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【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネあなたが牢獄にいるのなんかやだ。拷問されるのなんてもっとやだ。 だけどどこかに逃げようだとかは言わなかった。 あなたの大切なものが自分だけだなんて自惚れはしないから。 自分だって大切なものがもうひとつある。――いや、更にもうひとつ。 「……ぁは」 静かに目尻を指先で拭った。 言葉通り結婚式に乱入して新郎に殴り込むライムグリーンの髪が浮か――びはしなかった。 だって女の中では最初から、そこにいるのはあなただったから。 (-415) oO832mk 2023/09/19(Tue) 18:04:45 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「…うん、……うん、……いいよお。」 「それじゃあ、ミネがドレス着てえ」 「あたしはあ、タキシード着てえ」 少しひねくれた夢をなぞる。 あなたがどんな言葉を返すか、聞きたいから。 表じゃ素直なダニエラ巡査は、本当は少しひねくれ者だ。 「それでね、ミネの人生は」 「ぜえんぶ、あたしのものになるんだあ。」 ……幸せだねえ、って。小さな声。 サングラスの上司がコーヒーなんかいれてくれたら、もっと、もっと嬉しいけど。 「………ミネが、もらってって言ったんだから」 「やっぱなし、は、なしだかんねえ。」 くすくすと女は控えめに笑う。 いやなことはたくさんあって、こわいこともたくさんあって。 今だって本当は最悪の気分だけど。 描いた夢を想いながら左手小指に口付ける。 マリーゴールドの花が、まだ、綺麗に咲いていた。 (-416) oO832mk 2023/09/19(Tue) 18:05:17 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「え?俺がドレス着るの?いやエリーも着てよじゃあ。 ダブルドレスで行こうぜ、いやでも俺ドレス恥ずかしい…… でも絶対キレイだしなエリーのドレス姿とか……ん?」 反射的にいつものように言葉を返し、その光景を想像する。 と、そこに至ってやっと「いいよお」に理解が追い付き。 「……今俺OKされました?」 敬語になってしまった。 「え、いや、その、勿論俺は全然よくって、あの、 っていうかずっと俺、エリーに全部あげたくて、 でもほらエリーって可愛いしさ、ルチアーノも美女って 褒めてるくらいだし、そういう、男人気もあって、 絶対エリー自身も好きな人とかいてさ、俺はあくまで何、 こう、あれよ、親友枠っていうか、わかるだろ? そういう感じだと思って、だから言ったけど いやそこは迷惑だからやめてねみたいな感じで 来ることも全然覚悟してたっていうか、 一緒に居るけどそれはそれみたいなアレへの 対ショック姿勢取ってましたみたいな奴があるんだけど、 ん?んん?あの、えっと、 ……いい、の? 」早口続きの後に、吐息に掻き消えそうな声で。 表向きでは傍若無人なカンターミネは、 本当は怖がりで寂しがりだ。遅れて夢をなぞる指を出して、 やっと追いついてから、震える。 (-423) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 18:46:34 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「あの、えっと、だな、そのう…… ふ、ふつつかものですが?よ、よろしく……」 「……えへ、へ。やった……」 お喋り屋が黙る時。口を閉じる時。 それは、きっと何かを噛み締めている時だけだ。 例えば……幸せ、とか。 (-424) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 18:48:55 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡かつ、かつ。 革靴の底が床を鳴らす。 軟らかなくせ髪を揺らしながら、まっすぐに女は通路を進んだ。 そうしてとある鉄格子の手前で女は止まる。 ノッテファミリーの幹部。そして今は、反社会組織取締法の下投獄された罪人。 …静かな声で、その名を呼んだ。 「…アレッサンドロ・ルカーニア。」 眼鏡は外していたから乱視で視界はボケていた。 そんな、ミントブルーの瞳が、檻の中を映す。 (-425) oO832mk 2023/09/19(Tue) 18:50:44 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「がー……」 …いびきだ。