言葉通りに、ございますから
　　　


　

　
　

　　　…お許し、ありがとうございます
　　　私に出来ることは 限り、尽くします



　

　　　大胆…なのですか…？



［　何が人前で隠されるものなのかなど
　　知るはずもない。

　　何から間違えていたのだろう
　　言葉選びか、
　　心配になってあなたを見つめたことか　］
　

　　　…っ！？ちが、……ッ、〜〜


［　口にしようとした言葉は
　　引き寄せられ合わせられた唇で塞がれて
　　吸い込んでいた息も吸われ共に消える。
　　逃げるように動いた舌さえ
　　絡め取られて、吸われる度力が抜けていく。

　　本能的に押し返そうと肩口に手を当てるも
　　力の抜けた手では大した力にはならず
　　沿うようにずるりと落ちた。　］
　

　　　ぅ、ん、…ッ、んん、〜〜ッ、



　

　　　は、ぁッ、…
　　　ぁ、りょうき、さま、ッ、ぅ、んん


［　奪い尽くされてしんでしまうかもしれない、
　　力が入らなくなって、痺れる頭と身体に
　　足りない、の言葉は酷いほど残酷に響く。

　　苦しいのに、時折擽ったくて
　　舌が絡み掠る度小さく肩を震わせた。
　　苦しいのに、離したくないと思ってしまうなんて

　

［　まだ我の力は尽きてはおらぬ。
　　山も朽ち果てるまでには時間がある。

　　だが、

　　その言葉が嬉しくも、悲しくあった。
　　だからこそ名を認め、祝福の力を使い

　　みつきとしての個を作った。　］

　

　　置いていくことはない
　　安心して傍にいると良い


［　それは自由だと言った上での場所の提示。


　　名を呼ばなかったのは
　　名で縛らずその意志を知りたかったからだ。　］