人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【秘】 宝石集め カリナ → 薄荷 アンジュ

あなたに再び手紙が届いたのは、女の痣が光った知らせの後だった。


『プリシラは共鳴者 対になる仲の良い存在が居る
 同じ転生者だけれど それ以上の情報はないわ』

『今回はもう一つ』

『ダーレン 彼は痣を光らせる力と関係していると思う
 今度話を聞いてくることにするから 気を付けて』

『他にも居なくなる人たちは居る 痣を光らせられる人も残ってる
 私はなんだか もう聖女の声が届かないらしいけど
 もう少し何かできないか調べてくる
 大丈夫 あなたの言う通り 光っで怖いことはなかったわ
 また会いに行くね あなたの友達より』
(-55) toumi_ 2024/02/06(Tue) 18:20:00

【秘】 白昼夢 ファリエ → 薄荷 アンジュ

「私ですか?」

女は喧騒の中でもあなたの声に気づいて振り向く。
昼下がりに小休憩にでもと良さげな場所を見繕っていた時だった。

「アンジュさんでしたね。
 その荷物、もしかして祭りで出店でもされているんですか?」

教会で会った痣持ちのひとり。
数日前の事で、言葉も交わした相手だから覚えていた。
(-56) shionsou 2024/02/06(Tue) 18:21:46

【秘】 宝石集め カリナ → 掃除屋 ダーレン

煙の香を追って歩んでいけばそこに背中は見えただろうか。
あなたのことは馴染みのある人から聞いていた。
だから一方的に顔と名前は一致させていたけれど。

「ほんの少しでいい、聞きたいことがあるのよ」

そこにあなたの姿がなければ宿に手紙でも届ければ良い。
それでも少しでもその声が聞けたらと短い髪を揺らしながら足を前に出した。
(-57) toumi_ 2024/02/06(Tue) 18:33:15

【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン

「もむ……んんっ、あもい」

躊躇わずに飴細工を咥えて、口で転がして、
少しだけ音の籠った味の感想が零れる。

「……甘い物、苦手なんですか?
 それはそれとして嬉しいですけど」

お裾分けはお祭りの醍醐味。なんて思ってるかもしれない。
(-58) backador 2024/02/06(Tue) 18:59:21

【墓】 白昼夢 ファリエ

>>12 エミール

「そう見えたのなら、きっとそれも本当なんだと思います。
 誰にも会いたくなかったからここまで逃げてきたんですよ、私」

それもあなたに見つかってしまったのだけれど。
幼い頃から他人に触れられることも本当はあまり得意ではなかった。

かと言って我慢している風には見えない。
宥められて落ち着いたのだろう。
祭り前の時と同じで、あなたにはある程度気を許しているから。

「あなたに言っても仕方ないですよね。ごめんなさい。
 もしかしたら私が思うほどこの痣も特別なのかもしれませんし。
 あーあ。私も街の人達みたいにはしゃげたらなあ」

その訳も分からないたったひとつの痣に翻弄されている事実もまた、心を揺さぶる。
この世界には不思議なことが溢れているのが当たり前で。
冒険者だったら違ったのか。幸せになれたのか。
……分からない。今は考えたくない。

「相応しいかどうかなんて。はあ……聖女様が全部わかってたら教えて欲しいですよ。
 でもエミールはまだなんですよね?
 頑張って──って言うのが正解じゃない気もしますけど、気を付けてください」
(+6) shionsou 2024/02/06(Tue) 19:49:10

【人】 寡黙 エミール

>>+6 ファリエ

「それは……悪かったな、見つけてしまって」

けれど見つけて、放っておける状態にないように見えたのだから仕方ない。
自分とて聖人君子ではないから、誰であっても助けたかというと定かではない。
ただ、あそこに蹲っていたのが、それなりに付き合いが長くなったあなただったから声をかけたのだ。

「俺には……痣が光った人たちと、街の人達にはずいぶん温度差があるように見える。
 アンタだけじゃなくて……全員だ。
 だから……素直に喜べないのは不思議なことじゃない……と、思う」

