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【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ この本を読んでいて良かったって。 本好きのアンネはただの役に過ぎなかったのに 貴方と何かを共有できるならそれは素敵なことだし 本を読むのもいいものだって思えたわ。 これは貴方のおかげね。 貴方と共有することで、 一人で読んだ時には恐らく 強くは感じなかったはずの気持ち…… ハッピーエンドへの羨望 を抱いてしまったけれど。 ] (-88) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:12:54 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム 貴方と私も物語みたいに……なんて そんな風に思ったことだけは、言わなかった。** (-89) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:13:43 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム*** [ 貴方の小さな微笑みを見て ただただ、幸せだな、って思っていた。 この幸せな時間が、ずっとずっと続いてほしい。 貴方の隣でずっと微笑んでいたい。 心に秘めた想いを音にはしなかったけれど 私は握ってくれていた貴方の手をとって 自分の頬へと引き寄せると あたたかさを確かめるかのように いとおしさを表現するかのように 頬擦りして、微笑った。 ] (-90) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:16:06 |
【人】 患者 アンネロズ*** [ ボランティアとして病院に来たことがあって 多少なりとも顔が知られている彼が 病院へと見舞いに来ているというのは 私を知る看護婦さんたちも知っていること。 ちゃんと私から言うから秘密ね、って 口止めはしておいたはずなのに! ニヤついていたなんて貴方から聞けたなら 貴方が見ていない所でこっそりと 文句を言いに行ったと思うわ? ] (72) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:17:42 |
【人】 患者 アンネロズふふ、本当よ! 最近は調子がいいから もしかして、って自分でも思っていたの。 [ 労いの言葉には嬉しそうにしつつ、>>70 貴方が予想以上に喜んでくれたから くすくす笑いながら、付け加えた言葉。 回復が近いようにも聞こえるそれは きっとあなたの勘違いを招いてしまったのでしょう。 調子がいいのは回復が近いから ではなくて 神様がくれた最後のチャンスだった …なんて 当の本人ですら予想してなかったのだから その解釈を責めることなんて 誰にもできはしないのよ。 ] 私達同じこと考えてたのね。 私も、外出できるって聞いた時 真っ先にあなたを思い浮かべたのよ? (73) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:21:03 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ 貴方に報告する私はきっと嬉しそうにしてたはず。 そうして二人で予定を決めた。 私はとても楽しみだったの。 貴方の演奏を聴けることも 海へ行けることだって。 何より、貴方と病院の外で会えることが。 ] (-92) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:22:22 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム その日は私も普通の女の子になれる。 そう、夢を見ていたの。 病気なんて忘れて、好きな場所へ行ける ただのアンネロズになれるって。 貴方の傍に居られるって、思っていた。 きっとその日なら、病気のことを聞かれても 私は答えたんだと思うの。 貴方の決意を、聞くことが叶っていたなら…。 (-93) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:23:09 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ 本当に楽しみにしていたのに。 二人にとって大切な約束が 貴方に消えない傷をつける結果になるなんて。 ]** (-94) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:23:37 |
【人】 患者 アンネロズ*** [ 約束をした日が迫ってきたある日。 その日は、お母さんが見繕ってきてくれた 服を試しに着ていたの。 黒を基調にした裾にフリルのついたワンピース。 胸元にリボンがついていて、それを後は結ぶだけ。 そんなときに病室のドアが開いたの。 訪ねてきた人が貴方だと分かった時は それはもう、びっくりしたわ。 だって今日は来ないと思っていたんだもの。 ] エド……!? な、なんで、っ……。 (74) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:24:46 |
【人】 患者 アンネロズ[ いつもの病衣姿じゃないことに 気づかないわけ、ないわよね。 貴方との約束の日に着ようと思っていて 当日までのお楽しみにしたかったのに。 予定外の訪問で貴方に見られてしまって。 少しだけ唇を尖らせて拗ねたように、 ] ……この服のことは当日まで 秘密にしようと思ってたのに。 [ なんて言って、ふい、と目をそらした。 ] (75) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:25:51 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ でも、見られてしまったのなら どう思っているのか、聞きたくなるでしょう…? だから私は、置いてあったリボンを結んでから 貴方の前に行って、少し裾をつまんで見せて。 ] ねぇ、エド。 この服、可愛いでしょう? [ そんな風に笑いかけたの。 似合ってるって思ってくれていたらいいな。 ]* (-95) alice0327 2022/02/15(Tue) 12:27:08 |