そいつは、ベッドの上で腕を枕にねころんでいた。 見れば顔のあちこちは腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。 ここ10年程のアレッサンドロには、似つかわしくはない… けれどなにより、彼らしいよそおい。 とりあえずは、生きているようだ。 今の様相は、動物園でひっくりかえるパンダのようだけど。 (-426) gt 2023/09/19(Tue) 18:58:32 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → マスター エリカ夜を超えるのが怖かった。 大切なものをまたひとつ取り上げられてしまうかもしれなかった。 それでも、彼らの大切なものを。 ――家族を。 あたしの立場で守る方法なんて、これくらいしかなかったから。 どうして大切なものばかり、あたしの手を離れていくんだろう。 アレッサンドロさん。 ミネ。 ……お母さん。 だけど、同じように心の隅で思うんだ。 あたしには、それを嘆く資格なんて、もうないんだって。 /* こんばんは。 波魔は今回の襲撃先を ニコロさん どうかよろしくお願いします…… (-428) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:01:44 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「――ふふっ。」 つい静かに噴き出して、そのまま控えめにけらけら笑う。 …好きな人、だなんて。 これが電話でさえなかったら、もっとからかってあげるところだ。 スピーカー越しに耳を叩く声が心地好い。 心地好いし、愛おしい。 火照る頬を冷ましに夜風を求めてベランダに出ると、涼しげな風が髪を揺らした。 「……うん。…いいよお」 同じように、静かな声でもう一度。 小さな声が自分の声に重なってしまっても、聞き逃すことがないように。 そうして耳に届いた幸せそうなその声音を聞き、密かに電話のマイクの傍に口付けをして。 「……ti amo」 「あたしの方こそお。」 「…よろしく、おねがいしまあす。」 (-432) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:25:42 |
【念】 うたかたの ダニエラ――しばらくは、どう頑張っても涙は止まることなくて。 ついでを言うならあなたの言った、『紅茶』やら『珈琲』やら『練習中』やらで勝手に泣く時間を増やしていた。 それでも飲む気はあるらしく、ぐずぐずの顔で頷いた。 珈琲でも。紅茶でも。 どちらでも多分 とっても美味しい 。「………………はい…」 そうしてカップを傾けて、ようやく落ち着きを見せた女の目は腫れなかなか酷いものだ。 それでも溜め込んでいたグラスの中身は、随分軽くなったように思う。 (!19) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:33:47 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「わ、わーらーうーなーよぉー……」 日頃の勢いはどこへやら。 完全にからかわれるまま、ぽそぽそと言葉を返していく。 「……俺も……」 「ti amo……」 「……もー絶対責任取ってもらうからなほんと恥ずかしくて死んじゃいそうだ……通話でよかった、今の顔見られてたらほんと……もう……一生勝てなくなるから……」 「……お、おわり!この話終わりな!一旦! 続きはあのーあれだ!俺が無事に出れる日にな! いつになるかわかんねえけど!頼むぞ!」 (-436) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 19:47:37 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「あー。あははぁ。」 「でも今のお仕事、気に入ってるのでえ。」 残念。誘惑は誘惑止まり。 職務態度の割に、あっさりとしたもんだった。 「ええー。そおなんですかあ」 「…でも、いいと思うなあ。小さな家族〜」 キョーミがあると言ったからにはこのようになる。 まあどちらにせよ、情勢がこの有様では。なのだが。 「でもお、朝パンを買いに行ってお兄さんがいないとお」 「やっぱり心配になっちゃうのでえ」 「……風邪とかでも休んだり、しないでくださいねえ。」 そしてこちらはこちらで、まさか本気で捕まる心配なんてしませんよ、と言わんばかり。 おどけるように肩を竦めてくすり。きちんと冗談として受け取られたらしかった。…ついでに。 「あたしは風邪ひいたら、休みますけどお」 (-437) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:47:54 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「…………」 その姿に、小さく吐息をひとつ。 …嘆息。いいや、安堵だ。 だけどしかつめらしい表情は変わらない。 すう。少し大きく息を吸い。 「アレッサンドロ・ルカーニア!」 もう一度。 (-438) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:55:23 |
