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【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「この稼業でいうのもなんだが、トラブルなんてないほうがいい」 肩を竦める。 冷えたコーヒーを空っぽにして、 ごくりと喉がなる動きすらぴたりとくっついた体を通じて伝わる。 「まぁ何かないか、見てみるよ。 ちょっと……」 ぐ、と体を持ち上げようとして―― 腕に触れる指先の感触に、腰を下ろす。 「ピザか。 カルツォーネくらいなら食べやすいんだがなあ」 あなたが欲しがっているのはそれではない、と思ったのか。 ぎし、と再びベッドを軋ませて、腕をより深く抱え込むように回して、 くしゃりとその長い髪の先を指で梳いた。 「この年になると、外を出歩くのもおっくうになる」 「お前は毎日元気だなあ」 なんだか羨ましそうに、そう言った。 (-537) gt 2023/09/10(Sun) 23:36:55 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「ファミリーだって好き好んで争ったりしたいわけじゃないんだものね」 今は昔ほど好戦的でないことをよく知っている。 飲み物を嚥下して鳴った喉に、腕をなぞっていた指を這わせる。気まぐれな行動は、猫のようだ。 「あそこ、カルツォーネも出してた気がするわ。今度見てきてあげる」 「作業しながらでも食べられるものね、アレにはぴったりかもしれないわ」 抱え込まれるような恰好になれば、腕を首の後ろに回して。 こつんと額を合わせたりして、髪を好きに触れさせている。指通りがいいそれは良く手入れがされているのが分かるだろう。 「まだまだ暑いもの。億劫になる気持ちが分からないでもないわ。 そんなこと言ってると、心までおじさんになっちゃうわよ?」 「ふふ、なぁに急に」 目を細めて微笑んでみせる。 まだうらやましがるには早いでしょ、なんて言いたげな顔だ。 (-540) otomizu 2023/09/11(Mon) 1:42:33 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「マフィアだって人だし、何が欲しいかは人による」 「喧嘩は金にならないことが多い」 「…ってだけ、といえばそうかもしれないが」 金になることも、もちろんある。 かつてソルジャーとして暴力を生業にしていた男は、 擽られる指から避けるでもなく、少し身じろぎをするだけで…おそらくはやせ我慢をして、笑って。 「ん。ああ。 どうにもな、こればかりはな」 食。酒。娯楽。 アレッサンドロが嗜好として物をたしなむことは、ほとんどない。 昔はもう少しあれがうまい、これが楽しいと言っていた気もするが、 今ではそれも全て「必要だから」すること。 執着しているように見える珈琲ですら、きっと別の何かの代替だ。 「ホットドッグの買い置きも無くなりそうだし。 ――少し買ってきてくれ。カルツォーネ」 髪を、そして服の上から柔らかな肌を。 ごつごつとした手指が優しく、そこにあることを確かめるかのように撫でていく。 「もう39だぞ。おじさんだよ、おじさん」 「そのままの意味だよ。 それに、急じゃない。いつもお前は元気で、 それはとてもいいことだと思っているさ」 こつん。ゆるく微笑んだ顔が近づいて、額がまたぶつかった。 (-541) gt 2023/09/11(Mon) 2:53:37 |
【人】 黒眼鏡>>163 イレネオ 「おいおい、違うだろう。 『罪であると裁判で認められた偽証が罪である』。 そうだろ? ここは法治国家だ」 まるで講義するように指をたてて、悪戯っぽく「チ・チ・チ」なんて口でいって揺らす。 「俺が裁判で喰らったのは10年以上前の傷害罪くらいで、 それも既に釈放されてる。 だったら今の俺はなんだ? 『罪なき一般市民』だろ?」 確かに、逮捕されるような証拠は出ていない。 彼がマフィアに所属し、密輸や密売に関わっているのは99%以上事実だが、 それと逮捕権が適用できるかは別の問題だ。 「嘘くらいは、そりゃあつくさ。 基本的人権といってもいい。 それをいったら」 揺らしていた指がゆっくりと倒れて、あなたを指さす。 「警察は嘘をつかない?」 ――普段、こうまで挑発してくることはあまりない。 機嫌が悪いのだろうか。 …そういった感覚は、あなたがそう気づくほど、彼に詳しければの話だが。 #教会 (164) gt 2023/09/11(Mon) 6:41:40 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡時間としては夜のうちのいずれか。 貴方が帰ってきた頃か、そうでないなら明日の仕事のために店舗から出てきた頃だろう。 ひょっとしたら日が暮れてしまったならもうテナントへは戻らないのかもしれないが、 それだったら連絡の一つでも寄越すわけでもないまま、夜更けまで待って帰るだけ。 もし貴方がその様子を見かけたなら。 店先で誰ぞ待ち合わせでもしているみたいに、サイズの小さい銘柄の葉巻を吹かす姿があった。 高い夏の空が段々と低くなって遠くの星が霞んであるのを眺めながら、 べつだん居ると報せを飛ばしもしないのに、勝手に人を待っている。 繁華街だったならば目立つ姿も、こっちまで来たなら然程ではないだろう。 