【独】 患者 アンネロズ/* 演奏聞けた方が丸く収まりそうとか考えていたんですが聞けないパターン美味しいので最高だなって思いました(頭悪い感想 (-96) alice0327 2022/02/15(Tue) 15:49:57 |
【秘】 ピアニスト イングラハム → 患者 アンネロズ目に映るのは、普段とは違う君の服装。 頭で分かっていたことだったのに 君が普通の女の子だってことを改めて実感すれば 込み上げるものだって当然あるんだ。 (-97) 西 2022/02/15(Tue) 21:27:54 |
【秘】 ピアニスト イングラハム → 患者 アンネロズ逸らされた目がだんだんと泳ぎ始めて。 醸す不服は段々と興味へ、その香りを変える。 僕が君に何を想うかなんて そんなの決まっているのに。 それは覗き見てしまった代金なのか 感想を求められた僕は頬を染めて。 「えっも...その服は、僕の...ために...?」 自惚れを承知の上で、尋ねてしまう。 もしも君の答えがYESなら 僕はさらに手で顔を覆い隠すところだ。 (-98) 西 2022/02/15(Tue) 21:29:59 |
【秘】 ピアニスト イングラハム → 患者 アンネロズ「あぁ...よく、似合ってると思う。 こう言ったらなんだけど... 凄く、ドキッとさせられたよ。」 (-99) 西 2022/02/15(Tue) 21:31:10 |
【秘】 ピアニスト イングラハム → 患者 アンネロズそう感想を告げた僕はと言えば その日は終始頬を染めていたものだから。 病室にやってきた看護婦にからかい気味に 微笑みを向けられてしまったわけだ。** (-100) 西 2022/02/15(Tue) 21:32:36 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ 普段病衣ばかり見せていたから。 私だって、気にしていたのよ。 可愛いって、思われたいから……。 頬を染めた貴方から自分のためなのかって 問いが返ってくれば、ふふっと笑って。 ] そうよ、貴方と出かけるときのために。 [ 自惚れなんかじゃないわ。 貴方の前では可愛い女の子でいたい。 手で顔を覆い隠している貴方を見ると 私まで、頬が赤くなっていくの。 だって、恥ずかしいじゃない……。 ] (-102) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:17:56 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム それなら、たくさん悩んだ甲斐があったわ。 貴方に、喜んでほしかったの。 (-103) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:18:37 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ そのあとは、その服を着たまま、 いつものようにお茶会を始めたはず。 ずっと頬を染めている貴方が珍しくて いつもより貴方の事を見つめてしまっていたから 看護婦さんが微笑んでいたのには気づかなかった。 似合ってるって言ってもらえたことを 心の中で反芻しては終始笑顔で過ごしたの。 ]** (-104) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:19:18 |
【人】 患者 アンネロズ*** [ エドとの約束の日。 私は朝からずっとそわそわしていたわ。 いいえ、前の日の夜から、ずっと。 綺麗に髪を梳かして いつもはしないお化粧だってして 褒めてもらった服を着て。 貴方の演奏が聞ける って、子供のようにはしゃいで待っていたの。 ] (82) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:19:47 |
【人】 患者 アンネロズ[ 貴方から連絡を貰った後、 私は窓の方に立って、貴方が来るのが見えないかと ずっと景色を眺めてたの。 舞い上がってた気持ちは、胸の痛みに邪魔される。 ] いっ……いた、い……。 [ 昨日まで、私の体調は安定していたし 今日だって、大丈夫だろうと言われたから この日をずっと待っていたのに。 嫌だ、嫌だ、約束があるのに。 立っていられなくなって、胸を抑えながら倒れ込む。 近くで待っていた両親が慌てて ナースコールで医師を呼んだ。 ] (84) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:22:42 |
【人】 患者 アンネロズ[ エドとの約束を破りたくない嫌だ、 そんなふうに心が叫ぶ一方で。 死が迫っているのを感じたの。 死にたくない、って強く思う。 ] (85) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:23:15 |
【人】 患者 アンネロズ[ きっとそれは音にはならなかった。 最後に名前を呼ぶことさえかなわず。 苦しくて、目をつぶれば、脳裏に浮かぶのは貴方の顔。 会いたいな……。 それが叶わないとどこかで思ってしまったのは 死期を、悟ってしまったから。 自分の身体のことは自分が一番わかる。 そんな言葉の意味を死ぬ直前で知ることになるなんて。 私は薄れゆく意識の中で、 遅すぎる 後悔 をしていた。 貴方に病気のことを伝えればよかった。 貴方にもっと我儘を言えばよかった。 ] (86) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:25:26 |
【秘】 患者 アンネロズ → ピアニスト イングラハム[ 例えば。 ] 抱きしめて [ って。 言えばきっと叶ったのに。 ] (-106) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:27:07 |
【人】 患者 アンネロズ[ 後悔なんてしてもすべてが遅い。 ねぇ、エド。 もし、私が秘密を抱えず、 全部貴方に打ち明けていたのなら。 何かが変わっていたのかしら。 私には、わからないの……。 ] (87) alice0327 2022/02/15(Tue) 23:27:48 |
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