ダニエラは、珍しく――それはそれは、大きな声で。 (a18) oO832mk 2023/09/19(Tue) 19:56:27 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「んが」 がたん、と音がして、暢気に組んでいた両足がびくんと解ける。 「……」 しばらく、沈黙。 むくりと上体が起き上がり、 「あー……。 ダニエラ。何してんだ」 起き抜けの一言としては、自然だったけれど。 拘留されたカポ・レジームらしからぬ態度と言葉で、 かりかりと頭をかいた。 (-443) gt 2023/09/19(Tue) 20:36:20 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「…ふふ、はあーい。」 残念がる様子は見せず、かすかに甘い声。 どちらかというと、今が通話で残念な側だ。 そこまで言う顔は、すこし、とても、見たかった。 「…それじゃあ、」 「ミネ」 「 またね 。」次に電話ができる日がいつだかなんてわからない。 だからその声に寂寥が乗るのは多分仕方がない。 そうっとマイク口に口を寄せた。 愛しいあたしの王子様。どうか何もなく、無事でいて。 (-454) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:01:14 |
【念】 うたかたの ダニエラ空気の緊迫を感じ、息を呑む。 あなたの伝えた内容のほぼ大半は、きっと存外にすんなりと呑み込めた。 目を伏せる。 嫌な想像ばかり過るのは仕方のないことだ。 そうでなくとも、女はこの日、 …それでも。 「――残念です、ねえ。」 笑顔だ。感じた寂寥は声音に乗らない。 女はあなたと違って嘘つきだ。 いつもそうやって何かを誤魔化して生きている。 「とても優秀さんでしたから、助かっていたんですけどお」 結局泣き腫らしたままの赤い目だけれど関係はない。 今はただ、あなたの心残りにならないように。 少しでもあなたが、自分のことに集中できるように。 (!23) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:49:43 |
【影】 うたかたの ダニエラ泣きじゃくる子どもが、いつだって心の中にいる。 行かないでって。ひとりにしないでって。 だけどそれを隠して笑ってきた。 今日だって、今だって、同じだ。 子どもの頃からずっと繰り返していることを、今も、ただ繰り返すだけ。 (&8) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:50:05 |
【念】 うたかたの ダニエラ「……行ってくださあい。」 「ホテルは自分で、何とでもできますからあ。」 「あたしもここを、すぐ離れます。」 「…ふふ、何の備えもしていないわけじゃありませんから、大丈夫ですよお。」 「守られるだけのお姫様じゃ、ありませんしい」 それこそ顔のケアだとかは後回しだ。 デスク上に置いていた大切なものたちだけは確かに回収し、着々とここを離れる支度も済ませていく。 「落ち着いたら、また、連絡をくださいねえ」 「――お兄さん」 へらりと笑う。大丈夫。…きっと、また会える。 (!24) oO832mk 2023/09/19(Tue) 21:51:02 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「なーんだ、フラれちゃったよ」 いつでも待ってまーす、なんてこっちもあっさり。 バイトが増えるのは悪く無い事だ。 「かわいいすよ。家帰ったらもう玄関にいるんだもん。 ずっと面倒見てやれればいいんすけどねえ」 こーんなのが……と手でサイズを指し示したり。 今は無理かもしれないけれど、お勧めだけはしておくのだ。 ……情勢がどうなるのか、見通しは立たないが。 「厳し。風邪引いてんなら休ませてよ」 「でも、まあ、うん」 「いつも通りって安心材料ですからね」 「ちゃんと朝、待ってますから」 「……そっちは休むのかよ。寂し〜」 アハハ、と冗談も笑い飛ばして。 