アンタはどこもおかしくないと。
そううまく言えずに目を伏せる。
何が正解かなんてわからないし、多分、自分は、どちらの結果になっても素直には喜べない。

その理由を少しずつ自覚して、苦い顔をしてしまった。
(14) eve_1224 2024/02/06(Tue) 20:20:02

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


―――ふわり、

そう、いつものように音もなく。
夜闇にも輝く白銀の髪を寒空の下揺らし。

 「 ………… 」

開きかけた口が、一度閉じる。
そっと瞠目ののち、不意に視線を上げた。

(-59) oO832mk 2024/02/06(Tue) 21:16:56

【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ


「 ファリエ 、こんばんは! 」

変わらない
無邪気そうな笑み。
あなたの周りを、空気を混ぜるみたいにくるくる回る。

あなたは世界にひとりじゃない。
少なくともあなたを世界にひとりにはしたくない。
その思いと、自分が聖女元凶であることは矛盾しない。
それは昔から―――こうなった、今も。

だから、聖女はいつも通り。
無邪気そう
な笑みを浮かべている。


(-60) oO832mk 2024/02/06(Tue) 21:17:25

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……わかってくれる?
 でも誰にも渡さないなんて甘い台詞聞いたことないわ」

追加のエールを頼みながら頬杖をつけば少しスッキリしたように顔を上げた。

「別に物凄い自信があったわけじゃないのよ。
 ただ……ちょっと夢を見て、叶わないなって思い知って。
 今日で吹っ切れさせて次の糧にしようと思ったの。
 ごめんね付き合わせて。こうして吐き出せてるだけで十分ありがたいわ」

二杯目が届いて、また口をつければ三分の一程飲み切って。

「それにしてもエリーの国は酷い言われようね、そんなに嫌なことおきたの?」
(-61) toumi_ 2024/02/06(Tue) 21:20:59

【秘】 掃除屋 ダーレン → 宝石集め カリナ

「ああ、あんた。カリナか」

その名前と顔は、こちらも聞いた覚えがあった。
弟分が世話になっていただとか。
そして、昨夜に微か思い浮かべた顔でもあった。

振り返り、煙を吐き出すその姿は どこか怠そうにも見えただろう。

「加護とやら、賜ったんだろ」
「めでたいじゃねえか、そんな奴が何の用だよ」
(-62) otomizu 2024/02/06(Tue) 21:21:07

【秘】 薄荷 アンジュ → 白昼夢 ファリエ

「はい、メインストリートで薬と……お花のアクセを売っています。
 花冠とか……」

いそいそと袋から花で編まれた冠を取り出して見せた。雪の結晶を模した花や葉が綿密に編まれている。

「必要な常備薬や緊急の薬が入り用になったら、私がすぐに駆けつけますので……。
 嗚呼……いえ、宣伝はほどほどにしないと。
 歩き売りをしながら見つけられれば良いなと思っていたんです。同じ痣持ちの方にご用がありまして」
(-63) eiya 2024/02/06(Tue) 21:37:08

【人】 遊蕩 ディルク

>>13 プリシラ

「縁起の良し悪しで人を選んでる訳じゃないからね。
 それにほら、あの子達は今それどころじゃないって」

その意味合いに何が含まれているかは別として、
それどころではないのは真実だろう。
記されていた名を思い返して、一瞬視線だけがどこかへと。

「……そう来なくっちゃ」
「甘いもの、好き?いつものお店もいいけどさ」

「やっぱり祭りの時に出る屋台とか、
 掘り出し物のある移動式の店とか、
 この時にしか見られないとこ回りたいよね」
(15) sinorit 2024/02/06(Tue) 21:39:14

【秘】 掃除屋 ダーレン → 栄枯 プリシラ

「横流しの横流し」

別にシヴァ辺りにやっても食っただろうけど。
先日の礼も含まれていたのかもしれない。それにしては横流しは微妙だが。

「食べられはする。気分じゃないだけだ」

あの時は遠慮して吸わなかった煙草を咥えて、火を点ける。
空になった箱を手の中でくしゃりと潰して、上着のポケットに突っ込んだ。

「祭り、楽しんでるか」
(-64) otomizu 2024/02/06(Tue) 21:40:52

【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー

「どうあれ商人のはしくれですから、お金とは切っても切れない縁がございます。それも醍醐味というものかもです」

あなたが良ければ目的の店まで案内しながら続きを話していくだろう。

「はい、リップと……あと保湿できるものがほしくて。
 あんまり派手なのは確かに好みでもないし似合う感じでもないなって思ってて……でも人前に出る仕事なら繕うくらいはできたほうが良いとは教わってて、まずは軽いもので……みたいな」

