えだから。 『例えがわかりやすいな。確かに何の病もなく健康に生きた俺がいたのだとしたら、考え方はだいぶ違っていたことだろう。今まで経験したことが今に至るまでの俺を作り上げているから』 ややあって、更にメッセージが書き加えられる。ただの報告で済ませようと思ったが、知りたいことが出来た。 『ツルギ、二つ聞きたいことがある。 お前が欲するW理解Wとは、どこまでだ? どこまで他人に理解されたい?』 これは裁判場でエノに投げたものと同じだ。 『もう一つ。同じ経験のW同じWとは、どこまでを指す? 生まれた瞬間からか? それとも、限定的な範囲か?』 (-359) もちぱい 2022/02/26(Sat) 5:22:06 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『うん。だからユスは俺を理解できないし、俺はユスを理解できないと思ってる。』 ここが青年と色芽木絵乃の大きな違いかもしれない。 相互理解はできないものだと既に考えているから。 『…その質問にはまとめて答えられそう。ちょっと待って。』 カフェで抱いたあの気持ちは、間違いなく喜びだった。自分の中でメレンゲのようにフワフワとしたままだった感情を、少しずつ文章にしていく。 大丈夫、君になら言える。 『俺は、』 『自分と同じ景色を、一瞬でもいいから誰かに見てほしい。』 地面が崩れ落ちた真っ暗なトンネルの中で、 何かに追われ続けるあの感覚を。 (-364) wazakideath 2022/02/26(Sat) 10:54:57 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『俺の考える理解は、言い変えれば 共有すること なんだよ。………まあ、難しいことに変わりはないな。頭痛だって、相手が自分と同じくらいの痛みを感じているとは限らないわけだし。』 自分の考えていることが全てわかる理解者を見つけるよりも、現実的な気がする。 あくまで比べた時の話だけど。 共有だって難しいことに変わりはない。 『だからさ、』 (-365) wazakideath 2022/02/26(Sat) 10:55:54 |
【秘】 あの日の ツルギ → 規律 ユス『 似たような状況 を用意すれば、』『 同じ が、』気持ち を体験する人『作れるんじゃないかって。』 そんなものを作ろうとすれば、前に話した通り法に触れることになる。 本当に同じ気持ちになってくれる保証だってない。徒労に終わる可能性だってある。 実らない結果の為に奪われた命は哀れだから。 『俺が言う諦めきれない≠チていうのはこういうこと。 どうかな、上手く言えてる?』 だからそれを受け入れて貰えたことが、 俺が作る景色を見たいと言ってくれたことが、 あんなに嬉しかった。 (-366) wazakideath 2022/02/26(Sat) 10:57:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス「!」 至極当然のように、さらりと答えられる。 僕は少し目を見開いたかもしれない。 「移植から10年経ったら候補者の対象になるんですよね。え、まじでなるんだ。 容赦ねえ……。 はあ……なるほど。レシピエントか。 なら、まあそうなりますよね」 とても納得したと言う風に頷いた。 「臓器移植受けた時……、どうでした? 痛かったですか? 拒絶反応は苦しかったですか? あ、と言うかどこの臓器ですか? どんな気持ちで受けたんですか。後悔なんかはしました?」 それから、彼を質問攻めにする。 訊きたい事が沢山あったからだ。 「……予定が変わったって言うのは?」 (-368) つよし 2022/02/26(Sat) 11:09:06 |
【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス「し、」 死んで楽になるなんて、と言いかけて ここはそんな綺麗事を吐く場ではない、と思い至る。 「……そっ、か」 でも。 「でもさ、親御さんはお前に生きて欲しかったから、手を尽くしたんだろ。 そんな人達が居るのに、W死んだら楽Wとかはさ……言うなよ。」 事実はどうだろう。 義務感からだったかもしれないし、自分の想像通り君を愛していたのかもしれない。 分からないけれど、分からないなりに、伝えたいと思った事を、君へ伝えた。 「はーあ! お前、何聞いてもつまんなさそう!」 がたん! 椅子の音を鳴らして立ち上がれば そうして君の目の前まで顔を近付けにっと笑って見せる。 「散歩しながら話そうぜ、 その方が僕は楽しいしさ。……お前もそうかもしれないじゃん?」 きっとそうだと良い、と。 君の返事を待たずに背を向けて、カフェを出て行く。 ……君が着いてくるかと時々心配そうに振り向きながら。 (-380) osatou 2022/02/26(Sat) 12:55:55 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『同じ景色を見ること、共有すること』 要点を繰り返す。貴方に知覚出来ることではないが、手帳型の端末を持っていた青年は届いたその文面を自分の指で何度もなぞった。 きちんと覚えるように。自分が投げ捨ててきたものと違い、頭の片隅に追いやることのないように。 『ありがとう。非常に分かりやすい説明だった。疑問が無くなりすっきりした』 回答への礼を述べ、暫く空白が続く。 