どれくらい待っていたかは定かではない。 咥えた葉巻は大振りのものではなく、ショートタイムスモーキングにも向いているタイプだ。 どうあれ、見つけられたならば偶然だと言うみたいな億劫な視線を投げかけて、 葉巻を支えた指をひらりと小さく揺らすのだ。 #Mazzetto (-544) redhaguki 2023/09/11(Mon) 8:04:04 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオぺたんぺたんとサンダルを引きずる、 億劫という言葉を踏みつけるような歩き方。 半袖に柄モノのシャツというラフな格好で、 どこからか、手荷物も持たずに帰ってくる。 海沿いの道は風が強く、それでも着込む様子はない。 すっかりと沈んだ日は、視界の半分を埋める海面を闇に染める。 夜だというのに黒眼鏡をかけたまま、それでも半ばほどがさらに黒く染まった視界が、店先で煙をまき散らす旧知の男をとらえる。 一瞬、驚いたように瞼が揺れるが、それを見ることができる男はこの場にひとりしかいないだろう。 「旦那。 来るなら連絡しなよ。 暇じゃないんでしょ、上級警部って」 口許から零れだす、陽気で軽薄な声。 ひらり、と手を振り返しながら、ちゃりちゃりとポケットから取り出した鍵を鳴らした。 #Mazzetto (-546) gt 2023/09/11(Mon) 9:08:42 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡「俺が来るって言ったら、呼び出しになっちまうだろう」 息だけで笑うような声はかつてよりも真意の捉えがたいものとなった。 張り込みにしては目立ちすぎるし、相手から姿も見えすぎる。 流れていく煙からサングラスの奥へと視線を移して、 当たり前に数歩後からついていくように革靴は並ぶ。 「けれども案外呼び出しをするのだって、これが最後かもしれないな。 最近あちこち、お偉方は内緒話に勤しんでいるらしい」 この国では珍しい貴方の背丈を、もうひとつ超える長駆が付き添う。 とても立場を思えば褒められた行動ではないようなことをする男の横顔は、 どことなく張り艶を失って疲労がこびりついたような面持ちをしていた。 #Mazzetto (-551) redhaguki 2023/09/11(Mon) 14:47:00 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「サツとマフィアってのは、そういうもんでしょう」 当然のように向きが揃って、 サンダルと革靴の音が交差する。 視線は同じ先を向いて、 けれど振り返ること、立ち止まることもないままに。 「はいはい。長い名前のアレ。 いや、お偉方の決めるものは、大抵長いですがね」 年老いた。 その言葉だけで済ますには多すぎる年月が、 二人の間に折り重なるよう横たわる。 そこに差し入れる言葉など、するりと出るものでもなく。 「珈琲でも?」 店の裏口までぶらぶらとした足取りが続き、扉の前でぴたりと止まる。 寄っていくか、という言葉すら、なかなか浮き上がってはこない。 #Mazzetto (-557) gt 2023/09/11(Mon) 15:53:48 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡「ちゃんと距離感ぐらい弁えているさ。街もこの様子だったら殊更だ。 いち役職持ちが立場も忘れて遊び歩いていいわけがない、だろう?」 さも、自分はわかっていると言いたげに戯けた調子が声に乗る。 葉巻のトーストの香りが染み付いた指先が誰の前でもそうであると知る人間は少ない。 振り払われればいつでも退散出来るような距離を置いて、 互いの指が硬質な金属のグリップを握れば音でわかるくらいの距離を詰めて。 「一杯いただいていこうか。 ちょうど手土産を持て余していたもんでね」 対して、男はいつでも自然体なふうであるように振る舞う。 次ぐ言葉がわかりきっているみたいな顔をして言葉を置く様子を、 ひっくり返すギャンビットを持つ者がどれだけいるのだろう。 見た目には少し気軽なふうの紙袋の中には、ビニエがひとつふたつ包まれている。 バニラクリームの匂いは、冷めた今はそれほど香り高いわけではない。 #Mazzetto (-559) redhaguki 2023/09/11(Mon) 17:12:18 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡静かな教会の中で響かないようにするには、それなりの近さが必要だ。 声を潜めて身を屈める。貴方の耳元に口を寄せる。その程度で狼狽える相手でもないとわかっている。 「この辺りの若者の間で麻薬が回ってる。」 「お前の仕事か。」 そうして質問を重ねた。何か、の数は指定されなかったからだ。 こういうところが妙に強欲で、傲慢で、豪胆だった。 マフィアは嘘つきだ、貴方はマフィアだ、さもありなん、証明完了。そういう風に筋立てるくせに、この男は変なところで素直だった。 すい、と視線をサングラスの奥へ。二重のレンズ越しに、目が合うだろうか。 #教会 (-561) rik_kr 2023/09/11(Mon) 17:32:15 |
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