そうこうしている内に目的の店にたどり着いたらしい。
ほのかに甘く、清潔感のある香りと雰囲気が漂っている。
(-65) eiya 2024/02/06(Tue) 21:44:21

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「そう? 大切な物は誰にも渡したくないでしょ」

さも当然かのように。
少なくとも、自らが培った技術は誰にも渡したくない。

「夢見たって……告白ったりしたの?
 って聞くのも野暮か。ごめんね、忘れて。
 謝らなくても、僕はカリナと話せてるだけで楽しいし」

ちびちびとアルコールのないカクテルを飲み、大きなため息を吐く。

「……ダンソン地方わかる? まぁ、田舎の方だから知らなくてもおかしくない場所なんだけど。
 そのジョヒ地区らへんの出でさ。
 そこがもうヤバいんだよね。女に人権ないみたいな。
 それが常識だから誰も異議を唱えないし、
 唱える女はだいたい見せしめで辱められるし。
 そういうゴミみたいな場所だったら、カリナみたいな美人でも大切になんかされないだろうから。
 僕でも匿うくらいしかできないだろうし……」
(-66) akoris 2024/02/06(Tue) 22:09:52

【秘】 仕立て屋 エリー → 薄荷 アンジュ

「ふんふん、なるほど……」

繕う程度。
化粧に興味があって進んできたというわけではないのか。
まぁ、それでも楽しんで買い物ができるならそれでいい。
なんだかんだと考えている間に、店へ辿り着いていた。
香水も売っていそうな甘い香りがする。

「保湿なら化粧水とか乳液とかは必要だね。
 リップは肌と色を合わせて見たいし……
 まず何から見よっか?」
(-67) akoris 2024/02/06(Tue) 22:17:58

【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン

「失礼しちゃうわ」

横流しで喜ぶとでも?という意図。
その割に表情には喜びばかりが浮かんでいる。

煙草について気にすることもない。
植物百般を扱う都合、香の辺りも網羅している為……
様々な理由を差し置いても、単純に慣れているのだろう。

「それなり、ね。お祭り自体は楽しいんだけど、
 その主役たちがみんなどこか暗い顔をしているから」

「……あたしはね。天が、聖女様がくださる物、返す事……
 その全部は仕方のないことだと思っているの」

突然命が奪われること。先日の話か、
あるいはそれよりずっと前のことを準えるように。

「ただ今日を楽しめることを大事にしていたいなって。
 ダーレンさん、あなたはどう?お祭り楽しんでる?」
(-68) backador 2024/02/06(Tue) 22:26:56

【人】 栄枯 プリシラ

>>15 ディルク

「そうねー。あたしも同感。
 一寸先で何が起こるか分からないから、
 今日しかできないことをして、その一つ一つを楽しむの!」

こんなに大きなお祭り、お店もまだ全然見きれてないし。
この先どうなるかはさておいて、
今この瞬間を楽しむことは大事に違いないと考えている。

「いっそ、何かの機会を設けて、
 人を集めてお店を行脚してみるのもいいかな……
 最後にはどこかの広場でパーティとかしたりして!
 
 ……でも今は勿論ディルクさんとに集中するけど。
 今日のデートプランとやらはお任せしてもいいかしら?
 そういう場所選びも人柄が知れる機会だと思うし」

甘いものも掘り出し物も好きだ。
大抵の場所は喜ぶ自信があるので、どことでも。
(16) backador 2024/02/06(Tue) 22:40:32

【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー

本格的に化粧も覚えたいけど、まだいいかな、という気持ちもある。
それよりも仕事に注力はしたい。ともあれとはいえ今後のためにもそれ自体は必要なわけで。なんとも難しい塩梅だ。