『理解者の定義を聞いた時に色々考えが浮かんでな』 『エノさんの望む理解者は、相手が能動的に彼を見なければならないものだと思っている。 だが、お前の望む理解者は同じ経験をすること』 『この時点で思ったんだ。 生まれた時からまるきり同じものを経験する人間、完全な理解者は無理だったとしても。限定的な範囲でなら──』 ▼ (-381) もちぱい 2022/02/26(Sat) 13:08:36 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ『W理解者Wを作り出せるのではないかと。 理解者に出会えないのなら、作り出せばいいのではないのかと』 ▼ (-382) もちぱい 2022/02/26(Sat) 13:09:25 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『人工のもので果たしてツルギは納得できるのかと危惧していたが、先程の回答を見て安心した』 貴方のやろうとしていることが世間一般に受け入れられないことも、そして手を貸せば己もまた法に触れるものだと、理解している。 けれど、理解していることは決して行動をやめる理由にならない。否、なれなかった。この青年にとっては。 『お前の言う通り、俺はお前を理解するのは困難だ。まず感情といった感情がなかなか動いてくれないから。 他の者なら、どういうものが楽しいとかどういうものが悲しいとか、手ずから教え込めるかもしれないが』 『ただ、理解できなかったとしても。俺は楽しそうな顔をするお前と、そんな顔をしたお前が作るものが見たくなった』 『だから手伝おう。諦めきれない限り、いくらでも付き合う。 元より俺は死ぬつもりで、他に生きたい理由などなかったから。いくらでも協力できる』 (-385) もちぱい 2022/02/26(Sat) 13:11:09 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ「そうだな。あれから11年経過しているから選ばれたのだろう」 目を見開いた様子を見て驚いたのか或いは不思議に思ったのか、瞬きをぱちぱちと少しだけしてみせた。 「術後は色々と管が繋がってて痛かった。拒絶反応も今こそ安定しているが術後数ヶ月は熱が出るなどあったな。薬の関係で感染症にかかりやすい状態だったから、食事の管理だとかリハビリだとか気をつける事も多かった。 どんな気持ちで、か。とにかく楽になりたかった。後悔は特に。したところで何も変わるわけではないから。……メイサイは移植手術で後悔するようなイメージを抱いているのか?」 質問攻めには一つ一つ答えていく。眉一つ動かない。 「ああ、最初の合議のあと色々人と話をしてな、考えが変わって生きて帰りたくなった。見たい景色が出来た」 (-389) もちぱい 2022/02/26(Sat) 14:22:21 |
【秘】 規律 ユス → 演劇 アクタ 伝えたいと思ったことを受け取る。この青年に拒絶は無い。拒絶すると言う考えが無い。 「…………」 思考。沈黙。 成る程、お前もか。 「そうだな。善処しよう」 静かにそう答えた。 青年の親が何を思っていたか、真実は分からないままだ。青年自身は親がどう思っていたかなどまるで興味がなかったから。 「つまらないと言われても、面白くないと最初に忠告したんだがな。 散歩か。たしかに座りっぱなしだと体に悪いしな。いいだろう」 花咲く笑顔を浮かべた貴方を、表情一つ変えずに追いかける。態度や雰囲気は滅多に変わらなくても、約束したからには貴方を捨てるなんてことはしなさそうだ。 (-390) もちぱい 2022/02/26(Sat) 14:31:41 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『ありがとう。伝わって良かった。案外価値観が近いのかもな。 楽しいとかは、俺もよくわからなくなったから………そういうのは多分、アクタの方が詳しいよ。』 悲しいとか、気持ち悪いとか、……怖いとか。青年が今もなお感じる気持ちはそんなものばかり。どうせ麻痺するなら、そっちも痺れてくれたら良かったのに。 しばらく目を離していたログを閉じて、受け取った文章を頭の中で読み返す。 『あのさ、さっき裁判場でカミクズさんが言ってただろ。この空間で死ぬと、現実でも死ぬことがあるって。 これは頼みじゃなくてお願い。だから別に守らなくたっていい。』 (-391) wazakideath 2022/02/26(Sat) 14:39:07 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『自分から死ぬようなことはしないでほしい。 殺されるとかは、しょうがないけど。 自殺みたいなことはやめt| …………入力が止まる。 冷や汗が手に滲んだ。自分から死にに行くな?何を言ってるんだ、俺は。 これは過干渉じゃないか。 君の周囲にいた人たちと、同じじゃないか。 君の命なんだから、君が好きに使うべきなのに。 『ごめん、今のなし。言いすぎた。見なかったことにして。ユスの好きにしてくれ。』 矢継ぎ早に続きを送って、深く溜め息を吐いた。 (-392) wazakideath 2022/02/26(Sat) 14:40:20 |
