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![]() | 【人】 結城 朔也[ 僕にとっては、 デート なのだと、それは彼女には、伝わらなくていい 彼女の好きそうなものを考えて、 行く場所を選んで、誘って、 そんな時間は、僕にとっては、 そわそわ落ち着かないけれど、大切なものだ。 そのクッキー、昔、君にあげたことあったね。 ]覚えてないかもしれないけど。 (73) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:09:47 |
![]() | 【人】 結城 朔也[ 幼い頃の別離は、 僕にとってひどく苦しい思い出だった。 だから今度は、今度こそは、 いなくなってほしくない、って、思う。 ] (75) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:11:29 |
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![]() | 【人】 結城 朔也[ 自分のものではないクラスの前で立ち止まったのは一瞬。 誰かに「おはよう」と声を掛けられたら、 きっといつもの、優等生の顔をしている。 ] (80) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:14:36 |
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![]() | 【人】 結城 朔也―― 高校生になった彼女と ―― [ 僕がやよいと再会したのは、 高校に入学して直ぐの、雨の日だった。 そう、入学式の日だったね。 帰り道、降り出した雨に、傘を半分貸してくれた君。 ……情けないことに、僕はその時道に迷っていた。 まだ慣れない通学路に、 財布まで落として途方にくれていた。 ] ……え やよい、ちゃん……? [ そこに現れたのが君だった。 すぐ分かったのは、おかしいかな? 君は、僕のこと、分からなかったかもしれないね。 ] (82) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:47:18 |
![]() | 【人】 結城 朔也[ それでも彼女は傘に入れてくれて、 あろうことか、財布も一緒に探してくれた。 更には、スマホで道まで検索してくれて…… ……待って。僕、スマホは落としてなかったね。 それだけ焦っていたってことだったんだろうけど、 カッコ悪いとこ、見せちゃったなあ。 ] ほんとにありがとう お礼はする、から…… えっと、同じ学校だよね だからこれから学校でも……よろしく [ 昔も今も変わらない優しさ。 幼い頃の思い出が、色鮮やかに蘇る。 幼い僕は、やよいのことが 好 きだった。そして今も――それは変わらないのだと、自覚した。 ] (83) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:48:22 |
![]() | 【人】 結城 朔也[ 後日、学校で、 お礼に彼女に渡した花束みたいなキャンディと、 それからテディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダー。 彼女に何を思わせたのかは分からないけど。 僕にとっては、傘を分け合ったことさえ、 相合傘のように思えるくらい、 仕舞い込まれた彼女への想いは、大きくなっていて。 ] (84) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:49:06 |
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結城 朔也は、メモを貼った。 ![]() (a6) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:55:34 |
![]() | 【独】 結城 朔也/* 朔也という名前は、 跡取り息子だから、第一なり、とそういう名前ですね 肩書が薬学なのでヤクをひっくり返してクヤを入れたかった 結城は字面がカッコイイからです!! (元チップ名からです。名前よりは名字にしたかった) (-70) hoshine_k 2023/02/12(Sun) 0:58:34 |
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![]() | 【秘】 →国語の授業が終わって、給食を食べて 友達にバイバイして、夕食にカレーを食べて。 宿題やらなきゃって国語のノートを開いたら、 最後に書かれた文字はまだ覚えのあるものだった。 「赤いさかながいっぱいできれいだと思いました」 内容のない感想分。 水色のリボンを付けた猫のぬいぐるみを抱いて考える。 わたし、ぼーっとしてただけなのかもしれない。 「ちゃんと、忘れないようにしなきゃ。」 物覚えが悪いんだろう。 だから前の家でもこの家でもどこに行っても、 腫物扱いされてしまうんだろう。 (-72) papico 2023/02/12(Sun) 8:17:33 |
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![]() | 【秘】 →気が付いたのはすぐだったけれど、 だいぶ時間が経っていたようにも感じた。 目の前には国語のノートがあったけれど、 時計の針は進んでいるどころか戻っていた。 教室の黒板、無意識のうちの日付を見つめる。 うろ覚えだけれど、 さっきまでは木曜日ではなかったはずだ。 こういうものなのだろうか? そうなんだよ、と言われたらそうなのだろう。 手元を見ると、覚えのない犬の絵と目が合った。 わたしの絵だけど、わたしの絵じゃない。 (-74) papico 2023/02/12(Sun) 8:17:53 |
![]() | 【秘】 →「 わたしは やよい … ? 」 聞こえないくらい小さな声でつぶやいた。 だって、授業中だったから。 どうしようって思って、 きょろきょろと周りの席を見回した。 みんな配られたばかりのプリントに名前を 書いていたから、私もそれに倣った。 わたしはやよい 文字を書いた人はそう名乗った。 わたしは、桧垣やよいだし、 この子も、桧垣やよい。 ………本当に? (-75) papico 2023/02/12(Sun) 8:19:22 |
![]() | 【秘】 →「 わたしは だれなんだろう 」 思わず綴った文字。 これを書いたのがやよい≠ネら、 わたしはやよい≠カゃないのかもしれない。 「 こないだユキちゃんとやくそくしたの、 やよいちゃん? きのうのしゅくだいしてくれたの、 やよいちゃん? …‥ わたしは だれなんだろう 」 自分の名前に「ちゃん」を付けるのも変な気がしたけど…… 繰り返すように文字を書いて、猫の絵を添えた。 またお返事が来るのかな? それはきっと、空白の時間の後なのかなって、 わたしはなんとなく気が付いていた。** (-76) papico 2023/02/12(Sun) 8:20:33 |
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![]() | 【秘】 →気づいたら私はいろんな人に囲まれていた 知らない顔、見たことのある顔、 同じ通学路の子、 大丈夫?と聞かれてはじめて、 私が不意にぼんやりとして、 下校中の地面に座り込んでいたことを知る ここはどこ? いまはいつ? そんなことよりも、 私は確かめなければいけないことがあった 私は家まで走る。 どきどきしながら、わくわくしながら そうして家に着いて真っ先にしたことはただ一つ (-78) ししゃもん 2023/02/12(Sun) 8:57:57 |
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