「じゃあまずは化粧水と乳液一式を……これと、これを」

植物、自然由来のものをチョイスしていく。
肌をトーンアップして見映えを良くしながら、目的の保湿も見込める上に値段はリーズナブルなものだ。
どうしようか見比べつつ、香りのあるものも手に取り始める。

「人と対面する時なら、私自身からは匂わない方が良いのでしょうか。
 お店とかの雰囲気作りには……お店をコーデするなら香りは大切だと思いますけど……エリーさんはどう思います?」
(-69) eiya 2024/02/06(Tue) 22:53:54

【秘】 仕立て屋 エリー → 薄荷 アンジュ

「ううん……僕としては薬の香りと喧嘩しないなら、
 アンジュからはいい香りがした方がいいと思うよ。
 いい香りは印象をよくするしね」

だけれど、薬草類の香りと喧嘩しない香りを探すのは簡単ではないかもしれない。
いや、店員に聞けばそういったものもあると教えてくれるだろうか。

「あ、でも匂いが強いのは逆効果だからね。
 ふわりと香るくらいのものがおすすめ。
 今のアンジュは……」

と言って、あなたに顔を近づける。
どのような香りがするのだろうか。
(-70) akoris 2024/02/06(Tue) 23:23:54

【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン

/*
どうも、はじめまして。
面識もほぼないところではありますが、あなたを監視させていただきたいと思います。
もしかすると痣が光る可能性もありますが、行動にはお気をつけて。
もし痣が光る場合は何かロールをできたらよいなと。
そちらの都合次第で構いません、どうぞよきように……。
(-71) eve_1224 2024/02/06(Tue) 23:31:00

【墓】 白昼夢 ファリエ

>>14 エミール

「……別に」

それ以上どうとも言わないけれど、あなたの謝罪だけ否定しておきたかった様子。
その姿は孤児院で子供の面倒を見るあなたの姿そのもので、それを悪い事とは言いたくなかった。

「どうして、でしょうね。
 おめでたい事のはずなんですけど。
 そう言ってもらえると気が楽ですね。この世界で仲間外れじゃないみたい」

浮かぶ苦笑は煮え切らない自身に対して。
口が達者でないあなたにここまで気を遣わせているのも痛いほど伝わってきたから。

「どうかあなたは私みたいにならないでください」

決して言葉にはしないだろうけれど。
あなたは生きることを悲観していないと思うからこそ。
祝福を祝福として受け取れる結末を迎えてほしかった。
(+7) shionsou 2024/02/06(Tue) 23:53:48

【秘】 白昼夢 ファリエ → 薄荷 アンジュ

「わ。綺麗……後日見に行かせてもらいますね。
 あんまり予算に余裕はありませんけど……記念に」

ラインナップに目移りしながら嘆息。
見ての通りファリエはアクセサリーなどは一切身に着けていない。
祭りだというのにこの様子。
そういう物を買いそろえるのは滅多にどころか、皆無なのかもしれないと想像できるだろう。

「ああ、用って私個人じゃなくて痣だったんですね。
 ちょっと納得。どうしたんですか?」
「と言っても私に答えられる事なんて殆どありませんよ……?」
(-72) shionsou 2024/02/07(Wed) 0:07:01

【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール

「…………」

謝罪と続く言葉を耳にした途端、悪魔の顔から笑みが失われる。
何も言わず、目を細めてあなたを見る視線は甚く冷たいもので。

「……そういうキミも聖女様からお願いされてるクチ?
 それとも、ボクたちみたいなのは歯牙にもかけない感じか」

こんな事を何度も繰り返していれば、自ずと理解してくる。

聖女が何かを出しに自分たち以外にこの力を与えていること。
この力が通用しないほどに意志の固いものがいるということ。
そして、そんな者たちでさえ聖女のきまぐれには敵わぬこと。

果たしてあなたは何だろうか?
今までの知識と経験で見当は付くが、結局やることは同じだ。

「……まあいいや、全部試してみればはっきりするさ。
 キミのその言葉、ハッタリじゃないとも限らないしね」

そう言って、痣を光らせようと悪魔はあなたの身体に触れる。

金縛りのような感覚は解け、代わりに心地良い夢のような感覚を。あなたを夢幻の世界に引きずり込もうと、夢魔の能力を行使する。
(-73) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 0:08:29