【秘】 奇形 メイサイ → 規律 ユス「ええ〜……辛そう……」 訊いておいて僕は顔を顰めた。 直球な感想。 「11年前って事は……今18歳って書いてたから、7歳の時ですかね。 え? いや……何と言うか、割り切ってますね……」 「あ、もし見学者に臓器移植予定者がいたら何て言うつもりだったんですか?」 質問にひとつひとつ答えてくれるユスさんは、やはり無表情。何考えてるんだろうね。 「……見たい景色ですかあ。 いいですね。ユス先輩がここから無事帰れるといいです。 応援してます」 (-395) つよし 2022/02/26(Sat) 15:21:16 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『そうだな。共感してくれる部分があり、それ故に本音を晒せたから価値観が近いのかもしれない。 ……楽しいとかは、か。残っているものもあるということか。お前にとってそれが良いことかは分からないが』 中途半端に残っているものと、完全に麻痺してしまったもの。いったいどちらが幸せなのだろう。青年には答えが出せなかった。 『』 入力中。それきり、文字が送信されてこない。 それからどれだけ時間が経ったのだろう。長かった気がするし、思ったより短い時間だったかもしれない。 『ツルギ』 まず、静かに名前が入力される。 『見なかったことにしろだけなら言わないつもりだったが、好きにしろと言われたので言うことにする』 ▼ (-399) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:01:26 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『命を大切にしろ。 人に感謝して生きろ。 救われたのを無駄にするな。 これらを言われ続け、何故俺が疲れたか分かるか? 何故俺自身が取り上げられ個人を尊重されないと感じたか分かるか?』 『 皆、俺の為と言っておきながら他人ばかり見ていたからだ 』これは貴方の為。 あの人に申し訳が立たないでしょう。 これはお前の為。 無駄にしたらお前の為に死んだ人はどうなる? これは義徳の為。 お前の命は、お前だけのものじゃない。 理解はできる。提供者がいなければ今の自分はいないのだから、勿論感謝している。それは当然だ。 ──俺のことよりも、命を他人の為に捧げた者の方が尊く、大事にしなければならないのだろう。 それなら、最初からそう言ってくれ。 俺の為だと言わないでくれ。 面倒だ。 ▼ (-400) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:03:45 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『お前が俺に死ぬなと言うのは、誰の為だ?』 ユスか、或いは他人か、または── ──ツルギ自身の為か。 『この答えは聞かない。ただ、もし、もしもお前の答えが俺が思っているのと同じだったのなら』 入力しながら考える。お前はもう少し我儘になってくれてもいいのにと。事情を知った今難しいことは分かっているが、せめて俺といる時くらいはと。 『俺は歓迎しよう。いきなり殺されるかもしれないからお願いをきちんと聞けるかはともかく、俺はその言葉を忘れない』 お前が、生きている限りは。 『……話が長くなってしまったな。時間をとらせてすまない。 これとは別に時間があればゆっくり聞きたいことがあったが、それはまた明日三回目の合議が終わった後にでもしよう。お前の都合が悪くなければな』 (-403) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:06:16 |
【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ「そうだな。辛いか辛くないかと言われたら辛かった。色々面倒事が多かったから」 直球な感想に頷いた。気持ちはわかる。 「割り切っている、か。そう言うと聞こえはいいな。 ……ああ、言う言葉か? 他人の臓器を貰って生きると周りからとやかく言われることが多いぞと。耐えられそうになかったら早急に環境を変えることを勧めると」 お前もコタも違ったがな、と呟いた。お前も表情が結構変わるタイプなのかとぼんやり思いながら。 「ありがとう。こればかりは天に祈るしかないな。生きる為の根回しも考えたが、色々事情があって何もしないことにしたから」 (-405) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:12:54 |
ユスは、剣道って絵になるなと思った。 (a60) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:14:21 |
【人】 規律 ユス 色んな者と話をしたり連絡をしたり。なんだかんだやる事は結構あった。一人の時間になってぼんやりと適当に散策する。 「……こんなに頭を使ったのは久しぶりだな」 自分で何か考えるなど、殆ど放棄して長かった。 広場でどんどん斬られていく巻藁を見たり、空をのんびり泳ぐ白い鯨を見たり。視線をゆったり動かしてから眉間を指で揉んだ。 最初の投票時間が来ると言うのに、相変わらずだった。 (43) もちぱい 2022/02/26(Sat) 16:48:32 |
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