紙のカップを傾ければコーヒーも最後の一口だった。 猫がにゃあ、と鳴く。すっかり缶の中は空になって、 並んで座る人間二人を眺めていた。 (-471) susuya 2023/09/19(Tue) 22:00:41 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「… 仕事 です。」間延びした声はなりを潜め。 どこか沈痛な面持ちはそのままに。 「………… 本当は、様子を見に来ました。 」悪い事をした子どもみたいに不明瞭な声。 それでも聞き取れるくらいには発声した。 心配で、とはつけないところが素直じゃない。 そんな自分には、どこか自覚的だ。 (-473) oO832mk 2023/09/19(Tue) 22:02:51 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「おう、そうか。 危ない橋だぞ」 見られたらどうすんだよ、なんて言葉は言うまでもないが。 掌に顎を乗せて、溜息のような息を漏らす。 ──牢獄の中でも、カウンターの中とまったく同じ。 実際はあなたが着たこと、そこにいること、 それそのものが嬉しいのに。 「んで。 様子はどうよ。 いつも通りだろ?」 へらりと笑う頬に、あざがぼこぼこと広がっていなければ、まあ。 (-475) gt 2023/09/19(Tue) 22:12:42 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオくすくす。 はあい、なんて笑って返し。 「おかえりなさい、してくれるんですねえ…」 ひとり暮らしだから、やっぱり少し羨ましい。 示されたサイズ感をエアもふもふしてみたり。触ったこと、ないけど。 「ふふ。まあそおいうことでえす。」 「いつも通りじゃなくっていいのは、日替わりメニューとシェフの気まぐれだけって相場は決まってるんですからあ」 「だからあたしも、ちゃあんと行きますよお」 「……気まぐれを楽しみにい」 風邪の日までお仕事したくありませんしいなんて嘯いて。 お仕事といえば。 「あ。…そう言えば仕事の途中でしたねえ」 「人助けをしてすっかり忘れちゃてましたあ」 「そろそろおいとま、しようかなって思いますう」 ちょうどコーヒーも飲み終えたし。猫もおなかいっぱいみたいだし。 (-483) oO832mk 2023/09/19(Tue) 22:47:42 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「…わかってます。」 「でも、A.C.Aに選抜されましたから…少しは誤魔化しが効く立場なんですよ。」 ヒラの巡査に比べたらの話。 さて、そうでなくても果たしてここに足を運んでいただろうか。 …意味のない自問だ。目を伏せて一蹴した。 「せっかくの色男が台無しですね。」 問いには苦い声。 乱視で少しぼやけているから、直視こそせずに済んでいる。 …本当はこんなところで会いたくもなかったし、こんな姿を見たくもなかった。 眼鏡はその、折衷案だ。 (-492) oO832mk 2023/09/19(Tue) 23:05:55 |
【念】 うたかたの ダニエラネイルや靴や、豪華な食事。 女はただそれについては、曖昧な笑みを返すだけに済んだ。 そんな用途にこのお金を使ったことは1度もない。 使わなかった分は使わなかっただけ貯め込まれ、此度ようやく日の目を見たというわけだ。 つまり何ら痛手でもなかったという話だが、やっぱりそのことも結局あなたは知る由もない。 「はあい。じゃあ」 「…ご連絡、楽しみにしてますねえ」 このホテルを離れる準備を進めながら。 笑って女は、あなたを見送ったことだろう。 そうしてきちんとこのホテルも離れ。 次のアジトは、またあなたの知らない別のホテルなのだった。 (!27) oO832mk 2023/09/19(Tue) 23:13:54 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「ならいいが。 この後のことを考えるとなあ」 困ったように頬をかく。そうするといてえ、と当然の悲鳴をあげて、びくんと顔をそらす。 牢の中のアレッサンドロはなんだか気が抜けたようで── いや、気のせいではなく、彼は何かに安堵し、満足していた。 場所と境遇とのギャップが、その違和感を不気味に縁取るかのようだ。 そんなことにも構わず、男はあなたの軽口に肩をすくめる。 「子供のころはずっとこんな感じだった。 成長すると色男になったわけだが」 だらしなくかいたあぐらの上で、気怠そうに足を組み直す。 「そういうお前も、なんだかしんどそうだな。 仕事が辛いか?」 からから。笑い声は、牢獄のなかにばかりこだました。 (-501) gt 2023/09/19(Tue) 23:31:07 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「そうなんだよ。ちゃんとオレの足音、分かんだなって」 誰かが自分の帰りを迎えてくれるなんてこと、 今まではなかったから嬉しいのだ。 先行きに不安はあるものの、今の所、いいなと思っている。 「ハ。違いないすね」 「気まぐれで店閉めないように店長にも言っときますよ」 店長は平気だと言っていたから大丈夫だとは思うけれど、 この騒動の余波で店を休まれるのもなんだか嫌なので。 バイトの身ながらでも守れるものはあると思いたい。 「……ああ。そういえばあんたはそうでしたね」 「世話んなりました。多分もう大丈夫」 「な」 猫もナア、と鳴いた。くつくつとロメオは笑う。 「オレも解放されたし帰るとしますわ。……」 「じゃ」 「また店で」 猫が付いてくる様子はない事にそっと安堵しつつ、 貴女に背を向ければ後ろ手に軽く手を振った。 呼び止めなければ、きっとそのまま公園を後にするだろう。 (-508) susuya 2023/09/19(Tue) 23:56:46 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡開きかけた口がその悲鳴で閉じる。 そのまま眉間に薄い皺を寄せた。 何でこっちまで痛くならなきゃいけないんだろう。 なんだか満足そうなのが、また、腹が立つ。 「…… 辛い、ですよ。 」だからちょっとくらい仕返ししてやってもいいかなと思った。 「…聞いてくださいよ。」 「いきなり上司さんがいなくなっちゃって」 「困ったことがあったら言えだとか」 「仕事に穴は空けないだとかいってたくせに」 「どおしたらいいかわかんないじゃないですか」 「あたし、これから誰に何を報告したらいいんですか」 少しずつ声が震えていく。 本当に。仕返しですら痛くさせるんだから理不尽だこんなの。 まだ言ってやりたいことはいくらでもあるけど熱くなった目頭に中断させられる。 泣いてなんかやりたくない。路頭に迷ってただ泣くなんて嫌だった。 (-514) oO832mk 2023/09/20(Wed) 0:50:43 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「……いいなあ」 しみじみとつい漏れた。 本気で検討したいなと思う反面、 もしかしたらこんな状態じゃなくても元から自分は飼えなかったかもななんて薄く思う。 「ふふ、よろしくお願いしまあす。」 幾ら目かのお願い。厚かましい常連客だ。 空になった紙コップを丁寧に半分に折りたたむ。 「お返事できるんですねえ。」 「かしこおい。」 あなたと一緒にくすくす笑い。 「はあい。」 「またお店でえ。」 立ち去る背中に手を振った。 ゴミやら何やら回収した後、そうして女も仕事に戻った。 (-515) oO832mk 2023/09/20(Wed) 1:06:26 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラはぁ〜〜〜〜っ、ため息が通話口から聞こえる。 そこに含まれる色が幾つ、電波という変換機に乗せられたか。 ……いいや、そんな事考える必要もない。 だって、いつだって傍に居るんだから。今も、きっと。 互いに十全に伝わっている……はず、だ。 「ああ、……エリー。」 「また!」 別に、寂しくない。嘘、少しだけ寂しい。 別に、辛くない。嘘、そこそこ辛い。 だから、俺は幸せだ。愛してる。 多くをたったの二文字に乗せて。 唇は、また触れ合える時まで取っておく。 愛しい俺のお姫様。何があっても傍にいるから、安心していて。 (-519) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 1:41:24 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「そうか」 震える声を、その吐露を聞いて。 「ダニエラ。 こっち来い」 男がまずしたことは、それにこたえるでも慰めるでもなかった。 答えよりも先に、格子のそばまで歩いていく。 ぺたぺたと、普段はいているサンダルよりも軽い裸足の音。 ベッドからひらりと飛び降りたその足取りは思ったよりもしっかりとしていて、 見た目ほど重傷ではないのかこの男が頑丈なのかは半々か。 「こっち」 そうして格子の傍まで来ると―― 男は隙間からほんの僅か、手を伸ばした。 (-530) gt 2023/09/20(Wed) 2:25:58 |
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