【秘】 小悪魔 ロキ → 温室 マーサ

自分たち以外に痣が光るものが現れ始めた頃。

「……まさか、こんなにあっさり希望が潰えるなんてねえ。
 どうやら聖女様は、ボクたちが相当気に入っているらしい」

「相手が聖女様ともなれば、本当に大きなお世話だったね?」
(-74) 7_hertz 2024/02/07(Wed) 0:20:58

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ

「あ………………こんなとこまで来るんだ」


ルフトから離れる意味はあまり無かったようだ。
音もない気配に
気づいてしまう

一人きりで感覚を遮断しているような今でも。
言葉に詰まる。咄嗟に動いたのは手でうなじの光を覆うように手を回す。
不自然な格好で歪に笑顔を作ろうとした。
(-75) shionsou 2024/02/07(Wed) 0:28:13

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ

「こんばんは。ご機嫌だね。
 お祭りを一緒に回ったの楽しかったから?」

あのデートは終始はしゃぎ回るあなたを連れ立って、絶対一人では行かないような出店や催しを梯子した。
聖女にまつわる物や話は、あなたの言った通り偽物も多かったようだけれど。
そんな裏話も楽しくて。
何よりあなたが楽しそうにしているのは見ていて悪い気はしなかった。あの時は、まだ。

「それとももっといい事があった?」

会話らしい言葉を吐く。
あなたに混ぜ返される空気は、抑えていた胸中の揺らぎを乱す。
聖女様。聖女様。あの声が耳に残っている。
ぐるぐる。頭の中を回って目が回りそう。
だから、あなたが押しとどめた何かを察する余裕もなかった。
(-76) shionsou 2024/02/07(Wed) 0:29:45

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

もう少し、時間を置くつもりだったのだが。
聡いあなたに勘付かれて避けられる前に、その体を壁に押し付ける。
上手くいったのなら、モップの柄が首元に押し付けられて。あなたを縫い付けようとでもしたかのような形。

「………」

暗い瞳が、あなたを見据えている。

「……もし」
「俺がここで、お前に"祝福を受けてくれ"って言ったら」

「お前は首を縦に振るか?」
(-77) otomizu 2024/02/07(Wed) 0:39:35

【秘】 掃除屋 ダーレン → 栄枯 プリシラ

「後でまた何か買ってやるよ」

悪いという気持ちはあったのだろう、埋め合わせを約束して。
ちゃんとした礼もその時にというニュアンスを込める。

「祝福、なんて言葉が嘘みたいにな」

信心深いなんて言葉とは程遠い男は、さして興味のなさそうな様子だったが、思うところはあったのか。
ゆっくりと煙を灰に入れて、吐き出して……間。

「その様子じゃ、あんたは選ばれても……変わらずに居られそうだけどな」


「俺は……そうだな」
「つい最近まで、祭りを楽しむ権利はないと思ってたけど」

それでもまあ。今のところは。

「気分転換くらいにはなってるよ」
(-78) otomizu 2024/02/07(Wed) 1:10:05

【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン

「あら、そこまで能天気に見える?
 ……ふふ、多少は痣を重圧に思うこともあるのよ。
 あたしなんかが、って考えてるときもあるの」

口の前に丸めた拳を作って、上品に笑う。
その下では確かに秘めた感情はあるものの、
きっといつまで経っても顔を出すことなんてない。

「変わらないかはその時にならないと分からないけど、
 でも、それでも……ここで楽しんで、居ると思うわ。

 この世界で生きていて、沢山素敵な物を頂いたもの!
 それが最初から誰かの思し召しだったというのなら、
 何が起きてもどれだけ嘆いても仕方のないことですから」

悲しみも楽しさも、生も死も、
これまでのひとつひとつを既に受け入れているから。

夢から醒めるべきだとは思っている。
現実に置いてきたものには計り知れない未練がある。
だがそうなったらいいな、という願いは、
叶わなかった所で己を変える理由にはならない。

「気分転換ぐらいでも、良かったわ。
 あなたが一番楽しそうじゃなさそうな顔してたし」
(-79) backador 2024/02/07(Wed) 1:45:53
 


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